ハイスクールD×D ~審判を超えし者~【凍結】   作:メラニン

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どうもこんばんは!

さてさて、今回はオーフィス再びです。なるだけ、フリーダムに描いたつもりです。
そして、一応は水着回。だけど、オイル塗とかではなく、話が変な方向に・・・
(あれ、何でこうなった?)


まぁ、その辺は何時ものテキトーなノリとテンションだとお思い下さい。


では、どうぞ!


第2話 龍神様の子守とプールです!

―― 一誠side

 

「イッセー、久しい。我、遊びに来た」

 

 

 

 

皆さん、おはようございます。あの騒がしい、宴会から一夜明けて早朝の鍛錬が終わり、朝食にしようと思ったら、全員(俺とグレイフィアさん以外)が二日酔いでダウンしていた。まさに死屍累々って感じでした。

 

 

けど、そこは流石完璧メイドのグレイフィアさん。皆に二日酔いに効く、ハチミツ、トマトのサラダ、シジミの味噌汁、グレープフルーツなどで食卓は埋め尽くされ、大人組は何とか回復した。

 

 

まぁ、けどそれでも、オカ研組はダウンしたままだった。しょうがないので、俺は昨日言われた事を整理しようと、家を出たところで『無限の龍神』ことオーフィスに捕まったというわけだ。

因みに、父さんと兄さんは会社。母さんはサーゼクス様とグレイフィアさんの視察を案内するという事で、皆出払ってしまった。部長たちの看病をしようと思ったら、拒否された。

………少し傷付いた。

さて、現実に目を向けるとして、目の前の龍神幼女をどうしよう……

 

 

「えっと、これまた急な来訪だな。遊ぶって言っても、ここら辺は公園しかないし………

いや、それよりも今はこの街には魔王様も居るんだし、お前みたいな存在が居るってばれたら――」

 

 

「問題ない。我、気配、消してる」

 

 

「あー、なるほど。

んー、じゃあゲーセンでも行くか?」

 

 

「げーせん?それ、何?」

 

 

「えーっと、電気を使った機械で遊ぶ場所、かな?」

 

 

「それ、楽しい?」

 

 

「まぁ、色んな種類があるから、楽しめるヤツがあるんじゃないか?」

 

 

「なら、行く」

 

 

龍神様、即決です。この行動力と意思決定の力は見習いたい。

トホホ………

 

 

そんな訳で、俺は龍神様の相手をする事になった。

 

 

 

――○●○――

 

 

その一

ガンゲーム

 

 

「いいか、オーフィス。これは銃のオモチャだ。コレを画面に向かって引き金を引くと――」

 

 

『ぎゃあああ!』

 

 

画面の中の敵キャラが悲鳴を上げて消える。

 

 

「こんな感じで、打って敵を倒していくんだ。分かるか?」

 

 

コクリとオーフィスは頷くと、画面の前に立つ。と、オーフィスは手を前に出した。

 

 

「はは、そうじゃないよ、オーフィス。これを――」

 

 

「こっちの方が、早い」

 

 

「え?」

 

 

ドオオオォォォォン!

 

 

 

 

 

 

 

――○●○――

 

その二

格闘ゲーム

 

 

「はぁ、はぁ………何とかなった。オーフィス、ここでビームを打つの禁止!」

 

 

「む、分かった」

 

 

オーフィスがゲーム機を大破させた後、急いで母さん直伝の人払いの結界を張って、『時の支配者たる時計(タイム・ルーラーズ・ウォッチ)』で元に戻した。

 

 

そして、次は対戦形式の格ゲー。一通りルールを説明して、オーフィスを座らせる。

 

 

絶対にビームとかを使わない事を約束させ、俺自身も、オーフィスの隣の席に付く。

………不安だ。

 

 

『Ready? Fight!』

 

 

ガチャ……

バギンッ!

 

 

ん?バギン?

隣を見ると、オーフィスの手元のスティックが折れーー

 

 

ドン!

 

 

格ゲーの筐はオーフィスがスティックを折った勢いで、回転しながら宙を舞った………

 

 

ガッシャアァァァン!!

 

 

「うわ!?何だ!?」「筐が飛んできたぞ!?」「ポルターガイスト!?」「超常現象か!?」「て、店長を呼べ!」「店長オォォォ!」「店があぁぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

――○●○――

 

その三

レーシングゲーム

 

 

「イッセー、次はアレ」

 

 

「……はい」

 

 

さっきの筐も、結界を張って『時の支配者たる時計(タイム・ルーラーズ・ウォッチ)』で元通りに。目撃者の人達は気絶させて、事無き(?)を得た。

 

 

今度こそ大丈夫だろ。

コレはハンドルを回すだけ……回す?

 

 

ギャリリリリ、ギィン!

 

 

ガッシャアァァァン!

 

 

ゲームがカーブに差し掛かったところでオーフィスは思いっきりハンドルを切って、余剰の力で宙を舞った………

 

「何だ!?」「空飛ぶ円盤がぁ!」「UFO!?」「違う、フリスビーぽかった!」「誰じゃ、フリスビー投げたのおぉぉぉ!」「ガラスがあぁぁ!」「目がぁ、目がぁ!」

 

 

…………またか。

 

 

 

 

 

 

 

――○●○――

 

その四

クレーンゲーム

 

 

さっきのハンドルも、人払いの結界を張って元通りにした。

 

 

オーフィスは相変わらずキョロキョロして、至る所に興味を示している。

そこで、クレーンゲームに目が止まった。いや、多分その中の人形にか?

 

 

ガラス越しにベッタリ張り付く姿は何とも、面白い。

 

 

「どうした、オーフィス?それが欲しいのか?」

 

 

「この黒いの」

 

 

スッとクレーンゲームの中を指差す。

 

 

「それが、ご所望か?なら、今取って――」

 

 

「自分で取る」

 

 

「え?」

 

 

メギメギ………

バギン!

 

 

ブーッ!ブーッ!ブーッ!

 

 

オーフィスはクレーンゲームごと持ち上げて、中のヌイグルミを全て落とした。

ただ、当然ブザーが鳴り響く………

 

 

ああ……店員さん達が来た………

 

 

 

 

 

 

――○●○――

 

 

「な、何とか………なった………」

 

 

再び、人払いの結界を張って元通りに。目撃者は気絶させて置いた。多分、夢でも見てたって錯覚………してくれるといいな。

 

 

さっきのクレーンゲームとはまた少し離れた所のクレーンゲーム前で俺は疲れ果てていた。

 

 

「いいか、オーフィス。コレはクレーンゲームって言って、このアームを操作して取らないとダメ!さっきみたいに、ゲーム機ごと持ち上げるのは禁止!」

 

 

コクリと頷いてくれた。

うん、まぁ素直なんだけど、どうにもなぁ……

 

 

当のオーフィスはクレーンゲームに硬貨を入れて挑戦中。身長の関係で、台座を使ってるのを見ると、本当に見た目の通りの年相応に見える。

まぁ、コレなら問題無いだろ。

 

 

「おやぁ?兵藤がロリコンしてるぅ」

 

 

振り返ると、ニヤニヤ笑っている桐生藍華が立っていた。

 

 

「何々?今日は幼女捕まえて浮気ぃ?」

 

 

「おい、誤解を招く言い方ヤメろ!親戚の子だよ。今日はこの子の子守やってんの」

 

 

まぁ、相手が相手なだけに、命懸けだけど………

 

 

「はいはい。けど、子守ってんなら、アーシアとかと一緒にやんないの?一人じゃ大変でしょ?」

 

 

「あー………実は皆今日はダウンしててさ。それで、俺だけでやってる」

 

 

「ふーん」

 

 

ちょいちょいと、俺の服が引っ張られた。

視線を落とすと、オーフィスだった。しかし、手ぶらのご様子。あちゃあ、失敗したか。

 

 

「イッセー、取れない」

 

 

「はいはい。じゃあ、一緒にやってみよう。ほら、タイミングは俺が言うから。オーフィスは自分で動かしてごらん」

 

 

「む」

 

 

そのまま、オーフィスを台座に乗っけて一緒に始める。

 

 

「む……イッセー、見えない」

 

 

目的の物が、ヌイグルミの山の向こうにあるため、オーフィスの背だと見えないみたいだ。

 

 

「イッセー、我を持ち上げる」

 

 

「はいはい。――っしょ、これでいいか?」

 

 

俺はオーフィスの横腹の辺りを持って、持ち上げてやる。俺の質問にオーフィスは首を縦に振ったため、見えたんだろう。それから、ボタンの操作と持ち上げるのを交互に繰り返した。

 

 

 

 

 

 

1分後

 

ガコンッ!

 

 

クレーンゲームの商品取り出し口から、出て来た黒いドラゴンのヌイグルミを両手で抱え、満足(?)しているオーフィスの姿があった。

まぁ、多分満足してるだろう、という憶測だ。何せ、オーフィスは表情が丸っきり動かないもんだから、そこら辺の判断が難しい。けど、自分で取ったから満足はしている………はず。

 

 

「いやぁ、良い画が撮れたわぁ」

 

 

「まだ居たのか、お前。いや、それよりも何撮った?」

 

 

「え?兵藤がパパさんやってるところに決まってるじゃん♪あ、ついでにサービスでアーシア達にも送っといたわ」

 

 

「何してくれてんのおぉぉ!?」

 

 

「じゃあ、来週の月曜日にこれを見た皆の反応をレポートにまとめて、見せてねん♪じゃ!」

 

 

そのまま、足早に桐生は立ち去って行った。

何が、パパさんやってるだよ………

そんな年齢じゃないっての!

 

 

と、そこで再びちょいちょいと、服が引っ張られた。

 

 

「イッセー、我、またイッセーのお菓子、食べたい」

 

 

「え、うーん………今はまだ作れてないからなぁ。じゃあ、近くのドーナッツ屋さんに行こうか?」

 

 

「む」

 

 

 

 

 

 

 

――○●○――

 

 

それからゲーセンを出た俺たちは近場のドーナッツ屋に向かった。

ただ、前の様にオーフィスは物凄く食べるため、アレもコレもとメチャクチャ注文をしまくった。その所為で俺の手持ちの現金は結構減ってしまった。

で、当のオーフィスはモリモリと大量のドーナッツを食べている。

 

 

「美味いか、オーフィス?」

 

 

オーフィスはピタリと食べる手を止めて、コッチを見てきた。

 

 

「イッセーのがいい」

 

 

「あー、まぁけどここも、そんなに味は悪くないと思うんだけどなぁ」

 

 

「我、味のこと、よく分からない。でも、これよりイッセーくれたやつ、温かい」

 

 

「ん?温かい?このドーナッツは、そんなに冷えてないだろう?」

 

 

「違う。温度じゃない。分からないけど、イッセーのドーナッツ、食べると、温かくなる。不思議。見た目、同じなのに」

 

 

そう言えば、妖精さんも同じような事を言ってたな。

確か、愛がどうとか。

 

 

「んー、俺にも何でそんな風な違いが出来るのか分からないけど、俺の作ったものを気に入ってくれたのは嬉しいな」

 

 

「イッセー、ドーナッツ屋さん、開く?」

 

 

「え!?いやいや、それはちょっと」

 

 

「……そう、残念」

 

 

オーフィスは本気で残念と思ったのか、肩を若干落としていた。

表情で判断は確かに出来ないけど、こういう仕草から心情は分かるもんだな。

 

 

「ただ………そうか。何かを作る、か………

それは、考えたことが無かった」

 

 

そう言えば、確かに俺は前世でも今の姿になった後も、自分で『何か』を作った事は無かった。

元々すでに在るものに依存してた。

 

 

 

何をやりたいか、か………………

 

 

 

んー、これも俺のやりたい事に入るのかな………

 

 

 

「イッセー?」

 

 

「え、あぁ、ゴメン、オーフィス。少し考え事をしてた。

まぁ、今日は俺の作ったドーナッツを食べれなかったけど、また今度来て食べればいいじゃないか。今度はなるべく俺も多く作っておくからさ」

 

 

「なら、今度、そうする。イッセー、約束。次は我に、ドーナッツ、食べさせる」

 

 

「ああ、分かった。約束だ」

 

 

「む。じゃあ、また今度。我、帰る」

 

 

「ああ、じゃあな」

 

 

オーフィスはフッと表情を和らげると、店を出て行った。

分かりにくいけど、笑えるんじゃないか。

 

 

ふと、時計を見ると既に4時になっていた。まぁ、いい頃合いか。俺も帰ろう。

 

 

俺もその日は、そこで家路についたのだった。

 

 

 

帰ってたから、色々と問いただされたが、相手が相手なだけに、皆に余計な心配を与えかねないと思い、昔に知り合った子だと言う事で説明した。

まぁ、イマイチ釈然としない顔をされたけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――○●○――

 

 

龍神様の子守(?)から一夜明けて、今日は日曜日にも関わらずオカ研の全員が学校に来ていた。

理由は今俺たちの目の前に広がる汚れに汚れたプールだ。因みに、全員酔ってる時の記憶は飛んでるらしい。まぁ、ありがたい…………のか?

 

 

今日はここの掃除をオカ研が行う事になっている。通常は生徒会が行うのだが、コカビエルの一件の後のグラウンドの整備は生徒会に丸投げしてしまったので、今回はオカ研が買って出たというわけだ。

ただし、掃除が終わった後はそのままここを使っていい、とのお達しもあったので少し楽しみだったりもする。

 

 

で、それぞれ更衣室で着替える事に。

 

 

 

 

「ところで、イッセー君。今度から君と一緒にトレーニングしたいんだけどいいかな?」

 

 

「ん、いいぞ。ただ、いつも早朝だけど大丈夫か?」

 

 

「ああ、問題ないよ」

 

 

「けど、また何で突然?」

 

 

「この前の一件の後、僕は禁手を馴染ませようと努力しているんだけど、それを使った戦闘訓練はまだなんだ。それで、是非ともイッセー君に相手をしてもらいたいんだ」

 

 

「ああ、そういうのなら大歓迎だ。俺もこの前は福山に動きを封じられて動けなかったから、その対策なんかもしたいしな。それに、そういうの抜きでも、アイツは強い」

 

 

「そうだね……彼は僕やゼノヴィアさんを歯牙にも掛けなかった。あの剣士としての技量はかなりのものだった。だからこそ、改めて剣技を磨きたいんだ」

 

 

「そっか………分かった。じゃあ、明日からでも始めよう」

 

 

「うん、頼むよ。さあ、そろそろ行こうか。君を独り占めしてると、女性陣に嫉妬されるしね」

 

 

「うん?……………ん?何でお前が嫉妬されるんだ?」

 

 

「…………そうだったね。君はそういう人種だったんだよね。皆も苦労するみたいだね……」

 

 

「なんか、スッゴイ馬鹿にされた気が……」

 

 

「ははは、そんな事はないよ。さあ、行こうか」

 

 

木場は爽やかに笑うと先に更衣室から出て行った。

 

 

 

 

 

――○●○――

 

全員がジャージに着替え終わったところで、掃除がスタートした。

プールの水を抜いた後、ゴミやヌメリなんかが凄いので、まずはそれを俺と木場で大きめのワイパーを使って撤去した。

その間に、女性陣はプールサイドや用具室の掃除をしてもらった。

 

 

「はー、にしても、結構いるな……」

 

 

「うん、そうだね」

 

 

そう、プール掃除ではよく見かけるヤゴや、軍曹(カエル)がうようよ居る。

 

 

「流石にこのまま流すのは可哀想だよなぁ」

 

 

「うーん、でもどうするんだい、イッセー君?どかさない事には先に進まないし」

 

 

「確か、この学校って池があったよな。そこに移すか」

 

 

「でも、運んでたら時間が――あぁ、なるほど。確かに、それならタイムロス無しで移せるね」

 

 

俺は『賢者の槍』を発現させて空間に穴を開けた。その先は池に繋がっており、俺と木場はそこにポイポイとヤゴや軍曹を放り込んでいく。

一通り居なくなったところで、デッキブラシに持ち替えた。そこに、同じようにデッキブラシを持った女性陣がやって来た。

 

 

「イッセー、祐斗、終わったかしら?」

 

 

「「はい、終わりました」」

 

 

「そう。じゃあ、各自ブラシでプールの底を磨くわよ!」

 

 

「「「「「はい、部長!」」」」」

 

 

それから、オカ研全員でのプール掃除が始まった。ただ、一年放置されたプールの汚れは中々頑固で落ちにくい部分も結構多い。

皆、黙々と磨き続ける。まぁ、この炎天下は正直悪魔でなくても辛い。早くプールの恩恵に預かりたいからなんだろうけど。

 

 

「~~♪〜〜♪」

 

 

「イッセーさん、いいですか?」

 

 

プールの底を磨きながら、アーシアが近付いて来た。

 

 

「ん?どうした?」

 

 

「イッセーさんがたまに歌ってらっしゃる、その歌が気になって」

 

 

「ああ、これか?古い歌らしくてさ。そうだなぁ…………昔ある人に教わったんだ」

 

 

「そのある人って、誰なんですか?」

 

 

「んー………知り合い?かな。もう今は居ないんだ」

 

 

そう、兄さんがユリウス・ウィル・クルスニクであった頃、つまりある人とは前世の頃の兄さんだ。オリジンによると、兄さんの魂は浄化されてしまって、記憶が残っていないから、この歌は知らない。

けど、この歌を受け継がないというのは、寂しいから今でもたまに歌ってる。まぁ、俺自身記憶が戻ってから思い出したんだけど。

 

 

「そ、そうだったんですか。ごめんなさい、イッセーさん。辛い事をお聞きしてしまったみたいで」

 

 

「いや、いいよ」

 

 

「でも、いつもイッセーさんは、その歌を歌うときは、鼻唄ですよね?歌詞ってないんでしょうか?」

 

 

「うん、まぁね。正確には昔は歌詞があったらしい。けど、長い間にそれは忘れ去られてしまったんだってさ。ある人によると、歌詞が失われたのは、人が傲慢ゆえに。しかし、歌が残ったのは人が真摯さゆえに、だそうだよ」

 

 

「そんな歌だったんですかぁ。でしたら、是非今度私にも教えて下さい!」

 

 

「え、いいけど、メロディーだけしか分かってないような歌だよ?」

 

 

「いいんです!イッセーさんも歌ってる歌ですから!」

 

 

「ああ、分かったよ」

 

 

「イッセー、サボるんじゃないわよ!」

 

 

いつの間にか、ミラが側に寄って来ていた。

 

 

「別にサボってないよ。掃除しながら、アーシアと話してただけだよ」

 

 

「へぇ、何についてよ?」

 

 

「歌だよ」

 

 

「ああ、アレね。アーシアも知ってたの?」

 

 

「いえ、私はどういう歌なのか、今イッセーさんに聞きました」

 

 

「ほら、そこの三人!サボらない!そろそろ水を入れるわよ!」

 

 

「はーい!分かりました、部長!ほら、二人とも上がろう。このままだと、水没させられちゃうし」

 

 

それから、俺たちはプールから上がって、朱乃さんが大容量の水をプールに注ぎ込んだ。

 

 

「「「「「おぉーーー!」」」」」

 

 

「さ、あとは各自水着に着替えて遊ぶわよ!」

 

 

 

 

 

――○●○――

 

 

水着に着替えてから再集合する事に。

で、俺と木場は先にプールサイドに出て来ていた。

まぁ、こういうのは女の子の方が時間かかるからしょうがないか。良く知らんけど。

 

 

「あーーー……………熱いぃ。先に入ってちゃダメだよな?」

 

 

「まぁ、そりゃね。大人しく待ってようよ、イッセー君」

 

 

「まー、だよなぁ」

 

 

 

俺はため息を吐きつつ、皆を待つ。

その間に、改めて木場の聖魔剣を見せてもらっていた。

 

 

「うーん、にしても真逆の力が同居って、不思議だよなぁ」

 

 

「はは……まぁ、それは僕もそう思うよ。ただ、実際には起こっているからね。神の不在によるイレギュラーな禁手。それがきっとこの形なんだよ」

 

 

「言うなれば、禁手の亜種ってところか。本来なら、あり得ないからな。にしても、今度のはだいぶ刃が綺麗だな。いい剣になってる」

 

 

「うん、これもイッセー君のお陰だよ。君が同志たちと僕を会わせてくれた。そのお陰で、同志たちは今も僕の中にいる事が実感できるんだ。まぁ、君みたいに話せはしないけどね」

 

 

「うーん、喋れても、口煩いだけだぞ?ああしろ、こうしろ。あれはするな、これはするな、って感じでさ。でも確かに神器の調整なんかをやってくれるから、有難いんだけど」

 

 

『そうですよ、主様。もう少し有り難みを感じて欲しいものです』

 

 

いきなり、左手に宝玉が現れてテミスが話し掛けてきた。

 

 

「普段から、有難いと思ってるさ」

 

 

『なら、良いです』

 

 

「はは、確かに有難くはあっても口煩そうだね」

 

 

「ははは、まあな!」

 

 

お互いに笑いあう。本当にコイツが帰って来て良かったと改めて思うよ。

 

 

「ちょ〜っとぉ?なに男二人で親睦深めてるのぉ?」

 

 

いつの間にか、黒歌が目の前に居た。

 

 

「いいだろ、黒歌。オカ研には男二人しか居ないんだし」

 

 

「むぅ………まぁ、いいわ。それよりもイッセー?何か言うこと無いかにゃん?」

 

 

そう言って、ポージングを取る黒歌。

黒歌の水着は黒を基調にした、際どいラインのビキニだ。布面積が………

 

 

「いや、よく似合ってるんだけど………頼むから、他所でそれを着ないでくれよ?」

 

 

「にゃふふふ♪イッセー、独占欲かにゃん?安心して。コレはイッセーの前でしか着ないから。けど、そんな事言う割にはイッセー反応が薄いにゃん」

 

 

「おい、どこ見て言った?」

 

 

「べっつにぃ?ほら、皆出てきたわよ」

 

 

そうすると、ゾロゾロと女性陣が更衣室から出て来た。

 

 

部長は純白のビキニ姿。朱乃さんも、紫に色んな色のラインが入ったビキニ姿だ。お二人とも、露出度をお考え下さい………

アーシアと小猫ちゃんは二人とも、スクール水着。胸のところには『あーしあ』『こねこ』と書かれている。

………エロメガネこと桐生藍華の存在が見え隠れしないでもないが、今は考えないでおこう。

ゼノヴィアも体のラインがくっきり強調されるビキニを着ている。

そして、ミラは白を基調として、若干濃いめの赤いラインがアクセントで入っているビキニを着ていた。

 

 

………うん、これまた供給過多。

 

 

 

そっか。そういえば、ゼノヴィアは元々教会の信徒だから、こういうのは経験した事がないのか…

 

 

「さぁ、遊ぶわよ!っと、そうだったわ。イッセー、ちょっといいかしら?」

 

 

「はい、なんですか?」

 

 

俺は取り敢えず部長の元に歩み寄る。

 

 

「………何で、目を逸らすのかしら?似合わない?」

 

 

「い、いや、皆大変お似合いなんですけど……………その、皆の姿は健全な男子には刺激が強いというか……」

 

 

「あら、そうだったのね。ふふっ、嬉しいわ♪でも、折角今年に入って新しく買ったものなのだし、もっと見て欲しいのだけど?」

 

 

「うふふ、ウブなイッセー君も可愛いですわ♪」

 

 

「か、からかわないで下さいよ、朱乃さん」

 

 

「あらあら、ごめんなさい。ふふっ♪」

 

 

何だか女性陣は皆ご機嫌なご様子。

まぁ、これから待ちに待ったプールだし、そりゃそうか。

 

 

「っと、そうだったわ。あなたを呼んだ要件なのだけど、小猫を泳げるようにして欲しいのよ」

 

 

「へ?小猫ちゃんって、カナヅチ――あぁ、なるほど。そういうことだったのか」

 

 

いつだか、アルバムの中で俺が溺れている写真を見ていて、反応を示していたのはこういう事か。

 

 

「はい、構いませんよ。じゃあ、小猫ちゃん。早速やろうか」

 

 

「………はい、よろしくお願いします、先輩」

 

 

「ついでに、アーシアも頼むわね」

 

 

「そ、その、イッセーさん!私もお願いします!」

 

 

「ああ、いいぞ。あれ、黒歌は平気なのか?」

 

 

「んー?私は問題ないにゃん。泳げないと逃げらんない場面もあったから、それなりに泳げるにゃん」

 

 

「ミラも大丈夫か?」

 

 

「泳ぐぐらい出来るわよ。だから、アーシアと小猫を泳げるようにしてあげなさいよ」

 

 

「じゃあ、ミラちん。久々に私と勝負する?」

 

 

「いいわね。里ではまともに勝負らしい勝負出来てなかったし、どっちが上かハッキリさせてやるわ!」

 

 

「あら、面白そうね。私も参加しようかしら」

 

 

「うふふ♪では私も参加致しますわぁ」

 

 

「折角なんだし、優勝者には何かご褒美とか、有りにしないかにゃん?」

 

 

「景品ってわけ?でも何を景品にするのよ?」

 

 

黒歌がそこで、いつもの悪戯を企むような目でコッチを見てくる。え?俺?

 

 

「たとえばぁ、イッセーの作ったお菓子を、アーンって食べさせて貰う、っていうのは?」

 

 

「ちょっと黒歌、待――」

 

 

「ふふふふふふ…………いいですわね♪それに致しましょう」

 

 

「なら、イッセーの主である私が負ける訳にはいかないわね」

 

 

「い、いいわよ。け、景品には興味ないけど、やってやろうじゃない!」

 

 

「勝負事か。私もそういうのは大好きだから参戦しよう。それに、私は景品の方にも興味がある」

 

 

え?俺の意見は?ってか、そんな恥ずかしい事やりたくない………

 

 

ポン……

 

木場が俺の肩に手を置いて、首を横に振っている。

ああ、もう決定事項なんだな、コレ………

 

 

 

 

「………俺たちは、平和に泳ごうか?」

 

「は、ははは………そうですね、イッセーさん」

 

「………私も同感です」

 

「僕もアレに巻き込まれたくは無いかな」

 

 

かくして、部長、ミラ、朱乃さん、黒歌による競泳対決の幕が上がるのだった。

 




はい、今回はこんな感じでした。


実際にオーフィスが力加減を間違えて、ゲーセンで遊んでたら、もっと酷い事になるかとも思いましたが、少し加減していただきました。

で、再び登場、『証の歌』。「歌詞が失われたのは、人が傲慢ゆえに。しかし、歌が残ったのは人が真摯さゆえ」という、マクスウェルのセリフはいつか使ってみたかった。少し、満足!
この、『証の歌』に関してはまたいずれ。


そして、各自の水着は、ああいった感じに。(まぁ、また水着回を予定しているので、その時にまた善処します!)

で、次回は競泳勝負。栄冠は誰の手に!?


ってな訳で、次回も乞うご期待!
(してもらえるといいな~)
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