ハイスクールD×D ~審判を超えし者~【凍結】 作:メラニン
転校生は、まぁ分かるかと思いますが・・・
それの影響で前半はグダッてます。
そして、番外編はあともう一つやるんですけど、ちょいとシリアスにもなりそうです。
ではどうぞ!
―― 一誠side
「えー…………前担任の先生は一身上の都合で田舎に帰ったのでぇー、今日から不本意ながら担任になる福山でーす………担当はぁ、生物と数学でぇ、俺と同じ新任のアザゼル先生が、物理と化学を担当しまーす………はぁ……」
…………うん?
えっと、皆さんおはようございます。和平会談も終わり、ボロボロになった学園を一晩で治してから数日が経った。まぁ、ボロボロにした元凶の8割くらいの責任は俺とヴァーリのぶつかり合いだったりするんですが……
三大勢力の方は結ばれた和平が原因で水面下では結構ゴタついているみたいだ。まぁ、テロもあったしね。ただ、俺たち学生の日常生活の方は異常無しの通常運転だ…………いや、だった。
急に担任が変わるなんて言うもんだから、内心少しワクワクしてたら、見知った顔がやって来たのだ。しかも、メチャクチャヤル気が無さそう。相変わらずボサボサ髪に、白衣姿のその人物は気怠そうに黒板に自分の名前を書いていく。
いや、見知ってる俺たちはどういうリアクションが正解なんだ?アーシアとゼノヴィアはキョトンとした顔をしていて、俺とミラは唖然としている。黒歌は何だかホンワカしている。何でも和平会談の時、白音に頼られたらしく、それが姉として嬉しかったらしい。あれから、もう数日経ってるんだからいい加減戻って来いと思うが、まぁ事情が事情だし、皆黙認してくれている。
さて、福山が黒板に名前を書き終わったみたいだ。
「えー……俺の名前は、こういう漢字を書く。一応は担任だから生徒からの相談も受けろと言われたので、受け付けるが、俺の方針はそうじゃない。相談しにくる暇があるなら、自分で考えろ。周りに相談できない事なんか今後大量に抱えるだろう。その時の練習だと思って、自分で解決するように努力しろ。俺は君らの自主性を尊重する。自由にやれ。以上」
「………え、えーと、先生。つまりそれって何をしてもアリって事ですか?」
「あぁーー………うん、そう。俺に迷――ゲホゲホ!………えーと、人の道を逸れない程度になら何してもいいよ。学祭の出し物とかその他色々自由だ。俺は放任主義だから…………あっ、思い出した。夏休み明け少し経ったら学祭だから、出し物の案を各クラス幾つか挙げておけって言われてたんだ」
「「おぉぉっしゃあぁぁぁ!!先生、学祭の時の出し物は是非メイド喫茶に!!」」
松田と元浜が歓声を上げる。ブレないな、お前ら。ってか、福山の方は明らかに、『俺に迷惑がかからない程度に』的な事を言おうとしたよな。さすがは、『神の子を見張る者』テイスト。しかもその後、上手いこと言い直しやがって!
「あーはいはい。性欲の権化二人は黙ってなさい」
「なんだと!?エロメガネ!?お前はメイドの良さが分からんのか!?」
「………あんた、それ自分の相方にも振っかかってるわよ?」
「え、あ!スマン、元浜!違うんだ!」
「分かっている、松田氏。それよりも、貴様にはメイドの良さを言って聞かせないといかんらしいなぁ」
「はっ、やってみなさいよ。……………ん?待てよ………あー、そうだ。松田、元浜、ヤッパリアンタらのメイド喫茶案に一票入れてやるわよ」
「「おー!本当か!?」」
「えー!何で、藍華ちゃん!?」
「私イヤよ!あんな獣みたいな二人に見られるなんて!」
クラスの女子一同口々に反対していく。けど、桐生があんな風に手のひらを返すって事は嫌な予感しかしない。
「まぁまぁ、待ちたまえよ、友人諸君。条件として、そのメイド喫茶に『執事』も付け加えるのが条件よ!」
「「………は?」」
これには少しビックリ。まぁ執事は嫌だから、俺は裏方で食事とかを作る方に回ろう。
「む、何だ。それだけでいいのか。いいぞ、それくらいの変更。俺と元浜の目的は、我がクラスのアイドル達のメイド姿が見られればいいだけだからな!」
「そうだな、松田氏。僕も目的が果たせるならそれでいい」
「よし、決まりね。皆もそれでいい?」
「「「「「オッケー!!」」」」」
元気がいいな、このクラス。
「じゃあ、夏の間に衣装とかも準備しないと。えーっと、兵藤、アンタのも作るんだから、今度採寸させてねん♪」
「………え?」
「おーい、盛り上がってるところ悪いが、本決定じゃないぞ?他にも幾つか案を出しといてくれ。なるべく被らない様にって言われてるからなぁ」
「じゃあ、演劇でいいんじゃない?ロミオとジュリエットとか白雪姫とかで。はい決定」
「よし、分かった。じゃあ、それで提出しておく」
あれ、何だろう。胃がキリキリ痛む。桐生が新しいオモチャを見る様な目で俺を見てくる。はは、まさかな。考えないでおこう。
「あーっと、そうだ。もう一つあったんだ。おーい、入って来ーい」
「はーい!」
ガラガラという音と共に元気な返事で入って来た人物にこれまた驚いた!特にゼノヴィアは目を丸くしている。
「皆さん、初めまして!紫藤イリナです!これからヨロシクお願いします!」
「「「「「うおぉぉぉ!!再び美少女キターーッ!!」」」」」
「「「「「「男子ウルサイ!!」」」」」」
イリナはキョロキョロ教室を見渡していると、俺を見つけた瞬間にパァっと表情が輝いた。で、次の瞬間――
ゴッ!
「ごふっ!」
「イッセー君!会いたかったー!私たちようやく一緒にいれるよー!!」
イリナが猛スピードで突っ込んできて、俺に直撃。勢い余って、自分の席から突き飛ばされ、イリナに押し倒されたみたくなっている。ああ……クラスが困惑してる。
「あのね、イッセー君!数日前の一件があったでしょ!?あのお陰で、一緒に居られる事になったの!パパもイッセー君と一緒なら安心だって言ってくれてね!これで私たち何時でも一緒よ!!」
「ゲ、ゲホッゲホッ!イ、イリナ、一旦離れてくれ。みんなの視線が痛い」
「あ、ご、ゴメンナサイ!」
それでようやくイリナは離れてくれて、俺は起き上がった。あー、さっきから男子どもから殺気が……
「し、紫藤イリナさん……でしたか。イ、イッセーとは、どういうご関係で……?」
松田が声を震わせながら問う。
「イッセー君との関係?イッセー君は私の幼馴染よ!」
「ぐはぁっ!」
あ、血吐いて倒れた。おい、ダーイングメッセージに血で俺の名前を書くな。
あ、次は元浜が何か聞くみたいだ。
「い、一体何時から幼馴染でしたか?」
「え、うーん、何時からかなぁ?物心ついた時にはもう一緒だった気がする。お隣だったし」
「じゃ、じゃじゃじゃあ、イッセーと一緒にお風呂は入ってましたか?」
「おい、元浜!それはプライベー――」
「うん、入ってたよ。えーっと、確か私たちが12歳くらいまでは一緒に入ってた気がする」
「「ぐぼろっしゃあぁぁぁ!!」」
「「「「「「えぇえぇぇぇぇ!?」」」」」」
あ、元浜が吐血した。倒れてたはずの松田もだ。
ってか、バレたら恥ずかしい過去が晒された。穴があったら入りたいってこういう時に使うんだな。何て感心してる場合じゃない。この事実をどう誤魔化すか。それを考えるのが先決だ。うーん………ダメだ、思いつかん。
「イッセー、今の本当?」
「…………いや、最後の年齢の方とかはちょっと違った様な気が――はい、すいません。入ってました……」
言い訳しようとしたら、ミラにギロリと睨まれた。まるで、『嘘を付こうものなら、殺す』みたいな目だった。狩られるかと思った、冗談抜きで怖いよ!
「イ、イリナさん、あの………イッセーさんとは何回お風呂に入ったんですか?」
「ア、アーシア?落ち着こう?そんなの聞いても意味がな――」
「イッセーさんは黙ってて下さい!大事な事なんです!」
おおぅ!?アーシアが珍しく声を荒げた。
「うーん………さすがに覚えてないなぁ。けど、結構一緒だった気がするわ」
それを聞いた途端、アーシアが涙目になりつつ、俺を見てきた。
「ヒドイです、イッセーさん!イリナさんとはいっぱい一緒にお風呂をご一緒してるのに、私はまだ一回しか――」
「ストップストーーップ!!い、いや、あれは――」
「へぇ………イッセー、私を最近は部屋にも上げてくれないのに、アーシアちんとはお風呂一緒に入ってたんだぁ。へぇー………」
「く、黒歌?お、落ち着こう?な?」
「一体いつ入ったのかしら?ちゃんと、説明してくれるわよね?」
「ミ、ミラ、違うんだ!アレは……まぁ、確かにちゃんと確認しなかった俺に非があるんだけど、事故だったんだ!後ろからぶちょ――――あ」
………………やってしまった。俺の脳内では、ベートーベンの交響曲第5番『運命』が壮大に流れた。俺の頬と背筋を冷や汗が伝い、言い知れぬ恐怖が俺を襲う。ぶっちゃけ、ヴァーリを相手に赤白の宿命対決してた時より遥かにコッチのが怖い。俺はジリジリと後退りをするが、それに合わせてミラ、アーシア、黒歌、ゼノヴィアが迫る。
「ぐ………三十六計逃げるに如かずっ!!」
「「「「あ、逃げた!」」」」
俺は教室を飛び出し、それを俺のクラスのオカ研組とイリナが一緒になって追っかけて来た。何とか逃げながら、言い訳を考える俺であった。
「あー……行っちゃったかぁ……まぁ、いいや。授業始めるぞぉ、教科書出せぇ」
「あ、先生、ちょっといい?」
「何だ、桐生さん?」
「桐生でいいですよぉ。喫茶と、劇両方やっちゃダメですか?」
「あー……知らん。やりたいんなら生徒会に交渉して来い」
「了解でーす♪あ、もし劇をやる事になったら――」
「任せる」
「はーい、ありがとうございます♪さ、聞いたね、皆?学祭は荒れるぜぃ!」
「「「「おおぉぉぉ!!」」」」
――○●○――
「うぅおぉぉ………あちこち痛い」
結局あれから俺は逃げ切れずに捕まった。そこから色々と尋問されたので素直に話した。もうね………今までの比じゃないくらい怖かったんですよ。女の子相手にここまで怯えるのは確かに情けないと思うけど、相手が相手なんだよ。ビビるよ、そりゃ。
で、今は放課後になり、木場と話しながら旧校舎に向かってる。ミラたちは質問責めにあってるイリナのフォローをするという事で、教室に残った。まぁ、ハブられてる感じだな………悲しい………
「ははは………災難だったね、イッセー君。騒ぎの内容は僕の教室にも聞こえてたよ。あれじゃ結局一限の授業は受けられなかったでしょ?」
「ああ、まあな。けど、数学ならまだ何とか追付けるから平気だ」
「へぇ、イッセー君って数学が得意だったっけ?」
「うーん、別に嫌いって訳じゃないってだけだな。テストなんかじゃ一番点数がいいだけだ」
まぁ、数学は数を色々いじってるだけだから、エレンピオスでも基本的には同じだったからな。記憶が戻ると同時に、一気に覚えてた公式なんかも思い出した。だから、実は今年のテストは結構点数が良かったりする。流石に、化学やら物理、語学関連、地歴公民は向こうの知識が、全てというわけじゃないが殆ど使い物にならない。何せ、向こうではエネルギー源も違ったし、それに基づいた生活や文明がが築かれていたからな。それを基盤にした教育がメインだったから、共通知識の部分が使える教科だけは点数が良いんだよ。
まぁ、けど元からそんなに順位とかは悪くはない。大凡毎回上位4分の1くらいにはランクインしてるし。で、前世のアドバンテージを得てから、順位をまた上げたというわけだ。それに、部長や朱乃さんが先輩として勉強は見てくれるしね。凄い分かりやすいんだよな、あの二人の説明って。
「まぁ、それよりも――」
「うん、あの人が君のクラスの担任になるとはね………」
「和平が結ばれて数日で、堕天使、天使の陣営からそれぞれ人員が送られてくるとはな。しかも、堕天使陣営に関しては、トップ自ら出てきてるっぽいし」
「え、そうなのかい?」
「ああ、福山………まぁ、今は呼び捨てでいいか。あいつがサラッと自己紹介の時に言ったんだよ」
「は、ははは………これだと、天界の方からもイリナさん以外にも来るかもしれないね」
「………だよなぁ。ま、確かに一応は敵陣営だったわけだけど、和平も結ばれたんだし、あまり肩肘張らずにいこう」
「そうだね………でも、僕は――」
「分かってる。聖剣計画の事を聞いてからって言いたいんだろ?それは、俺も賛成だ。そこは知っておきたいからな」
そう、あいつが発案者だという聖剣計画。実行したのはバルパーという話だったが、計画の大元を考えたのは、自分だとあの男自身が認めたんだ。しかも研究所を焼き払ったのも、あの男だ。なぜそんな事をしたのか聞かなくちゃならない。もし、納得できるような理由でないのなら……
「イッセー君?君がそんなに気張る必要は無いよ。これは僕と同士たちの問題だ」
「分かってる。けど俺だってお前の仲間で、友達だろ?協力くらいはさせろよ」
「はは、そうだったね。じゃあ、何かあったら頼らせてもらうよ」
「ま、欲を言えば、納得できる理由をあいつ自身の口から語ってくれるのが一番だけどな」
「そうだね。っと、話してる内に着いちゃったね」
扉を開け、俺たち二人は再び驚く。それから、しばらくミラたちが来るまで待機になった。
――○●○――
「よぉ、お前ら。今日からお前らの顧問をする事になった。今日から俺のことはアザゼル先生と呼べ」
「えー………一応、不本意ながら副顧問になった福山です。ドウゾヨロシク……ナンデ、オレガコンナコトヲ………コンチクショウ……」
「まぁ、そう言うな。お前んとこの嫁も、研究室に籠ってばっかのお前が教師やるって喜んでただろ?」
「いや、それはそうだけど、うーん………」
「冗談じゃないわ!一体誰の許可を得て、ここに居るのよ!?」
旧校舎のオカ研の部室にいたのは堕天使陣営トップのアザゼルと、そこの研究員だという福山だ。しかも、福山に関しては俺のクラスの担任だけじゃなく、副顧問まで担当するとか言いやがった。
「あ?セラフォルーの奴に言ったら、妹の許可があれば良いって言ったからな。で、ソーナ・シトリーの方に行ったら、このポストが用意されたってわけだ」
あれ?オカ研、生徒会に売られた?
「はぁ……ソーナ、私たちを売ったわね」
「まぁ、そう悲観するな。それに俺がここに居るのは意味があるんだぜ?コイツもな」
そう言って、アザゼルは福山の方を指差す。当の本人はふいっと顔を逸らして無視している。
「その意味っていうのは何かしら?」
「ああ、サーゼクスにお前らのコーチをするように頼まれたんだ」
「お、お兄様が!?」
「そうだ。先の『
「………本音は?」
ミラがジト目でアザゼルに問い詰める。
「お前らの
「「「「「「おいっ!!」」」」」」
「しょうがねえだろ!?そこの金髪の嬢ちゃん、ミラ・クルスニクと、赤龍帝である兵藤一誠の持ってる
「いや、知らねえよ。と言うか、お前――」
「アザゼルせ・ん・せ・い!だ」
「〜〜ッ…………アザゼルせ・ん・せ・い!は俺とミラを実験台にでもするつもりだろ!?」
「強ち間違っちゃない」
「ほら、信用できねえ!!」
「まぁ、それは冗談としてだ」
本当か、コイツ?
「今は大人しいが………兵藤一誠、お前自分の力が暴走してねえか?」
「……いや、別に?」
「まぁ、隠すなよ。お前さんの力は規格外なんだ。それが5つ。本気を出せば、お前一人でこの世界くらい滅亡させられる。いや、下手すりゃ次元自体も揺らいで全てが無に帰る可能性だってある」
「…………ッ」
「お前自身が世界に降りかかる火の粉に成りかねないって訳だ。理解したか?」
「………ああ、分かったよ」
「よし!元々規格外の『
アザゼル……先生の目がキラキラ輝いているのを見る限り、本当に楽しみなんだろうな。
「ま、神器だけじゃない。お前も『王』として、コイツらを導くために強くなっておきたいだろ、リアス・グレモリー?」
そう言ってアザゼル先生は部長の方を見る。もう呼び方は諦めた。呼び捨てにすると、他の一般生徒から怪しまれそうだし。
「……ええ。それは事実私が果たさなければならない義務と理解しているわ。力だけじゃなく、『王』としても強くならなければならないもの」
「よし。お前らは伸び盛りの若い芽だ。だからこそ、正しい成長をする様に俺が導いてやる。なぁに、悪い様にはしないさ。差し当たって、今度お前らは夏休みがあるな?ふっふっふ……今から楽しみだ」
まぁ、アザゼルの方はこれで良いだろう。怪しい笑みを浮かべているが………
しかし、今はそれよりも木場がずっと、部室に入ってから視線を逸らしていない福山が問題だ。そして遂に木場が口を開く。
「……いいですか?」
「あぁ?何だよ、聖魔剣の?木場祐斗、だったな。お前は――」
「アザゼル。そこの木場くんは俺に用があるんだよ。さっきから俺の事見てるし」
「あなたは――」
「フー先生ね」
「「「「「え?」」」」」
あー、俺のクラスじゃない人達は分かんないよな。
「俺の持つことになったクラスの子たちに、そういうアダ名を付けられたんだよ」
「………で、それ気に入ったのか?」
「うん」
「「「「「「………………」」」」」」
これから、結構シリアスな話になりそうなのに、呼び方一つで話が止まるなぁ……
「……では、フー先生は何故ここに居るんですか?僕らの神器のコーチはアザゼル先生がやるんですよね?なら、あなたは何のために?」
「まぁ、一つはそこの赤龍帝を常に見張れるように今のポストが用意された。実際コカビエルのとき赤龍帝を封じたのは俺だからね。俺が適任と判断されたのさ。で、もう一つは必要に応じて君らの武器を作れるように、だね」
「「「「「「…………武器?」」」」」」
「そうそう。特に赤龍帝は必要になると思うよ。神器が暴走する可能性があるなら、使えない場面もあるだろうしね。だから、そうなってしまった時の秘策として、武器を持たせたら?って案が出たんだよ。コレもサーゼクスさんの案ね。で、ラストは君が気になってる聖剣計画について、だな」
そう言うと、木場の方に向き直った。
「あー、リアス・グレモリー?ちょっと『騎士』君を借りてもいいかな?」
「…………ダメよ。祐斗は私の眷属よ。それをまだ信用できない貴方に預けるなんてできない」
「部長……」
部長は木場の前に立ち塞がるようにして、木場を守る。
「あー……じゃあ、君も来るかい?それならいいでしょ?」
「…………いいわ。祐斗の憂いが晴れるかも知れないチャンスだもの。断る理由は無いわ」
「よし、じゃあ早速――」
「待ちなさい。リアスと木場だけ連れて行くつもり?」
ミラが一歩前に出て異を唱える。
「そうですわね。『王』が行こうとしているのに、『女王』である私が連いて行かない訳にはいきませんわ。それに、まだ貴方がた堕天使陣営は信用しきれていないのが事実ですもの」
朱乃さんの今の発言にアザゼルの表情が曇る。あ、アザゼル……先生か。
「……朱乃。やはりお前はまだバラキエルを――」
「私の前で、あの者の名を口にするなっ!」
「…………ああ、悪かった」
バツの悪そうな顔をしてアザゼルは黙ってしまった。にしても、朱乃さんが声を荒げるなんて珍しいな。確かバラキエルって朱乃さんのお父さんだよな?今の様子を見た限りじゃよっぽど仲が悪いみたいだな……
「………とにかく、主である部長をあなたに任せたくはありません」
「うーん、白音の言う通りね。あなたは、私でさえも封じる事が出来てた。そんなの相手に妹の主を預けたくはないにゃん」
「そうだな。デュランダルに匹敵する様な聖剣の所有者だ。警戒はしておくべきだろうな」
「うーん、確かにそうね。この人の資料は向こうの教会で読んだけど、あまり詳しいことは書かれてなかったし」
「うっわぁ、信用無いねぇ。うーん………でもあそこには、あまり大勢を連れて行きたくないんだよねぇ。んーー……じゃあ、赤龍帝くんを連れて行こう。それで文句ないでしょ?」
「ああ、俺もどちらにせよ木場の事は放っておけないから丁度いい」
「よし、じゃあ行くのは、リアス・グレモリーに、木場君に、赤龍帝である兵藤君ね。じゃあアザゼル、行ってくるよ。悪いけど一回『
「ああ、構わねえ。行ってこい」
そう言うと、福山は部室から出て行く。それを木場と部長が追う。俺も行こうとして、アーシアに呼び止められた。
「イッセーさん、部長さんと木場さんを守ってあげて下さい」
「そんなに心配そうな顔をするなよ、アーシア。大丈夫、ただ行って戻って来るだけだ。ミラ、悪いけど今日中に戻れなかったら、父さん達に言っておいてくれるか?」
「分かってるわよ。とっとと行って戻ってきなさい。………あまり遅くなったら承知しないわよ?」
「はは……ああ、じゃあ行ってきます」
俺も部室を後にし、部長たちを追った。そこで語られる聖剣計画についての真実を知るために。
はい、こんな感じで次回へ続く・・・
実は福山というオリキャラには出すと決めた時から、今回言っていたのと、次回の話の役割を持たせていました。
次回はちょい、シリアス。
そういえば、やっぱりアニメの方は5巻すっ飛ばしましたね。修行編と黒歌襲来だけで。まぁ、面白いからいいんですけど。
それではアデュ~♪