ハイスクールD×D ~審判を超えし者~【凍結】   作:メラニン

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さて、今回から新章に突入なんですが、すいません。原作5巻じゃないです。いや、どうしてもですね、やりたくてやったんです・・・


まぁ、ここはそんな長いスパンで投稿するつもりは無いので、すぐに終わります。(期間的には)


あと、Airと本作品は関係がないです。すいません。『かんな』は別人ですね。
質問、ご意見ありがとうございます。


では、どうぞ!


第5.5章 真夏海岸のワーキンサタン
第1話 少し異質な騒動です!


―― 一誠side

 

 

「「「「「「「「「「「…………………………………」」」」」」」」」」」

 

 

和平会談からしばらく経ち、今は夏休み間近。イリナが天界側のスタッフとして早くもこっちに合流して、転校してきた。持ち前の性格もあって、クラスでは既に溶け込んでいる。何でも、イリナの話では近いうちに天界から別のスタッフも来るらしい。で、堕天使陣営からはトップであるアザゼル、研究員のフー先生が派遣されてきた。

そして、今日は休日と言うことで、俺の部屋でオカ研の定例会議を行おうとしていた。因みに、今居るのは俺とミラ、部長と朱乃さん、アーシア、木場、ゼノヴィア、イリナ、小猫ちゃん、ギャスパーは床の上に座布団やクッションを敷いて座っているが、黒歌だけ横になってソファを占領している。どうやら俺の部屋のソファが一番のお気に入りらしい。因みにイリナはオカ研に所属する事に。まぁ、こちら側に精通しているメンバーは集まっておいた方が良いだろうという判断で所属してもらう事にした。

で、会議を行おうとしていたら毎度お馴染み俺の使い魔である、妖精さんがまた訳の分からないアイテムを作って来た。

 

 

事の発端は部長がふと漏らした、『イッセーと南国のリゾートに行きたいわね』という一言だ。まぁ、転移魔法で行けば問題ない気がするが、如何せん距離が距離なので消費魔力もバカにならないし、行き先をどうするかでも一悶着があったりした。飛行機で行こうとしても時間が掛かる。他にも色々あって、結局行けてない。

それをどこで聴いていたのか、妖精さんがアイテムを作って来た。名前は『りもこんわーぷくん』。見た目はただのリモコン。

妖精さん曰く、『どこにでも、いけますが?』らしい。今も数人の妖精さんがいつ使うのかという、期待の眼差しをこっちに向けて来ている。

 

 

しかし!

 

 

忘れないで欲しい!彼らの作るアイテムで良かったことは正直あまり無い。(リペアボム(勝手に命名)という使える例外はあったが………)

しかし、一度彼らのアイテムのせいで俺は死に掛けた事がある!しかも、家も半分吹き飛ばされた!

そのため、信用できない!しかもこのリモコン(?)に書かれてるのが『わーぷ!』という赤いボタンと、『きかん』という小さいボタンに、数字が1〜12まで書かれている。また、リモコンの横の部分に『すうじがおおきいほど、とおくへごー!』と、何とも引っ掛かる一文がより一層怪しさを醸し出している。

 

 

 

「と言うことで、却下。No thank you!」

 

 

「「「「「「しゅーん………………」」」」」」

 

 

落ち込む妖精さん一同。けど、自業自得だ。

 

 

「と言う訳で、持って帰ってくれ」

 

 

「しんよう、おちましたなぁ」「りこーるだ」「しょっくです」「きゅうきんなっしんぐ」「さーびすざんぎょう、できぬです」「もちべ、だださがり」

 

「「「「「「だうーん…………」」」」」」

 

 

妖精さん達はその場でへたり込んでしまった。

 

 

「ま、まぁ、前回の事があるから、遠慮しましょう」

 

 

「え〜〜!?折角だから使ってみよーよ、ミラちん」

 

 

「嫌よ!」

 

 

「まぁ、これはミラに賛成ね。何が起こるか分からないし、イッセーがまた吹き飛ばされるのは御免だもの」

 

 

「ちぇー、釣れないにゃん」

 

 

黒歌は不貞腐れたように、ソファに寝そべりながら何処からか取り出したクッキーを摘み始めた。

 

 

しかし、ここで俺は警戒しておくべきだった。まだ、妖精さんは『りもこんわーぷくん』なるものを持ち帰って無い事と、妖精さんの大好きな甘味を摂り始めた黒歌の事を。

 

 

 

 

 

「さて、定例会議といっても契約数の話とかは、また今度にするとして今日はオカ研の夏休み中の活動についてよ。古株の朱乃、祐斗、小猫、ギャスパーは知ってると思うけど、毎年夏の間は私は冥界に帰るわ」

 

 

「じゃあ、夏の間は活動無しですか?」

 

 

「うふふ、違いますわ、イッセー君。あなたも冥界に行くんですわ」

 

 

「へ!?俺もですか!?」

 

 

「あら、当たり前じゃない。私の眷属なんだもの。……………お父様たちにもしっかり紹介しておきたいし………」

 

 

「え、なんですか?」

 

 

「いえ、何でもないわ。新しく私の眷属になった、アーシア、ゼノヴィアも連れて行くわ」

 

 

「そうか、冥界か。まさか、元聖職者の私が赴く事になるとは………昔だったら考えられないな。だが、楽しみだ」

 

 

「私もです。私もゼノヴィアさんと同じで、シスターをやっていた頃は想像も出来ませんでした」

 

 

「私も、天界側のスタッフとして行くわ!三大勢力で和平が結ばれたからこそできる事よね!ああ、今は亡き主よ、この幸せに感謝します」

 

 

「「「アーメン」」」

 

 

 

と、教会トリオが祈りを捧げる中、待ったをかける人物がいた。ミラだ。

 

 

「ちょっと、待ちなさいよ。あなたの眷属だけ?私は?」

 

 

「普通なら、人間は冥界に入れないんだけど、今回は特別だそうよ。良かったわね」

 

 

「「……………………………」」

 

 

無言で睨み合う二人。怖いです……………

朱乃さんはいつも通りニコニコスマイルを浮かべてるが、アーシアはおどおどしてるし、ギャスパーは怯えきって段ボールに引き篭もった。それ以外のメンバーはため息を漏らすか、変わらずに談笑を続けるかのどっちかだ。

 

 

 

 

「獲ったどおぉぉぉ!!」

 

 

そこで、我が家の悪猫こと、黒歌が大声で黒い棒を片手に掴み、高々と上げた。

 

 

まさか……………

 

 

「じゃ、イッセー。一緒に遠くまで駆け落っちゃおうにゃん♪」

 

 

「ちょっと待て!それどうした!?妖精さんは!?」

 

 

「ここですが?」

 

 

居た。俺の足元に、さっき黒歌が食べてたクッキーを持って…………

 

 

「…………それは?」

 

 

後ろめたさがあるのか、妖精さん達は俯いてしまう。

 

 

「やむをえぬじじょう、でした」「べんめいのきかい、くださる?」「はんせいしてますが?」「あまいよっきゅうには、かてませなんだ」「わいろには、よわいです」「これも、くっていくため」

 

 

と、次々に言い訳を述べて行く、妖精さん一同。

 

 

「「「「「「「…………むざいほうめん、です?」」」」」」」

 

 

「No!Guilty!」

 

 

「「「「「「「ぴっーーーーー!!!」」」」」」」

 

 

妖精さん達は揃って、丸くなって動かなくなった。

 

 

「さて、黒歌?それを、返せ」

 

 

「嫌♪」

 

 

うわぁ、いい笑顔。

 

 

「何でこんな事するんだ?」

 

 

「さっき言ったのに……………なんか、鈍感もここまで来ると腹立つにゃん」

 

 

黒歌は若干青筋を浮かべて、お怒り気味。

 

 

「え、何で怒ってるの?」

 

 

「…………ポチッと」

 

 

「「「「「「「「「「あーー!!」」」」」」」」」」

 

 

 

俺たちは空間の捩れに巻き込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ……

 

 

「皆ー、お茶入れ――、あら?」

 

 

 

――side out

 

 

 

――???side

 

 

 

「で!?どーすんのよ!?」

 

 

「ど、どうするって言ってもな……」

 

 

「あんたらが、今まで開けてこなかったから、今の状況になってんでしょ!わざわざ、こんな『開封厳禁』ってシールまで貼って!とっとと、開けちゃいなさいよ!それでも、あんた魔王なの!?」

 

 

「う、うるせえ!これでも魔王だよ!!だ、だけどな、今更開けたって、なぁ?」

「ええ………」

「うん………」

 

 

「エミリア、解決したのか?」

 

 

「ベル、悪いわね。アラス・ラムスの面倒を見せちゃって」

 

 

「いや、それはいいのだが………で?」

 

 

「まだよ…………はぁ、こんなのに私たちの大陸が侵略されてたなんて、悲しくなるわ」

 

 

「ま、まぁまぁ、遊佐さん。きっと、真奥さんにも開けたくない理由があるんですよ」

 

 

「ち、ちーちゃん………」

「さ、佐々木さん………やはり、是非佐々木さんは、我が魔王軍に――」

 

 

「あ、でも、やっぱりその箱は開けなきゃだと思います。じゃないと真奥さん、アラス・ラムスちゃんと離れ離れになっちゃいますよ?」

 

 

「ぐっ!?」

 

 

「ぱぱ?とおく、いっちゃうの?」

 

 

「い、行かないぞ!アラス・ラムス!だから、安心しろ!」

 

 

「ん!」

 

 

「…………し、しかし、魔王様。『アノシャシン』だけでも、我々は意識を失うか、衝撃を受けました。またその様な物が入っていないとも限らない訳ですし……」

 

 

「そ、そうだよ!僕はもういやだからな!あんなのを見るのは!!」

 

 

「あーー!!もう!!拉致が開かないわ!!私が開ける!!」

 

 

「や、やめろおぉぉぉぉ!!」

「ああ!記憶が蘇る!!『アノシャシン』の記憶があぁぁぁ!」

「う、うわあぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「…………ビデオテープ?」」」

 

 

「き、きっとそれは呪いのビデオだぞ!」

「そ、そうだ!捨ててしまえ!」

「僕は絶対に見ない!絶対に見ないからなぁ!」

 

 

「あのねぇ、あんた達恥ずかしくない訳?こんなビデオ一本で」

 

 

「ほー、これがビデオテープか………確か、ビデオデッキというものがあれば動画を再生できるのだったな?安いものであれば、今からでも買いに行けば――っ!?」

 

 

「ん?鈴乃さん?どうしたんですか?」

 

 

「エミリア!!」

 

 

「分かってるわ!こんな時に………!!

今回もあんたらが原因じゃないのよね!?」

 

 

「当たりめえだ!俺たちは魔力戻ってないんだぞ!」

 

 

「え?え?」

 

 

「行くぞ!エミリア!魔王たちはここで、千穂殿を守れ!上空に感じた魔力源は私とエミリアで確かめる!」

 

 

「アラス・ラムス!行くわよ!」

 

 

「あい!」

 

 

「ゆ、遊佐さん、鈴乃さん!気をつけて!」

 

 

バタンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「行っちまったか………」

 

 

「ええ…………しかし、魔王様。この魔力は……」

 

 

「ああ、コッチの世界だってのに、こんなデタラメな魔力を保持してるって事は、ただの雑魚じゃ無さそうだ」

 

 

「しかも、僕らの魔力とも別物みたいだけど〜?なんか、聖法気に近いのも感じるし」

 

 

「………なんも無けりゃ良いんだけどな。にしても、アイツの近くじゃロクな事が起こんねえなぁ」

 

 

 

――side out

 

 

 

 

 

 

―― 一誠side

 

 

 

「さて、黒歌被告?何か弁明するか?」

 

 

「う、うぅぅ〜〜………白音ぇ……」

 

 

「姉様、自業自得です」

 

 

「う、うにゃあぁぁぁぁん!」

 

 

俺たちは黒歌の暴走によって、何故か大空に放り出された。重力に任せて落下運動を始める前に、空を飛んで事無きを得てる。飛べないミラ、黒歌は魔法陣のような物を展開して、それを足場にしている。アーシアはミラの魔法陣に相乗りしている。ギャスパーはダンボールから翼だけだして浮遊している。………器用だな。

朱乃さんが魔術結界を張ってくれてるおかげで、地上からは視認出来ないようになっているので、今は黒歌に説教中。

 

 

「にしても、イリナは本当に天使になったんだな」

 

 

「そうよ!この、純白の翼がその証なの!!」

 

 

イリナの背には、白い立派な翼が展開している。何でも、悪魔側の『悪魔の駒』の技術を天界にも供与したらしく、それを基に天界側では『御使い』というシステムで転生天使を増やすことが出来るようになったらしい。この『御使い』はトランプの考えを入れているらしく、悪魔の『悪魔の駒』とはまた違った仕様になっているらしい。

 

 

「まぁ、黒歌の説教は一旦置いとくとして、問題はどこに飛ばされたかだな。しかも、このリモコン動かないし」

 

 

「イッセーの言う通りね。眼下には街が広がってるんだし、あそこで聞いてみま――っと、その前に来客みたいね」

 

 

「そうですわね。部長の言う通り、何者かが結界内に入って来ましたわ」

 

 

「なら、その入って来た誰かに聞けばいいのではないか?」

 

 

「ゼノヴィアの言う通りね。ほら、すぐそこに来てるみたいだし」

 

 

高速で迫って来ていたのは2人の女性だった。一人は、白銀の長髪で細身の剣を携えている。もう一人は黒髪の長髪に着物姿で、ハンマーの様な武器を持って、俺たちの居る所まで上がってきた。

 

 

「まったく!あいつの居る近くはロクな事が起きないわね。で、随分な大所帯な悪魔の一行みたいだけど、目的は何かしら?」

 

 

剣を持っている方の女性が問いかけてきた。この言い方は無くない!?

この前、和平が結ばれたばっかりですよ!?

 

 

「えーっと、俺たちも急に飛ばされたもんだから、イマイチ状況が飲み込めていないんですけど………

失礼ですが、ここは何処ですか?」

 

 

2人の女性は一瞬キョトンとして、ハッとしたように、イリナの方を見た。

 

 

「て、天使!?って事は、天兵連隊かしら?何で、天使が悪魔と仲良く一緒に居るのよ!?」

 

 

「え?だって、この前3大勢力の和平が結ばれたじゃない?それで、天界側のスタッフとして、派遣されたんですけど?あれ?連絡が行き届いてない?」

 

 

「和平が結ばれた………?し、しかし、エメラダ殿やアルバート殿からは何も……」

 

 

…………なんか、話が食い違ってる気がする。

 

 

「あのー、一旦降りませんか?さすがに、ここに長時間居ると体を冷やしますし」

 

 

そう、俺たちは現在上空およそ300mくらいの地点に居るのだ。気温自体は地上より少し低いくらいで済むが、さっきから吹いてる風が体感温度を下げている。

 

 

「…………ダメよ。あなたたちの目的が分からない以上、ここから動かすわけにはいかないわ」

 

 

「うーん、目的って言ってもなぁ………」

 

 

「じゃあ、一つ答えなさい。あなたは、どこから来たの?」

 

 

「ん?どういう事だ、エミリア?悪魔や天使なのだからエンテ・イス――」

 

 

「ベル、ここは私に任せて」

 

 

白銀の方が黒髪の女性の言葉を遮る。

 

 

「■■■県の駒王町だよ。この前、和平が結ばれた町だよ」

 

 

黒髪の女性の方が少し考え込んだ後に口を開いた。

 

 

「…………エミリア、一旦降りよう。全てを信用は出来ないが、あちらに事を構える気は無いらしい。それに、私達にはこれよりも大きな問題がある」

 

 

「ええ、そうね。まったく、アレを大きな問題と言ってしまうのが悲しいけど」

 

 

 

「「「「「「「「「「??」」」」」」」」」」

 

 

とにかく、俺たちは地上に一旦降りることになった。

 

 

 

 

――○●○――

 

 

 

 

「………ねー、狭いんですけどー?」

 

 

「黙れ、漆原。ならば貴様はいつも通り押し入れに引き篭もっていればいいだろう」

 

 

「はいはーい」

 

 

そう言うと、Tシャツ半ズボンというラフな格好をした少年は押し入れに入っていった。

 

 

俺たちは今、ヴィラローザ笹塚という築何十年か分からない様なアパートの一室の部屋に、すし詰め状態になっている。人口密度が半端じゃない。

確かに、漆原と呼ばれた少年が言うように狭い。暑い。エアコンが無いので尚更だ。

しかも、このヴィラローザというアパート、俺たちが今居る一室はブルシートで覆われていて、どのくらいか分かりにくいが、大穴が開いている。

 

 

「あー、単刀直入に聞くんだが、お前達は悪魔………でいいのか?」

 

 

「失礼ね、人間よ」

「違うわ!私は天使よ!」

「私は妖怪にゃん」

 

 

 

「だー!ちょっと、待て!えっと………つまり、そこの3人は悪魔じゃなくて、それ以外は悪魔って事でいいか?」

 

 

俺たちは肯定と言う事で、首を縦に振った。

 

 

「魔王様、これは………」

 

 

「あー…………多分こいつら、俺たちと同じだよ。飛ばされて来たんだ、コッチの世界に」

 

 

ん?魔王様?え、この人が四大魔王の一人?ん?

聞いてた外見と違う気が……

俺がそんな事を考えていると、部長が切り出した。

 

 

「失礼ですが、お名前をお聞きしても宜しいでしょうか?」

 

 

「俺のか?俺は、真奥貞夫。まぁ、魔王やってる時の名前はサタンって名前なんだけど」

 

 

あれ、四大魔王様の名前と一致しない。

 

 

「あー、俺の推測言っていいか?多分君達はここの世界とも、俺たちの世界であるエンテ・イスラとも違う異世界から飛ばされて来たんだ。それも、恵美達の話を聞く限りじゃ、この世界とよく似た世界からな」

 

 

「「「「「「「「「「………………………」」」」」」」」」」

 

 

部屋に沈黙が訪れる。どうやら、あのリモコン型のワープ装置はとんでもない代物だった様だ。

 




はい、ってなわけで、知ってる人は知っている作品とコラボです。
『はたらく魔王さま』ですね。それの原作四巻です。水着回またやるって言ったのはここでやる予定があったからです。


知らない方でも楽しんでいただけるように、頑張ります!


では、また次回。
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