ハイスクールD×D ~審判を超えし者~【凍結】   作:メラニン

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リアスとエミリアの違い

→種族、バスt--

ぎゃあああ!


第9話 ガチンコビーチバレーです!

―― 一誠side

 

 

 

『皆、盛り上がってるかぁ!?』

 

 

「「「「「「「「「「うおおぉぉぉぉ!!」」」」」」」」」」

 

 

『さぁ、急遽開かれる事になった、ガチンコビーチバレー勝負!出場者はすぐそこの大黒屋のバイトで来てくれた高校生たち&他数名!ここ、君ケ浜海岸で彼らの青春が燃え上がる!実況、解説は私「大黒屋」店長の大黒天祢と――』

 

 

 

『ギャ、ギャスパー・ヴラディですぅ……』

 

 

……………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

「イッセー君、君だけ現実逃避しないでよ?僕だっていつの間にかエントリーされちゃってたんだから」

 

 

「いやいや、逃げ出したいよ。ビーチバレー勝負だけなら俺だって参加したかったよ。けど、俺参加するどころか、コレだぞ?」

 

 

そう言って俺は木場に向けて首から下げられている『景品』と書かれた札を見せる。

 

 

部長たちが思いの外盛り上がってしまい、ビーチバレーの規模が大きくなってしまった。初めは俺たちだけだった筈が、天祢さんが悪乗りしてこうなった。おい、働け店長って言ったら……

 

 

「いやー、お陰さまで今日はもうドリンクとカキ氷以外は完売しちゃったんだわ。さっき明日の仕入れも依頼しちゃったから、ぶっちゃけ暇なんだよね。って事で、ちょっと規模の大きい大会にして観客相手に残りのドリンクも売っちゃおうって算段さ。どうよ?」

 

 

とまぁ、何ともフリーダムな経営者によりガチンコビーチバレー勝負なるものが開催してしまった。で、俺は選手でなく景品。優勝したチームの言うことを何か一つ聞かなければならないという、ポジションだ。そして逃げられないように椅子にロープで何重にも縛られている。因みに前で実況、解説をしているギャスパーは紙袋を頭から被って、空いた二つの穴から赤い双眸を覗かせているので不気味の一言につきる。しかも真夏の砂浜でそんなのしてるもんだから暑いらしく、さっきから息が荒い。しかもコーホー、って息してるので、何処ぞの黒ずくめで光の剣をフオンフオン振り回すナンチャラ卿かよ、と突っ込みたい。

 

 

「まぁ、それは君自身の責任でもあるからね」

 

 

「俺のせい!?身に覚えが無いよ!?」

 

 

「はぁ…………部長たちも大変だ」

 

 

え、えー………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だけどよ、何で俺まで縛られてんだ?」

 

 

横を見ると、俺と同様な格好をしている奴が一人。異世界の魔王が椅子にロープで雁字搦めに縛られるというのは何ともシュール。

 

 

「まぁ、遊佐さんたちが優勝した場合、真奥さんの方が俺より良いだろうと進言しまして」

 

 

「フッざけんなあぁぁ!!

 

 

「ははは!この際あんたも道ずれじゃあぁぁ!!」

 

 

「そうは行くか!おい、芦屋!今すぐ解け!」

 

 

「申し訳ありません、魔王様。これも雇い主の命令です。魔王城の明日のため身を削られるのも、上の者の務めです。何でも特別手当を出すと言われては、この芦屋、心を鬼にしてでも我々の明日の為に色々と犠牲にする覚悟でございます」

 

 

「その犠牲が俺だろうが!!どうすんだ、恵美達がもし優勝しちまったら!?『聖剣で一刺しさせて』なんて言われたらどうすんだ!?」

 

 

「そんな、オツマミ感覚で刺さないですよ」

 

 

「いーや、やるね、あの女なら。って事で芦屋この縄を解け!主の危機だぞ!?」

 

 

「いえ、恐らくエミリアの性格上それは無いと思います。エミリアの性格上自分自身で挑んでくるはずです。では、魔王様頑張ってください。私は天祢さんからドリンクの販売を仰せつかっているので」

 

 

そう言うと、芦屋は気前よく大声で販売していく。漆原の方は解説席の近くでビニールプールに氷水を張ってドリンクの販売をしている。あっちはあっちで当然魔王を助けるつもりはないっぽい。

 

 

「部下に裏切られたあぁぁ!コンチクショオォォ!!」

 

 

哀れ、エンテ・イスラの魔王。部下に売られて(?)砂浜の椅子に張り付けられる。

俺はもう抜け出すのを諦めた。

 

 

 

 

 

 

『さぁ、出場チームの登場だ!まずは、スタイル抜群な子達が集まったクリムゾンデビルチーム!チームメンバーは留学生だというリアスちゃんと、ゼノヴィアちゃん、そして和風な佇まいの朱乃ちゃんだー!』

 

 

「「「「「「うおぉぉ!!超絶美少女キターー!!」」」」」」

 

 

「スゲー!本当にスタイル抜群だ!」

 

 

「ムネでけー!」

 

 

「最高だー!」

 

 

一気に歓声が沸き起こる。凄いな、部長たち大人気だ。あと、ムネでけーって言った奴は後で血祭りだ。

 

 

 

 

 

『さぁ、ギャスパー君!このチームは如何でしょうか!?』

 

 

『そ、そうですね、リアス部長と朱乃さんは正に頭脳明晰、運動神経抜群の完璧お姉様方なので強いと思いますぅ。あ、あと、ゼノヴィア先輩は単純な力だけなら男の人より強いので、凄いアタッカーの揃った優勝候補一位だと思いますぅ』

 

 

『なるほど。このチームはパワーアタッカーチームという事だねぇ。さ、次のチームに参りましょう!お次も留学生が混在したスピリットチーム!チームメンバーは留学生のミラちゃんと、ツインテがポイントのイリナちゃん、そしてネコ耳コスプレの黒歌ちゃんだー!』

 

 

「おぉぉ!!こっちも可愛い子揃いだー!」

 

 

「ツインテサイコー!」

 

 

「ネコ耳水着眩しー!!」

 

 

 

………………黒歌のアレって絶対コスプレじゃないよな?祭り事なら平気って思ってないか、アイツ?たまにピクピク動かしてんだけど?バレない……よな?

 

 

 

『さて、再びギャスパー君!このチームについては如何でしょう!?』

 

 

『は、はいっ!え、えっと、まずミラさんはリアス部長とライバル関係で、実力は五分五分くらいですぅ。イリナ先輩は先ほどのゼノヴィア先輩とは真逆のタイプで力よりもテクニックで押すタイプですぅ。く、くく黒歌先輩は………ニ、ニンニクイヤァァァ!!』

 

 

ギャスパーはその場で実況席の机に隠れてしまった。そういや、黒歌には特訓で何度もニンニクで驚かされてたからな。トラウマになってるな。黒歌の方はなんか新しいオモチャを見つけた、みたいな顔してる。後輩をあまりイジメるなよ……

 

 

 

『さ、さぁ、ギャスパー君が復活するまでは、私がやろう。さて、お次は急遽参戦してくれた東京からお越しの笹塚チーム!メンバーはOLやってる遊佐ちゃんに、普段着が着物の鎌月ちゃん、そして現役恋する女子高生千穂ちゃんだー!』

 

 

「おぉぉ!!こっちもレベルたけぇぇ!」

 

 

「貧乳!」

 

 

「ちっぱい!」

 

 

「「ぺうっ!!」」

 

 

「悪かったわね!どうせ私は貧乳よ!!」

 

 

「………」

 

 

遊佐さんの放った豪速球がちっぱい発言をしたギャラリーに直撃。一部の女性陣からは拍手が送られている。因みにアラス・ラムスは遊佐さんとまた融合状態だ。少し水遊びしたら疲れてまた昼寝を始めちゃったから。

 

『とまぁ、今の具合に運動神経が高い子達が集まったチームだ!そして最後は唯一男の子が含まれている白猫チーム!メンバーは大黒屋でも人気だった金髪イケメンの木場君と、留学生のアーシアちゃん、そして小ちゃいけどパワフルな小猫ちゃんだー!』

 

 

「「「「「「きゃああぁぁぁ!木場くぅぅん!!」」」」」」

 

 

「「「くたばれ、イケメン!」」」

 

 

「女の子は可愛い!」

 

 

「「ちっぱ――ぐげっ!」」

 

 

「……次は息の根止めます」

 

 

学習しろよあいつら。今度は小猫ちゃんが放った豪速球が直撃。あーあ。

 

 

『さて、以上4チームで優勝目指して頑張ってもらいます!ここでルール説明!ルールは5点先取した方の勝利!マッチポイントからのデュースは無し!それ以外は基本的に自陣のボールタッチは3回まで。サーブは自由!それではゲームスタートだぁ!!そして、第一試合はクリムゾンデビルチームvsスピリットチーム』

 

 

うわぁ、イキナリ1番不安なカード出ちゃったよ。平気かなぁ……

 

 

 

――side out

 

 

 

 

 

――ミラside

 

 

さて、これからゲームスタートね。何もここまで大きくする必要は無かったでしょうに。けど、前は決着が付かなかったからいい機会だわ。リアスをねじ伏せるわよ。

 

 

「ねえねえ、ミラさん」

 

 

「何よ、イリナ?」

 

 

この子は紫藤イリナ。イッセーとは幼馴染みたいね。聞かれなかったからとはいえ、少しくらい話しなさいよ!

 

 

「ビーチバレーってどうやるの?」

 

 

「え!?」

 

 

そ、そう言えばイリナはずっと教会の学校に通ってたって言ってたわね。イッセーと家が隣とは言ってたけど。

 

 

「ねね、ミラちん。私も分かんないにゃん。てへ♪」

 

 

……頭痛がしてきたわ。黒歌も殺伐とした生活を送ってたと言っていたし、知らなかったのね……

 

 

「あ、あんた達ねぇ………知らないなら、先に言いなさい!」

 

 

「だ、大体ボールで何かやるのは分かってたもん!」

 

 

「その何かが重要でしょう!」

 

 

「ボールでナニするのかにゃん?」

 

 

「く、黒歌!ふざけてないで、コッチ来なさい!ルールを教えるから!」

 

 

「あれぇ?ミラちん、何を想像しちゃったのかにゃぁ?」

 

 

「う、うるさい!とにかくルールを――」

 

 

「さ、行くわよ、ミラ」

 

 

「ま、待ちなさい!まだ黒歌達にルールを教えて無いのよ!」

 

 

「待ったは無しよ!さあ、行くわよ、朱乃、ゼノヴィア!」

 

 

「はい、部長!」

 

 

「よし、了解だ!」

 

 

 

 

――side out

 

 

 

 

――木場side

 

 

第2試合

白猫チームvs笹塚チーム

 

 

 

第1試合は酷かったね。ルールの分からなかったらしく、ビーチバレー初体験の黒歌さん、イリナさんを集中的に狙った戦法で完封していた。あの二人と組んでしまったミラさんは不運だったね。イッセー君に慰められてたけど。イッセー君が椅子に縛られたまま。

 

 

っと、今は自分の試合に集中しないと。相手はエンテ・イスラという世界の勇者と、教会の戦士だという。気を抜いたらやられちゃうからね。実際に今も――

 

 

ピッピーッ!

 

『笹塚チーム、マッチポイント!』

 

 

そう、マッチポイントまで追い詰められてしまったんだ。

 

 

「す、すみません、木場さん、小猫ちゃん。私が足を引っ張ったばかりにぃ……」

 

 

そう、部長たちと同じ戦法で攻めてきた。アーシアさんは体力が無いわけじゃない、むしろ常人より多い方だ。イッセー君と鍛錬をしているって言ってたしね。しかし、運動神経はお世辞にも良いとは言えない。だから、遊佐さんの強烈なスパイクには対応が出来ないんだ。フォローに行くと、その隙を突かれるし……

 

 

「く、アーシア先輩ばかりを……勇者汚いです」

 

 

「ぐ……わ、悪かったわね!けど、そっちだって、あなた達と私とじゃ地力が違うんだからしょうがないじゃない!」

 

 

遊佐さんたちが何故僕らと張り合えているかというと、この世界で言う聖法気という力で身体能力を強化してるらしいんだ。

 

 

「………エセ勇者」

 

 

「……何ですって?」

 

 

「……エセ」

 

 

「い、言ったわねえぇぇぇ!?」

 

 

「こ、小猫ちゃん、遊佐さんをあんなに怒らせたらマズイよ」

 

 

「けど、コレで攻撃対象が私に絞られます」

 

 

!?

な、なるほど!確かに!けど、それを打ち返せるのかどうかは、また別の話だ!しかし、そう思ってる間にも遊佐さんがスパイクを放とうとしている!そして――

 

 

 

――side out

 

 

 

 

―― 一誠side

 

 

 

決勝戦

クリムゾンデビルチームvs笹塚チーム

 

 

「あー……大丈夫か、白音?」

 

 

「……まだダメなので、しばらくこのままがいいです」

 

 

ああ……視線が突き刺さる。俺は先ほどの試合で負傷した白音を膝に乗せた状態で座っていた。寄っ掛かる様にして背中を俺に預けてくる。

さっきの試合で激昂して遊佐さんが放ったスパイクを、白音はレシーブしようとしたが、ボールが高速回転していたらしく、レシーブすると同時に顔に跳ね返ってきたというわけだ。それが原因で軽い脳震盪を起こしたらしく、この状況になっている。因みに今は小猫ちゃんを昔の名である白音と呼んでいる。今のこの状況じゃ、周りに声も聞こえないだろうしな。公私で使い分けてるという訳だ。

 

 

さて、今は決勝戦の真っ最中。互いにマッチポイントの4対4で、一点先取した方の勝利という、何とも盛り上がる展開だ。

互いの実力は拮抗している。笹塚チームの千穂さんだけが一般人スペックなので、若干そこが狙われてる節があるが、上手い具合に遊佐さんや鎌月さんがサポートして、勝負は五分五分で展開されている。千穂さんも完全ではないにしろ、部長たちのスパイクに反応できている。にしても、さっきからラリーが続くなぁ。

部長が負けず嫌いなのもそうだが、遊佐さんも大概負けず嫌いって言ってたからなぁ。

だから互いに譲らず、さっさと終わった第1試合と第2試合の倍くらいの時間が既に経過している。さっきからスパイクの応酬を繰り返してばかりーーあ、ゼノヴィアがチャンスボール返しちゃったよ。それを好機と見た遊佐さんの目が光る!

 

 

「コレで終わりよ!!」

 

 

「させないわ!!」

 

 

部長が負けじとブロックを掛ける!そして、遊佐さんがそれでも御構い無しに強烈なスパイクを放つ!

しかし、遊佐さんのスパイクの打点が少しズレて、ボールは真っ直ぐ飛ばずに――

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんっ!」

 

 

「え、な…嘘――わぶっ!?」

 

 

「「「「「「「「「「「「うおぉぉぉぉ!!」」」」」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………えっと、ボールが部長のその………胸に当たってその弾力(?)で遊佐さんの顔目掛けて跳ね返った。いや、俺も見たままを話してて、目の前で起こったことが信じられないよ。で、ボールは笹塚チームのコートに落ちたので、つまり――

 

 

 

『き、きき決まったあぁぁぁ!!決めてはリアスちゃんの、おっぱいがボールを跳ね返して決着しました!観客席からは色々な声が上がっていますが、とにかく!!優勝はクリムゾンデビルチームに決定だあぁぁ!コンチクショオォォ、大きい方が有利なのか!?チクショオォォ!』

 

 

 

部長は顔を真っ赤にしている。それに対して遊佐さんは項垂れて、キランと涙が溢れていた。あれ、髪でよく見えないけど泣いてる?

 

 

 

「おい、恵美のやつ泣いてねえか?何でだ?」

 

 

「さぁ?何ででしょう?小猫ちゃん、何でか分か――へぶぅ!!」

 

 

「イッセー先輩、それ以上失礼な事を言ったら殴ります」

 

 

「……も、もう…殴ってる……じゃんか…」

 

 

小猫ちゃんが真っ直ぐ俺の鳩尾目掛けてストレートを放ってきたので俺は悶絶した。

 

 

あ、部長が遊佐さんに近寄ってってる。

 

 

「その…何だかごめんなさい?私もまさかこんな幕引きになるとは思わなかったから…」

 

 

「な、何よ!?い、いいわよ、別に同情なんか!そもそも、何で私とあなたでこんなに差があるのよ!?わ、私だってねぇ、私だって……う、うわぁぁぁん!」

 

 

「あらあら、コレは重症ですわね」

 

 

「ふむ、まぁ仕方が無いんじゃないか?」

 

 

「そうね。私とあなたは色々ちがうもの」

 

 

「わ、分かってるわよ!!そ、それでもぉ………うぅ…くすん」

 

 

遊佐さんには哀れみだったり同情の様な視線が投げかけられる。うん、よく分からん。

 

 

 

とにかく、優勝は部長たちのチームで、景品である俺への命令権を一つずつ得たのだった。

ああ、俺の精神耐久度がまた削られそうな予感…………

 




はい、勝負の行方はこんな感じで。


以前後書きで『女性って胸の大きさ~』云々カンヌンの話をしたのはこれを執筆してた時だったんですよね。

未だに本当かどうか謎・・・
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