ハイスクールD×D ~審判を超えし者~【凍結】   作:メラニン

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うーん、確かに戦闘パートなんですけど、戦闘というよりは、一方的な蹂躙になっちゃいましたね。


マレブランケの方に同情します。


では、どうぞ!


第12話 異界の悪魔との戦闘です!

―― 一誠side

 

 

俺たちは走った。とにかくアレの規模がよく分かる距離まで。そして犬吠埼燈台のある岬までやって来た。今ここにいるメンバーは俺たち異世界組全員と、遊佐さん、鈴乃さん、千穂さん、魔王、芦屋、漆原だ。改めて見ると凄い規模だ。とにかく一般人に悟られないように、部長に岬とあのゲートの間に壁上の結界を張ってもらった。あそこまで巨大になると、アレをスッポリ覆う結界は簡単には張ることができない。

 

 

「は、はは……改めて見ると凄えな」

 

 

「呑気なこと言ってる場合じゃ無いんじゃなぁい?ほら、奴ら出てきてるよ?」

 

 

「む、ルシフェル、あそこが見えるのか?」

 

 

「まあね。『遠光映眼』って基礎の法術だよ。あー………マズイね。ひぃ、ふぅ、みぃ……あーメンドイ。だいたい二千くらいの大軍勢だよ、あいつら」

 

 

「「法術!?ってか二千!?」」

 

 

「そーだよ。ベルの作る料理は全部聖別されてて食べるだけで聖法気を回復できる。アルシエルが前にぶっ倒れたのだってそれが原因だったでしょ?僕が法術を使える説明はこれでいい?で、軍勢の方は詳しい数は分かんないよ。もしかしたら、ゲートが大きくなったんで送り込む人数を急遽増やしたんじゃない?」

 

 

そう言えば漆原……もといルシフェルは魔力も聖法気も両方使える稀有な存在って言ってたな。俺たちの世界でもそれが出来るのって堕天使だけだったっけ?普段ニートな駄天使もたまには役に立つ。

 

 

 

「おい、そこの異世界の悪魔、ゼッタイ今僕の事をバカにしたろ!?」

 

 

「あ、あれぇ?ソンナコトアリマセンヨ?」

 

 

やば、またバレた。

 

 

「ちょっと!そんなのは今はどうだっていいでしょ!!今はアレをどうするかよ!」

 

 

そこで箱に入れられたままで、ここへ運ばれたカミーオが言葉を発する。

 

 

「ぴぃ………出来る事ならば、袂を分かったとはいえ彼らもまた魔王軍。無血解決が一番だが……」

 

 

「分かりました。この事の責任は私たちにもあります。全力で協力させてもらいます。いいわね、皆!」

 

 

「「「「「「「「「はい、部長!」」」」」」」」」

 

 

 

「あー……俺んとこの軍なのに悪い。解決を君らに任せちまって…」

 

 

真奥が申し訳なさそうに頭を下げてくる。それに対して部長は朗らかに答える。

 

 

「いいえ、構いません。先ほども言った通り、事の責任のは私たちにもあるのですから………朱乃、まずは相手の出方を伺ってくれるかしら?

 

 

「はい、部長。しかし話し合いに応じなかった場合は……」

 

 

「その時はしょうがないわ。何とか相手を無力化して話を聞くようにさせてちょうだい。じゃあ、フォーメーションを言うわ。前衛はイッセー、祐斗、小猫、ゼノヴィアよ。後衛は朱乃、ミラ、ギャスパー。中衛に黒歌、イリナを配置するわ。前衛は攻撃に専念、中衛は相手の撹乱、後衛は援護射撃と防御よ!

私とアーシアはここで結界の保持。相手は大軍勢。そこだとアーシアを守りながら戦うのは不利になるわ。私は魔力の特性上今回の戦闘には向かない。だからこそ、私とアーシアは結界の保持に全力を尽くすわ!あの結界が銚子の街の最終防衛ラインだと思いなさい!」

 

 

「そこの戦線に私も入れなさい」

 

 

「「「「「「「「「「え!?」」」」」」」」」」

 

 

俺たちは揃って驚愕した!あの悪魔嫌いの遊佐さんが俺たち悪魔と共闘ですか!?部長も少し戸惑った表情をしている。

 

 

「…………何よ?私だって本来なら悪魔と共闘なんてまっぴらよ!でも、あなた達は別物って考える事にしたのよっ!そもそも、コッチの貧乏甲斐性なしクズ魔王どもとは全然構造とかも違うみたいだし………それに交渉するならエンテ・イスラの事を知ってる私の方が都合がいいでしょ……文句あるっ!?」

 

 

それだけ聞くと、部長は一瞬面食らったような顔をしたが、次の瞬間には微笑みながら答えてくれた。

 

 

「ふふっ、いいわ。じゃあ、貴方も前衛でいいかしら?聖剣を使うのならそっちの方がいいでしょう?」

 

 

「ええ、そうね。悪いけど、ベル。千穂ちゃんを守ってあげて。ついででいいからコッチの……ム…ムネが………ムカつく悪魔の方も……」

 

 

その言葉に鈴乃さんは少し複雑そうな表情をして、頷いてくれた。

 

 

「………承った。行ってこい、エミリア」

 

 

 

 

 

 

「じゃあフォーメーションは今の通りに頼むわよ!あのゲートから出てくる悪魔達を上陸させてはならないわ!さぁ、行きなさい、私の可愛い部員達!」

 

 

「「「「「「「「「はい、部長!」」」」」」」」」

 

 

「天光駿靴!」

 

 

俺たちは同時に翼を展開、遊佐さんは髪が蒼銀に変わり、瞳も緋色に変わる。さらに光り輝く『破邪の衣』という防具と、『進化聖剣・片翼』を発現し飛び立った!まぁ、俺の背中にだけ黒歌とミラが乗ってるから格好付かないけど………

 

 

 

 

――○●○――

 

 

 

 

高速でしばらく飛んで俺たちは目的の場所に着いた。おー、おー確かにたくさんいるなぁ。ゲートの中から蝙蝠の翼を生やした人並みの体躯をした悪魔が次々と飛来していた。カミーオの言う通り四肢に長い爪が一本ずつ生えている。アレで引っ掻かれたら痛そうだ。気をつけよう。

急な俺たちの来訪に相手側は慌てている様に見える。

 

 

早速俺たちは部長たちの言った通りの布陣を敷く。で、遊佐さんが一歩前に出た位置で悪魔たちに話しかける。

 

 

「一応交渉してあげるから、あなた達のボスを出しなさい。10秒だけ待ってあげるわ」

 

 

「「「「「「え……」」」」」」

 

 

 

…………遊佐さん、それはない。それは交渉じゃない。さすがに朱乃さんが間に入ってくれた。

 

 

「失礼いたしました。私は悪魔の端くれの姫島朱乃と申します。あなた方の目的も聞いておりますわ。しかし、あなた方の主である魔王サタン様はそれを望んではいないそうです。ここは引き返してはいただけませんか?」

 

 

ギィンッ!

 

 

返答をするより前にマレブランケの内の一人がその長い爪で斬りかかってきたので、俺がすぐさま籠手で防御した。

 

 

《はっ、魔王サタン様?魔王様が生きておられるはずが無い!魔王様の名を我らの前で持ち出すとは……よほど我らの怒りを買いたいらしいな!》

 

 

「どうやら交渉は失敗ですね。なら仕方ない!」

 

 

ドッ!

 

 

《グフッ……!?》

 

 

鳩尾に一撃を入れ、斬り掛かってきたマレブランケを気絶させた。

 

 

『Boost!』

 

 

「朱乃さん、手筈通り後衛をお願いします!」

 

 

「ええ、分かりましたわ!では、部長の指示通りイッセー君、祐斗君、小猫ちゃん、ゼノヴィアちゃん、恵美さんは前衛で攻撃を、黒歌ちゃんと、イリナちゃんは中衛、後衛は私、ミラ、ギャスパー君が務めますわ!では、戦闘開始です!」

 

 

それを合図に俺たちは戦闘を開始する。初撃は朱乃さんの雷撃だ!金色の雷電が戦場を走る!

 

 

 

バリバリリリリィ!

 

 

 

《ぎゃあぁぁ!!》

 

 

「あら、ごめんなさい、強すぎたかしら?」

 

 

うっわぁ、朱乃さんいい顔してるよ。久々にドSスイッチ入っちゃったか?

それだけで収まらず、2撃目、3撃目と雷撃を叩き込む!相手は痺れて次々と海へ落下していく。うーん、広域戦闘において朱乃さんはかなりのレベルだよな……

 

 

「龍王随風、神魔を裁斬せよ!サイクロン!」

 

 

轟音と共に今度はミラの魔術が炸裂する!ゴゥゴゥと音を立てて吹き荒れる竜巻はマレブランケ達を問答無用で巻き込み回転させ続ける。あ、今巻き込まれた奴が吐いた……目でも回したか?

 

 

「ぼ、僕だってやってやりますぅぅ!!」

 

 

ギャスパーは気合の籠った声で『停止世界の邪眼』を発動して相手を停める!

 

 

「おおっ!やるなギャスパー!コントロールできるようになったんだな!」

 

 

「は、はい!けど長くは続かないので、先輩早く!」

 

 

「おう!掌底破!夕凪!」

 

 

魔力を軽く拳に纏わせた状態で一撃、さらに他のマレブランケに拳を二度水平に振り抜き、連撃を見舞う!取り敢えず、今ので二匹!次だ!

 

 

「輪舞旋風!砕氷刃!っと、鳳墜拳!」

 

 

まとめて蹴りで引き寄せ、上空から魔力を冷気に変換して纏った拳で殴る!さらに、下にいた他のマレブランケには纏っていた冷気を炎にチェンジしてそれを炎弾のように飛ばす!

 

 

《ぎゃあぁぁ!》《気をつけろ!ただの悪魔の振りをした人間じゃないぞ!》

 

 

「木場行ったぞ!」

 

 

「了解だよ、ゼノヴィア!はあぁぁぁ!!」

 

 

ゼノヴィアがデュランダルで峰打をして打ち上げる。それを木場が刃を付けていない状態の聖魔剣を思いっきり叩きつける!巨大な鉄の棒で殴ってるみたいなもんだな。頭蓋陥没とかしてないよな?

 

 

 

「ちょっと、大人しくしておいてね♪」

 

 

イリナの方は天使の翼を展開して、光の力を輪っか状にしてそれを使って相手の動きを封じている。

 

 

《ぐ……何だ!?急に体が……!?》

《気を付けろ!あの黒い霧に触れると…動け…な………》

 

 

アレは黒歌の仕業か?どうやら黒い霧に触れると力が抜けるようになってるらしいな。あれも仙術と妖術のミックスか?

 

 

「……えい」

 

 

《ぐ……この小娘、小ちゃいナリの癖に……ごぱっ!?》

 

 

「……失礼な悪魔です」

 

 

小猫ちゃんは相変わらずの『戦車』の怪力で殴り飛ばしている。うん、俺も今度から発言に気を付けよう。

 

 

 

 

「あー、もう!キリがないわね!天光氷舞!」

 

 

遊佐さんは爪を斬り付けた相手の翼を凍らせて飛行できなくした相手に蹴りを入れて、海に突き落としている。

 

 

『まま!おちゃわん!』

 

 

「くっ……」

 

 

アラス・ラムスの警告した瞬間、遊佐さんの左から爪による一撃!『破邪の衣』の左腕の盾で防ぐ。なるほど、アレでアラス・ラムスと連携を取ってるのか。

 

 

「あー、斬れないと戦いにくい!アルバート、あなたの技借りるわよ!空突閃!」

 

 

拳に聖法気を纏った一撃を放った!すると離れた場所にいるマレブランケの一体が衝撃を受けて吹っ飛んだ!

なるほど、拳圧と聖法気を複合して飛ばしてるのか………

 

 

「んー……こんな感じ、かっ!」

 

 

 

ドンッ!

 

 

《グバッ!》

 

 

「あ、出来た」

 

 

俺は魔力を込めた拳を思いっきり振り抜いて衝撃を飛ばした。なるほど、純粋に拳の速さだけじゃ無くて、込める魔力によっても威力が変わるな、コレ。けど、若干肩にくるな。

うむ、元になった技名に肖って『魔突閃』とでも名付けよう。

 

 

 

「ちょっと!?私の技をパクらないでくれる!?」

 

 

「仕方ないでしょっ!出来ちゃったんですよ!ってか、コツさえ掴んじゃえばこんな単純な攻撃真似できますよ!」

 

 

「な!?こんなとは何よっ!?こんなとは!?」

 

 

「お二人とも、話はそこまでに。どうやら、相手側のボスが出てきたようですわ」

 

 

 

 

《ぬぅ……その力ただ者ではないな。多くは我らと似たような蝙蝠の翼を持っていると思えば、天使や知らない力を持った者も居るな……》

 

 

明らかに敵の指揮官らしい人物(?)が出てきた。こいつだけ周りと身につけている防具が違うし、所々にある古傷は歴戦の戦士って感じだ。隻眼で眼帯をしているのも、ボスっぽさを感じさせている。

 

 

「そう、じゃあ私たちの実力が分かったところで引き上げてくれないかしら?」

 

 

《そういう訳にもいかん。我々には目的があって来たのだ。しかし、ツいていたな。まさか目的の方がそちらから来てくれるとは……》

 

 

そう言うと、その男は手を開いた。その掌の上にあったのは小さなガラス細工のペンダントの様な物だ。そこから紫の光が一筋伸びて遊佐さんの聖剣、もとい聖剣状態のアラス・ラムスに真っ直ぐ伸びる。

 

 

 

それを見た遊佐さん目を見開いて、聖剣からは声がした。

 

 

『まま!あのむこう、いぇほど!いぇほどがある!!』

 

 

 

「……どうやらコッチも貴方に用が出来たみたい」

 

 

《ふんっ!いいだろう。お前たちは手を出すな、俺が相手をする!》

 

 

 

指揮官の彼は手で部下を制すると、爪を構えた。

 

 

《俺はマレブランケの頭領が一人、チリアット!行くぞ、聖剣の勇者エミリア・ユスティーナ!!》

 

 

 

「あら、悪魔にも騎士道みたいなのを介するのが居たなんて意外だわ。安心して?殺さずに戦闘不能にするだけで今回は勘弁してあげるから」

 

 

遊佐さんも聖剣を構える。………って言うか、何だかさっきのやり取りを見るとコッチが悪役に感じたのは多分気のせいじゃないよな?失礼だけど遊佐さん、勇者っぽく無いんだもん。アラス・ラムスの教育に悪いような――はい、何でもないです。なーんも考えてないです。

だから遊佐さん、その殺気の籠った目をやめて、相手を見てください。

 

 

 

 

遊佐さんは視線をチリアットに戻し、空気がピンと張り詰める。勝負は一瞬。お互いに固唾を呑んで見守る。

 

 

そして次の瞬間――

 

 

 

 

 

バッギィン!!

 

 

互いにすれ違い、それぞれがいた位置が逆になる。そして、チリアットの右手の方の爪が砕けた。今の遊佐さんのチリアットの爪を砕いた瞬間は速すぎだな。目で追うのがやっとだ。コレが異世界であるエンテ・イスラの勇者の実力か。

 

 

《ぐ……うぅぅ……く、見事だな、聖剣の勇者》

 

 

「お褒めに預かり光栄ね。さぁ、分かったら――」

 

 

《だが!ここで引くわけにはいかないのだ!ぐっ……うぅぅ》

 

 

チリアットは残った方の左の爪で、右の爪を根元から切った!

 

 

「ちょっと!?」

 

 

《さぁ、続きだ、聖剣の勇者!左が砕かれようと、次は右足、その次は左足。それでも最後の命が尽きるまでやってやる!聖剣を手にするまでなぁっ!!》

 

 

 

 

「ちょ、ま……あー、もう!」

 

 

飛び掛ったチリアットの爪を遊佐さんは聖剣で防ぐ。すると、周りのマレブランケ達が行動を起こした!

 

 

 

《ぬぅ!チリアット様を死なせるな!全員で勇者に掛かれ!》

《何としても聖剣を我らの手に!》

《手に入れねば、今は亡きサタン様に顔向け出来ん!》

 

 

「ちょ、きゃあ!!」

 

 

一斉にマレブランケの大群が遊佐さんに突撃する。あーもう、こうなったら全員伸さなきゃ終わらねえぞ!?

 

 

……仕方ない。

 

 

「朱乃さん!攻撃を再開中のところ申し訳ないんですけど、あの結界って防音とかできてますか?」

 

 

「ええ、少なくともコチラの戦闘音は銚子の街に届かないようになっている筈ですわ!」

 

 

「それだけ分かれば十分です!テミス、やるぞ!」

 

 

『はい!久々に出番ですね!?』

 

 

『ははは、腕が鳴るぞ』

 

 

『あまり張り切り過ぎない様にね、クロノス』

 

 

『……オリジンの言う通り。今回の目的は敵の無力化。フェニックスの時のようには出来ない』

 

 

『頼むぞ、貴様ら。その間の相棒のサポートは俺が一手に引き受ける!』

 

 

 

俺は『転写鏡の腕甲』を発動して、鏡を計12枚展開する。あの時みたいに3枚でワンセットだ!

 

 

『Transcribe!』

 

 

鏡にドラゴンの姿が映る。

 

 

『Realize!』

 

 

鏡が光り輝き、そこから4頭のドラゴンが出現する!

 

 

『ゴアァァァ!』

 

 

『ガアァァァ!!』

 

 

『ギィオォォォ!』

 

 

『ヒィィィン!!』

 

 

 

 

《な、何だ!?いきなりドラゴンがっ!?》

《エンテ・イスラにだってここまで巨大な飛竜型のドラゴンは居ない!》

《何処から現れた!?》

 

 

「こ、今度は何!?」

 

 

『おぉぉ!まま!がおー、がおー!』

 

 

マレブランケ達は揃って驚愕した。あ、そう言えば遊佐さんにはこの事言ってない。まぁ、全長が頭から尾っぽまで50m近くあるドラゴンがいきなり現れたらそうなるよね。アラス・ラムスの方は喜んでいるみたいだけど。

 

 

「こ、コレが噂に聞いてたイッセー君のドラゴンなのね……」

 

「お、おぉ……私も噂にしか聞いていなかったから初めて見たぞ……」

 

 

イリナとゼノヴィアも初めてだったな、そう言えば。ま、とにかくコレで威嚇行動にはなったか?試しに降伏勧告してみるか。

 

 

 

「降伏しろ!マレブランケの悪魔達!このドラゴン達は俺の仲間だ!俺の指示一つでお前たち全員を海に叩き落とせる。さぁ、チリアット、選べ!全員海に真っ逆さまに落ちるか、無事に事無きを得るのか。俺たちは話し合いたいだいけだ!」

 

 

 

 

《ぐ……ぐぅぅ……》

 

 

チリアットは歯を食いしばって、こちらを見てくる。あれ?ヤッパリ何だかコッチが悪役に見える……

きっと遊佐さんのせいだ。さっきのが感染ったんだ、きっとそうだ。俺は間違っていないはず……だって、街を守ってる側だし。だから間違ってはいない………はず………

 

 

 

《ぐぅぅ!…………答えを返してやる、名も知らぬ龍使いよ!我々は降伏などしない!魔王軍に入った時より、この命魔王様に捧げている所存!死など恐れぬ!それよりも、降伏したなどという汚名を魔王軍に付ける事こそが恐るべき事なのだ!最後の一兵卒まで我ら魔王軍は戦うぞ!!》

 

 

 

《《《《《《うおぉぉぉぉぉ!!!》》》》》》

 

 

マレブランケが結束して、一挙に襲い掛かる!それをクロノス達は容赦なく尻尾や、ドラゴンの腕、翼を振り回しマレブランケ達を撃ち落としていく!さらに、4頭が同時に咆哮を上げることで、さらに追加で悪魔たちが吹き飛んで海へ落ちていく。

 

 

 

「ふははは、見たまえ!悪魔がゴミのようだ!」

 

 

 

「………先輩が堕ちました」

 

「はぁ……何やってんのよ」

 

「白音とミラちんに激しく同意にゃん」

 

 

 

「だって、しょうがないじゃん!この役回り何だかスッゴク悪い事してる気分にしかならないんだもん!!街を襲わせない為とはいえ、今の俺には罪悪感しか無いよ!全然身体的ダメージ負ってないのに、精神的なダメージが半端じゃないよ!!いっそのこと泣きたいわっ!!」

 

 

ほら、こうしてる間にもウチのドラゴン達は無双しまくってるよ!群れてかかってくるマレブランケを歯牙にも掛けず一撃で10人単位で撃墜してるよ!ここまで一方的だとマレブランケ達の方に同情するわっ!

 

 

「イ、イッセー先輩がこわいですぅ……」

 

 

「………イッセー君」

 

 

「………あんたの親友、重症ね。ま、私としては悪魔が撃ち落とされてるから文句ないんだけど」

 

 

「言わないで下さい、遊佐さん………アレでも普段は温厚で頼れる親友なんです」

 

 

「あらあら、うふふ♪イッセー君にはこういった時に苦しまないようにSの何たるかを教えておいた方が良さそうですわね」

 

 

朱乃さん、それは勘弁して下さい!

 

 

「ああ、イッセー君が……私の幼馴染が邪悪に……私はどうしたらいいのでしょうか?主よ、お教えください、アーメン」

 

 

「うむ、流石だなイッセー。あの数を歯牙にも掛けない。それでこそ私が惚れ込んだ男だ」

 

 

あー、もう!色々勝手を言われてるけど、もう知らなーい!後は野となれ山となれだ!

 

 

 

《ぐ……クソーー!!》

 

 

ズン……

 

 

遂に、チリアットにクロノスの尻尾の一撃が迫るところで、その一撃が止められた!そこに居たのは見たことない悪魔だ。筋肉隆々で、下半身は獣の様になっていて、頭に双角が生えているが片方は折れている。黒い大きなマントを羽織り、カミーオが持ってきていた宝剣を右腰に差して、威風堂々という言葉が非常に似合う佇まいをしている。しかし、マントの中身がそれを台無しにしている。

パッツンパッツンに伸びたユニ◯ロのTシャツ、短パンにビーサンという簡素な格好で、顔立ちがよく見ると見覚えがある。そう、その悪魔とはーー

 

 

「おう、またエライ事になってんなぁ。で、コレは一体どういう状況だ?」

 

 

《お、おぉぉ………あ、あなた様は……!》

 

 

「よう、確かチリアットだったな。魔王サタン様、ここに復活だ」

 

 

 

日本における真奥貞夫。そして、エンテ・イスラにおける魔界の頂点に君臨する者――魔王サタンだった!

 




真奥が元の姿に戻って今回は終了です!


何だか所々で説明不足な部分がある感じがするので、気付かれた方はご指摘下さい。


ではこれにて、失礼します。
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