ハイスクールD×D ~審判を超えし者~【凍結】   作:メラニン

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・・・・・・もしかしたら、ここの話は気に入らない方もいらっさると思うので、その方はバックを推奨です。

えー・・・前回の章で、一誠が枯れてる云々カンヌンの話があったので、それについて書いたんですけど・・・


まぁ、とりあえずどうぞ・・・


第2話 グレモリー家の温泉です!

―― 一誠side

 

 

さて、俺とミリキャスへの説教が終わった後に、俺とミリキャスは着替えてから目的の場所に向かった。レディオンが雲の中に突っ込んだ所為で服が濡れたからな。

 

 

で、今はそれぞれ横長のテーブルに着いた。そこに紅い髪の男性と、亜麻色の髪にドレス姿の女性が入ってきた。男性の方はグレモリー卿………部長の父親で、女性の方は………あれ、部長って他にも姉妹居たのか?でも紅い髪じゃないし……

 

 

「お初にお目にかかりますわね、リアスの眷属の皆さん。私はヴェネラナ・グレモリー。リアスの母です」

 

 

は、母あぁぁぁ!?若っ!いや、ウチの母さんも大概だけど、コッチも若いよ!あ、そういや悪魔って外見を自由に変えられるんだっけ?

 

 

「ははは、今日はよく来てくれたね、リアスの眷属諸君。是非ここを自分の家だと思って寛いでくれ給え。さぁ、食事にしよう」

 

 

それを合図にメイドさんや執事さんが食事を運び込んで、テーブルの上に並べていく。

最低限だけど、テーブルマナーを学んで置いてよかった……

 

 

 

「ところで、イッセー君。ご家族はお元気かな?」

 

 

「はい、両親と兄共に元気にしています。両親も先日来訪していただいた時は楽しかったと、お礼を言ってました」

 

 

「おお、そうか。それはこちらとしても何よりだ。私の方としても是非ともまた会いたいものだ」

 

 

「はい、では伝えておきます」

 

 

ふぅ、こういう席はやっぱり緊張するな……ヘマをしない様に注意はしてるけど、平気かな?

 

 

「時にイッセー君、私の事はお義父さんと呼んではくれないか?」

 

 

「――ッ!?…………げほっ、げほっ!は……はいっ!?」

 

 

予想外な発言に飲んでいた水を一気に飲み込んでしまって、気管に入りむせた。噴き出さなかったから、セーフ……

い、いやそれより、え、何を仰ってるんでしょうか!?

 

 

 

「あなた、それは性急すぎですわ。物事には順序というものがあります」

 

 

「う、うむ、しかしな……折角紅と赤なのだ。めでたいではないか」

 

 

「そうは言っても、事を進めるのは時期尚早です」

 

 

「………うむ、そうだな。どうにも私は事を急いでしまう嫌いがあるようだ」

 

 

グレモリー卿はそれで落ち着いてくれたのか、話し掛けては来なかった。しかし、今度はヴェネラナさんが口を開いた。

 

 

「一誠さん……で、よろしいかしら?」

 

 

「は、はい」

 

 

「夏休み中はこちらに滞在するのですね?」

 

 

「は、はい。その予定です」

 

 

「では、その間に一誠さんには特別な訓練を受けていただきます」

 

 

「と、特別な訓練ですか?」

 

 

「ええ。見た所テーブルマナーはしっかり出来ているようですが、他にも上級悪魔の社会に適応できるように紳士的な立ち振る舞いを身に付けてもらいます」

 

 

そこで、部長がバンッと音を立てて椅子から乱暴に立ち上がった。

 

 

「お父様、お母様!さっきから黙って聞いていれば、私を置いて勝手に話を進めるつもりですか!?」

 

 

「お黙りなさい、リアス。貴方は確かに私たちの与えた条件の中でゲームに勝利し、ライザーとの婚約は解消しました。しかし、一部の貴族からは『我がまま娘が伝説のドラゴンを使って婚約を解消した』と認識されているのですよ?婚約の解消にしても、お父様とサーゼクスがどれだけ根回しをしたと思っているのです」

 

 

あー、やっぱりあの婚約って重要なものだったのか………まぁ、血を重んじる悪魔の貴族社会だとそりゃそうか。けど、上級悪魔の社会ねぇ………

 

 

「わ、私とお兄様は――」

 

 

「関係ないとでも?貴方は魔王であるサーゼクスの妹。この事実は変えようがありません。3大勢力で和平が結ばれ協力体制が敷かれた今、貴方の名前は各勢力の末端まで知れ渡ります。貴方はそういう立場に立っているのです。何時までも自分の意見を通すだけの身勝手な振る舞いはできないのですよ?分かりましたか?」

 

 

部長は悔しそうにしていたが、反論できないからなのかストンと椅子に腰を下ろした。

 

 

「お見苦しいところを見せてしまいましたわね、眷属とリアスの学友の皆さん。さて、では一誠さんは訓練の件はよろしいですね?」

 

 

「は、はい。う、受けさせていただきます」

 

 

こうして、俺はコッチにいる間は特別な訓練とやらを受ける事になった。何で俺なんだ?

 

 

 

――○●○――

 

 

 

 

「はぁ〜〜……ビックリしたなぁ。まさか、部長もあんな風に声を荒げるとは……」

 

 

『……何でああなったか、気付かない主様も大概ですけどね』

 

 

「え、ただの親子ゲンカじゃなかったのか?」

 

 

『まぁ、これはもうしょうがないね』

 

 

ヒドイ言われようである。え、そんなに言われるような事か?

結局はその特殊な訓練とやらは早速明日から開始という事になった。他の部員たちは冥界の観光に出かけるそうだ。何で俺だけ特殊な訓練?ん〜〜……

 

 

コンコン……

 

 

と、ドラゴンズと話していると、扉のノックする音がした。誰だ?

 

 

「はーい、開いてますよー」

 

 

「イッセー、少しいいかしら?」

 

 

「え、ミラ?」

 

 

そうして、入ってきたのは何やら表情の曇ったミラだった。

 

 

「どうしたんだよ、急に?」

 

 

「……少し話をしに来ただけよ」

 

 

「ん、分かった。ソファにでも掛けといてよ。今お茶淹れるからさ」

 

 

俺は立ち上がって部屋に備え付けてあるキッチンで紅茶を淹れ始めた。

 

 

「……って、だから座ってていいって。俺がやるから」

 

 

「何よ、邪魔?」

 

 

「いや、そんな事ないけど……」

 

 

「ならいいでしょ?えっと……カップはこれで良いわよね?あと、砂糖とか……」

 

 

ミラはソファに腰掛けずに俺の手伝いを始めてしまった。まぁ、捗るから良いんだけどさ。実際俺の隣でテキパキと準備してくれてる。

 

 

 

 

 

「………何だか並んでこうしてキッチンに居ると、思い出すよな」

 

 

「……そうね。エルにスープを作る時は並んで料理した事があったわね」

 

 

「少し横を見ただけなのに、『レシピを見るな!』って、叩かれたなぁ」

 

 

「あ、あれはあなたに負けないようにって……」

 

 

「ははは、まぁ結局俺が勝ち越したけどな」

 

 

「あ、あんたねぇ!?調子に乗るんじゃないわよ!そんなに言うなら、あんたが唸るようなスープを作ってやるんだから!」

 

 

「へぇ、楽しみにしとくよ」

 

 

そこで、この話は一回終わりになった。どんなスープを作ってくるのか楽しみだ。

 

 

 

 

 

「………ところで、さっきの夕食のときの話だけど……」

 

 

「ん?特別な訓練とやらか?俺だけ受けるって言ってたな。ま、しょうがないだろ。実際に悪魔の社交界なんて知らないんだから、それを学ぶ意味でも受けてくるさ」

 

 

「そ、そういう話をしてるんじゃなくて!えっと……その…」

 

 

ん?何だか歯切れが悪いな……

 

 

「だ、だから!あ、あんたは……その……リア……と、け……………ゴニョゴニョ」

 

 

「え、ごめん、何だって?」

 

 

「〜〜ッ!や、やっぱり何でもないっ!今のは忘れなさい!」

 

 

「え〜〜……何だよ、気になるじゃんか」

 

 

「い、いいから!忘れなさい!」

 

 

そこで、再びコンコンと扉がノックされてしまった。ミラはホッと息を吐くと、来訪者の対応の為にキッチンから扉に向かった。この話はここまでだな。

 

 

 

「はい、どちら様――って、アーシアとゼノヴィアじゃない」

 

 

「こ、こんばんはです、ミラさん……あれ?何でミラさんが?」

 

 

「そう言えばそうだな。ここは、イッセーの部屋じゃ無かったか?これは先を越されたかな?済まなかった、お邪魔してしまった様だ。じゃあ、私はこれで」

 

 

「ちょ、ちょっと、待ちなさい、ゼノヴィア!妙な誤解をしないで!私は話し相手が欲しくてここに来ただけよ!………はぁ、上がってちょうだい。今丁度お茶を淹れるところだから」

 

 

そう言うとミラは2人を俺の部屋に招き入れた。

 

 

「イッセーさん、お邪魔します」

 

 

「お邪魔するよ、イッセー」

 

 

「ああ、いらっしゃい。今紅茶を淹れたところだから、飲んでいってくれ」

 

 

「はい!あ、手伝います!」

 

 

「じゃあ、私も手伝おう」

 

 

「おう。それじゃ、アーシアはコッチの茶菓子とかを持って行ってくれ。ゼノヴィアは……ほれ、パース」

 

 

俺は絞った布巾をゼノヴィアに投げて渡した。ゼノヴィアは「ああ、了解」と言ってテーブルの上を拭いてくれた。で、俺はお湯を温めていたポットを片付けて、紅茶の方はミラが配膳してくれた。

 

 

 

「じゃあ、いただきます」

 

 

「「「いただきます」」」

 

 

 

準備が出来たところで食後のティータイムという事に。俺の隣にミラ、向かい合って正面にアーシア、その隣がゼノヴィアという席順で席に着いて、お茶を飲みつつ歓談し始めた。

 

 

「ところで、何でアーシアとゼノヴィアは俺の部屋に?」

 

 

「ああ、私もアーシアもあんなに広い部屋を当てがわれても、落ち着かなくてね」

 

 

「ひ、1人であんな広いお部屋は無理ですぅ〜〜………」

 

 

あー、なるほど。2人とも教会の質素な暮らしの方が長かったって言ってたからな。アーシアも我が家がリフォームされて、暫くは落ち着かないって事で俺の部屋に来てはそのままコッソリ寝てたからなぁ。まぁ、この前バレたけど………

 

 

「まぁ、2人はしょうがないか。けど、寝るときはどうするんだ?」

 

 

「できれば、イッセーさんのお部屋で……」

 

 

「へ!?」

 

 

アーシアが申し訳なさそうにトンデモ発言をしてくれた。え、マジで?

 

 

「あの……ご迷惑でしょうか?」

 

 

上目遣いプラス断られるのではないか、という不安から来るのであろう小動物的な儚さから、俺はどう断ればいいと?うん、無理。断るのを諦める。

 

 

「いや、いいよ」

 

 

「やりました、ゼノヴィアさん!ゼノヴィアさんの言った通りでした!」

 

 

「ふっふっふ♪そうだろう、アーシア。私も桐生からイッセーの情報を仕入れておいて良かった」

 

 

「おい!何の情報だ!?何の情報をゲットしたんだ!?」

 

 

「何でも、イッセーは保護欲を掻き立てられるようなものにトコトン弱いと言っていたぞ?」

 

 

「ぐおぉぉ…………またか!またあのエロメガネの仕業かぁぁぁ!!」

 

 

「あー………何だか納得だわ、それ」

 

 

ミラはうんうん、と頷いて納得している。いや、まぁ何と無くミラが納得してる理由は分かる。そうですよ、エルの面倒を見てたからですよ!けど、しょうがないじゃん!あの時のエルは他に頼れる人物が居なかったんだから!そりゃ、俺が面倒を見るしかないじゃん!

 

 

まぁ、とにかく今回はアーシアとゼノヴィアの作戦勝ちという訳だ。はぁ、何だか最近はアーシアも小悪魔的な風になってる気がする………

 

 

「じゃ、じゃじゃあ、私もこの部屋で寝るわ」

 

 

「はっ!?」

 

 

「あ、あんたがアーシア達に変な事をしない様に見張るためよ!みょ、妙な気を起こしたらタダじゃおかないわよ!?」

 

 

「お、おう………」

 

 

どうやら、俺の部屋で寝る気満々のようです。ってか、この部屋ベッド一つしかないけどどうすんだ?

 

 

 

バァン!

 

 

「おい、イッセー!温泉に行くz――あー…………邪魔だったか?済まん」

 

 

と、イキナリ扉を派手に開けたのはアザゼル先生だ。その後ろにはフー先生、木場、ギャスパーも居た。

 

 

「って、いやいや!邪魔じゃないです!行きましょう、温泉!………って、温泉?」

 

 

「おう!ここのグレモリーの本邸内には温泉が湧いてるって話なんだ!源泉かけ流しだぞ?入らない方がおかしいだろ!」

 

 

妙にテンションが高いですね、この堕天使の総督様は。というか、家に温泉が備え付けてあるって事にビックリだよ。

 

 

「まぁ、それは了解なんですが、教師お二人は魔王領に行ったんじゃ?」

 

 

「おう、行ってきたぞ。で、会議をとっとと終わらせて、コッチに来たって訳だ。天使の小娘はあっちでまだ仕事に追われてるだろうさ」

 

 

「あー……クソツマンナイ会議だった」

 

 

相変わらずダラんとしているフー先生。まさか、そんな首脳陣が集まるような大事な会議でもこの人ダラんとしてたんじゃないよな?こんな二人が代表として来てて大丈夫か、『神の子を見張る者(グリゴリ)』?そう言えば、副総督のシェムハザさんはストレスで胃に穴が空いた事があるとか無いとか………

うん、シェムハザさん、頑張って下さい。

 

 

「さぁ、行くぞ、イッセー!男同士温泉で親睦を深めようじゃねえか!」

 

 

「……もしかしなくても、アザゼル先生って温泉好き?」

 

 

「あーもう、鬱陶しいくらいにね。俺も今日は疲れたから、このまま寝たいって言ったのに、この温泉総督に引き摺られてきた」

 

 

「おいおい、翔。お前日本人だろう?日本人がその文化である温泉を愛さなくてどうする?さ、行くぞ、イッセー!」

 

 

あー、もうこれは拒否権無いやつだ。

 

 

「分かりましたよ。あ、じゃあ、ミラとアーシア、ゼノヴィアも後でな。温泉入ってくるよ」

 

 

「………ええ、分かったわ。行ってらっしゃい。私達は部屋で済ませるわ」

 

 

「そうか。分かった、じゃ」

 

 

 

そう言って俺は部屋を後にし、メイドさんの案内で温泉に向かった。着くまでに結構な距離を歩かされたけどな。本当に無駄に広いな、この城は。

 

 

 

 

 

――○●○――

 

 

 

 

「や、やっぱり恥ずかしいですぅぅ!!」

 

 

「こら!逃げるな、ギャスパー!ほら、行くぞ!行かないと、後で温泉総督がニンニク攻撃をしかねない」

 

 

「そ、そんなの嫌ですぅぅぅ!!」

 

 

俺は絶賛逃げようとするギャスパーと脱衣所で格闘中。温泉に入るのがやっぱり恥ずかしいと、言いだして入るのを渋った。それを温泉好きなアザゼル先生が見逃すはずもなく、無理矢理俺が連行している訳だ。ってか、女みたいなタオルの巻き方をするなよ、女装吸血鬼。

 

 

「センセー、連れてきましたー」

 

 

「おーう、とっとと入ってこーい」

 

 

取り敢えず俺とギャスパーは体を洗って温泉に入る。既にアザゼル先生、フー先生、木場は入っている。アザゼル先生とフー先生は顔が真っ赤だ。それもその筈。湯船の上には、徳利とお猪口を乗せたお盆が浮いているんだから。浴槽の外には空になったであろう徳利が散乱している。一体二人でドンだけ呑んでんだ!?

 

 

「うぃー、木場〜、オメエは女子生徒から好かれまくってるんだろぅ?何で抱いてやらねんだ?」

 

 

「いえ、そういうのは恋人同士とかがするものでしょう?僕は恋人とか居ませんから。あ、ほら先生。イッセー君が来ましたよ」

 

 

木場、お前俺を売ったな?

 

 

「おーう、来たかぁ、イッセー。オメエもあんだけ美人に囲まれてて一人も手ぇ出さねぇたぁ、どういう了見だぁ、ああん?」

 

 

「いやいや、そんな事出来ないですよ。ってか、アザゼル先生酒臭っ!呑み過ぎですよ」

 

 

「らにお言う………ウィック!……俺とアザゼルなら、国中の酒の在庫を空に出来るぞぉ?」

 

 

「ぐわっ!?フー先生も酒臭っ!ちょ、2人とも、助けろ!」

 

 

「ごめんね、イッセー君。僕は既に二人の相手をしたから、イッセー君がよろしく。さ、僕らはもう上がろうか、ギャスパー君」

 

 

「は、はい。じゃ、じゃあ、先輩ガンバって下さいですぅ……」

 

 

み、見捨てられたあぁぁぁ!!

本当に出て行きやがった!チクショォォ!!

 

 

 

 

 

 

「さぁ〜〜てと、邪魔なのも居なくなったところで、腹を割って話そうじゃねえか。なぁ、イッセー?」

 

 

「お、お手柔らかに………」

 

 

正直酔っ払いの相手は何気にほぼ初めてだ。公開授業の時に部長やミラ達の相手をしたけど、この2人は全く別のベクトルで嫌な予感しかしない!

 

 

「うぃー、イック……じゃあ、俺から質問だぁ。アザゼルは俺の次なぁ。イッセーよぉ、オメエは誰が本命なんだぁ?」

 

 

「へ、本命?」

 

 

「まーた、カマトト振りやがってぇ!分かってるくせによぉ〜〜」

 

 

「いや、何なんですか、本命って?」

 

 

「分かってんだろぉ?だぁれが、好きなのかって話だよぉ〜〜」

 

 

………修学旅行かぁぁ!?そんな修学旅行の夜にする様な話をするか!?メンドくさ!この酔っ払いヒドくメンドくさっ!!

 

 

「いや、本命云々とかは………えっと、そもそも今は恋愛とかに興味無いですし」

 

 

「はっ!出たよ!アザゼル軍曹!こやつは秘密を隠匿し、事無きを得ようとしている臆病者であります!軍法会議の必要有りと判断します!」

 

 

「よく言った!福山伍長!という事で、被告兵藤一誠二等兵の軍法会議を開廷する!」

 

 

うわぁ、訳の分んない会議が始まったよ。メンドくさいよー。

 

 

「被告兵藤一誠は自分の胸中を語らず隠匿している!これは極めて重い罪である!」

 

 

「異議あり!自分自身のプライバシーは他人に語る必要は無いと考えます!故に俺自身の胸中を語る必要はないと考えます!」

 

 

こうなったら、このノリを乗り切ってやる!

 

 

「異議の申し立てを却下する!第一、そんなんだからオメエは何時まで経っても童貞なんだよ!あんだけ美人に囲まれててオカシイんじゃねえのか!?俺なら、真っ先に手篭めにするね!何なら俺がどうやって過去にハーレムを作ったかレクチャーしてやろうか!?」

 

 

「後者は賛成でき無いけど、前者は賛成だ!とっとと、決めちまえよ!誰でもいいから、告れ!で、玉砕されろ!ぶっははははは!」

 

 

あーもう、メンドくさい!酔っ払いってこんなにメンドくさいのか!?

 

 

「そうだそうだ!それとも何か?お前は枯れてんのか?ん?女に興味無え男なんざ、枯れてるか、ホモのどっちかだぞ?」

 

 

「俺はホモでも無ければ、枯れてもいねえぇぇ!!大体――」

 

 

「じゃあ、女に興味は無いのか!?」

 

 

「ンなもん、あるに決まってんだろうがあぁぁ!!そういう事を言ってるんじゃなくて――」

 

 

そこで、2人がニヤリと笑った。え、何その邪悪な笑みは?

 

 

「ぶっははは!まさか、こうまで簡単に引っかかるとはな!」

 

 

「ぎゃーっははははは!あー、オカシイ!!おいイッセー、ここは一見女湯が近くに無え様に見えるが、一応は近くにあるぞ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………え?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほら、あそこの少し上の方を見てみろよ。湯煙が上がってんだろ?」

 

 

「………い、いや!でも、誰かが入ってるとは限ら無いし!そ、そうだ!少なくともミラ達は部屋で済ますって――」

 

 

「ははは!イッセー、俺が女からのサインを見逃すと思うか?それに、前々から依頼されてた事なんだよ。お前が枯れてるんじゃないか、もしくは女に興味が無いんじゃないか確かめてくれってな。だから、今実はあそこの女湯にはオカ研の女共が勢揃いしてるハズだぜ?」

 

 

うっそん………え、マジですか?信じたくない……

 

 

「あ、あのー……女湯には誰も居ないですよねーー……?」

 

 

俺は恐る恐る、女湯があると言う少し上の方に向けて声を掛ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ゴメンなさい、イッセー。全員居るわ」

 

 

………………あれ、部長の声がする。え、全員?ミラ達は?え?ん?

 

 

「はっははは!よかったな、お前ら!イッセーは健全な男子高校生だったぞ!」

 

 

「じゃあ、後は若いモン同士でヨロシク!そら、打ち上げろ!『(みずち)』!」

 

 

フー先生はそう言うと刀身が透き通るように蒼い刀を出して、湯船に刺すと俺の足元のお湯がブクブク泡立ち初めて、遂には巨大な水柱になり打ち上げられた!

 

 

「う、うおぉぉぉ!?」

 

 

「「たーまやーー!ぎゃっはははは!!」」

 

 

 

 

ザッパァァァン!!

 

 

俺は空中を乱回転して、女湯の湯船に落っこちた。

 

 

「ぶはっ!?げほっ、げほっ…………フッざけんなあぁぁ!この酔っ払い共めえぇぇ!!」

 

 

「あら、イッセーいらっしゃい。ちゃんと体は洗ったのかしら?」

 

 

う、後ろから部長の声が聞こえる………

えーっと、ここは温泉。つまり、女性陣は当然裸同然の格好をしているハズな訳で、振り返ろうものなら俺が血祭りに上げられかねない。で、あるならば、取れる対応は一つ!

 

 

 

「す、すいません!今すぐ出て行きまぁぁぁ――!?」

 

 

俺は翼を展開して脱出を図ったが、失敗に終わった。後ろから誰かに抱きつかれたから。その証拠に背中には、妙に心地のいい感触があぁぁぁ!!

 

 

「うふふ♪捕まえましたわ」

 

 

「あ、ああああ朱乃さん!?」

 

 

細い腕を俺の首に回すようにして、密着してくる。その行動に動揺してしまい、翼を展開し損ねる。その間がマズかった。ここで無理矢理にでも逃げておけば、別の魔の手からも逃げられたものを………

 

 

 

「朱乃ちんだけずるいにゃん。ねぇ、イッセー、私の方はどう?」

 

 

「く、黒歌!?」

 

 

黒歌の方は俺の右腕に体全体で絡んできて密着する。だから、イロイロ当たってるんですけどおぉぉ!?

 

 

「く、黒歌さん、ズルいです!イッセーさん!私だって負けません!……ひゃんっ!」

 

 

「一体何の勝負に!?って、ア、アアアアーシア?かなりマズイんですけど!?お願い、離れて!!」

 

 

腕には、フニュンとアーシアの胸が密着して、ゆ、指先がアーシアの何だか暖かくて、柔らかい感触のものが当たってるんですけど!?そ、それはヤバイ!!冗談抜きで!!俺の焦った応答など聞きもせず、アーシアはさらに身を捩らせて、肌をすり寄せてくる!!

 

 

「ぅんっ……わ、私はイッセーさんがお望みなら、どんな事でも……ぁう……ひゃっ!イ、イッセーさん、そんな風に暴れられると、その……挿いって……」

 

 

「む、私だって負けないぞ、イッセー!………ん?足に何かが当たっているのだが……」

 

 

ま、ままままマズイ!何がマズイって男の特性上、この状況下はかなりマズイ!お、俺も男な訳で、当然生理現象というか…………

い、いやまぁ、タオルは巻いてはいるんだけど、ちょっと…………

 

 

 

「………何度か見た事あるけど、イッセーのは立派よね……」

 

 

「ぶ、部長ぉぉ!お願いです!見ないで!本当にお願いします!ってか、何度かってどういう事!?」

 

 

部長はフイっと顔を横に逸らした。え、何時の話ですか!?身に覚えが無いんですけど!?

 

 

「ま、まぁ、今はそんな事はいいじゃない?それよりも、イッセーも女の子に興味があるのね。少し安心したわ♪」

 

 

「何の安心!?って、あれ?アーシアとゼノヴィアが居るって事はヤッパリ……」

 

 

ギギギと首を回すと、タオルを体に巻いて、青筋を浮かべてお怒り気味のミラが………

 

 

「ミ、ミラ、違うんだ。何も故意にここに飛んできた訳じゃなくて、あの迷惑な酔っ払い二人に――」

 

 

ミラは立ち上がって、湯船の中をこっちに進んで来る。

 

 

「それはそれ、これはこれよ」

 

 

「で、ですよねー」

 

 

ドオォォン!

 

 

ミラが火属性の魔力弾を放って来たので、俺は咄嗟に避けた!

 

 

「ちょっと!当たりなさいよ!」

 

 

「アホ!ンなもん食らったら昇天す――おぅわっ!?」

 

 

「え?ちょ、きゃあっ!!」

 

 

ミラが放った魔力弾の余波の波が後ろから襲って来たため、俺はミラを押し倒してしまう。

 

 

「ちょ……イ、イッセー……ほ、本当に…ダ…メ………い、今そんな風に触…られると…………ふ、ぅんっ!」

 

 

お、俺の右手はタオルが肌蹴たミラの胸にムニュンと沈んで人差し指だけは、ほんのりと桜色に染まった部分をグッと押してしまっている。左腕の方はその……ミラの下半身の方に滑り込んで太腿に挟まれている…う、腕の真ん中辺りには足とはまた別の感触……で、抜こうとしたら、ミラの体がピクンと軽く跳ねた。

 

 

 

 

「……ミラちん、今もしかして………」

 

 

「ち、違う!違うんだから!わ、私は別に………って、イッセー!何時までそうして……ひゃぁっ!だ、だめ……お、お願い……本当に…ひぅっ………やぁ…………」

 

 

「ご、ごごごごめん!今すぐ退く!」

 

 

俺は直ぐに退いて、距離を取った。ミラは頬が紅潮して目が潤んでいて、息を吐きながらクテっと脱力している。何より、さっきまで巻いていたタオルが完璧に取れてしまっている訳で………つまり全裸の状態で全て見える状態だ。

 

 

「や、やぁ…………み、見ちゃ……ダメ……」

 

 

あれ、鼻が熱い……?

 

 

「イ、イッセー!血!」

 

 

「へ?血――?お、おろぉ?」

 

 

ザパン………

 

 

俺はそこで意識が途切れた。

 

 

正直に告白すると、結構ガチで昇天するかと思いました………

 

 

 




はい、って感じに・・・
後悔はしていない。


そして、こんなくだらない所で福山の聖剣二本目登場。


次回から真面目にやります。・・・多分


ではでは、また次回!
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