ハイスクールD×D ~審判を超えし者~【凍結】   作:メラニン

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さて、今回は前回の続きです!

いや、本当にこの老害どもバカですね。教育の重要性と、平民の重要性を結び付けて考えられていない。悪魔社会を守る気あんのか?って感じです。


ま、とにかくどうぞ!


第4話 ソーナ・シトリーの夢です!

―― 一誠side

 

 

「私の夢はレーティングゲームの学校を作る事です」

 

 

その会長の言葉に老人達は顔を顰めた。そして、その内の一人が返す。

 

 

「ふむ……ソーナ殿、レーティングゲームを学ぶ為の学校は既にあるはずだが?」

 

 

「しかしそれは上級悪魔の子供のみを対象にした教育機関です。私が目指すのは上級、下級悪魔に関わらず全ての子供たちや、転生悪魔達が学ぶ事のできる学校です」

 

 

会長が言い切ると一瞬シン……となった後に老人達が声を上げて笑い出した。

 

 

「はははははははは!ソーナ殿、これはまた大それた事を仰いましたな。古来より下級悪魔や転生悪魔は、上級悪魔にその才能を見出され召し上げられるのが冥界の常。それでは古くからある上級悪魔の顔を潰してしまうのではないか?」

 

 

「その通り。それでは誇りと伝統を重んじる旧家の顔に泥を塗る様なものだ。確かに我々悪魔が変革の時期にあると言っても変えて良いものと悪いものがありますぞ?それに今まで冥界を支え築いてきた悪魔を蔑ろにするとは思わんかね?」

 

 

「っ…………その様な事は………」

 

 

「何なんすか!?揃いも揃って会長の夢を踏み躙って!」

 

 

「む、何だ貴様は?下級悪魔如きが口を挟んでいい場ではない。ソーナ殿、下僕の躾がなっていないのではないか?」

 

 

「……申し訳ありません。後で言って聞かせ――」

 

 

「会長!何で黙ってるんッスか!?あの人たちは会長の夢を笑ったんですよ!?俺たちの夢を!!こんな――」

 

 

「匙!!」

 

 

匙が言葉を続ける前に会長が匙を窘めた。その目は悔しさに溢れていて、匙はそれを見て口を噤んだ。

 

 

 

「………アホらしい。こういう連中が何時までものさばってるなんてね。冥界の政治能力を疑うわ」

 

 

俺の座っている後ろ側の座席からワザと聞こえる様な声でそう言ったのはミラだ。…………って、ミラァァァァ!?いや、確かに俺もムカついたけど、ここは………

 

 

「何だと、人間の小娘!!?貴様、人間が冥界やこの場に列席できるだけでも破格の待遇だというのに、それを忘れ我々を罵るか!?」

 

 

ミラは立ち上がって、キッと老人たちをひと睨みした後、会長に視線を移した。

 

 

「ソーナ、あんたもあんたよ。あそこで踏ん反りかえってるアホ共に反論一つも言えないわけ!?」

 

 

「………私は――」

 

 

「私は、じゃない!!あなたの夢をあそこの低脳共は笑ったのよ!?バカにしたのよ!?怒りの一つも湧かないの!?」

 

 

「――ッ、湧くに決まってます!!この夢は私が小さい頃から描いていた夢なんです!!それを……」

 

 

ミラはニッと笑うと、再び老人たちを睨みつける。

 

 

「ソーナの夢の重要性が分からないで、笑うなんて低脳も低脳ね!あんた達みたいな連中を老害って言うのよ!!」

 

 

「な!?き、貴様あぁぁぁ!」

 

 

「何よ、実力行使?別に構わないわよ?ほら、かかって来なさいよ。悪魔っていうのは実力主義なんでしょ?だったらそのカビの生えた様な伝統に従ってみたら?」

 

 

「望み通りにしてくれるわ、小娘がぁぁ!」

 

 

ドンッ!

 

 

激昂した老人の内の一人がミラ目掛けて魔力弾を放つ。しかし――

 

 

バシュッ!

 

 

 

「………イッセー、これは私が売った喧嘩よ?横槍をいれないでくれる?」

 

 

俺は魔力弾を『無と連環の腕輪(オリジン・チェイン・バングル)』でかき消した。そしてミラが不機嫌そうに俺の方を睨みつける。

 

 

「そう言うなよ、ミラ。俺だってムカついてるのは同じだ。それに、ミラに手を出したんなら、あいつらは敵だ」

 

 

ミラは勝手にしろと言わんばかりにフイと、横を向く。

 

 

「さて、お歴々の上級悪魔の方々。確かにこちらは一応無礼を働きましたが、目下の者に対して先程の武力による解決を計ろうとする行動は如何なものでしょうか?」

 

 

「イ、イッセー!」

 

 

部長が止めに掛かろうとするが、俺は手でそれを制した。そして俺もミラ同様に上の方に踏ん反りかえっている老人たちを睨めつける。すると先程魔力弾を打った老人を筆頭に何やら言い始めた。

 

 

「ふん、貴様が噂の『赤い龍』か。グレモリーの姫君が眷属に迎え入れたというのは本当だった様だな」

 

 

「貴様も転生悪魔であるならば、我々上級悪魔の言う事には従っておけ!貴様が庇い、そこに居るのは所詮は卑しい神器を宿したという汚らわしい人間の小娘――」

 

 

「……………黙れ」

 

 

 

俺の一言でその場の空気にピリっと緊張が走る。こいつらはミラの言う通りだ。まさしく、プライドが高いだけの老害だ。その程度の連中がミラや仲間を侮辱したり傷つけるのは我慢ならない。少し脅しておくか。

 

 

「お前達が今、目の前にしている俺はタダの下級悪魔なんかじゃない。それを分かった上で先程の発言をしたんだよな?なら、相応の覚悟が在ると判断させてもらう。――禁手化ッ!」

 

 

 

『Welsh Dragon Branse Brealer!!!』

 

 

俺は全身に赤い全身鎧を纏う。けど、それだけで終わりじゃない!

頼むぞ、クロノス、オリジン、レディオン、テミス。脅す程度でいいからさ。

 

 

『ああ、まかせておけ』

 

 

『むしろ、協力させてもらうよ。僕もあの手の物言いは嫌いだからね』

 

 

『………オリジンに同意する』

 

 

『私もですね』

 

 

よし、じゃあ全員一枚ずつ増やす。ドライグ、いいな?

 

 

 

『おう、何時でも大丈夫だ』

 

 

 

『Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!』

 

 

『Transer!』

 

 

俺は発現させた『転写鏡の腕甲』に力を贈って、自力を上げる。これで、イケるはずだ!

 

 

『Transcribe!&Realize!』

 

 

そして――

 

 

『ゴアァァァ!』

 

 

『ガアァァァ!!』

 

 

『ギィオォォォ!』

 

 

『ヒィィィン!!』

 

 

クロノス、オリジン、レディオン、テミスが出現した!

 

 

今回は各4枚でワンセットにして発現したから3枚の時よりも遥かに感じる力も強いし、若干大きさも増してる。まぁ、これでも100%じゃないのが残念だけど。

そして急に現れた4頭の龍に全員が驚いている。老害どもの内数名は椅子から落ちるか、ひっくり返っているしな。サイラオーグだけは視線がギラギラしているが………

 

 

 

「さぁ、ジジィ共。お前達が犯した過ちを贖ってもらうぞ?その覚悟があっての行動だったんだよなぁ?」

 

 

老人たちは揃ってブルブル震えるか、失神してしまっている。え、これから脅すつもりなんですけど………覚悟無しでさっきの発言をしたんなら愚かも良いところだぞ?

そこで、サーゼクス様が一歩前に出た。

 

 

「イッセー君、矛を収めてはくれないか?そもそもこの原因を作ったのは私の発言だ。ソーナ・シトリー、済まなかった」

 

 

サーゼクス様は会長に頭を下げる。その光景に会長は慌てふためいて、老害どもは苦虫を噛み潰した様な表情をしている。そしてその内の一人が口を開く。

 

 

「サ、サーゼクス、魔王が一悪魔に頭を下げるなど――」

 

 

「あ?」

 

 

『Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!』

 

 

右手に魔力を集めて一気に倍加する。それにより、俺の右手には特大の魔力弾が形成される。

 

 

「身の程を弁えろ、クソジジィども。サーゼクス様が頭を下げてるそもそもの原因はテメエらに有るのを忘れるな。いっその事今すぐコレで消し飛ばしてもいいんだぞ?」

 

 

「き、貴様!所詮は転生悪魔の分際――」

 

 

『ギィオォォォォ!!!』

 

 

『ゴアァァァァァ!!』

 

 

「…………ッ……」

 

 

レディオンとクロノスが目の前でそいつに向かって咆哮を上げる事でその老害は喋らなくなった。他も揃って閉口し、それ以上喋る様子は見られなかった。まぁ、巨龍4頭に睨みつけられれば当然と言えば当然の帰結か。

 

 

 

 

 

「…………さて、ではソーナ。本当に自分の夢を叶えられると証明するチャンスが欲しくはないかい?」

 

 

「………ッ!?………はい!」

 

 

「では、リアス、ソーナ。君達で戦ってみないか?」

 

 

「「「「「「「「「!!?」」」」」」」」」」

 

 

サーゼクス様からの発言に俺たちは驚愕した!いきなり何で!?

 

 

「なに、簡単な事だ。残念ながら悪魔社会というのは実力主義。これはこの先どうあっても変わらないだろう。そもそも戦うための力である魔力を全ての悪魔が保有しているのだ。故に悪魔は実力主義から抜け出す事は出来ないと私は考えている」

 

 

…………確かに、力というのはあったら使ってしまうという人が大半だろう。普通の人間だって、銃をただ持ってるだけじゃない。実際に有ったらそれを使ってしまう。つまり、『力』というのは人を酔わせてしまう訳だ。

悪魔は尚のことだろう。銃は人の体の一部ではない。しかし、魔力は悪魔の中にほぼ常に有るものだ。人間よりも戦う為の力が身近過ぎる。これじゃあ、戦いをなくすのは難しい。まぁ、その力の捌け口がレーティングゲームなんだろうけど。

 

 

「だからこそ、実力を示せるレーティングゲームで名を上げることで出来ることは遥かに大きく広がる事になる。それはリアス、君にも言える事だ。分かるね?」

 

 

「はい」

 

 

「では、良いかな、二人とも?」

 

 

「「はい!」」

 

 

「セラフォルーも問題無いかな?」

 

 

「………うん、問題無いわ☆これでソーナちゃんの夢が現実に近付くんだもの。むしろ賛成よ!」

 

 

「よし、では決定だ。実は公式なデビュー前の若手同士のゲームは近日中に開催する予定だったのだよ。それの一戦目として、リアス対ソーナのゲームを執り行おう。…………ご老公の方々も依存は御座いませんな?」

 

 

サーゼクス様が視線を下に居る老害共に向けると、全員が頷いた。

 

 

「では、詳しい連絡は後日行うとして、今日は閉幕に――」

 

 

「あ、ちょっと待って、サーゼクスちゃん。えっと、ブロンドの子………ミラちゃんだっけ?ソーナちゃんに味方してくれてありがと☆」

 

 

「な……わ、私は別に………そ、その、い、一応ととと友達だし!?と、当然というか……その……」

 

 

ミラは顔を赤くしながら取り繕う。あれ?そう言えばいつの間に会長と友達に?

 

 

 

「ふふ、面白い子ね!ゴメンね、サーゼクスちゃん。もういいわ☆」

 

 

「ふむ。ではこれにて今日の会合は終了とする。リアスとソーナにはゲームの情報をなるべく早くに連絡しよう」

 

 

 

 

 

これにて若手同士の会合は終了となり、各自解散となった。

 

 

 

 

 

――○●○――

 

 

 

「ほぉ、結局若手同士の第一戦はリアスとソーナの幼馴染対決ってわけか。ま、第一戦のカードとしちゃ妥当、か」

 

 

「ってか、悪魔陣営がアザゼルの結構適当な意見を受け入れたのがビックリだわ」

 

 

俺たちはグレモリー邸に帰るなり、会合の報告を行って今は一室に全員が集合している。ってか、今回の発案の大元はアザゼル先生だったか………

 

 

「あー、それでな。一応サーゼクスの方から3大勢力の和平を少しでもアピールする為に、グレモリー眷属は俺たち堕天使陣営が、シトリー眷属は天界陣営が協力する事になった。つまり、お前たちの修行の監督をしろとのお達しな訳だ」

 

 

「…………そんなの初耳だわ」

 

 

「まぁ、若手のゲーム自体本決定じゃ無かったからな。ま、とにかくだ、やるんなら修行は早い内に始めちまおうって訳で、早速明日から修行をしてもらう。いいな?」

 

 

うーん………天界陣営が向こうに協力するのか。あ、じゃあイリナってその為に、冥界に来たのか?

 

 

「あの、天界陣営で協力してるのって誰ですか?ミカエルさんだったり?」

 

 

「いや、違う。イリナと一般のスタッフだって話だ」

 

 

え、それって思いっきり不公平じゃ無いか?

 

 

「まぁ、言いたい事は分かる。コッチはトップが協力していて、向こうは一般のスタッフ。これじゃ明らかに不公平だが、天界陣営も割ける人員が今は居ないそうだ。そこで、紫藤イリナとそのスタッフはソーナ・シトリーの特別枠として今回のゲームに参加するとの事だ」

 

 

「………そうすると、むしろコッチが不利?」

 

 

「ま、仕方が無いだろうさ。その分、俺と翔とでお前らをガッツリ鍛えてやる!明日から覚悟しておけよ?ふっふっふっふ……」

 

 

怪しく笑うアザゼル先生。そしてその後ろで、腕組みをしてニヤリと笑うフー先生。………どうしよう、嫌な予感しかしない。

 

 

しかし、その予感を他所に夜が明けてしまう。

 

 

 

 

 

――○●○――

 

 

 

「さて、よく眠れたか?早速各自のトレーニングメニューを発表するぞ?まずはリアス。お前はコレだ」

 

 

「…………コレって基本的なトレーニングと変わり無いじゃない」

 

 

「お前はそれで良いんだよ。元々の潜在的なスペックが、お前はズバ抜けてるんだ。それよりもゲームの戦略を練る事に重きを置け。ま、それでも物足りなけりゃ、さらに別メニューが待ってる。安心しろ」

 

 

「…………その別メニューってのが物凄く気になるのだけれど?」

 

 

「ま、そこはお楽しみだな。さて、次は朱乃だ」

 

 

「はい」

 

 

「確執があるのは分かる。だが、お前自身の力を受け入れろ。まずはそこからだ」

 

 

「…………っ、私は……」

 

 

「まぁ、使いたくないのは分かる。だが、そのままだとお前は何時までも苦しむぞ?」

 

 

「………」

 

 

朱乃さんは表情を暗くして押し黙った。アザゼル先生の方は少し表情を曇らせた後に、木場に視線を移した。

 

 

 

「さて、次は木場だ。お前の方はとにかく聖魔剣の扱いに慣れてもらう。そして剣術の方は師匠からもう一度鍛え直して貰うんだったな?」

 

 

「はい、そのつもりです」

 

 

「ああ、それとな………ゼノヴィアもだ。お前たち『騎士(ナイト)』2人にはある聖剣にも慣れてもらう」

 

 

「「ある聖剣?」」

 

 

「ああ、そうだ。ゼノヴィアの方はその聖剣と併せてデュランダルの修練も積んでもらうぞ?で、ゼノヴィアの相手は翔が務める」

 

 

「まぁ、よろしくね、ゼノヴィアさん」

 

 

「む、あなたが相手なのか………まぁ、あの時のリベンジマッチと思わせて貰おう」

 

 

「あー………はっはっは、そうだねぇ」

 

 

あの時?ああ、初めて遭遇した時戦闘になったって言ってたな。

 

 

「で、次はアーシアだ。お前の神器の扱いは目を見張るものがある。だが、弱点もある。分かるか?」

 

 

「え、えっと、戦えない事でしょうか?」

 

 

「あー、違う違う。神器の扱いに関してだ。お前は今は対象に近付いて回復してるな?」

 

 

「は、はい――あ」

 

 

「気付いたな?そうだ、回復の要であるお前が戦場をチョロチョロしてたんじゃ眷属の動きが制限される。それを防ぐためには二通り解決方法があるんだが、そのどちらかを習得してもらう。それにプラスで最低限の防御魔術だな。せめて、簡単な魔力弾を防ぐくらいな」

 

 

「は、はい!」

 

 

「よし、じゃ次は小猫だ。お前の今回の修行相手は黒歌に一任する…………分かるな?」

 

 

「………はい」

 

 

小猫ちゃんは無表情で答える。黒歌の方はどこか落ち着かない感じだ。…………この機会を利用してくれればいいんだけど。

 

 

「さて、ギャスパー。お前は特別メニューだ」

 

 

「ひ、ひぅ!?な、何で僕だけ特別なんですかぁ!?」

 

 

「お前は眷属内で一番弱点が多過ぎる。いくら強力な力を持っていようと、それじゃ実戦では使えん。だからこその特別訓練だ」

 

 

「うぅぅ………が、頑張りますぅぅ……ぐすっ」

 

 

「よし。で、一応ミラはリアスの相手だな。話を聞く限りじゃ、リアスとやり合っている時が一番神器が安定するみたいだしな」

 

 

「ええ、まぁそうだけど……」

 

 

「ま、理想はその中に宿っているという意識が喚び醒まされればいいが、まぁ最低でも安定して発動させられる様にはなってくれ」

 

 

「………了解よ」

 

 

アザゼル先生はぐるりと見回して、そして頭を抱えながら俺の方に向き直る。

 

 

「はぁ〜〜〜…………お前なんだよな、問題は」

 

 

「え、え?」

 

 

お、俺が問題!?何故!?

 

 

「まぁ、ぶっちゃけるとだな、イッセーの場合どういうメニューを組めばいいのか考えつかんかった」

 

 

「おい、顧問!」

 

 

「仕方ねえだろ!お前の神器は未知な部分が多い上に、既に眷属内で総合的な実力はナンバー1。しかも普段からやっている鍛錬はあの『怪物』を相手にしているときた。並みの相手じゃお前の鍛錬の相手さえ勤まらねえんだよ!!っていう事で、更に追い込むためにはどうすりゃ良いか考えた。その結果――」

 

 

 

 

ドスゥゥン………

 

 

 

 

という重低音が屋敷に響く。何事かと外へ飛び出すと、濃い紫の鱗に前に突き出る様にした双角が特徴のドラゴンが鎮座していた。

 

 

「「「「「「「「な!?」」」」」」」」

 

 

俺たちはその光景に絶句した。何でこんな所にドラゴン!?サイズはこの前具現化したクロノス達より頭4つ分くらいデカい!!

 

 

「よぉ、来たな、タンニーン」

 

 

「ふん………アザゼル、久しいな。堕天使の総督がこんな冥界の奥まで来るとはな」

 

 

「ははは、まぁそう言うなよ。さて、紹介しよう。こいつは『魔龍聖(ブレイズ・ミーティア・ドラゴン)』タンニーン。かの五大龍王が六大龍王だった時の一角だ。こいつの火炎は隕石の衝撃にも匹敵すると言われている現役最強クラスのドラゴンだ」

 

 

…………どうしよう、嫌な予感しかしない。

 

 

「で、だ。イッセー、お前の今回の修行相手はこいつだ。ガチの龍王と本気で山籠りしてもらう」

 

 

 

「え、えぇぇぇぇ!?」

 

 

「何だよ、それじゃ足りねえか?そうかそうか、よし!って事で、お前には更に自分の中のドラゴン共とも戦ってもらう。そらよ、いつだかの神器のブースターだ。そいつを付けてる間は何をしてもお前のドラゴン共は消えない。まぁ使い捨てだから効果は持っても2週間ちょいだがな」

 

 

「えっと…………つまり――」

 

 

「要は、ドラゴン計5匹とサバイバルゲームだな」

 

 

あ、ダメなやつだ、これ。死屍累々なる気しかしない。

 

 

「って、あれ?」

 

 

「とにかく、こいつが今代の赤龍帝で、こいつを鍛えれば良いのだな?」

 

 

俺はどう逃げようかと画策していたら、いつの間にやらタンニーンというドラゴンの手に鷲掴みにされていた。ぐ……さすが、現役最強クラス。少しもが居た程度じゃビクともしない!

 

 

「ああ、そうだ。で、少し慣れ始めたらこの腕輪を付けさせて修行してくれ」

 

 

「ああ、分かった。まさか、赤龍帝を鍛える事になるとはな。今から楽しみだ。噂に聞く他のドラゴンというのも気になるしな」

 

 

口角を釣り上げて笑うタンニーン。その隙間からは立派な牙が見える。つか、ヤバくないか?え、本当にやるの!?そのメチャクチャなドラゴン計5匹とのサバイバル!?

 

 

 

 

「では、この小僧を借受けるぞ?よろしいな、グレモリーの姫?」

 

 

「ええ、適度に鍛えてあげてちょうだい。あ、多分加減はあまりしなくていいわ。彼、十分強いから」

 

 

「ほう、それはそれは………」

 

 

「ぶ、部長!!余計な情報を与えないで下さい!!ほら、タンニーンのおっさんがエライ怖い目をしてるもの!獲物を狩る爬虫類の目に近しいよ!!」

 

 

「大丈夫よ、イッセー。貴方ならきっと生きて帰って来れるわ。気張りなさい」

 

 

ニッコリ笑う部長。ああ、そうだった。部長も実は結構スパルタで体育会系のノリが分かる方でしたね………

 

 

 

ああ、タンニーンが飛び立って景色がスゴイ勢いで後ろに流れていく。俺はこれから始まるであろう地獄に恐怖しながら冥界の空を飛んだ。(拘束されて)

 

 

………ってか、本当に嫌だあぁぁぁぁぁ!!!

 




一誠が拉致られました(笑)


さて、ここで眷属全体にテコ入れをば。そして、シトリー眷属に助っ人を投入。

多分、原作と少し違う戦いになると思います。フィールドとかは同じにする予定です。そして、一般のスタッフの正体はお楽しみに。


では次回から修行回です!


乞うご期待!!
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