今回でエルナ回終わらせたかったので少し長いです。前回連続投稿っていきってたのにこのザマだよ、、、
「エールナ、そろそろ起きたほうがいいと思うんよー」
んっ、朝なの?ダンお兄ちゃんの声が聞こえるの、エルナを起こしてるの?
「の? おはようなの」
「ん、おはよう」
「の、ののぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
い、いつからいたの?ね、寝顔見られてしまったの、後何か言ってたかもしれないの。寝癖ついたるかもなの。寝相悪かったかもしれないの、お布団蹴飛ばしてたかもしれないの。よだれ出てたかもしれないの。のぉぉぉぉ
「大丈夫、寝癖はついとらんよ、よだれも出てないし」
「の?」
「の!いや、気にしとるんは仕草見とったら分かるよ、大体、30分前に来て起こそうかと思ったけど、気持ちよさそうにねてたから、ちょっと待ってた。寝顔は可愛かったし、すやーとしか言ってない。寝癖はないし布団はちょっとめくれてたからなおしといた、よだれは出てないよ」
な、なんで全部ばれてるの?後、途中恥ずかしいこと言われた気がするの
「なんでわかったの?」
「お、当たりか。んにゃ、時計見て、顔触って口元いじいじして、髪の毛触って布団触って、足元そのまま見て口元拭ってたから、そんなとこかと」
当たってるの。というかエルナそんな動いていたの?恥ずかしいの。
「お、女の子が寝てるところに勝手に入ってくるなんて非常識なの、早く出ていくの」
「あぁ、すまんすまん。なら1つだけ、お前さんの不幸を強くしてやろう。それがサポートじゃ。後、やりたいようにやれ」
そう言ってダンお兄ちゃんは出ていってしまったの、訳がわからないの。
ーーーーー
クラウスの行動は少女達の尾行により把握されていた。好みの店、よく通る道、そしてそこを訪れる時間。もちろん好みの画材店も。
エルナは他の少女達から頼まれていた買い物を行っていた。
「先生、偶然なの」
「エルナか」
「、、、、、」
「、、、、、」
「、、、、、」
「、、、、、」
2人とも何も話さずに時間が過ぎてゆく。エルナが慌て出した頃
「何を買いにきた?」
「えっと、夕飯用の食料品と洗剤、カーテンが破れたので布を少々、そして気に入ったのがあればエルナの新しいパジャマ」
「そうか、1人で持つのは辛いだろう」
「先生ありがとうなの、先生は何を買ってたの?」
「僕は絵の具だ、昨日リリィがだめにしてしまった」
作戦通りだった。リリィにクラウスの画材をだめにしてもらい、先生に買いに走らせる。そして出てきたところを偶然を装い合流、そしてターゲットと接触し襲撃する。
問題点はエルナ何会話を続けることができず、先生から助け舟を出されたことくらいか。ともかく、先生との合流は果たした。あとはエルナの不幸に巻き込んでいくだけ、
大通りに出た時、通りの自動車が急発進をした。それはクラウスとエルナを目掛けて止まる気配もなく突っ込んでいく、エルナは「不幸、、、」とだけ言い残し車から離れる。車はクラウスに向かっていくが、彼は一歩も動かない。彼を轢こうとする瞬間、パンッという破裂音と共に車は左右にぶれた。それを受けクラウスは動揺を一瞬見せたがすんでのところで避ける。そのまま車は街灯に突っ込んで行き、故障し停止した。
「、、、、」
「先生大丈夫なの?」
「いや、急に車がパンクして驚いただけだ、少しだけいいか」
クラウスはパンクした周辺の地面と周囲の地形を確認する。そして「極上だ」と呟きエルナと買い物へ向かう。
横丁を歩いていると通りに、熱湯が並々と入った鍋が2人に倒れてきた。エルナは回避に徹したが、クラウスは羽織っていたコートをミトン代わりにし、鍋をつかんだ。裏路地では犬が何か気に障ったのか、エルナに噛み付いてきた。クラウスはそれを裏拳で気絶させる。十字路ではレンガが大量に落ちてきた。エルナはそばにいた女性同様腰を抜かすことしかできなかった。クラウスはこの時ばかりは「しまった」「1つかけさせてしまった」とぼやいていた。
クラウスとエルナはなんの(?)トラブルもなく買い物を終える。しかし、エルナにはまだ1つ大事な用事が残っていた。それはクラウスの襲撃。エルナの不幸に巻き込み、クラウスの体力を削いでいく、、、はずだった。はずだったのだが、クラウスはなんの支障もなく買い物に付き合っている。
「他に買うものはあるか? エルナ」
「もう少し付き合って欲しいの」
「そろそろ演技は終了にしないか?」
「養成学校の教官から話は聞いている。不幸を呼び寄せるスパイがいると」
エルナの顔が曇ってゆく。
「今日はエルナのおかげで多くの命が救われた。ありがとう」
「の?」
「そうだろう、暴走した車は市民を轢き、沸騰したお湯は火傷を負わせた、犬は子供を噛み、レンガは女性に降り注いだだろう。エルナがいたおかげでこれらの災害は未然に防がれた。何かご褒美をあげよう」
ーーーーーー
と言われて連れてこられたの、先生はチーズケーキの美味しいお店に連れてきてくれたの、『灯』
のお姉ちゃん達はエルナの不幸をモノともしないし、なんなら利用するくらい強かだって言ってくれたの。
それでも、今鼻を押しつぶすような不幸の匂い、これを先生に伝えると行ってしまうかもしれないの。
先生がついているし、お姉ちゃんたちとも発信機と通じて連絡が取れるようになっているの、だからこそ、この不幸に対処して、巻き込まれそうな市民を救ってみせるの。
「先生、行きたいところがあるの」
港湾地帯に戻ってきたの、昨日も同じようなところに来たの。あの時とは違って何も不幸を起こす瓦礫や水道管は存在しないの、強いて言うならコンテナが倒れてくるぐらい、、、
「エルナ、気づいていると思うが囲まれている」
気づかなかったの、周囲に気を取られていて分からなかったの。前回よりも数人人数が多い気がするの。
「お嬢ちゃん、区議会議員の娘なんだってな、人質を見捨てたりしないよな」
知らない間に区議会議員の娘にされてたの。困ったことになったの、先生の方を見ても、「人質があるのは事実のようだ」って両手を上げてしまったの。お姉ちゃん達に連絡を取ろうとしたら発信機を取り落としてしまったの。不幸、、、
ーーーーー
計画通りエルナが先生と捉えられるところを確認した。あとは、犯罪組織を一網打尽にし、捉えられた先生を回収すれば良い。ダンはクラウスから十分距離を取ったビルの上から観察していた。さすがのクラウスといえども弾をこめていない銃なら遠距離からの監視に気づかないだろう。視線を感じることはあっても殺気を感じることはできまい。なら、周りから注目されている今観察し放題となっている。
ダンはクラウス達が移動を開始し始めたところを見て観察をやめた。そして犯罪組織の拠点の近くに移動した。
「先生は想定通り猛獣用の鎖に縛られ、鍵穴はロウで固められてます。さすがは天才リリィちゃん、子悪党を手玉に取る様はあまりに見事。時代の幕開けを感じます。」
「ただいま、向こうの様子はどう?」
「あぁ、ダンさんおかえりなさい。こちらは問題ないです。ティアちゃんに危害は及んでいませんし、先生とエルナちゃんにも手は出されていません。そちら側はどうでした?」
「おんなじ感じ、相手は車だったから、移動始めた段階で自分も移動始めたけど、、、というかコードネームで話せ、花園。不可能任務は他国で行われるからにゃ」
「あらま、私としたことが、うっかりリリィちゃんです。」
「コードネーム!!」
「およ、先生達がリビングに連れられたみたいです。突撃準備をするので夢幻も用意をお願いします。」
「了解、後方射撃はまかせんしゃい」
ダンは物置小屋の屋根を占拠し、銃を構える。
先生が男と話しているのが見れる、そして先生の顔が踏まれている。クラウスが男を挑発しているようだ。
刹那、銃声が響いた、男がクラウスに発砲したのだ。
男が持っているのはリボルバーらしく撃鉄を起こさずに連発してくる。
ダンは慌てて銃に弾を詰める。そしてタイミングを合わせ最後の1発だけ弾を逸らすことに成功する。それは、銃弾を銃弾で弾くというタイミングと相手の癖さえ把握すれば、狙いを固定しズレなく撃ち込めば可能である。
弾は切れたようだ、クラウスが鎖を傷つけようとしているのは把握できたのでクラウスの鎖周辺をスコープで観察しようとする。口が動いているのが見えた。あぁ、いつもの「いつまでこのお遊びに付き合えばいい」だ。一種の勝利宣言のようなものだ、先生と目が合った気がした。リリィの「突撃」という声が通信機を通じて聞こえてくる。改めてスコープに集中しクラウスから離れた敵から無力化していく。
クラウスが銃弾で鎖を傷つけようとしていることは理解できた。それならば彼の周囲に銃弾を打ち込むべきではないと判断した。
少女達は荒くれ者達を着々と制圧していく、その片手間でエルナを解放する。
訂正、エルナもきちんと解放する。制圧するのに二分もかからなかった。そしてこれからが、重要な点だ。クラウスを脅迫し『降参』を引き出す。かといって外から邪魔が入らないとは限らない。そのためダンは外で待機し、屋敷に近づくギャングの仲間を狙撃する用意をしていた。
ーーーー
「へい、先生鎖を解いてほしければ、私にひざまづいて降参して下さい。そして天才リリィちゃんと褒めてくれれば解いてあげなくもないですよ」
先生を降参させるチャンスです。天才リリィちゃんでもやっとの思いでここまできました。降参ついでに褒めてもらえれば、文句なしです。
「ところでリリィ、僕がどうして銃弾を無傷で切り抜けられたから知りたくないか」
およ、先生が珍しく教えてくれようとしています。これは聞かなくては
「警察が来るまでまだ少し時間もありますし教えて下さい」
「いいだろう、では僕に一発、撃ってくれないか」
「いいですよ」
私は先生に銃を向け一発打ち込んでみます。
「ご覧の通りだ」
「鎖で弾いたんですか?」
「そうだ、訓練されたものは習った場所から大きくは外さないから容易だが、訓練を受けていないものは少し上に外れることを覚えておくといい、あとは個人の癖に合わせて重心移動をすれば銃弾を受けても無傷でいられる」
「ならどうやって、訓練されたものとそうじゃない人を見分けるんです?あと、癖はどう見抜けば?」
「なんとなくだ」
「やっぱり教えるの向いてないですね、先生。それよりも降参宣言はまだですか?」
「教えてくれリリィ、一体いつまでこのお遊びに付き合えばいい?」
「な?」
その時です。先生を縛っていた鎖がジャラジャラと音を立てて解けていったのは。
「へ?それ猛獣用ですよ」
「次は恐竜用のを準備するんだな」
負ける気がします、負ける気がしますが、先生を制圧するしかありません。
ーーーーー
周囲に残っている残党はいなかった。ならば目が覚めた人が逃げ出さないように、一箇所にまとめて縛っておけばいい。まずはティアが拘束されていたという離れから、まとめて縄で縛り上げ拘束しておく。拘束し終えたと思った時、本館、クラウスのいるところで銃声が聞こえる。屋敷周囲にもまだ何人か残っていたため急いで拘束して、本館に戻る。
そこには倒れたリリィ、ジビア、モニカ、ティア、グレーテ、アネット、サラがいた。
「先生、さっきの銃声は?」
「僕がリリィに頼んで撃ってもらった。おかげで鎖が破壊できたよ」
「せっかく、一発弾いたのに無駄になったにゃー」
「いや、極上だったよ」
「あっそう、それよりもまずは警察来る前に全員運び出しといたほうがいいんじゃない」
「そうだな、手分けして外に出しておこう」
ダンとクラウスは丁寧に少女達を外の森へと運んでいく。それを見てエルナはキョロキョロし、アネットを運ぼうとするが、引きずってしまう。
「エルナ、手伝っちゃる」
「ダンお兄ちゃん、そういえば朝言ってたことなんだったの?」
「あぁ、不幸の強化か?一番最初クラウスさんを車が轢こうとしてたじゃろ、けど途中でパンクした。あれ、自分が遠くから狙撃してパンクさせたんよねぇ」
「で、でもパンクしたみたいな音はちゃんとしてたの」
「それは前に使ってた爆弾入りの銃弾だね、地面に当たった衝撃で破裂して、パンクみたいな音がしたんじゃろ」
「すごいの、エルナの不幸が強くなってるの」
「まあ、エルナの不幸はすごいからなぁ」
「どういうことなの?」
「幸福はある程度お金で買える、それがこの世界の理じゃろ?なら不幸を手にするのはとっても難しい」
「でもそれで嫌われて、、、、」
「自分たちはそれを最大限利用できる、嫌うなんてとんでもない」
「の、」
ダンとエルナはアネットを運び終える。
「先休んどきな、一日中歩いて疲れたじゃろ」
「ありがとうなの」
「あぁそうだエルナ、幸福は辛いことの先にあるから嘆きすぎなくてもいいんじゃない、まぁそうお兄ちゃんは思うわけですにゃ」
「お兄ちゃん、、、」
「まぁ、お疲れさん」
ダンは次の少女を運ぶため、屋敷に戻っていく。
エルナは1人残され星空を眺め呟く。
「本当に今日は不幸(幸福)が多い1日だったの」
ーーーーー
屋敷内部にて、クラウスは少女達がいた痕跡を消している。そこに、残ったリリィを運ぶためダンが戻ってきた。
「ダン、本来の調子に戻ってきたか?」
「おかげさまで、鍵のピッキングもそろそろ始めれそうです」
「そうか、リリィを頼む。」
「了解」
ダンがリリィをおんぶすると
「むにゃむにゃ、先生、フィナンシェを下さいー、次の襲撃はですねぇ、、、」
「ダン、聞かなかったことにしてくれ」
「リリィが裏切ってること?気づいてたからどっちでもいいよ」
「そうか」
しかし、その後の反省会でリリィの裏切りはバレ乙女の鼻にその日クラウスの買った新品の絵の具が投入されることになった。
読んでいただきありがとうございます。
スパイ教室一期終わってしまいましたね、そして二期きましたね、紫蟻までですかね?ティアのキャラソン楽しみすぎるんじゃー。わたくし、ティアを弄りまくってますが、一番の推しはティアなんです。
さて、確認を込めてクイズです。ダンの能力はなんでしょう?当てた方には法律に反しない限りの要求をする権利を差し上げます。(絶対当てられない自信はあります。)
感想と一緒に能力、要求書いてみてください。
ちなみに、詐術と秘武器も構想はありますが、この先のクイズに取っておきますね
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