夢うつつのスパイ   作:駄雀

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次回予告時にサブタイトル決めたので今回決めなくていいから楽ですわー。さて今回次回予告でサブタイトル決めないと


Case.16 任務と服装

「次の任務はこのチームを二つにわけ選抜組を連れて行くことにする」

 

クラウスの言葉により広間に集まった少女たちの間に緊迫が走る。灯のチームとしての初めての任務、否、クラウスが一人でこなしていた任務があったため正確な初任務ではなかったのだが、少女達にとっての記念すべき初任務が選抜組のみの参加ということに緊張感が高まっているのだろう。

 

「ところで、休暇中ゆっくり休めただろうか。言いたいことはいろいろあるが、ダン任務に支障は無いな」

 

「•••」

 

「おい、ダン」

 

「にゃー、あー大丈夫っすよ。大丈夫、、、」

 

ダンは利き腕を仕留め損ねたラインからの銃弾をうけ右腕を動かしづらい状況にあった。しかもその上過去の同期の不良に落ちた様子を受け精神的なショックも多少あるのだろう。しかし、だからといって任務は待ってくれない、しかも灯に回ってくる任務はどれも不可能任務として灯にしかできず、難易度も高いものしかなかった。

今回の選抜もそれによるところが大きいだろう。つまり、みんな仲良くお手々をつないで任務に臨むとそれだけ死傷者が出る。選抜もやさしさによるところが大きいだろう。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「もしもし、ジビアちゃん。今回の選抜についてどう思いますか?」

 

「どうしたんだよ、リリィ突然に、誰が選ばれるかみたいな話か?」

 

リリィがジビアの部屋を訪れ図々しくも部屋の主の許可も取らずにベットの上に寝転がりながら話をしている。かつてダンが料理づくりのためにジビアの部屋を借りたところから何人かのメンバーからたまり場としての認識を受けているジビアの部屋だがリリィが一番入り浸っており、最も自由に振る舞っている。

 

「誰が選ばれるかについて言えばこの天才リリィちゃんは確実に選ばれるでしょうから、残り誰かですよねー」

 

「そんなしょうもない事を言いに来たんなら今すぐ追い出すぞ」

 

「嫌だなぁ、冗談じゃないですかジビアちゃん。選ばれるかでいうとダンさんがどうなるかが不安です。アレから調子崩していますし、それに利き手も使えない状態ですから相当のハンデを背負ってますよね」

 

「アイツの今の状態ならむしろ参加させないほうがいいんじゃないか、ってアタシらが言えた話じゃないんだけどな」

 

「ん、まぁそれはそうです。ジビアちゃんにしては賢いですね。それよりも気にするべきは、、、」

 

「「絶対(ぜってぇ)ギクシャクしますよね(するだろうなぁ)」」

 

「っておい、なんか余計なこと言わなかったか?リリィこんにゃろ」

 

ジビアとリリィがベッドの上で暴れているとコンコンと控えめなノックの音が響く

 

「先輩方、少しよろしいですか?」

 

扉の陰から顔をのぞかせたのはサラだった。遠慮がちにジビアたちの前に立ち話に入ってくる。

 

「自分が心配しているのはダン先輩っす、ダン先輩は最近調子落とされていますし、先生もそんな状況のダン先輩を連れて行かないようにあえて選抜から外すように思うっす。それでダン先輩が余計気を落としちゃわないか心配で、、、」

 

特訓に付き合ってもらっている師匠のダンが選ばれないことを気にしているサラと俯瞰的にチームの雰囲気を大事にしたいリリィとジビアの手段は同じだった。

 

「「「選抜されそうな人に声をかけて気にしないようにしてもらいつつ、落ちそうなダンさんを励ます!!」」」

 

リリィたち三人がキッチンに移動し、早速料理に取り掛かろうとした時クラウスが入ってきた。

 

「お前たち、ちょうどよかった。僕は今グレーテと戦術の訓練をしているから、すまないが昼食を作って持ってきてくれないだろうか」

 

そう言い残し去っていくクラウスにリリィとジビアが顔を見合わせる。「「よし毒を盛ろう」」サラは苦笑いをしながら作戦を練り始める。

 

「とは言っても、先生に気づかれずにどうやって毒を盛りましょう?」

 

「なんだ、簡単じゃねぇか。うまいもんを食わせて警戒心を無くさせてから、紅茶にでも毒を混ぜればいい」

 

ジビアの作戦と呼ぶにはあまりにお粗末な、愚直な作戦はグレーテやモニカには考えつかない、考えても実行しないものだった。

 

ーーーーーーーーーー

 

結論、ジビアの作戦は単純に美味しいご飯が完成した、だけで終わった。クラウスとグレーテに饗した料理は無警戒に口元へと運ばれ消えていった。

ジビアとリリィは満面の笑みをたたえて食事を見守る、終わりに近づいた頃「食後に紅茶を飲まないか?」とジビアが発した少し後クラウスが徐に席を立ち「あぁいただこう、しかし、美味しかったがこのような味であるとより望ましい」と用意されたロールキャベツを新しい皿に盛り付け二人の前に出す。嘘のように美味しい食事を食べた二人は作戦のことを完全に忘れ、食後に出された毒入りの紅茶を啜ってしまう。

体が痺れ、クラウスに縄で縛られ放り出されたところをサラに拾われたのだった。

 

「うぅ、これでは選抜されるのは絶望的ですよ、、、」

 

「リリィ、本来の計画通りに行くしか無いんじゃ無いか?」

 

「なんですか、ジビアちゃん!一瞬でもジビアちゃんの考えた計画に賛同した私を恨んでるところなんですよ!今!私は!!私自身を!!!」

 

「いや、ごめんて。気まずくならないように祝ってやるって話だよ」

 

二人ともクラウスを倒すことに1時集中していたため完全に忘れていたが、本来の目的はモニカ達を祝うご飯を作ると言うものだった。幸いにもクラウスに一応太鼓判を押されたロールキャベツが存在する。これと豪華なデザートを用意すれば十分だろう。

塩味のきいたロールキャベツに合わせるデザートとして用意したものが「パフェですね」「パフェだな」ということだった。

 

ーーーー夕飯タイムーーーーー

 

いつもより豪華なプレートを持ってきたリリィ、ジビア、サラの3人は少女達のまえに置いていく。バケットとロールキャベツという簡素ながらも滋味あふれる食事は他の少女達を満足させた。皆が食べ終わった頃を見計らってリリィが話しかける

 

「誰が選抜になろうとも気まずくなるのは避けましょう、そういう気持ちをこめて特別なデザートを用意しました。みんなで仲良く食べましょう」

 

リリィが言い終わるあたりでテーブルの真ん中に大きなパフェを運んでくるジビアとサラ。少女達が歓声を上げる中、クラウスが入ってきて

「今回任務に向かってもらうのは、リリィ、ジビア、サラ、グレーテ、ダンだ。お前達準備を始めろ」

扉を閉める。

 

「、、、、、?」

「、、、、、?」

 

「「「「「「「「空気読めやぁ」」」」」」」」

 

少女達の怒号が響き渡るとすぐ、我に帰ったモニカがリリィ達に詰め寄る。

「ねぇ、君たちどういうつもりかな?サラは巻き込まれたとして、リリィ君は煽ってるの?なんで君たちは夕飯の後にこんなデカいパフェを持ってくるの?食べ切れるの?!」

 

「特別な雰囲気を出すならパフェかと思いまして、、、」

「デカいほうがいいだろ?」

「自分は止めたんすけど、先輩方がどうしてもと、、、」

 

正座しているリリィ、ジビア、サラの前でパフェをつついているモニカがキレている。文句を言っている割に匙は進んでいた。エルナとアネットは正座する前にサラに取り分けられたミニパフェをスプーンで口元に運びながらやりとりを見ている。ティアは一人あまり食べていないダンに「あーん、してほしいの?」と揶揄いながらあくまで妖艶に匙を進めている。先に知らされていたのだろうかグレーテは「準備がありますので」と一言言い残し部屋に戻っていった。キレているモニカが一言文句を言うたびにパクパクパクと三口のパフェを運んでいく。そんな様子がかれこれ五分は続いている。そんな状況を打ち破ったのはまたしてもクラウスだった。

 

「言い忘れていた今回の任務は現地ではメイドとして潜入してもらう。ダンも含めてメイド服の準備をしておけ、グレーテが準備している」

 

「「「「「「「???????」」」」」」」

「「「「「「「ダン(さん)(先輩)(お兄ちゃん)(の兄貴)を含めて??!!!!!」」」」」」」

 

「あぁ、もちろんモニカに変装した上でメイド服を着てもらう。グレーテの部屋に行き早く採寸してもらえ、張り切っていたぞ」

 

「ほえ?」いまだにぼんやりしているダンを引き連れ少女達は部屋を移す。残っていたパフェはお預けを食らっていたジビアとリリィによって一瞬で胃の中に入っていた。

部屋に入るとメジャーを片手に服のデザインを並べているグレーテが待ち構えていた。

「お待ちしておりました。早速測っていきますが、ダンさんも同室でよろしいのですか?」彼女の一言により顔を真っ赤にしたリリィが嫌です!!と悲鳴をあげ部屋の外へとほっぽり出された。ダンが外でぼんやりしているとクラウスが歩いてきた。

 

「最近ぼんやりしすぎているように感じる。本当に任務に支障はきたさないか?」

 

「にゃー、多分大丈夫っすよ。大丈夫」

 

「だから気にかけているんだが、昼と同じ生返事をしているぞ。任務できないようなら留守番を任せるしかないのだが?」

 

「俺様もそう思います!!」

 

ドアの向こうからアネットが飛び出してきた。ドアを開けた瞬間にリリィとジビアの悲鳴、モニカの「うっさい」と言う怒号が聞こえたがアネットは気にする様子はない。

 

「俺様、兄貴がぼんやりしすぎていて退屈です。クラウスの兄貴が任務を任せやがったならしっかりこなしてください!!」

 

「にゃー?」

 

「ムー、モニカの姉貴!!ダンの兄貴がクソザコすぎてこのまま出したらモニカの姉貴までクソザコに見られちゃいます。俺様、ダンの兄貴とモニカの姉貴の決闘を所望します!!」

 

突然の側からの決闘の申し込みを受けたモニカは扉をするりと潜り抜けながら「確かに僕の採寸も何故かさせられたし、このまま送り出すのはムカつく。アネットに乗せられたようで癪だけど、遊んであげるよ」仕事服のフードを被りながらダンの方へ向かってくるモニカ、「場所は?」「めんどいから屋敷全体でいいかにゃー?」「いいよ、五分後に開始ね」

ダンもぼんやりした様子ながらも廊下を歩き出す。とりあえず最低限の仕掛けは済ませておくに限る。五分と言う時間は短いが何もしないよりはマシだ

 

ーーーーーーーーーー

 

「私たちが色々してる間に外では大変なことになってますね、、、」

「グレーテちゃんの趣味が服づくりだと言うことは知ってましたが、こちらはこちらで大変なことになりそうです」

 

「なぁリリィ、あたしは屋敷に被害が出過ぎないようにしようと思うんだが、ここ任せていいか?」

 

「嫌ですよー、ジビアちゃん。グレーテちゃんの横に置かれている紙の束、中を見ていないので何も言えませんが、絶対デザイン集ですって!しかもいくつかの中から選んで出してきてたので全部メイド服だと思います、、、」

 

リリィとジビアがグレーテの指示で下着姿の採寸を終え服を返してもらえずにベッドの上で座っている向かいで、ティアとエルナ、サラが紙の束をめくりながら談笑している。

「リリィにはこの服がいいと思うは胸元が開いていて色仕掛けには最適よ」「エルナはこれがいいと思うの、お人形さんみたいで可愛いと思うの」「ジビア先輩にはこちらはどうっすか?膝下のベルトはわからないっすが、きっと似合うと思います」

「の?この白い服もメイド服なの?」「エルナ先輩それは東方の国の巫女装束と言う服に似せた服だと思うっす」「あら、グレーテこのメイド服は何?ほとんど水着みたいじゃない。ぜひ作ってちょうだい」

「頭につけるものはどうするっすか?やっぱりカチューシャ?」「やっぱりリリィはリボンでいいんじゃないかしら」「ジビアお姉ちゃんはヘッドドレスがいいの!」

 

「皆さん楽しんでおられるところ恐縮ですが、大事なことをお忘れです」

 

グレーテがミシンを動かす手を止めてティアたちのもとに歩いてきた。

「そうよねグレーテ任務だものね」「「ごめんなさい(なの)(っす)」」

 

「クラシカルなロングスカートが最上です。頭にはやはりキャップでしょう。意表をついてボスを落とすと言う点ではミニスカートも扇情的かと思います。とりあえず今ここにいらっしゃるジビアさんとリリィさんの分は全種類作りましょう。手伝っていただけますか?」

 

「「「おー!!!!!」」」

 

少し自分が選ばれなかったことを気に病んでいたティアにとってこのことが励ましになったのは言うまでもない。

 

ーーーーーーーーーーー

 

アネット「アネットです」

エルナ「エルナなの」

アネット「次回予告は確定してないと予告じゃないともいます!!」

エルナ「当たり前なの」

アネット「今回のお話のタイトルは不適切だと思います」

エルナ「後付け味の強い着せ替え人形回だったの」

アネット「俺様激おこです!これでは次回予言です」

エルナ「次回予告をやる意味がなくなるの!!」

アネット「予定は未定は最低です」

エルナ「韻を踏む必要性は全くないの」

アネット「予言編クイズ」

エルナ「予言編クイズなの?!」

アネット「一見無難な意見が提言される予言が占い師から進言されました。」

エルナ「されたの?」

アネット「しかしそれは凡なキングには全然わっかんないもんでででで、、、、」

エルナ「アネットがバグったの!!」

エルナ&アネット「次回、嘘つきはスパイの始まり」

アネット「俺様、作者に投稿遅れた謝罪を要求します」

 

駄雀「ごめんなさい」

 

 




読んでいただいてありがとうございます。着せ替え人形編です。着せ恋いつかよみたいなーなんておもいながら、ライアー・ライアー読んでたらss版にてコスプレ話がいっぱいあったので書きたくなった次第です。そしてライアラの二次創作にも手を出してしまいました、、、
誰でもいいから、絵を描いてくれ、、、私絵は描けないんやー
想像以上に長くなってしまったので、前後半で分けたいと思います。今年中にあと一作はあげたいですね(尚30日)
高評価、感想いただけるとうれしいです。
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