○○○○.△△.⬜︎⬜︎ 天気:曇り
天才リリィちゃんがメイドとして潜入しているウーヴェさんのお屋敷で今ジビアちゃんとグレーテちゃん、後ダンちゃん(?)が働いています。おかげさまで私のお仕事がないので日記とかこつけた報告書を書いています。報告書の一文字目が天才リリィちゃんなのは自分を売り出すためです。ディン共和国のお偉い方々も見ているでしょうし、リリィちゃんの任務を知りたいそんな人たちのためにも必要な文言なのです!!
しかし、、、暇です。退屈です。
いえ、お仕事はあります。スパイとしても、メイドとしても。しかし私の出る幕ではないと私の勘が告げているのです。決して、決っっっっして、すでにお皿を割ってオリヴィアさんに怒られてしょげているなんてことはありません。おっと文字が霞んでしまいました。
現在ウーヴェさんは外出中、お昼に到着したのでメイド長のオリヴィアさんが出迎えてくださいました。ジビアちゃんが恥ずかしそうにメイド服を見ていたのが印象的です。これまでは心優しいオラウータンだと思っていましたが、恥じらいを覚えた心優しいオラウータンだったとは、、、
そろそろお仕事に戻らないといけません、買い出しのついでに周辺地形の把握とオリビアさんからした薬品の匂いの正体を探らないとダメですね。
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「ふー、とりあえず報告書ってこんな感じでしょうか?」
後でグレーテちゃんに聞いてみないといけません。まずはお部屋から出ましょう。私とジビアちゃん、グレーテちゃんとダンさんの部屋割りです。ダンさんの部屋は悩みましたが、グレーテちゃんは別に構わないとの事でした。さすが優しいですね。
「ん?あぁリリィか仕事サボって何やってたのさ、ボクの足引っ張らないでくれる」
ダンさんが厳しいです、、、モニカちゃんの動きを真似るとは言ってもこれじゃあ本物そのままですよぉ
ダンさん仕様の優しいモニカちゃんを期待してたんです。私は!!
例えば「部屋こもってどうしたの?ボクが代わってあげようか」とか「お腹減ってそうだね、ボクのご飯少し食べる?」とか!!!!
後半はダンさんにも言われた記憶ないですけど、とにかく超優しいモニカちゃんを探してるんです私は
「いえ、日記を書いてたんですよ。わたし、買い出し行ってきますね」
「それはジビアがすでに行ったけど」
「なら、洗濯物!」
「グレーテが」
「オリヴィアさん!、、、は今怖いのでどこか掃除してきます、、、」
リリィちゃんのアイデアが悉く先に潰されちゃっています、、、、、、こうなってはお部屋に逆戻りですね。
「リリィ、庭の草むしりしておいて、客間から見える範囲は綺麗だけどちょっと離れると芝が生い茂ってるから」
なるほど、これなら屋敷を少しくらい離れていてもバレません。
「オリヴィアさんに言伝あるなら聞いておこうか」
さすがモニカちゃん(の変装をしているダンさん)やって欲しいことを聞いてくれます!!!
「えっとですね、、、ゴニョゴニョゴニョ」
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ジビア、グレーテの潜入はうまくいっているとはまだ完全に言い切れないが、安心していい状態だった。対してリリィは到着直後にオリヴィアさんが昼食を振舞ってくれたのち「いいですよー、私たちもメイドなんですから。先輩であるオリヴィアさんはゆっくりして居てください」と皿を持ち上げてキッチンに辿り着くまでの間、より正確にいうならば、リリィが部屋を出た後にオリヴィアさんが「あの子気がきくのね」と言い終えると同時にガシャんという大きな音とリリィの悲鳴、、、ではなく「やっちゃいましたーー」という叫び声が聞こえたのだった。
その後オリヴィアさんに怒られたリリィは部屋にこもって居たがこのままではまずいと思ったグレーテの一人二役により時間を稼いでいたのだった。彼女の最近の打たれ弱さは若干気に掛かりながらも、モニカとしてメイドの仕事を淡々とこなして行くのだった。
とできればどれほど良かったのだろう。任務においての変装、女装ならばチームのためと渋々受け入れていたダンだったが、それ以上の女装とメイド服という矜持の『き』の字も忘れ去りそうな服装に朝から気が気でなかったのだ。
リリィから聞いた薬品の香りというのは全く気づいて居ないものだったが、もしオリヴィアさんが問題の暗殺者の協力者だった場合王手に近づく大きな前進となる。彼は任務としっかり割り切り第一の容疑者オリヴィアへと意識を向けるのだった。
「あら、そんなところで何してるの?」
背後から急に声をかけられた。全く気配がなかったわけではないが、気づくのが遅れた。リリィからの一言によってただ気配が薄いだけかそれとも、スパイとしての技術の幾つかを身につけているのか全くわからなくなった。あまりにも中途半端な気配遮断。深く聞くまでもない、されど驚くのはいささか演技がすぎるか、、、ダンが選んだ選択は
「ん、あぁオリヴィアさんか、リリィが何すればいいか聞いてきたからお仕事お願いしてた」
「あらそう、ちょっと黄昏てるように感じたから、ジビアちゃんが戻ってきたら夕飯の支度お願いね。ウーヴェさんが戻ってくるのは遅くなってからだから急がなくてもいいわよ」
会話はつつがなく続いている、怪しまれている様子はなさそうだ。オリヴィアから仕事の指示をもらっている間ダン自身もオリヴィアからの薬品の匂いというのを意識してみるが、彼女から漂ってくるのはメイドとしては(ましてや客人もいない日にも関わらず)少し派手な鼻につくにおいで、これに他の薬品が混じっているかを感じ取るかとはダンには不可能だった。まずは、今はメイドとしての仕事に集中することにする。任務は暗殺者にクラウスがこちらにいることを伝えさせること。そして、ウーヴェさんのみの安全を保証することだ。
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洗濯物を干している途中庭に出てくるリリィさんを見かけました。部屋から出てこられたことに安堵すると同時に、周りをキョロキョロしていかにも怪しげな様子に一声かけようかとも迷いましたがすぐに草むしりを始められたのでひとまずは仕事の続きに戻ることにします。世襲の政治家、活力あふれるご老人、国民のことを考えた立派な方と聞いてはおりますが、『政治家』という言葉によって私はまた嫌な汗をかいてしまいます。
彼の護衛ということで、ダンさんやサラさんもいる今回の任務。ボスに一任されている私としてはミスなくこなして見せたいところです。
さて、少し夕飯の準備まで時間もありますし任務報告書を書きましょうか。いえ、今すぐに書かずともメモのようなものを用意しておいて屋敷に戻ってから仕上げるのでも十分かもしれません。まず私が行わないといけないのはウーヴェさんとの顔合わせの心の準備でしょうか。そのために、ダンさんに仕事の引き継ぎを行いませんと、、、、
「おーい、グレーテそっちはどう?」
相変わらず、慣れません。モニカさんの格好をしているダンさんは、変装を特技としている私が直接指導したものとはいえ完璧で、いえ多少のアラはありますが、十分でダンさんだと思って会うとむしろ違和感を感じてしまいます。
「私は大丈夫です、それよりもリリィさんは?」
「庭の草むしりお願いしといた、そうしたら気分転換にもなるでしょ」
細やかな気遣い、これはモニカさんには少し期待できないものかもしれません。夜に向けて少し時間をいただけそうです。
「私も少しお休、、、いえ、なんでもありません。」
少し甘えすぎていますね。これはボスに直接頂いた任務です。私自身でこなさなくては。
ダンさんは何か言いたげにこちらをみていますが、一礼、さて次の仕事へ向かいます。
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???
新たなメイド・・・・不安なし・・・・・・・万一・・・雑魚・・・・・・・サポート不要・・・愛を込めて・・・・・
読んでいただきありがとうございます。
朝晩の気温の変化も激しくなり、コートを忘れたことを後悔しながら寒さに震えています。前に投稿した時よりも春らしく、、、、
桜も散ってますね?GW終わりましたね。寒さの次元が違いますね。あったかいんですけど、、、
ごめんなさい