夢うつつのスパイ   作:駄雀

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いいね、前回建てたフラグあれは幻だ。


Case.3 夢

???「お前はもう少し痛みを恐れろ、なぜそんな無茶な戦い方をする。俺が2秒足りないといえば、二秒を縮めるために自爆して突っ込んで来るんだ?」

 

???「バカ弟子とは違った意味で怖いなぁ、普通二、三回自爆しながら突っ込んだら動けなくなるだろ、鈍くなっちゃいるがなぜ立てるんだ?」

 

あぁ、またあの人との夢をみる。自分がスパイを本気で目指し、人との関わりをやめた遠因となった人。あの頃の自分は連携が取れなかった。そしてすぐに突っ込んで戦闘を開始していた。あの頃よりはマシにはなっている。ただあの人には敵わない。突然養成学校にきた刀を持った男には、、、

 

ーーーー

 

「特別試験だ」教官が言う「あの人を倒してみろ、何をしてもいい。いい訓練になるだろう」

そこには自分と他に優秀な生徒たちがいた。彼らの練った作戦に従い罠を仕掛けていく。ただ、何をしても意味はなかった。動きが異次元だった。罠は破られ全員で一斉攻撃をかけることになったが、自分以外の生徒は一分とたたずに地面に伏した。そこからは一対一になった。あの人がこだわりを持っているのはみていてわかった。近づきすぎなければ大きな問題はない。

 

短剣を構えながら彼の周りを走る。速度では遠く及ばない。なら隙を作ってそこに一撃入れるしかない。他者はすでに全員倒れている、囮は自分自身にするしかない。では、作り上げた隙にどうやって攻撃を入れる?怯んだ間に勝負を決める一撃を入れるしかないのか?格上から勝利を得る方法は一つしか思い浮かばない。まずはヒットアンドアウェイで様子を見る。

 

???「遅いな、二秒遅い。それがお前と俺の実力の差だ」

 

「そうですか、ならこれでどうですか?」

 

???「仕掛けている爆弾を使用するのか?俺はこの試験では、一歩も動くつもりがない。そして、俺が今立っている周りには一つも仕掛けていないだろ?自爆でもする気か?」

 

「そうですよ」

 

ダンは。自分の足元の爆弾を起動させる。その上で前に踏み込み爆風を受けさらに加速する。これだけで勝てるとは思っていないため、横をすり抜ける程度にする。すれ違う瞬間に短剣を振るうことを忘れない。軽く流されるだけだった。受け身をとる。回転しながら勢いを殺す。何度も繰り返すことが重要だ。今度は先ほどよりも少ない爆薬を入れた爆弾を起動し加速する。基本スタンスは変わらない。ヒットアンドアウェイでできる限り削る。十回自爆した頃だろうか、ダンは受け身に失敗し、近くの物陰に突っ込む

 

???「おいおい、お前の方が消耗が激しいじゃないか?勢いがどんどんなくなっているぞ、それに俺の方も慣れてきた。次で沈めてやる」

 

「にゃははー、なら次は本気で行きますねー」

 

???「もう無理だ、受け身も失敗してるだろ」

 

彼は足元を気にしているようだ。自分が何度か撒いた爆弾に気付いているのか。やはりとてつもない格上だ。ただ、彼は慣れたと言っている。当然だ。最初の自爆から火薬の量を減らしながら加速を少なくしているのだ。慣れは進行しているだろう。しかし、全力の火薬量には慣れていないだろう。流石に気づかれていないはずだ。そして足元にある、爆弾を警戒している今ならば隙をつける。今しかない。一応彼の足元を睨みつけている。何度かの自爆で感覚は掴んでいる。彼を見続けなくても自爆できる

 

「では行きますよ」

 

???「あぁ、これで終わりだ」

 

何度も行ってきた自爆をする。彼は一瞬驚いた顔をしたがすぐに刀を構え直す。ただこれまでと速度が違う、そして、正面から短剣を刺しに行く。倒されることも想定して突っ込んでいく。

 

???「お前、狂ってんなぁ、外から教官がやめるよう言ってたのを全て無視して続けるとか、、、」


 

「集中してて気づきませんでした」

 

???「ふーん、ただ、正面から向かってきても無駄だ。足元の爆弾も使用しなかったのはミスだな」

 

彼の刀に弾かれる。峰打ちが来る。急所だけは避けたがしばらく動けない。ただそれで十分だった。彼の足元の爆弾が爆ぜる。安地は一箇所のみ、そこに彼が着地すると同時に時間をあけて3発の短剣が発射される。それは物陰に仕込んでいた時限式の短剣銃だった。

 

???「さっき 受け身を失敗したのはわざとだったのか。ならどこから仕込んでやがった?」

 

「初めからですよ」

 

???「だが、誘導が明らかすぎる。俺をはめることはできなかったな。」

 

一撃、手に持つ短剣で入れようとするが、意図も容易く弾かれる。今度こそ峰打ちが急所に当たる。全て読まれていた。その上で脅威なしと判断され、やりたいようにやらせてもらっていたのだ。泳がされていた。ダンはやる気を無くしていた。

ただ、自分が倒れる時彼は確かに自分に言ったのだ。薄れゆく意識の中で唇が動いていたのを確かにみた。

「仲間ともっと連携をとれ、そうすれば俺と戦えたかもしれない、ダン」と

 

気がつくと、残っていた彼に忠告の感謝を述べに行った。彼はおもしろそうに笑っていたが、療養を勧めるだけだった。

 

あの頃の自分は短剣を用いながら戦闘をしていた。あの人と会った後は同じ武器を使ってみたが長い刀は扱えず、同時にスパイとしてはただ不利になるものだった。なぜ、あれで潜入できる?それさえもわからなかった。

 

ーーーーー

 

懐かしい夢を見た。昨日グレーテと話していたからだろうか。

 

「ダンさん、今日の襲撃のミーティング始めますよ、起きてください。」

 

「リリィか、おはー、ブービートラップやるんだっけ?」

 

「昨日、我らが参謀に聞いた。誰が指揮撮るの?あと自分の役割は?」

 

「私ですよ。ダンさんには後方支援をお願いしたいです。」

 

「了解、なら自分も指揮手伝うよ、後方支援もやるけど」

 

「わかりました。では、皆さんを広間にお呼びしますね」

 

「オッケー、作戦の確認と少し手を加えるかも」

 

「まぁいいですけど、他の方に確認してくださいね」

 

「わかってるよ、じゃ行こっか」

 

他のメンバーに招集をかけ、広間に集める。事前に用意していた黒板に今回の計画を改めて書いていく。

 

「今回の襲撃のメンバーを変更する。今ここに書いた三人は裏方の作業に回ってもらう」

 

「なんで私が不参加なんですか」

 

「お前はドジって自分からトラップかかりに行きそう」

 

「エルナはなんで不参加なの?」

 

「上に同じ」

 

「私はドジをしないわ、理由があるの?」

 

「別のところで活躍してもらおうと思ってな、とりあえずは待機だ」

 

リリィ、エルナには広間で待機指令を出す、そして罠の作動具合と変更があった場合の即時連絡をお願いした。

ティアには存分に色仕掛けをしてもらうため今は温存しておく。

メンバーの顔を見ながら役割を再確認していく。

 

「拘束具の準備とそれの移動をお願いできるか、二人の力が必要だ」

 

「俺様、了解です」

 

「わかったっす、先輩」

 

「全員に今回の役割の指示を紙に書いて渡す。残りのメンバーはそれで確認してくれ」

 

「ボクは構わないけど、クラウスさんみたいなのはやめてよね」

 

「わかってる、あそこまで天才肌みたいな指示は出せない、お望みなら作ってみるが、、、」

 

「「「「「「「「必要ない」」」」」」」」

 

ダンはまず残りのメンバー;モニカ、ジビア、グレーテに紙を渡す。

モニカ、ジビアには先生の背後からトラップの方に誘導すること、そして、失敗時の罠の回収方法を伝える。そして二つ目の作戦を秘密裏に教える。

グレーテにはティアに変装してもらい、ティアの不在を隠す。その上で後方支援をしてもらう。

アネットには必要な拘束具の準備を書いておく。

サラには動物たちのルートを作戦失敗後まで含めて書いて渡す。

リリィには伝えた通りのメモを渡す。

ティアには追記でいいタイミングでいいようにやれという指示を書いておく。

そして、エルナにはタイミングを見てティアを罠にはめるようにという旨の追加の指示を出す。

 

自分の役割は先生に策が尽きたと誤解させること。

 

「今回こそ先生を降参と言わせるぞ」

 

「おーう!」

 

少女たちは拳を掲げた

 




お読みいただきありがとうございます。

紹介文に書いている『痛みになれる』物理の話です。前回が心理面のお話だったので、、、
1話の『〇〇を使った戦闘』の答えは『爆弾を使った戦闘』でした。
基本的に原作を大幅に変えるつもりはないですが、これからのギードさんとの戦闘どうしましょうか?

ティアさんには罠にかかってもらいます。お色気担当、ワイヤーと言ったらまぁ、ねぇ
これからも、ティアに関してはフラグを建てては無視し続けます。(予定は未定)

高評価などしていただけると嬉しいです。
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