『神。人々はそれを崇めている。しかし、実際に神はどのようなものなのだろうか。それは意外なものかもしれない。』
暑さが覆う教室。
「天王寺!」
「はい」
「前に出てきてこの問題をときなさい。」
俺は、前に出て坦々と問題を解く。
「うむ、正解だ。席に戻っていいぞ。」
俺は、席に戻る。
俺の名前は、天王寺 聖夜。いたって、普通の男子高校生だ。あること以外は。
「みんなも、天王寺を見習って、このぐらいの問題解けるようになれよ。」
キーンコーン。
鐘がなる。
「今日の授業はこれで終了。テスト範囲しっかり勉強しろよ。」
先生が、教室を出ていく。
俺は、はぁと息を吐きながら考えごとをする。
不意に「すごいね」と声をかけられる。
「天王寺くんって頭ほんとにいいよね。」
「ほんとだよな。俺にも分けてほしい!」
「いや、そんなことないよ。実際に、勉強さえしてれば、わからない問題でもなかったし。」
ガラガラッ。
担任の先生が教室に入ってきた。
「はい!みなさん。席についてHRを始めます。」
俺の周りに集まっていた人たちもゾロゾロと席に戻っていく。
「再来週にはテストがあります。しっかりと勉強し、全力で取り組んでください。連絡は以上です。HRを終わります。」
「起立!礼!」
「さよなら!」
さよならとともにいっせいに教室から出ていく生徒たち。
「「どんだけあそびに行きたいんだよ。」」
俺は、そう思った。
放課後、俺は、なにも用事ないので、即座に帰る。
♦︎帰り道にて♦︎
この高校、桃林高校は、普通の高校だ。成績も良くも悪くもない。ただ、少し体育に特化している。
「「別に俺は体育の成績がいいわけでも...」」
考えながら歩く帰り道。
「おい!金出せよ!金!」
「ゆ、許してください、お願いします!」
「うるせぇな!」
ボコッ!バキッ!
カツアゲの現場に居合わせる。一方的に殴って。
「あ?何見てんだ?」
俺は、佇んで思う。
「「なんか、こいつの顔、蜥蜴に似てるなぁ。」」
「おい!聞いてんのか?調子のんじゃねえぞ!」
殴りかかろうとしてくる。
「「はぁ。喧嘩は好まないけど。仕方ない。」」
考えると同時に、手を前に出す。
「多層光壁。」
光の壁が出来、相手の男は、それを殴り跳ね返される。
ガコーンッ。
「いってぇ!な、なんだこれ!?」
なにがなんだかわからなくなってる男の前で。
「あの、あまり喧嘩は好きじゃないんですが、これ以上やるなら容赦しませんよ?」
にこやかな顔で俺は言う。
「な、なんだお前!?気持ち悪いなっ!」
慌てて、逃げる男。倒れてた少年が立ち上がってこっちへ来る。
「あ、ありがとうございます!!」
両手で、俺の手を覆い少年は言う。
「あ、いや、ど、どういたしまして。」
曖昧な感じで返事をする。
「あの、そういえば、さっき、貴方の周りになにか層のような物が...」
「あ、いや、なんのことかな?ははは...。とりあえず、俺は用事があるからこれで!」
逃げ去るように帰る。少年は、頭にハテナマークを浮かべてこっちを見ていた。
「「危なかったぁ。あんなの知られたらマズイよな。絶対に。」」
冷や汗か走って出来た汗なのかどちらかはわからない汗が、首を伝う。
家に着き即座に入る。
「おお、おかえり、聖夜。どうしたんだ?そんな汗かいて。」
「あ、父さん。はぁはぁ。いや、さっき、不良に絡まれて、とっさに、出ちゃって、それがばれそうになった。はぁはぁ。」
「おお、そうかそうか。まあ、今度から気をつけろよー。」
「おい!そんな気楽でいいのかよ!バレたら一大事だぞ!」
「そんなのお前だけがバレたならお前だけで対処すればいい。俺には、無関係だ。」
「父さんだって、バレたらマズイだろ?俺だって、最近やっとコントロール出来るようになってきたんだから。まだ、完全じゃないし。」
「だから、行って、コントロール出来るよう練習するんだろ?ほれ、行くぞ?」
「は!?今日も行くのかよ!?」
「さっ!飛ぶからな?天界へ!」
「おい!ちょっ!まt....」
俺は、父さんと天界に飛んだ。
天界は、神や天使、また、天界の奥には地獄のような死者の魂の行き交う場所もあり、悪魔や堕天使などもいる。
そして、俺らは、神。人間が思ってるようなものとは全く別。形は人間と変わらない。ただ、少し特殊になっているだけである。
♦︎天界にて♦︎
シュン。
「よし!着いたぞ。」
「荒い転移だなぁ。」
「つべこべ言わずに、いつものE-37に行け。」
「わかったよ。」
ここは、天界の中の実験施設。能力開発研究所。E-37とは、研究所の中の実験室の番号。
「「ったく、転移、荒過ぎだろ。俺をなんだと思ってるんだよ。」」
と思いながら、E-37への通路を歩いていく。
「あ、聖夜くん?」
と、不意に声をかけられる。
「あ、ミカエル。」
「あ、違うよ?ミカエルは天界の役職なだけで、ほんとは祐里だよ?間違えないでね?」
と、彼女は言う。
彼女は、祐里。天界では、大天使ミカエル。光を操りし、大天使。
「また、コントロール出来るよう練習しに行くの?」
「ああ。コントロール出来ないと、人間界で、バレたらヤバイからな。」
と、苦笑いしながら返す。
「でも、そんなに、無理しなくても人間界にいられなくなったら、天界の私の神殿に来て、聖なる加護で癒してあげるから!」
両手を一緒にして、少し前のめりで上目遣いで言う。
「あ、ああ。心配しなくても、大丈夫。そんなヘマはしないさ。」
俺は、後ろに下がりつつ言う。
「そろそろ、行かないと。」
俺は、その場を立ち去り、歩き始める。
「頑張ってねー!」
祐里は、手を振り、見送る。
「「ほんとだよな。バレたら、天界に戻ってどうすりゃいいんだろうか。ヘマしないようにしないと。」」
♦︎研究所E-37にて♦︎
ウィーン。
「失礼します。」
「おお、やっと来てくれたね。」
「すいません。来る途中で、ミカエルと話していたので。」
「いや、そんな気にすることはない。」
「それで、オネイロスさん。今回は、なにをすればいいですか?」
彼は、微笑しながら、手を振る。
「オネイロスは、やめてくれ。そんな堅苦しくしなくても。それに、私のことは、いつも、海理と呼んでくれといってるじゃないかぁ。」
「そんな、馴れ馴れしく出来ないですよ。」
俺は、苦笑する。
彼は、猪目 海理。天界では、夢の神オネイロス。この研究所のリーダー。
「じゃあ、とりあえず上のところから見てるから。いつもみたいに、全力で力を使ってくれ。」
オネイロスは、上の方にある特殊な素材で作られた透明な窓の付いた、場所を指して、言った。
「では、いつものように始めてくれ。」
オネイロスは、上からマイクで言う。
「では、始めます。」
俺は、大きく息を吸い込み言う。
「「集中。これをコントロールする。それだけに集中だ。」
手の周りに、風を纏い、周りに竜巻を起こす。部屋全体に風が巻き起こる。
「突風【神風】!」
目の前に突風が起こる。そのまま上に風が突き上げて、前にある箱を吹き飛ばす。
「フゥー。」
俺は、周りの風を止め、息をつく。
「素晴らしい!完全制御出来てるじゃないか!文句なしだ!」
「あ、ありがとうございます。」
「あー、これなら、明日からは来なくても大丈夫だから。」
「え!?あ、はい。わかりました。」
俺は、戸惑いながら曖昧に応える。
「でも、流石は前代最高のゼウス!歴代で一番の強さ!だからと言って、気を抜くなよ?咄嗟に出てしまうことがあるからな。」
「あ、いえ、そんな、大丈夫ですよ。じゃあ、俺は帰るんで。さようなら。」
俺は、そう言いながら、E-37を後にする。
ウィーン。
「「疲れたなぁ。でも、やっと、制御も出来るようになったし、これで普通の生活に。」」
そう、俺、天王寺 聖夜は、天空神ゼウス。しかも、歴代の中でも一番の強さ。しかも、天界の中でもピカイチの強さである。
「「こんな、強さ、実際、いらないんだよなぁ。戦いだって今はないし。なんだかなぁ。」」
「とりあえず、帰るか。」
俺は、徐に、転移を始めた。
♦︎家にて♦︎
シュン。
「フゥー。」
俺は、息をつき、家の戸を開ける。
「おお、やっと、帰ったか。遅かったな。」
「父さん!どこいってたんだよ!俺のこと突然転移させやがって!」
俺は、前のめりで、叫ぶように言う。
「おいおい、そんな怒んなって。」
「まったく!あ、あと、明日からは天界に行かなくてもいいってさ。」
「おお、やっと、制御出来るようになったか。お祝いとして、美味しい水でやるよ。」
手から、水を作り出した。
「いや、お祝いに水ってどういうことだよ。というか、いらないし。」
「そうかぁ?なら、いいが。」
そう言いながら、水を消していく。
俺の父親、天王寺 流夜は、海神ポセイドン。しかも、天界屈指の実力を持つ。
「と、お前も流石に疲れたろ?今日は、もう寝たほうがいいぞ?明日は、休みだしな。」
「ああ、そうするよ。」
俺は、少し疲れた様子で、軽く手を振り、部屋の戸を開けた。
「「明日は、休みだし、明日からは、普通に生活できるからな。今日はゆっくり休むかな。」」
俺は、そう思いながら、ベットに入り、眠りについた。
やっぱうまくないです。次はあげますが、同じくらいひどいクオリティだと思います。