Devil May Dungeon 作:白菜を身にまとった生命体
「…しかし、どうするか…」
そう言ってベルはベンチに座り込み、空を見る。すっかり夜になっており、ボーッとしているとある気配に気づいた。
(…)
ベルは無言のまま立ち上がり、路地裏に入ると同じく入ってきた人物に『シュヴァルツ』を構える。
「ストーカーされて無視できるほど、寛容じゃないですよ」
「あ、ごめん…」
「…で、アンタは誰だ?人じゃないっぽいから…神か?」
「よ、よくわかったね…」
「なんかこう…神からよく出てる気配が出てたからな」
「…とりあえず、それを下ろしてくれないか?」
「…」
ベルは警戒しながら『シュヴァルツ』を下ろすと、その女神は話し始める。
「僕はヘスティア、女神だ…まぁ、眷属なんていないけど」
「眷属がいないってのも珍しいな…で、俺をストーカーした理由は?」
「…いやぁ、門番との会話を聞いて眷属に出来るのではって思ってね…」
「まぁ、眷属になれれば冒険者になれるからな…」
「だろう!」
「…眷属にしたいならどうぞ」
「よっし!なら着いてきてくれ!僕の【拠点】に!」
そう言って走り出したヘスティアをベルは歩きながら着いていった。
ー
「…ボロい…けど懐かしい雰囲気がする」
「?そうなのかい?」
ヘスティアの拠点である廃教会の地下についたベルとヘスティアだが、ベルが中半身の服を脱ぎ寝転がる。ヘスティアはその上に座るとベルの背中に神聖文字を刻む。そして【
その紙には
ー
ベル・クラネル
Lv.1
力:I0
耐久:I0
器用:I0
敏捷:I0
魔力:I0
《魔法》
《スキル》
【
・取得経験値上昇
・状態異常耐性
・悪魔を知る限り、強くなる
【
・魅了無効
・魔具使用
・悪魔の力を得る
ー
「…見たことないスキルばかりだ…半人半魔って…」
「…俺の先祖が悪魔で、人と結婚して子を成した…そしてそれが繋がっていって俺がその悪魔の力を持つことになったんです」
「成る程、まぁ…とりあえずはこれは他言無用だよ…というか、ちょっとスキル欄とか細工しておかないと」
「一応、ギルドにも伝えるんだよな」
「あぁ、信用できる人にしか話さないようにしよう…バレたら神に狙われるからね」
「…まぁ、今はそれでいいか」
「明日には行くんだろ、ギルド」
「冒険者にならないと始まらないですし」
ベルはそう言うとベッドの上で目を閉じた。
次回 ギルドでの揉め事