Devil May Dungeon 作:白菜を身にまとった生命体
聞き慣れない銃声が階層内に響く。
「…今は8階層か…あっ!?5階層こえてるじゃねぇか!?」
現在の自分がいる階層に気づいたベルはそう言うと『シュヴァルツ』と『ヴァイス』を持ちながら帰還しようとした瞬間、ある気配に気づく。そこには人が作った鎧を着て、人が作った盾や剣を持つリザードマンがいた。
それを見たベルはリザードマンが放った剣戟を回避する。
「へぇ、剣術も嗜んでるか。蜥蜴にしては器用だな」
ベルはそういいながら『シュヴァルツ』と『ヴァイス』の引き金を引き、弾丸を放つ。リザードマンはそれを回避するとまた剣を振り下ろすが、その一撃は何処からか現れた鋼が防いだ。そして、それはベルを包み込み防具になると、ベルは構えを取る。
「来いよ蜥蜴野郎」
ベルはそう言って挑発すると、リザードマンは剣術を駆使してベルを攻撃する。ベルはそれを防ぎつつ何かを溜め込み攻撃すると、リザードマンの盾が一撃で粉砕された。そしてリザードマンが剣を振り下ろすと同時に放った蹴りはカッターを展開して剣を真っ二つにする。
そして、リザードマンの顔に拳をめり込ませようとした瞬間、両腕が翼の人間?が突撃してくる。ベルはそれを見て背後に下がると、『シュヴァルツ』と『ヴァイス』を構える。
「リド、大丈夫カ」
「大丈夫だ!」
「…喋るモンスターか、まぁ…あんまり驚くことじゃないな」
「?人間、私タちが怖くナいノか?」
「…いや全然、悪魔だってめっちゃ喋る奴いたし…」
「「我らのことか?」」
「あっちょっ、勝手に出るなファルシオンに踏ませるぞ」
「…」
「確かに呼んだな、すまん…まだゆっくりしててくれ」
「…」
「兄者、何故ベルは怒っているのだ?」
「お前ら黙って戻れ」
そう言って喋る両刀の魔具 アグニ&ルドラをしまいつつファルシオンを戻らせる。
「喋る武器!?初めて見るぜ…」
「あれは特殊だからな…まぁ、そう言う事だ…すまなかったな、攻撃して」
「いや、俺っちもやっちまったからな」
ベルはそう言うと市販の剣をリザードマンに渡す。
「さっき持ってた奴より脆いがそれを使ってくれ。俺は基本的にそれは使わない」
「あぁ、ありがとうな…そういや、名前は?」
「…ベル・クラネルだ」
「俺っちはリド!」
「…私ハ、レイ」
「成る程…2人はどうするんだ?」
「そうだな…とりあえず人間に見つからないように隠れながら去るよ」
「そうか、なら気をつけろよ…何かあれば力になるぜ」
「ありがとうよ、ベルっち!」
「…アりがトウ、ベル」
そう言うと2人はお辞儀をしてその場を去った。
「…意外と礼儀正しいな」
そう言うとベルも同じようにその場を去った。
次回 胎動する名もなき魔剣