Devil May Dungeon   作:白菜を身にまとった生命体

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迷宮の楽園

「…所詮はデカブツか」

 

血塗れになったベルはそう言う。ベルの下には輪切りにされたゴライアスがあった。

 

「しかし、この魔剣はやばいな…」

 

魔剣エスペランサの切れ味を目の当たりにしたベルはそう言うと背中に背負い、巨大な魔石を見る。

 

「…ファルシオン」

 

「…」

 

「…これってお前の空間に収納できるか?」

 

「…」

 

「無機物ならいける?…ものは試しだな」

 

ファルシオンにそう話してこの巨大な魔石を収納出来るか試すと、案外上手く行った。

 

「…無機物ならOKか」

 

「…」

 

「えっ?魔石がOKは分からなかった?…まぁ、確かにそうだな…とりあえず魔石か入れることは分かった…これなら収納面は大丈夫か」

 

そう言いながらファルシオンを帰らせると、ベルは進んでいく。そうして18階層まで降りると、そこにはモンスターがいない空間が広がっていた。

 

「…安全な階層、本当にあるんだな」

 

そう言いながらダンジョン内に作られた【リヴィラの街】を進んでいく。幾度もモンスターの襲撃を受け、幾度も再建された街を見ている。

 

「…こう言う所が人間の強みだな」

 

そんなことを言いながら18階層全体を見終える。

 

「…そういえば、早く帰らないとな」

 

そう呟いたベルは17階層に戻るとファルシオンに跨り、高速で登っていった。

 

 

それから数時間後、クタクタになっているベルが拠点にいた。

 

「…やけに遅かったね」

 

「実は18階層まで行って…」

 

「一応言っておくけど、18階層ってLv.1の、しかもソロの冒険者が行ける階層じゃないからね!」

 

「それもあってエイナさんに説教受けてクタクタなんですよ…やっぱりあの人母性本能強すぎでしょ」

 

「…そうか、エイナとやらか…」

 

「確かギルドの受付嬢だったn…って誰だい!!?」

 

ヘスティアは突如聞こえた声の方に向くと、そこにはアルフィアがいた。

 

「義母さん、結構早く来たんだ…」

 

「まぁな、ザルドも来ているぞ…まぁ、私たちは冒険はしないつもりだから当分は働く場所を探さないとだが」

 

「えっ、住むの?」

 

「あぁ、あっちの用は済ませておいた。それに、ベルを1人にすると良からぬ女が付くかもしれないからな」

 

「…べ、ベル君。君のお母さん凄い目で見てくるんだけど」

 

「義母さんの悪い癖だから大丈夫です」

 

「そ…そうなんだ…」

 

「あっでも、あんまり義母さんの前でやっちゃうと吹き飛びますよ」

 

「吹き飛ぶのかい!?僕が!?」

 

「はい、そりゃあもうドカーンと」

 

「…まぁ、この場所に免じてしないでおこう」

 

そう言ったアルフィアは懐かしそうな顔をしながら微笑んだ。




次回 シルという少女
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