デート・ア・ストラトス   作:ミステリーフード

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更新が大幅に遅れて申し訳ありません。

教習所とバイトが忙しくて書く時間がありませんでした


第十話

謎の乱入者と戦闘に入った一夏と鈴は、一夏が前衛、鈴が後衛の布陣で戦っていた。鈴は直前の試合でダメージこそ受けなかったがエネルギーを消費しており、前衛で戦うには些か厳しかった。

 

「はぁ!」

 

一夏はレーザーエッジを抜きながら乱入者に接近し、レーザーエッジで胴を切り裂くように薙いだが、乱入者はそれを紙一重で回避して、カウンターでその太い腕を振り降ろした。

 

「一夏!」

 

振り降ろされ腕に鈴が衝撃砲を放ち、軌道をずらした。軌道がずらされた腕は、一夏の横すれすれを通り地面に突き刺さった。

 

「鈴、ナイスです」

 

一夏は突き刺さった腕を切りつけた。しかし……

 

「硬いですね」

 

レーザーエッジの刃は腕の装甲に阻まれ、表面に傷を付けただけだった。それを確認した一夏はすぐに距離をとると 、対精霊狙撃銃『C・C・C』を展開して乱入者の胴体に向けて発射した。乱入者は銃弾を腕をクロスさせて防いだ。しかし、銃弾がレーザーエッジで付けた傷に当たったため、腕の装甲に亀裂が出来、腕の一部が露出した。

 

「人の腕じゃない?」

 

「本当だ?!」

 

乱入者の腕は人間のものではなかった。それを見た一夏と鈴はあることが頭に浮かんだ。

 

『鈴、あれは無人機では?』

 

『あり得ないわ。ISは人が乗らないと動かないものよ』

 

『でも、通信中は攻撃してこないようですが』

 

『ん~確かにそうね』

 

一夏と鈴がプライベートチャネルで会話している最中、乱入者はその様子を見ているだけだった。これにより一層無人機だという疑惑を確信に変わった。

 

「……とはいっても、何も変わらないんだけど」

 

鈴が愚痴をこぼしていると、乱入者が突然ピットの方を見た。気になった一夏と鈴もピットの方を見ると、織斑 春彰が白式を展開して飛び出してきた。

 

「………えーと、今さら何の用?逃げたんじゃないの?」

 

「僕が逃げるわけないだろ!お前達はそこで僕が倒すのを見ておけ!」

 

そう言った春彰は乱入者に向かって一直線に向かった。乱入者は一夏と鈴には目もくれず、織斑に向かった。

 

「落ちろ!」

 

春彰は零落白夜を起動させ、上段から振り降ろした。しかし

 

「そんな馬鹿な!」

 

零落白夜は乱入者が展開した実体ブレードに阻まれた。春彰は驚いて動きを止めてしまった。零落白夜はエネルギー攻撃やシールドエネルギーを切り裂くのに適しているが、実体を持ったブレードやシールドに対しては『少し切れ味の良いエネルギーブレード』程度でしかない。

 

「くそ!」

 

春彰は距離をとろうとしたが 、乱入者の動きの方が早く、ブレードを押し上げて隙が生じてしまい、腹を思い切り殴られた。

 

「ぐはぁ!」

 

春彰は吹き飛ばされ壁に激突して気を失った。その一部始終を見ていた鈴は呆れ返った。

 

「何あれ?馬鹿じゃないの?」

 

冷めた目で春彰を見ていた鈴の言葉に一夏が頷くと、プライベートチャネルにセシリアと簪から通信が入った。

 

『こちらオルコット、避難の八割が終了しましたわ。あと少しでそちらに向かえますわ』

 

『……こっちもあと少しで終わる』

 

『分かりました。避難の方、宜しくお願いします』

 

そう言って一夏は通信を切った。そして気を引き締めて距離を詰めようとしたその時、突然アリーナにハウリング音が鳴り響いた。

 

『春彰ぃぃぃ!それくらいの敵に勝てなくてどうする!』

 

一夏と鈴が急いで周囲を確認すると、篠ノ乃 箒が放送室でマイクを持っていた。すぐさまセンサーで中の様子を見ると、数名の生徒が倒れていた。

 

「あいつ!なにやってんのよ!」

 

「……マズイ!」

 

二人が意識を乱入者に戻すと、乱入者は腕に付いたビーム砲を放送室に向けてチャージを始めていた。

 

「一夏どうするの!」

 

「待って、避難状況が……」

 

一夏が避難の状況を確認しようとした時、セシリアと簪から避難が終わってアリーナに向かっていると通信が入った。

 

「了解。殲滅します」

 

一夏は随意領域(テリトリー)を身の後ろに展開し自身を随意領域(テリトリー)で弾き出した。

弾き出された一夏は瞬時加速を優に越える速度で乱入者の懐に入って

 

「一か八か……」

 

ビーム砲にレーザーエッジを突き刺した。ビーム砲はチャージが完了し、今にも発射しそうだったので溜め込んだエネルギーが行き場を失い暴発した。相当のエネルギーを溜め込んでいたのか爆発の熱量は凄まじく、その爆発は瞬時に一夏を包み込んだ。

 

「一夏!!」

 

爆発に飲まれた一夏に向かって鈴が叫んだ。通常の第二世代のISならシールドエネルギーを一瞬で0にした上で、絶対防御を貫通して搭乗者に重傷を負わせてもお釣りがくる程の爆発であり、そんなものを至近距離で受けた一夏が鈴は心配した。

 

「……今のは危なかったですね」

 

爆炎から一夏の声が聞こえた鈴は無事を確認して安堵した。爆炎が晴れると、そこには乱入者の残骸があり、そのすぐ横に一夏が立っていた。しかし、その姿は無傷とはいかず段階的には小破の状態だった。スカートや籠手は罅がはいっており、それ以外の部位も大小様々な損傷があった。

 

「これは回収しておきましょう」

 

そう言って一夏は球状のものーISのコアーを拡張領域に入れた。その様子に気が付かなかった鈴が一夏に近づいた。

 

「一夏!大丈夫なの!」

 

「大丈夫ですよ」

 

「よかった~…………一夏!目から血が出てるわよ」

 

「すぐに止まるので大丈夫ですよ」

 

一夏は爆発を防ぐ際に、まず乱入者と自分の周りに防性随意領域(プロテクト・テリトリー)を展開して爆炎が周囲に拡がるのを阻止した。スピリット・アリスに搭載されたCRユニットから展開される防性随意領域(プロテクト・テリトリー)は防御に特化しており、その防御力は『結界』と呼ばれるほど高い。周りに『結界』を展開したあと、自身にも『結界』を展開したが、タイミングが少し遅れてしまいダメージを受けてしまった。また、随意領域(テリトリー)を展開すると脳に負担がかかり、ほぼ同時に二ヶ所に防性随意領域(プロテクト・テリトリー)を展開したために、脳の限界を超えてしまった結果、目から血が出てしまった。

 

「それよりも……鈴、下がってください。新手です」

 

一夏の言葉と同時に、先ほど倒したばかりの乱入者が計五機現れた。

 

「な……どうすんのよ!」

 

鈴は想定外の事態にパニックになった。一夏は数瞬作戦を考え、セシリアと簪に通信を繋げた。

 

『二人に頼みたいことがあります』

 

『どうなさいましたの?』

 

『何かあったの?』

 

一夏は今現在の状況を説明した。説明した後、一夏は二人に頼みたいことを伝えた。

 

『鈴に織斑 春彰の回収を任せます。二人は放送室にいる篠ノ乃 箒を即刻回収をお願いします』

 

それを聞いた二人は驚いたが承諾して放送室に向かった。

 

「鈴、織斑 春彰を連れて撤退してください」

 

「……大丈夫なんでしょうね?」

 

「勿論です」

 

鈴は心配そうな表情をうかべながら春彰を抱えて避難した。一夏はそれを確認すると深呼吸をして霊力を全開まで解放した。

 

「送られてきた武装のテストといきましょうか……」

 

一夏の呟きを聞いた乱入者達は臨戦態勢に入り、ビーム砲を一夏に向けた。

 

「神威霊装・一番!天使の加護を!『エンジェル』!」

 

一夏が叫んだ瞬間、一夏の周りから白色の霊力が溢れ、光に包まれた。そして、光の中から純白のドレスとスカート、流れるような純白のベールを纏った一夏が現れた。

 

「それでは、対象を殲滅します」

 

一夏はそう宣言し、背中に天使の翼のようなウイングスラスター『光翼(ルーメン・アラ)』を展開し、手に白い光の剣『破光剣(デュランダル)』を展開して乱入者達に向けた。

 

「殲滅を開始します」

 

一夏は乱入者達に向かった。

 

 




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