デート・ア・ストラトス   作:ミステリーフード

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ISの原作読んで思ったんですが、千冬ってやたらに最強って言われてますが、それってISありの場合で生身ならもっと強い人いると思うんですが、皆さんどう思いますか?

あとIS開発当初から関わって、開発者お手製のIS使って世界最強になったって、なんかアンフェアな気がするのは何でだろ?




プロローグ 2

『どうしたんだい?』

 

ノイズが一夏に話しかけてきた。ノイズの声はひどく聞き取りにくかったが、何故か一夏ははっきりと聞き取ることができた。

 

「……何でもありません」

 

一夏はノイズに疑問を感じながらも質問に答えた。

 

『何でもないなら、何であなたはそんなに傷だらけで泣いているの?』

 

「……え?」

 

ノイズが言う通り、一夏の目からは涙が流れていた。一夏は理由が分からず、涙を止めようとしたが止まらず、座り込んでしまった。

 

『……一応理由を聞いてもいいかな?』

 

ノイズにそう言われ、一夏は話した。姉のこと、弟のこと、家族の中で自分の居場所が無いこと、周りの人から『織斑 一夏』個人として見られず、『織斑家の恥』と見られていること、それによって迫害に近い扱いを受けていること、など全部を話した。

 

『…………』

 

ノイズは一夏の話しを聞いて黙っていたが、話しを切り出した。

 

『……ねえ、君を虐げた人達に復讐したいと思わない?』

 

ノイズが突然そんなことを言い出した。そして、紫色の宝石のようなものを一夏に差し出した。

 

『これに触れたら、虐げてきた人達に復讐する事が出来るよ』

 

ノイズにそう言われ、一夏は考え込んだ。確かに復讐したいと思ったことは何度もあった。しかし、それは篠ノ乃 束が居たことによって

表に出ることはなかった。

 

「……確かに思ったことはありました。でもするとしたら復讐なんかよりも、私を『織斑 一夏』個人として見てもらって、今まで私を馬鹿にしてきた人達を見返したい!」

 

一夏は心の底から叫んだ。それは一夏の心からの本心だった。そしてその宝石に触れた。

 

「……うっああああぁぁぁぁ!!!」

 

宝石に触れた瞬間、宝石が溶けるように一夏の体に吸収されていった。吸収されている間、一夏は激痛に耐えていた。それはまるで体を全く別のものに作り替えているような痛みだった。

 

「ぁぁぁあああ!!!………?」

 

『へぇ、これは……』

 

一夏の様子を見ていたノイズは少し驚いていた。宝石が3分の1くらい吸収された辺りから突然、吸収が止まったからだ。しかも、吸収している際に一夏から出ていた紫色のオーラのようなものが、突然無色に変化し、一夏の髪の色が黒色から薄い紫色に変わり、目の色も黒色から左目だけ金色に変化していた。

 

『これは面白いことになった』

 

ノイズはそう言うと、一夏に近づいた。

 

『君は家に帰れないと言ったよね?だったら付いてきて』

 

そう言ってノイズは建物から出ていった。一夏はケガとさっきの激痛でふらふらだったが、何とか建物から出ることが出来た。建物を出て直ぐの所でノイズが待っていた。

 

『君が今の生活から抜け出して新しい人生を歩みたいなら、この道をまっすぐ進んで行くといい』

 

一夏はノイズの言ったことに疑惑の表情をうかべたが、直ぐにふらふらと歩きだした。しかし、直ぐに振り返って

 

「よく分からないけど、有り難うございました。」

 

一夏はノイズに対してお礼を言った。

 

『……どういたしまして』

 

ノイズが返事をしたのを確認して、一夏は言われた道を歩きだした。

 

 

 

 

 

 

 

3分ほど言われた道を歩いていた。その間街の様子を見ていたが、どこもかしこも炎に包まれていた。どうやら火事の規模は街の大半に及んでいるようだった。

 

「はぁ……はぁ……」

 

その中を一夏はただ歩いた。歩き続けると 、前方に2つの人影が見えた。人影は両方子供のようだったが、一夏が気になったのはさっき別れたばかりのノイズがその人影の近くにいたことだった。さらに近づいてみると、人影はどうやら兄妹のようだった。(おそらく)兄の方は青色の髪で、(おそらく)妹の方は一夏と同じくらいの年齢で、赤い髪を黒いリボンでツインテールにしていた。

 

『……じゃあ私のことは忘れてもらうけど、この子のこと、よろしくね』

 

ノイズが兄妹にそう告げた時に、丁度一夏がその兄妹のところについた。すると、兄妹は一夏の方を見て

 

「この子?」

 

とノイズに聞いた。

 

『ええ。きっと仲良くなれると思うわ。……それじゃあいつか会いましょう』

 

ノイズはそう言うと、一夏の額に手を当てた。

 

『じゃあまた会いましょう』

 

その言葉を聞いて、一夏は意識を失った。

 

 

 

 

 

 

一夏が目を覚ますと、そこは家の一室だった。一夏が目を覚ましたのを確認して、赤い髪の子が

 

「お母さん、目を覚ましたよ~」

 

両親を呼びにいった。その間、一夏は青色の髪の子と話しをする事にした。

 

「あの……此処は?」

 

「俺の家だ」

 

「運んでくれて有り難うございます。」

 

「別にいいって……ところで、何であんなにふらふらだったんだ?それに怪我もしてるし」

 

その言葉を聞いて、一夏は黙ってしまった。しばらくすると、兄妹の両親が来たので軽い自己紹介をした。兄の方は「五河 士道」妹の方は「五河 琴里」と言う名前だった。そして、一夏の番になった。

 

「…………私の名前は織斑 一夏といいます」

 

それを聞いた全員が驚いた。一夏は自分が誘拐されたこと、家庭や周囲の事情、千冬が助けに来なかったことを話した。

 

「……そう、そんなことが……」

 

母親がそう言うと、突然抱きしめられた。

 

「もう大丈夫よ」

 

そう言われて一夏は思いっきり泣き始めた。

 

10分ほど泣くと、母親から離れた。そして、五河家の養子にならないかと聞かれたので、一夏は承諾した。

 

この日から織斑 一夏は五河 一夏という名前になり、新しい生活が始まった。




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