デート・ア・ストラトス   作:ミステリーフード

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今回は独自の解釈が入っています。


第二話

一夏が特大の爆弾を落とすと、クラス内の空気が凍りついた。クラスメイト達は目の前の少女は、IS操縦者の憧れの織斑 千冬に捨てられたと言ったことにかなり動揺していた。

 

「……私には織斑 一夏という名前の妹などいない。私の家族は春彰だけだ」

 

千冬がそう言うと、クラスメイトは様々な反応を見せた。

 

やっぱり嘘だったんだと反応する者もいれば、まさかあの織斑 千冬が……といった反応をする者もいる。

 

そんな中、一夏は別段驚いた様子もなく

 

「……まあ、こちらとしても願い下げなので、一部を除くクラスメイトの皆さん、これからよろしくお願いします♪」

 

と、これまた眩しいくらいの笑顔を浮かべて自己紹介を終わらせ、空いている自分の席に座った。

 

 

 

 

 

 

IS学園は一般の高校の授業とISについての授業の両方があり、カリキュラムもかなりキツキツになっており、入学式初日から授業がある。

 

「~であるからして、ISの基本的な運用は国家の認証が必要であり、その枠内から逸脱してISを運用した場合、刑法によって罰せられ~」

 

山田先生がISに関する基礎を説明していた。IS学園に入学した人にとってこの程度のことは今さらな気もするが、何事も基礎が大切なので皆は真剣に聞いていた。

 

(いや~それにしても山田先生の説明はとっても分かりやすくて助かるな♪)

 

一夏は説明を聞きながらそんなことを考えていた。一夏がIS学園に入ることが決まったのは年明け前の頃だったので、実技ならともかく、勉強する時間があまり無かったのである。元々一夏は別段ISに興味も無かったのも原因の一つである。

 

「ここまでで分からない人や質問がある人はいませんか?織斑君は大丈夫ですか?」

 

「問題ありません」

 

山田先生が聞いてきたので、一夏は手を上げた。

 

「山田先生、少し質問があるんですけどいいですか?」

 

「はい!何ですか?」

 

「こっちの参考書書かれている内容とこの教科書に書いてある内容が少し違っていて……具体的にはここと……あとここも何ですけど」

 

「いい質問ですね!こちらの参考書のこの部分は記述されたのが少し古くて最近改訂されたんです。なのでここに関しては教科書を参考にしてくださいね。あとこっちは…………」

 

山田先生は一夏の質問に対して笑顔で答えてくれた。質問が終わると一夏はお礼を言った。

 

「山田先生、ありがとうございます。また質問があればいいですか?」

 

「はい!いつでも聞きに来てくださいね。皆さんも質問があればどんどん聞いてくださいね」

 

山田先生がそう言って授業は進んでいった。

 

 

 

 

 

 

休み時間に入ると、一夏の席の周りに人が集まった。集まった人達とおしゃべりをしたり、サインをしていると一組の男女が一夏の席に近付いてきた。

 

「久しぶりだな、落ちこぼれ」

 

近付いてきたのは織斑と篠ノ乃だった。一夏は二人を冷めた目で見つつ

 

「……そうですね、自称天才さん。用も無く話しかけないでくれます?」

 

冷静に言葉をかえした。それを聞いた篠ノ乃は怒り出して一夏に対して怒鳴りそうだした。

 

「貴様!春彰に対してその態度はなんだ!」

 

一夏は篠ノ乃の怒鳴り声を聞き流しながら、周りに集まった人達に許可をとって楽譜のチェックを始めた。

 

「……うるさいから静かにしてくれませんか?」

 

一夏の態度に篠ノ乃は掴みかかろうとしたが、織斑がそれを止めた。

 

「箒、もういいよ。お前なんかすぐに学園から追い出してやる」

 

そんな捨て台詞を言って自分の席に戻った。

 

 

 

 

 

 

チャイムが鳴って休み時間が終わると、教卓に千冬が立った。どうやら次の授業に担当は千冬のようだった。

 

「この時間はISの各種装備の特性を説明していく。……………その前に再来週に行われるクラス代表戦に出場する代表者を決めなければならない。クラス代表は委員会への出席や生徒会の会議に出たりなど、一般のクラス委員と思ってもらっていい。自薦や推薦何でもいい、誰かいるか?」

 

千冬がそう言うと、生徒達はざわめきだした。そして

 

「はい!織斑君を推薦します」

 

「私も!」

 

織斑を推薦する声が上がった。一夏にとってはどうでもいいことなので、無視していると

 

「少し待ってください」

 

一人の生徒が声を上げた。その生徒は金髪を縦にロールした髪型に青いカチューシャをしていた。

 

「イギリス代表候補生のセシリア・オルコットですわ。皆さん、よく考えてみてください。ぽっと出の何の肩書きも無い、実力があるかも分からない人を推薦してクラス代表戦に勝てると思いますか?」

 

それを聞いたクラスメイトは考えた。確かに男性操縦者と云うだけで決めていい問題ではない。しかし、織斑は機嫌が悪いのかその生徒に向かって

 

「じゃあ何?君がふさわしいとでも?天才のこの僕よりも?」

 

「そうは言っていません。実力を示して頂きたいだけですわ。なので……」

 

セシリアはそこで一旦言葉を切って一夏の方を見てから

 

「私セシリア・オルコットは自薦すると同時に五河 一夏さんを推薦いたしますわ!」

 

それを聞いた一夏は抗議しようとしたが

 

(セシリアさんナイス!これであいつをボコれる!)

 

そう考えることにした。だが、織斑が駄々をこね始めた。

 

「そもそもあいつはISの適性が無かったはずだ」

 

その言葉に一夏は堪らず笑ってしまった。

 

「君は一体いつの話をしているのかな~?あるからここにいるんですけどー」

 

そう。一夏は本来ISの適性が無かった。しかし、あの『ノイズのようなもの』……ファントムによって半分が精霊になったことによってIS適性が上がりISを動かせるようになった。琴里や美九が精霊の力を持った人間なのに対して、一夏は半分が精霊になってしまった。今は霊力を『変化』の能力で別のエネルギーに変化させることで人間として生活出来るが、変化を止めて霊力がそのままになると少しずつ精霊に近づく。精霊になるということは生体情報が変わるということになるので、霊力が出ている時限定ではあるが、一夏はISを動かすことができる。

 

「それでは、織斑と五河、オルコットの三名でクラス代表決定戦をする。一週間後に第三アリーナで行う。各自準備しておくように」

 

 

 




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