デート・ア・ストラトス   作:ミステリーフード

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第五話

織斑との試合が終わって一夏がピットに戻ると、簪とのほほんさんが出迎えた。

 

「はぁ、疲れた」

 

「つっきー圧倒的だったね~」

 

「うん。……一つ一つの技術がとても高かった」

 

一夏は話しつつ霊装を解除した。解除すると制服に戻って、髪飾りを星形のものに戻した。髪飾りを変えた瞬間、張りつめていた空気は霧散してほのぼのした空気に変わった。その後、少し話をしていると簪が何か聞きたそうに一夏を見ていた。それに気づいた一夏は話を切り出した。

 

「簪さん、何か聞きたそうにしてるけど何かな?出来るだけ答えるよ♪」

 

「じゃあ……ねえ一夏、オルコットさんの時と織斑の時とで、ISが違っていたけど……あれって?」

 

「ああ。あれは……」

 

一夏が説明しようとすると、ピットに人が入ってきた。それは織斑 千冬、篠ノ乃 箒とさっき一夏に負けた織斑 春彰だった。一夏はその三人の顔を見るなり不機嫌になった。

 

「五河、お前のISについてだが、織斑が不正をしているといっているのだが?こちらで調べるからこちらに渡せ」

 

「そうだ!さっさと渡せ!」

 

それを聞いた一夏は心底呆れた。無論、不正などしていないし、一夏の実力なら霊装を使用せずにアリスでも完封勝利出来る。何より一夏が呆れたのは、何の手続きもせずに国や企業の技術の結晶である専用機を渡せと言ってくる元ブリュンヒルデと自称天才の態度である。

 

「渡してほしいのなら、DEM社の業務執行取締役のアイザック・ウェストコットに問い合わせて許可を取ってください」

 

「許可ならとっている。さっさと渡せ」

 

「では確認します」

 

そう言って一夏はアイザックに電話をかけた。

 

「やあ一夏君、何の用だい?」

 

「実は……」

 

スピリット・アリスの解析に関して学園に許可したのか聞いた。

 

「そう言った話は来てないよ。この件は正式に(ラタトスクと)協議して学園に抗議することにするよ。……ああ、あと装備を一つ送っておいたから、明日には届くと思うよ。それじゃあ」

 

「ありがとうございます。エレンさんに宜しくお願いしますね」

 

そう言って電話を切った。

 

「許可は出していないそうなのですが?それにスペックについては入学前にレポートとして提出しているので」

 

それを聞いた三人はしぶしぶ引き下がってピットを出ていった。

 

「じゃあ戻ろっか♪簪さんの専用機ももうすぐ完成するしね」

 

一夏達はピットから出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

「一年一組のクラス代表は織斑 春彰君に決定しました。織斑君、頑張ってくださいね」

 

代表が織斑に決定した。それを聞いたクラスメイト達は不満の声をあげた。

 

「何でオルコットさんじゃないの?」

 

「五河さんの方が絶対良いって!」

 

「クラス対抗戦大丈夫なの?」

 

クラスメイト達の声を聞いて、織斑は一夏のことを思い切り睨み付けた。

 

「いや~私は何かと忙しくって代表は無理なんだ。企業代表と同時に業務執行取締役の警備隊長もしているから」

 

警備隊長といっても、エレンの補佐としてアイザックが日本に来たとき限定で警備隊長をしているだけである。

 

「私も代表候補生としての仕事がありますので」

 

二人の言葉を聞いてクラスメイト達は納得した。

 

「では一年一組の代表は織斑で決定だ。これから授業を始める」

 

こうしてクラス代表が決定した。

 

 

 

 

 

 

 

「織斑君、クラス代表おめでとう!」

 

「「「「おめでとう!」」」」

 

代表が決定した日の放課後、織斑の代表就任パーティーが開かれた。一夏はラタトスクへの報告書と簪の専用機の組み立て、歌の練習があるからと断ろうとしたが、「せっかくだから最初だけでも」と言われて渋々パーティーに出ることにした。

 

「……ここはこうして………こっちはこうして……」

 

一夏と簪は端の方で簪の専用機『打鉄 弐型』の組み立てスケジュールの確認をしていた。

 

「この調子なら今週中には完成しそうだね」

 

「ぱぱっと完成させよ~」

 

「そうですわ。早く完成させてクラス対抗戦に向けて練習をいたしましょう」

 

最初は簪と一夏だけで作業を行っていたが、人手が足りなかったので事情を話して本音に協力してもらい、代表決定戦が終わってからはセシリアも加わり、作業効率が飛躍的に向上した。簪と一夏がプログラム、本音が機体の組み立て、セシリアが武装を担当した。代表候補生のセシリアが手伝うのは本来なら問題があるのだが、稼働データの一部を提供することで同意した。

 

「…でも『マルチロックオン』が出来てない」

 

『マルチロックオン』とは、複数の敵を瞬時にロックオンして個別にミサイルを放つことが出来るシステムのことである。このシステムが打鉄 弐型を第三世代に分類するためのシステムであり、これが無いと性能が高い第二世代の機体になってしまう。

 

「それについてはあてがあるけど、どうする~?」

 

一夏の言葉に全員が驚いた。まだどこも開発していないシステムにあてがあると言うのだ。

 

「…出来れば自分で完成させたい」

 

「分かったよ~♪」

 

ある程度の目処が立ったところでパーティーを抜けようとしたが、運悪く織斑にインタビューをしていた新聞部の人に見つかってしまった。

 

「あ!五河さん!ちょっとインタビューさせて」

 

「はぁ、二つまでなら答えますよ」

 

「ありがとう♪あ!これ名刺」

 

「ありがとうございます。……それで、何を聞きたいんですか?」

 

名刺には「黛 薫子」と書かれていた。

 

「それじゃあ……オルコットさんもだけど、何で勝ったのにクラス代表を辞退したの?」

 

「教室でも言ったと思いますけど、単純に忙しいからです」

 

「私も同じですわ」

 

セシリアの言った理由は本当だが、一夏の理由は半分は嘘である。クラス代表になってしまったら歌と楽器の練習時間が無くなってしまうからである。

 

「そう。じゃあ次の質問ね。織斑君と勝負して、どう思った?」

 

その質問を聞いた一夏とセシリアは何を言えばいいのか迷った。セシリアはギリギリでの勝利だったので、単純に何を言えばいいのか悩んでいるだけなのだが、一夏は完勝しているのでぶっちゃけ「弱かった」としか言えない。だがそれを言うとセシリアのことも含まれてしまうから余計に悩んだ。

 

「私は素人の分類では間違いなく強い方だと思っていますわ」

 

「私も強いとは思うけど、あくまでも素人の分類での話しだから、今後どうなるか分からないですね」

 

二人は無難に誉めることにした。

 

「ありがとー。それじゃあ写真撮っていい?」

 

二人は承諾し、クラス全員が写った写真の端に写った。

 

その後、一夏、簪、本音、セシリアは一夏と簪の部屋でお菓子パーティーを開いた。その際に、一夏が作ったケーキが全員に絶賛された。

 

 

 

 

 




今後も出来るだけ早く更新していきたい所存ですので、よろしくお願いいたします。
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