Libraryアーカイブ 作:セルマァ
私はジョシュア。
図書館で司書をやっている。
図書館と言っても普通の図書館ではない。
知識を餌に招いた客に
そんな血に濡れた場所だ。
今は運営方針を変えこそしたがやっぱり恨みはいっぱい買っている。
なのでここに攻めてくるものは結構いる。
まあ、こちら側から招待状を発送しないと客は頑丈な扉に阻まれ図書館に入ってこられない。
一部の特殊な技術…魔法や特異点を駆使すればこじ開けられないこともないが往々にしてその様な技術は高すぎて使えない。
そもそもそういう技術が使えるような組織は図書館に攻撃しようとしない。
こちら側から危害を加えることは無いし少し複雑な事情があって図書館は人々の住む地域から遠く離れたところに移転した。
攻める意味がないのだ。
しかしまあ、何事にも例外がある。
ある日数ある組織の中でも上位に入る力を持つ組織の残党がやってきた。
組織名
わざわざ妖精と呼ばれる閉じられた物を何でもこじ開ける特異点を購入して来た。
確か少し前にに彼らは図書館に来ている。
なかなか強かったので覚えていた。
前来た時はアランという人物が統率していたが見当たらない。
恐らくは更に上位の組織か何かに粛清されたのかわからないが…。
ここを恨んでいることは確かだ。
俺は戦闘に備えて持ち場所についた。
短剣による精密な突きが飛び交う。
奴らの短剣は切ることや打撃を完全に捨てて突きのみに特化した特注品らしい。
一般人なら今頃蜂の巣になっているだろう攻撃を俺は青い振動する鎌で弾き返しカウンターを決めていく。
鎌で一人倒したところで突然奴らのうち一人がWの刻印が刻まれたスイッチを押した。
そして俺が回避行動を起こす前に倒したやつから青い裂け目が現れ俺はそれに吸い込まれてしまった…
裂け目の中で俺は途方に暮れていた。
恐らくは彼らは特異点の一つ、ワープを活用した爆弾で俺を時空の裂け目に放り込んだ。
そしてこの考察があっていれば俺は今時空の狭間にいる。
わかったところで何もできないが………
恐らくは餓死するだろう。
まあ、歩いて歩いて別の裂け目が見つかればよいが…
狭間から出たとして図書館に戻れるかは怪しいしそもそも裂け目が見つかるかどうか。
そんなことを考えながら歩いていたら裂け目が目の前に現れた。
これはとてつもない幸運だ!
これを逃せば次は無いだろう。
俺は裂け目に飛び込んだ……
……うっ…
ここは何処だ……
どうやらここはどこかの建物の中のようだ。
私は椅子に座っていて隣には誰かわからない男性がいる。
グッ……頭が割れるように痛い。
時空の裂け目を通ったからか知らないが意識が保てない……まずい……動かなk……
きてください…
□□先生起きてください…
□□先生!
俺は鋭い声で目を醒ます。
目を醒ますと少女…にしては少々大きい…とにかく女性がいた。
「……」
「…?」
「……………」
どうやら隣の男性も起きたようだ。
しかし状況は把握していないようで微妙な空気が3人の間に流れる。
鋭い声の女が喋り始めた。
「少々待ってくださいと言いましたのに、お疲れだったみたいですね。
なかなか起きないほど熟睡されるとは。」
「…夢でも見られたのですね、ちゃんと目を覚まして、集中してください。」
この女の対応を見るに俺の隣のやつは結構偉いらしい。
「…ところで隣の方は一体…?」
やはり私に触れるか。正直に話すしかないな。
「私はジョシュア、気づいたらここに居た。怪しいものでは無いが…この状況下で言っても説得力が無いか…」
正直に答えるしかない。嘘をつくほどの情報もない。
「…その背負っている鎌で何をする気だったのですか。」
威圧してくるが正直に答えるしかない。
「何をする気でもない。そもそも気づいたらここにいて私も何も分かっていない。」
さあどう来る…。
「…はぁ…今は緊急事態ですので。あなたの審査は後にします。」
良かった…戦闘にならなくて…
無駄な体力を使いたくない。
「あなたの為にも今の状況を改めてお伝えいたします。」
どうやら彼女がいろいろ説明してくれるらしい。
説明でわかった事をまとめると
・ここは学園都市キヴォトスと呼ばれる場所らしい
・キヴォトスは数千の学校が集まっている巨大都市
・隣の男性は『連邦生徒会長』とやらが選んだ先生らしい
・先生はこの学園都市の命運をかけたことをしなければいけないらしい。
・目の前の女性は『七神 リン』連邦生徒会という組織所属らしい。
ざっとこんなものだろうか。
私の存在があまりにもイレギュラーすぎる。
そうやってどうやら大量の人がいるフロアに降りた瞬間、青い髪の女の声が聞こえた。
「ちょっと待って!代行!見つけた、待ってたわよ!連邦生徒会長を呼んできて!
………うん?隣の大人の方々は?」
今度は赤い目の女が喋る。
「主席行政官、お待ちしておりました。」
琥珀色の目の女まで来た。どんだけ人いるんだ。
「連邦生徒会長に会いに来ました。風紀委員長が、今の状況について納得できる回答を要求しています。」
人が多い!なんかやらかしてるのか連邦生徒会とやらは…
「こんにちは、各学園からわざわざやってきた暇そうな皆さん。」
「こんな暇そ……大事な方々が訪ねてきた理由はよーくわかっています。」
「今学園内で起こっている混乱の責任を問うため………でしょう?」
言い方に棘がありすぎないか!?……イレギュラーの連続でイライラしているんだろう…
「そこまでわかってるのならなんとかしなさいよ!連邦生徒会でしょう!?」
青い髪の女…彼女も苛ついている…苦労人っぽいな。
「数千もの自治区が混乱に陥ってるのよ!この前なんか、うちの学校の風力発電所がシャットダウンしたんだから!」
「連邦矯正局で停学中の生徒たちについて、一部脱走の情報もあります。」
その後も被害報告は続いた。
私はよく分からなかったがなんかヤバいことだけはひしひしと伝わってくる。
「こんなときに連邦生徒会長は何をしているの!今すぐ会わせて!」
青い髪の女が要求を挙げる。それに対してリンが回答する
「連邦生徒会長は今、席におりません、正直に言いますと、行方不明になりました。」
あたり一体がざわつく。
その後もいろいろと続き先生が鍵になることが明かされた。
すかさず質問が飛んでくる
「ちょっと待って、そういえばこの先生と隣の人は一体どなた?どうしてここにいるの?」
「確かにどちらもキヴォトスの外の人のようですが…」
リンが回答を飛ばす。
「はい。先生はこれからキヴォトスで働く先生であり連邦生徒会長が特別に指名した方です。」
「そしてこちらの男性……ジョシュアさんは不審者です。本人曰く気づいたらここにいたとのことです。」
ざわつきが凄まじい事になっている。
「行方不明になった連邦生徒会長が指名…?どこからともなく現れた不審者…?
こんがらがる一方ね…」
突然先生が挨拶し始めたので便乗して私も挨拶をする。
「こんにちは、私はミレニアムサイエンススクールの…」
律儀に返してくれた。真面目だ。
「そのうるさい方は無視してて大丈夫です。」
…リンは苛ついている。
「誰がうるさいですって!? 私は早瀬ユウカ!覚えておいてください先生と…「ジョシュアだ」ジョシュアさん!」
その後はなんかシャーレとかいうトンデモ組織の説明がされた。
そしてその組織の拠点近くでなんか戦闘が起きてひどいことになってるらしい。
そしてなんやかんやあって……
不良との戦闘が始まった。
私も監視ということで連行された。
最初は大した戦闘ではないと思っていたが銃声と爆発音で考えを改めた。
ここ、やべぇ………銃規制はどうなってんだ………
そして私はユウカを狙う銃口を見て一つ思いついた。
恩を、売ろう!
私はユウカと銃口の間に割って入り銃弾を振動で叩き落とした。
「大丈夫か?」
私がユウカにそう聞くと彼女はひどく混乱した様子で
「えっ?あなたはキヴォトスの外の人……よね?」
銃弾を弾きながら答える。
「そうだが。」
「痛くないの…?」
「全く。」
「というか、大丈夫なの…?」
「普通はだめだけど俺は大丈夫だ。」
「うーん…もう分けわかんないわね…」
「取りあえずやることをやるぞ。」
「…それもそうね。」
私は勢いに任せユウカを言いくるめることに成功した。
私はこのまま恩を売りまくってしまう事にした
解説
特異点:ジョシュアのいた世界にあるすごい技術。
妖精:閉じられた物を何でもこじ開ける特異点、いい妖精ほど大きなものをこじ開けられるが高い。
ワープ:特異点の一つ。ワープ次元の狭間を通りワープできる。
ワープ爆弾:ワープの技術を使い作られた爆弾。対象を次元の狭間に飛ばす。
銃規制;ジョシュアのいた世界は銃規制が死ぬほど厳しい。破ると処刑される。
ジョシュアの装備
青い残響と呼ばれた特級のキチガイの装備
振動する鎌で敵を引き裂く。
ついでに弾丸も振動で落とせる。
深夜テンションって怖いね