魔法科高校の劣等生と入学した元魔王   作:yoru07#青薔薇

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時間なさすぎて少ししかかけませんでした。
火曜日にはついに本編入ります。遅くて、申し訳ない




5話 弘一の企み

七草家別荘

 

「戻ったよ」

昂樹と真由美先輩は無事に七草家につく。すると香澄と泉美が走ってくる

 

「昂樹さん!お姉ちゃん大丈夫だった?さっき巨大な武士みたいなやつが、すごい魔法を放ってきたから心配で」

 

「ええ、大丈夫。昂樹くんのおかげで無事よ」

 

「よかった」

 

「よく戻ってきた」

そこには弘一さんも姿があった

 

「弘一さん、なんとかでしたが」

 

「戻ってすぐで悪いが昂樹くん私の部屋に来てもらえるかい?」

 

「わかりましたすぐにお伺いします、真由美先輩はゆっくりしていてください」

 

「わかったわ」

 

昂樹は弘一の後をついて行く。あの場に弘一がいたのは知っていた。すべて見られていることも承知だ

 

部屋について座る

 

「まずは、真由美を守ってくれて感謝する。それとミサイルから私も守ってもらったな」

 

「いえいえ、気づけて良かったです」

 

弘一は真剣な顔をして話し始める

「昂樹くんあの魔法はなんだい?」

 

「話さないとダメですか?」

 

「あの魔法は戦略級魔法に該当する威力の魔法だ、この国でも一握りの人間にしか使えない魔法、七草家当主として、十師族としても見逃すことはできない」

 

「やっぱりですか…」

昂樹は下を向く、真由美先輩を助けるためといえ、真由美先輩と摩利先輩以外にこのことを知られるのはあまり良くはない

 

昂樹が返答に困っていると弘一さんが先に口を開く

「だが、私自身君に助けられた、魔法がどういうものなのか聞ければ、秘密にすることにしよう。他の十師族会議でも仮面をつけた未確認の戦略級魔法師に助けられたと言っておく。どうだね?」

 

 

「わかりました。では、話します。あの魔法は須佐能呼、インドラの矢と呼ばれる魔法です。神里家に伝わる秘伝や、奥義に分類される魔法です。」

 

そう言って昂樹は写輪眼を見せる

 

「こ、これはすごいな。目を合わせるだけでも寒気を感じるよ」

 

「そして須佐能呼はこれです。弘一さんをミサイルから守った魔法です」

 

昂樹は右腕に須佐能呼の黒炎を纏う

 

「触ってみますか?」

 

「いいのか?」

 

「はい、触れても大丈夫なように設定したので」

 

「わかった」

弘一は昂樹に近づき須佐能呼に触れる

 

「不思議な感触だな」

 

「まあ、一応魔法に触れていることと同じなので、不思議なのかもしれないですね」

 

「して、触れてもいい設定にしたと言ったがどのような能力をなくしたのだ?」

 

「天照という能力です、この炎に触れると対象が燃え尽きるまで燃え続け、灰になります」

 

「それは恐ろしいな、いや、すまない秘伝に分類される能力を教えてもらって」

 

「いいえ、約束さえ守っていただければ大丈夫です」

 

「しっかり守ると約束しよう」

 

「では、真由美先輩のところへ行きますね」

 

「ああすまなかった。真由美を頼むぞ」

 

「はい」

 

昂樹は立ち上がり部屋を後にする

 

 

 

昂樹が部屋を出てから

 

弘一は先程彼の言っていた事を思い返していた。

彼の魔法である須佐能呼、インドラの矢、天照。それは、どれも戦略級魔法に該当してもおかしくない魔法だ。須佐能呼は十文字家の魔法である、絶対的な防御力の魔法と同等の硬さ、インドラの矢は戦略級魔法級の威力

天照は触れた相手を燃やし尽くす初見殺しの魔法だ。

 

「この世界にここまでの化け物がいたとは」

 

彼の存在は、十師族のパワーバランスを崩壊しかねない。

幸い、娘達は彼と仲が良い。特に、真由美は彼に好意を抱いているだろう。

 

「彼を引き込めば七草はさらに力を増し、四葉をも超える力を手にする事が出来る。だからこそ昂樹くんとの友好関係は絶対条件だ」

 

 

 

 

 

昂樹は部屋をでて自分の部屋の前の壁に寄りかかる

 

意識を集中させエキドナのいる空間に入る

 

そして、エキドナのいるパラソルに向かい座る

 

「やっぱり来たね」

 

「そりゃあのことについてだよ。なぜこの世界に聖痕というものがあるかだろ?」

 

昂樹は置かれている紅茶をのみながら語りかける

 

「ああ、それはボクも疑問に思っていたよ」

 

「聖痕は俺たち前世の言葉だ、なら考えられるのは誰かが俺たちと同じように転生してこの世界に来たことだ」

 

「その可能性が一番高いね、現状この世界の技術力では聖痕は実現できない」

 

「なら誰なのかって話だ」

 

「うーん、まずはボクが考えられる線を全て言うから、昂樹はそれについて考えてくれ。まず勇者の線から考えていこうか」

 

「まず勇者の線はないな。なぜなら俺と一緒に聖痕を根絶させようとしたから。そして彼自身聖痕は嫌いだということ」

 

「そうだね。なら次は吹雪、毀慧、楓の線」

 

昂樹は首を振る

 

「次はアニラスの線」

 

「これもない」

 

「前世の魔族もしくは、人間の線」

 

「これもないね。俺と勇者が世界を回って聖痕の魔剣、聖剣を封印したから」

 

「ならその封印が解かれたか」

 

「ないね、勇者、俺、エキドナで作った封印が解かれるはずがない」

 

「なら、前世で昂樹たちが魔剣、聖剣を封印する前に死んだ人物」

 

「うん。この線が一番高い」

 

「だが、範囲が大きすぎる。もっと狭めないと」

 

「いや、今聖痕という情報がない中でむやみに軍との関わりを持つのは良くないと俺は思う」

 

「だね、」

 

 

「昂樹くん?昂樹くん?」

目を開けると真由美先輩がいた

 

「ん?あ、すいません少し考え事してました」

 

「そう?それで、どうしたの?」

 

昂樹はあることで自分から真由美先輩を呼び出したことを思い出した

「そうでした、一応不死鳥の神能が完全に適合したか確認しますね」

 

「わかったわ」

 

「では、真由美先輩の部屋に行きますか」

 

「ええ」

 

 

2人は真由美の部屋に向かい合い座る

 

「では確認しますね」

 

するとエキドナが具現化する

 

「昂樹、確認するのはいいけど、今回は遺伝子まで確認するから、直接肌に触れてないとダメだよ」

 

「マジかよ、えっと…」

 

「服脱ごうか?」

 

「そ、それは」

 

「ふふふ、かわいい」

 

「からかわないでください」

 

エキドナが呆れながら2人に話しかける

「決してボクは服を脱げとは言っていないぞ」

 

「あ、そっか。では真由美先輩おでこを合わせてください」

 

「わかったわ」

2人はおでこを合わせる

 

「(近いよ…さっきからどうしたの私)」

 

「(なんか、いい匂いするんだけど)」

 

 

「もう大丈夫だよ」

 

「了解」

 

「真由美の細胞とか見たけどしっかり適合してたよ、もう暴走の心配はないね」

 

「よかった」

 




火曜日か、月曜日には投稿します。

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