本編とビジュアルアートブック?名前忘れたんですけど、その辺りのネタバレ(のようなもの)も含みます。ネタバレかどうかはしんせか3が発売されないとわからないのでシュレディンガーのネタバレです。新作を発売してください……お願いします……。
主人公の名前(愛称)やギルド名は当時私がプレイしたものをそのまま流用しています。
お前さんは知らねぇんだろうなぁ。いや、分かってないのが正しいか。俺がどれだけお前さんに救われたのか。
山のように借りがあるってのに、全部ポイしてお星様たぁ全くいいご身分だぜ。
「で、見つかったと思ったらこれだもんなぁ」
おっさん参っちまうよとボヤいてみれば、噛み付いてきたのは意外にもクロエだった。
「メロルダ、生きてた。それだけで十分」
んなこたぁ俺も分かってんだよ。けどやっぱり、不憫なんだよなぁ。
視線の先では、メロルダから釣具の使い方をレクチャーされてるフラヴィオと嬢ちゃん。嬢ちゃんはお姫様だってのに平気で餌のミミズを少し可哀想ですがなんて言いながら鉤針に引っ掛けている。フラヴィオはレンジャーだというのに無理を連呼しながら結局メロルダが釣り餌を用意した釣竿を渡されていた。
何にもおかしくない光景だというのに、そこに思い出が無いというだけでやはり俺には不憫に見えた。
「フラヴィオもアリアンナもそんなこと言わない」
「なんも言ってねぇだろ」
「二人が一番、純粋に喜んでる。ベルだって分かってるはず」
「だからこそってのがあるんだよ。お前は寂しがってんだろうが」
「だって、メロルダ、クロエのことも、覚えてない……」
「あぁもう泣くんじゃねぇよ……」
ドクトルマグス特有の三角帽子のつばを握りしめて、クロエは俯く。こりゃ本格的に泣くやつだ。やべぇな、ちょっといじめ過ぎたか。でもおっさんだって泣きたいんですけど。「クロエ?」そしてこいつは本当に記憶が無いのか疑ってしまうほどに何にも変わっていやしねぇ。
「どうした? ベルトランに虐められたのか?」
二人と話していたというのに目ざとくクロエの異変に気付いたメロルダは、茶化すように俺を名指した。そういうとこも変わってない。
「メロルダ……」
「それとも、俺のせいか」
「メロルダは悪くない」
「そうか、ごめんな。ありがとう」
とんがった帽子を押し倒しながらクロエの頭を撫でるメロルダは、何処か申し訳なさそうに笑った。そこだけが、やはり変わってしまったというしか無いのだろう。
そんな風に笑うんじゃねぇよ、クロエがまた泣くだろ。そんなことも分からねぇのかという言葉が喉元まで出かかって、ああ記憶が無いんだなと思い出して、変わってしまったと思う自分にも辟易して。結局俺は黙るしかない。
✳︎✳︎✳︎
コンコンコン。控え目なノックの音が響いて、俺は腰を下ろしていたベッドからほぼ反射的に立ち上がった。
誰かと問うまでもなく、ノックの主はフラヴィオだけどと名乗った後に、入っていいかと問うてきた。フラヴィオは、俺の幼馴染で親友、らしい。
「開いてるぞ」
「お邪魔しまーす」
俺にはここ数ヶ月より前の記憶が無かった。
俺を見付けてくれた宿屋の少年の話によると、特に外傷は無かったらしいので、記憶障害は精神的な問題が要因ではないかと言われた。俺自身、何も分かっていなかったのでそれに流されるように納得していたが、たぶん違うのだろうなと、つい先週出会ったギルドの人を見ているとそう思うようになった。彼ら曰く、出会いではなく再会らしいが。
「どうかしたのか?」
「んー? いや、昼間クロエが泣いただろ?」
俺が泣かせただろうドクトルマグスの少女を思い出す。同時に、彼女の馴染みだろうパラディンの彼の苦虫を噛み潰したような表情も。
「お前は、泣かせたって思ってるかもしれないけど」
「事実だろ。それくらいなら分かる」
「分かってねーよ」
言葉はキツイというのに、目の前の幼馴染の声は優しく、目元は穏やかだった。それが余計、責められてるように感じるのを彼は知っているのだろうか。
「無理して名前呼ぶのも、優しく振る舞うのも、別にしなくていいよ」
「でも、そうだったんだろう」
「今はそうじゃないよ。今のメロルダは俺たちのことを知らないんだから」
「それは、お前らが気にすることじゃないだろう」
「俺たちが気にしなくちゃならないことなんだよ。俺たちはお前のこと、大好きだからな。でも、今のお前はそうじゃない」
途方もない否定の言葉を浴びたような気分だった。いや、実際そうなのだろう。俺の幼馴染は、別に好きでも親しくもないのだからことさら気にかけてくれなくてもいいと言っているのだ。好きなのはむしろ俺たちだから、勝手に気にかけるよと。どうしようもないほど、今の俺の態度を否定している。それでも、俺の心は少しも痛まなかった。そんなこと、分かっていた。
「俺はさ、お前が、メロが生きててくれて本当に良かったよ。それだけで本当に良かった。嘘じゃない。思い出がなくなったら、また作ればいい……ていうか、お前の忘れっぽさなんて今に始まったことじゃないしな!」
「そうなのか?」
「そうなの」
幼馴染は俺の右手を持ち上げて、手の甲を叩いた。褐色の肌にいかづちをかたどったような痣が刻まれている。それ以外は特に何の変哲もない。
「記憶が無い方が、幸せなのかもしれないし」
小さな声だったが確かに聞こえたその言葉を信じるなら、俺はやはり精神的な問題で記憶を失ったのかもしれない。こんな人たちに囲まれていたのなら、そんなことはありえないのではと思っていたのだが。
「夜遅くにこめんな。部屋に戻るよ。おやすみ、メロ」
「おやすみ、フラヴィオ」
手を振りながら部屋を出て行く幼馴染の背を見送りながら、俺は俺の知らない自分自身を思い返そうとする。レンジャーの青年に親友と呼ばれ、中年のパラディンに背中を任され、ドクトルマグスの少女に懐かれ、プリンセスの彼女に絶対の信頼を寄せられていた俺。それは一体誰だというのだ。全員が俺を指すのに、俺は幻想のようなそれを認められずに、振り払うしか出来ない。
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「ベルトラン様、少しだけお時間よろしいですか?」
昼間の出来事を思い出してこっそりベルトラン様のお部屋に伺うと、年頃のお嬢ちゃんが夜中に男の部屋を訪ねるもんじゃないぜといいながら、椅子とお茶を用意して下さった。そういうものなのですか? と尋ねると、少なくとも俺たち以外にはするなと釘を刺された。そんなこと、さすがの私もしませんよベルトラン様。
「で、どうした?」
「ベルトラン様がメロルダ様にご立腹のご様子でしたので、少しお話をしようかなと」
「怒ってるんじゃねぇよ……」
「では落胆、でしょうか?」
「落胆ねぇ。そうかもな、近い気はするぜ」
「何故でしょう?」
「あー……笑うなよ?」
もちろんですと微笑んでみれば、ベルトラン様は頭を掻かれ、二、三度唸ってから口を開かれる。
「メロルダなら奇跡を起こしてくれるんじゃねぇのかって、期待してたし、まだ毎日してんだよ。生きてるのは自信があった。でも、記憶がなくなってるなんて思ってもみなかった。なくなってるってのに、ふとしたことで簡単に思い出しちまうんじゃないかって、そんなくだらねぇ妄想ばってしてやがる」
「くだらなくなんてないですよ」
「……可笑しいよなぁ。百年も生きてんのに、なんて夢見がちなおっさんだよ」
「メロルダ様は千年に一度の奇跡を起こす方ですから、夢も見ますよ」
「お嬢ちゃんは、たくましいねぇ」
「皆さんのおかげですよ。今の私があるのは、フラヴィオ様に、クロエ様に、ベルトラン様に、メロルダ様。サザルシアのおかげなんです」
弱虫な、姫という肩書きしか持っていなかったかつての私。大切な人を巻き込むことしか出来なかった私。泣いてばかりの私。
そんな私と、出会えて良かったと笑ってくれた私の騎士様。手を引いてくれた、立ち上がらせてくれた、約束してくれた、メロルダ様は必ず帰ってくると。
だから私は、メロルダ様がその約束を違えないようにできる限りのことをする。
「だから私、皆さんにご恩を返さなくちゃならないんです」
「お嬢ちゃんは十分頑張ってるとおっさんは思うがねぇ」
「ありがとうございます。でも、クロエ様も泣かれてしまいました。フラヴィオ様も何処と無く寂しそうですし、メロルダ様は……、とてもご無理をなさっていらっしゃるような気がします」
「クロエも、ね」
「あら……、お忘れください」
「メロルダも罪な男だねぇ。女泣かせも度が過ぎるぜ」
「お優しいのも場合によっては考えものですね」
「全くだ」
「ベルトラン様もですよ」
「あん?」
「メロルダ様に全部仰ってしまえばいいのに」
言えるかよ。メロルダの努力を個人の感情で否定すんのは、お門違いだろ。そう言うベルトラン様を見て、ああやっぱりお優しいのは考えものだなと、私は思うのです。
ねえ、メロルダ様、ベルトラン様。相手のことばかり考えるのは間違いだって、私たち、ギンヌンガの中で学んだのに、ベルトラン様にいたっては忘れて無いはずなのに、困ったものですね。
「クロエ様を見習わないといけませんね」
「あいつの何を見習えっていうんだよ」
「お心当たりありませんか?」
「ないね」
すっかり温くなってしまったお茶で喉を潤しながら夜は更けていく。さあ、明日も頑張りますよ、サザルシアのために。
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メロルダはクロエと約束した。おばあちゃんになってもずっと一緒だって。あの時メロルダは長いなって笑ったけど、たぶん、メロルダにとっては長い時間にはならない。そんなの、ベルと一緒に生きてきたクロエは知ってる。ベルはずっと、昔と全然変わらない。だからきっと、メロルダも長い時間、クロエたちが死んだ後もずっと生きる。
メロルダもそれを分かってて、長いなって言ったんだと思う。メロルダはどうしてその優しさを自分に向けられないだろう。クロエは、それが一番寂しい。
「魔物だ!!」
「港の船だ! 避難急げ!!」
メロルダがお世話になってる港の船が魔物を運んできた。そしてその魔物は、身体から植物を生やす奇病を運んできた。その魔物をクロエは知ってる。アルルーナ、植物と女の子が混ざったような魔物で、とても強い。
「メロルダ! お前も避難しろよ!」
「アリアンナが港に行ってる!」
「アリアンナは俺たちが迎えに行くから! いいから早く避難しろ!! 今のお前は戦えないんだろ?!」
「お前らと樹海に潜っていたなら、身体が覚えてる!」
「全部忘れて頭すっからかんな奴が覚えてるとか言うな!!」
フラヴィオとメロルダが騒いでる間に、ベルと一緒にアリアンナを探しに行く。たぶん、アリアンナは避難誘導のお手伝いで、完了するまで帰ってこないから。アリアンナも、そういうところはメロルダに似てる。人のことばっかり。
「アリアンナ」
「クロエ様にベルトラン様! こちらは危ないですよ」
「それは嬢ちゃんも一緒だ。ほら、早く逃げるぞ」
「でもまだ人が……」
「アリアンナ、早く。クロエたち、今は魔物を倒せるほど強くない」
「ですから、戦闘以外で出来ることを……」
「この街の人がすればいい」
周りにはもう殆ど人はいない。これだけやれば、十分。むしろ、早くここを立ち去らないと、見つかったら困る。アリアンナの手を引いて、無理やり港を離れようと思ったけど、困った。遅かった。
「やっぱり、アルルーナ……」
「言わんこっちゃねぇ……」
「に、逃げましょ」
『遊びマショう?』
アリアンナの言葉にかぶせるように、女の子が喋った。なんとなく変な声。奇病対策のためにもアリアンナに予防の号令をかけてもらって、女の子に向き直る。「困ったねぇ」ベルも、珍しく本当に困ってた。
「しばらく引きつけて、逃げる」
「どうやんだよ」
「巫剣で脚、縛る。その間、ベルは一人で前衛」
「おっさん過労死しちまうよ……」
「アリアンナは、予防の号令、切らさないでね」
「了解です! ……あの」
「謝らなくていい。クロエは、みんなのためなら、頑張れるよ」
「……はい!」
フォースブーストは三回までしか保たない。ベルも、一人だから使うはず。大丈夫、クロエは頑張れる。だって、クロエはそのためにみんなといる。
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メロルダと押し問答をしていたら、港から大きな音が聞こえた。戦闘音だ。どうやらおっさん達は結局戦闘に入ってしまったらしい。こうなったら、俺も加勢して逃げるスキを稼ぐしかない。
……しかないのだが、目の前の幼馴染が問題だ。こいつは根っこが何にも変わってない分、縛り付けでもしないと追ってくる。右腕の変化が見られない今、ファフニールの力が眠っている可能性が高いこいつを、戦闘に参加させるわけにはいかない。けど、考えてる時間だって惜しい。
ヤバイな、マジで、早く行かないと。
「……アリアンナ?」
俺が内心冷や汗かいてる中で、メロルダの押してくる力が弱まったと思ったら、力の抜けた声で戦闘音が響いてくる方角を向いた。まあ確かにそちらにアリアンナは居るだろう。けど、なんだろう。この反応は。何処かで見たことがある。
そう、ギンヌンガで何度か。メロルダは、俺たちには聞こえない声に反応していた。
「俺は、そう、君を……」
「おい、メロ? 大丈夫か?!」
額に右手を添えながら、メロルダは小さな声で何かを唱えている。いかづちの刻印が、ファフニールの紋章がメロルダの顔を隠しながら、青白く朧げに光る。この光を俺は何度も見てきた。
「そうだ、俺は、アリアンナを、約束を……」
「メロ!」
右手の甲が青白く眩しく光る。光は瞬く間にメロルダの右腕全体を覆い尽くし、黒く硬度を感じさせる光沢を持ってかつての異形の姿を取り戻した。
「行くぞフラヴィオ!!」
当の本人はというと、さも当然と言わんばかりに俺の名前を呼んで駆け出す。ああそっか、お前、思い出したんだな。そんな感傷に浸る暇もないけど。
「アリアンナ!!」
記憶を取り戻した騎士様が、たった一人誓いをたてたお姫様の元に馳せ参じるなんて、ベタな童話すぎてミズガルズにも置いてなさそうだと思った。
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「メロの記憶が戻ったことを祝して、かんぱーい!!」
「「「かんぱーい!」」」
「おいおい、当事者が乾杯言ってねぇぞ」
「かんぱい」
「やる気ない! お前のために俺らがどれだけ気を揉んだと思ってんだ!!」
「好きなら頑張れるんだろ」
「言ったけど! 言ったけど!!」
「ふふふ。でも、本当に良かったです、メロルダ様」
「良かった。けど、頭痛くなったりしてない? だるさは? 腕に違和感は? 急な変化は、身体に悪い」
「心配はしてくれるのは嬉しいが、何も問題ない。大丈夫だ。急な変化って言っても、戻っただけだ」
「……腕も、戻ってしまったのですね」
「フラヴィオみたいなことを言うんだな」
「……聞こえてたのかよ」
「まあな。お前は何年人のことで引きずってるんだ」
「メロルダ様はご自愛が足りないのです」
「それ」
「だな」
「だろ?!」
「別にいいだろ。俺がお前らのこと考えてる分、代わりにお前らが俺のこと考えてくれるんだから」
「さっきまで忘れてた」
「もう忘れない。死ぬまでな」
「死ぬまで、か……」
「メロルダとベルは、あと何年生きるのかな」
「さあなぁ……おっさんもう百数十歳だけど、まるで死にそうにねぇなぁ」
「黒の護り手様によれば、百年間生命力を奪われ続けてようやく訪れる寿命です。普通に生きていれば何百年、あるいは何千年生き続けるのかもしれません」
「なあメロルダ。お前、そうなったらどうすんの?」
「そうなったら、は、まだ考えてない」
「考えてどうこうなる問題じゃねぇしな」
「とりあえずはそうだな。ハイラガードに足を運んで、世話になった人に挨拶に行く。それが終わったら、アリアンナをカレドニアに送り届ける。次にミズガルズに任務完了の報告。これだけはやっておきたい」
「その次は?」
「……樹海の踏破」
「その次は?」
「旅にでも出るとか」
「……クロエ達が、死んだ後は?」
「おいクロエ」
「ベルが死んだ後は?」
「勝手に殺すな」
「だって、そうでしょ? メロルダは、ファフニールの力と聖杯の力を持ってて、絶対、ベルよりもずっと後まで、生きてる」
「心配してくれるんだな」
「当然」
「それを俺は死ぬまで忘れない。だから、きっとなんとかなるさ」
「なんとかなるってなんだよ」
「怒るなよ」
「いっそ泣きたいよ……。なんでお前は、そうなんだよ……」
「アリアンナはカレドニアの王女として、カレドニアで死ぬんだろうな」
「……はい、メロルダ様。おそらくそうなるでしょう」
「クロエはずっとベルトランと一緒に居るとして。そのベルトランは生まれ故郷のカレドニアか、ヴィオレッタが眠るハイラガードにずっと居て。フラヴィオもカレドニアかハイラガードに骨を埋めるっていうんなら、俺はお前たちの墓を守るために生きていくことにする。同盟国でそんなに距離もないからな。大した不便もない」
「何言ってんだお前さん」
「俺はアリアンナの騎士だからな。死んだ後も、アリアンナの国と墓と、仲間を守るだけだ」
「ずっと、独りでか?」
「本当は独りで生きてかなきゃならなかった身だろ。俺も、お前も」
「そりゃそうだけど……」
「それが今じゃ、フラヴィオだけじゃない。ベルトランもクロエもアリアンナもここに居て、俺の身を案じてくれてる。それだけで十分だ」
「メロルダ様……」
「ありがとう。みんなには感謝してもしきれない。救われたのは俺なんだ。だから、心配は嬉しいが気には病まないでくれ。大丈夫。お前らに恥じない生き方を、俺は貫いてみせるさ。だから、死んだ後も、見守っててくれ」
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天より帰りし我が国の祖、禍を封じるためカレドニアに印を残す。
千年の時が経ち、印の娘、娘の騎士、再び天へと混じりて、禍を滅す。
その騎士、印の娘とともにカレドニアへと舞い戻り、国を守る。
娘亡き後、更に千年。
騎士、カレドニアと国を絶えず護る。
娘亡き後、既に二千年。
騎士、その身を天に置く。
娘亡き後、今は三千年。
騎士、未だ滅びぬと聞く。
例え汝知らずとも、騎士、命を捧げ汝を護る。