召喚士ベル・クラネル   作:サンバガラス

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8話 ロキファミリアとピンクの悪魔

 

「アッーーーーーーーーーーーーー♂」

 

『『『べ、ベートォォォォ!!!??』』』

 

ベートが阿部さんに掘られた叫び声の様な何かも察したくも無い声が聞こえた。ファミリアの男達はベートを助けに行こうとしたが、行けば必ず自分達もベートと同じ掘られるかもしれないので助けに行かないもとい巻き添えを喰らいたく無かったのだ。勿論団長のフィンも助けに行かなかった。それも彼の親指が今まで見た事無いぐらい疼きまくっていたからだ。それからベートを連れた阿部さんが戻って来た。

 

「ふぅー。気持ちよかったぜ」

 

そう言って、阿部さんはベートを床に置いて消えた。ベートは白目を向けて気絶していたよ。

 

「ふっ、成敗」

 

妙にスッキリした表情のベルに声を掛ける者がいた。

 

「何や自分、何してんのか分かってんのか?」

 

それはロキファミリアの主神ロキであった。

 

「何って5階層まで上がって来たミノタウロスの原因となったのに責任感も感じられない愚か者に鉄槌を下したまでですよ」

 

「何でそれに自分がキレるんや?」

 

ロキは少し威圧してからベルに問い掛けた。

 

「何でって、5階層に上がって来たミノタウロスを倒したの自分ですから」

 

「何やと!?」

 

まさかロキもベートをメチャクチャにした相手が被害者だとは思っても見なかった様だ。更にアイズも言った。

 

「その子は嘘言ってないよロキ。それに倒している所見た」

 

「ホンマか!?」

 

「え!?(み、見られてた!?)」

 

するとアイズはベルに近付いた。

 

「えっと貴方は?」

 

「私はアイズ。アイズ・ヴァレンシュタイン・・・」

 

「べ、ベル・クラネルですけど・・・な、何ですか?」

 

ベルは何か嫌な予感を感じ、そしてアイズはベルに聞いた。

 

「ベルがミノタウロスを倒した時に使った波動拳って何?」

 

「!?」  

 

「それから「昇龍拳を打ち破らぬ限り、貴様に勝ち目は無い!!」って言ったけど「イヤーーーー!!!それ以外言わないでェェェ!!!」!?」

 

アイズはベルの突然の大声に驚いた。それから数分後少し落ち着いたベルは少しテンションが下がっていた。

 

「もうヤダ。ちにたい」

 

「どうして?カッコいいって言ったけど」

 

「あの台詞は1人の時に言うからいいんですよ。側から見れば唯の厨二病ですから」

 

「厨二病?」

 

そんな会話をしていると団長のフィンが少し笑った。

 

「フフ。面白いね君」

 

「そ、そうですか?」

 

「・・・先ずは謝罪だ。謝って済むことでは無いが、君に迷惑を掛けた。済まない」

 

そう言ってフィンはベルに頭を下げた。

 

「あ、頭を上げてください。それにもう済んだ事です。あと貴方の後ろにいる女性とロキ様が僕の事を殺すかの様な目で睨んでいますし」

 

そう言うとフィンは頭を上げた。

 

「・・・ならできる範囲内で君の願い事を叶えよう。それで良いかい?」

 

そう言うとベルは少し考えて了承した。

 

「分かりました。なら今日のご飯奢って下さい」

 

「・・・それで良いの自分?」

 

そう言ったのはロキであった。

 

「ええ」

 

するとロキが少し馬鹿にした。

 

「何か小ちゃいな自分。今更怯えたんか?」

 

イラッ

 

少しムカついたベルはロキを困らせようとして、シルを呼んだ。

 

「シルさん。このメニューの端から端まで注文お願いします」

 

「か、かしこまりました」

 

そしてベルは召喚した。

 

「召喚!!カービィ!!」

 

「ぽよ!!」

 

出て来たのはピンクの一頭の可愛い星の戦士カービィである。そして後に超凡人(ハイ・ノービス)ラウル・ノールドは語った。

 

「いやーー。あれは凄かったすね。ベル君が召喚したモンスター?のカービィが口を開いた瞬間。料理が一瞬でカービィの口の中に入った・・・と言うより吸い込んだって言った方が正しかったす」

 

ラウルはその時の光景を思い出していた。

 

『さて、カービィ。ご馳走だよ』

 

『ぽよ!!』

 

ヒュゴォォォォォォォォォ!!!!

 

「それが3回ぐらい続いたぐらいでロキがベル君とカービィに「もう勘弁してください!!」って言って東洋の土下座をしてましたね。自分も含めてお店にいた全員が引き攣った笑いを浮かべてましたっす」

 

ベルは時々鬼畜になる。

 

 

 

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