仮面ライダープラント   作:ダイヤモンドリリー

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戦闘回です。


寄生する花

薔薇のブルムとの戦いから翌日。凛と志郎の2人は多くの雑草兵と戦っていた。

 

「なんだってこんなにたくさんいやがるんだ!弱いけどめんどくせぇ!」

 

そんなことを言いながら2本の鋏で次々に雑草兵を切っていく凛。

 

「たしかに、ブルムもいないのにこの量は異常だな。凛、大丈夫か?」

 

志郎も不思議に思いながら白菊の弓で矢を連射する。

 

「こっちは大丈夫!近距離で弓使ってる父さんの方が心配だぞ」

 

「心配すんな。あとちょっと離れてくれ。一掃する」

 

凛が急いで離れると、志郎が大きく跳び上がり、雑草兵に向けてに矢を連射する。矢は全て当たり1体も残さずに消えていった。

 

「すごいな父さん」

 

「飛び道具の方が性に合っていてな。紫羅欄花や朝顔の種が手に入ったらくれると助かる」

 

「紫羅欄花のブルムなら前に倒したことあるな。金糸梅のブルムの時だったっけ。種は落とさなかったけど」

 

「そうか...残念だ」

 

「一度倒した花のブルムってもう出てこないの?」

 

「いや、普通に何回でも同じのは出てくるぞ。同時に同じのが現れることはなかったが...今回もそうとは限らないな」

 

「だったらまた山桜とか桔梗とか使えるかもしれないのか。もう一回くらい刀使いたいな」

 

変身解除をしながら話す2人。戦いは終わった。そう思って安心しきっているとき。

 

「あれだけの雑草兵を2人で倒すなんてやっぱりすごいねぇ」

 

突然声が響く。

 

「…誰だお前」

 

声のする方を向くと、そこにはどこかの学校の制服を着た中学生くらいの女の子が立っていた。

 

「俺たちになんの用だ」

 

「その様子じゃ私が誰かわかってないみたいだね。まぁそりゃ当然か」

 

「誰なんだと聞いている!」

 

「まぁまぁ落ち着いて落ち着いて。私はねぇ...こういう者だよ」

 

突然、少女はワイシャツのボタンを外し始める。

 

「一体何をして...なんだよそれ」

 

胸にあたる位置には、金糸梅の花がまるで人体に一体化しているかのように生えていた。

 

「いやー、一回声を出して喋ってみたかったんだよね。それにしても思ってた以上に便利だね人の体って。植物の体とはえらい違いだ」

 

「その花...まさか!」

 

「そうだよ。そのまさかだよ!」

 

胸元の花から植物が一気に飛び出し少女の体を包む。

 

「凛!もう一回変身するぞ!」

 

「え、ちょっとどういう...」

 

白菊を使い変身を完了する志郎に対して、凛は未だ状況が掴めず、戸惑っていた。

 

瞬間、花が咲き乱れる。すでに少女の姿はなく、胸に10の色のついた花の模様をつけた金糸梅のブルム。満開したブルムが立っていた。

 

「嘘だろ...変身!」

 

遅れながらも三つ葉のクローバーで変身を完了する。

 

『お前たちには感謝しないとな。お前たちがいなければ、憎悪で身を焦がすことも、満開することもなかっただろうからなぁ!!』

 

鞭を思い切り地面に叩きつけると、粉塵が舞う。

 

「こいつ俺の真似を!」

 

「めっちゃ賢くなってやがる!ぐっ⁉︎」

 

視界が塞がっている状態で、闇雲に鋏を振るうも、一切当たらず鞭で打たれてしまう。

 

「やっぱり三つ葉じゃあダメか」

 

「こっちの白菊でもきつい。満開でもしない限りやつは倒せんぞ!」

 

『満開したって私には勝てない!そもそも満開することさえできないだろうけどね』

 

矢をひたすら放つが全て弾き落とされてしまう。

 

「飛び道具は弾かれるか。なら俺が特攻する!」

 

凛がブルムに向かって走り出す。

 

鞭は遠心力を利用して威力をだす武器だ。故に近づかれると鞭を大きく振ることができず威力が落ちてしまう。ブルムは近づかれる前に鞭を振るうが凛はスライディングをして避けつつ足を鋏で切りつけた。

 

『っ!やるね。でも近づいたままでいいのかな!』

 

「ちょわっ!」

 

立ち上がろうとする凛に鞭が巻きつき、絡め取られてしまう。

 

「凛!」

 

志郎が凛を助けるためにブルムに矢を放つ。

 

『その矢にはしてやられたことあるけど...普通の攻撃はそんなに強くないね』

 

全部当たるがよろける気配もない。

 

『凛って言うんだっけ。覚悟してね!』

 

絡め取られたまま地面に叩きつけられる。

 

「クッソ痛え...まずい変身が!」

 

叩きつけられた拍子に試験管が外れて変身が解ける。

 

『あとは志郎って言ったっけ。君だけだ!』

 

志郎に向かってゆっくりと歩いていく。対して志郎は同じ速度で下がりながら矢を打つ。

 

『そんな矢、効かないよ』

 

「チッ!」

 

レバーを操作して必殺技を発動する志郎。高エネルギーの矢をつがえて放つ。

 

『利用させてもらうよ!』

 

ブルムは鞭を使って放たれた矢を掴み取り志郎に投げ返した。もろに矢を喰らって志郎も変身解除されてしまう。

 

『ねぇそんなんで終わり?私を追い詰めたあの時の君たちはどこに行っちゃったの?つまんないなぁ』

 

(まずいこのままじゃ)

 

2人は死を覚悟する。

 

何回か鞭で叩かれる。けれども死ぬことはない。

 

『知ってる?鞭って痛みを感じやすい皮膚にダメージを与える武器なんだって。骨折も打撲もしない。ただ痛いだけ。どれだけ耐えられる?死なないでね。死んだら...つまんない』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛いいたい死ぬいたい痛い痛い死ぬ痛い痛い痛いいた死ぬいいたい痛い痛い痛い痛い痛い痛い死ぬいたいイタイ痛い死ぬ痛い痛い痛い痛い死ぬ痛い痛いいたい痛い痛い痛いいたいイタイいたい痛い痛い死ぬ痛いいたい死ぬ痛い痛いイタイ痛い痛い痛いいたい痛い痛い痛い死ぬ痛いいたい痛い痛い死ぬ痛いしぬ痛いいたい痛い痛いイタイいたい死ぬ死ぬいたい痛い痛いいたい痛い痛い痛い死ぬイタイ痛い痛い痛い死ぬイタイ痛い死ぬいたいいたい死ぬ痛い痛い痛いいたいイタイ痛い死ぬ痛い痛い痛い死ぬいたいイタイ痛い痛い痛い痛い死ぬいたいイタイ痛い痛い死ぬ痛いいたい痛い痛い痛い痛い痛い痛い死ねない痛いいたい痛い痛い痛いいたい痛い死ぬ痛い痛い痛いいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬなんで死ねない)

 

『まぁこのくらいでいっか。これ以上やったら死ぬだろうし。』

 

ブルムは急に鞭を振るうのをやめる。

 

「もう一度明日同じ時間に戦おう。来なかったら私、何をするかわからないよ。今度不甲斐ない戦い晒したら本気で殺す。じゃあねー」

 

ブルムは少女の姿へと戻り、手を振りながらどこかへ去っていった。

 

凛と志郎の2人は全身の痛みで意識を落としていった。

 

完膚なきまでの敗北であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花は人の形を得た。

 

世界を救うため、破壊者の真似事をする。

 

 

count the seeds

現在、凛達の使える希望の種は

・三つ葉のクローバー

・白菊(8分咲き)




2618字。
ずいぶん2人を痛めつけてしまった。
これほんとに生きてる?
戦えるの?
予定以上にやりすぎた。
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