仮面ライダープラント   作:ダイヤモンドリリー

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前話でぼろぼろになってもらいましたが2人にはもっと頑張ってもらいます。
戦闘回です。


リベンジ

「…知ってる天井だ」

 

ゆっくりと起き上がる凛。ここは会社の治療室であった。気絶する前は日没近かったが、すでに日が高く上っていた。

 

「半日以上寝てたのか俺。父さんも寝てる。ってか傷はどうなった⁉︎」

 

「ある程度はすでに治っている。もともと傷自体はほとんどなかったしな」

 

前園が部屋に入り答える。

 

「だったら早く行かないと...早く何か種を手に入れてやつを倒さないと...」

 

「何を焦っているんだ。焦っても何も生まないぞ」

 

「でも、あいつ、明日の同じ時間に来いっていってた。来なかったら何するかわからないってあいつ自身が言ってた。だから行かないと」

 

「うるさいぞ凛。ゆっくり仮眠もしてられない」

 

志郎が起き上がり文句を言う。

 

「でも行かないと何するかわかったモンじゃない」

 

「行かないとは言ってないだろ。ちょっと待てって。とりあえずこれ飲んどけ」

 

「なんだよこれ」

 

とりあえず飲みながら聞く。

 

「痛み止めだ。あれだけ鞭で打たれたんだ。処置は終わってるし注射でもう打ったけど、戦いの最中にまた痛み出したらたまらんしな」

 

「まぁそりゃ半日寝てるだけで痛みが引くわけないか。じゃあ行くか」

 

「だから慌てるなって。今の手持ちの種だけじゃやつには勝てない」

 

「でも父さんの白菊が満開すれば...」

 

「まだ少し満開には時間がかかる。次の戦いには間に合わない」

 

「ならどうすれば...」

 

打つ手なしか。凛は軽く項垂れる。

 

「それなら問題ない」

 

「奈々美さん。それってどういうことですか?」

 

「種ならある」

 

「なんだって⁉︎」

 

凛は驚愕する。

 

「おとといの夜にブルムが現れてな。2体が別々の場所で現れたんだが、それぞれ花に適合したライダーによって倒された。そして種が回収された。適合する人が見つからなくてな。2人なら使えるだろうし託そうと思う」

 

2つの試験管が置かれる。

 

「片方は山桜。もう片方は鳴子百合だ。山桜は徒手空拳で鳴子百合はワイヤーを使って戦うことになる」

 

「ワイヤー?どう戦えばいいかわからないな」

 

「じゃあ鳴子百合は俺が使うとしよう。凛は山桜だ。前にも使ってたしな」

 

「白菊は使わないのか?」

 

「やつにはこっちの方がやりやすいだろうしな」

 

2人は立ち上がりそれぞれ試験管を取る。

 

「じゃあ行くか、凛」

 

「待たせやがって。こちとらさっさと行ってぶちのめしてやろうとしてたのによぉ。トドメは俺にやらせてくれ」

 

「わかったわかった」

 

「気をつけるんだぞ。今度は怪我しないようにな」

 

2人は治療室を出る。

 

さぁ、リベンジ開始だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んーちょっと早く来ちゃった。ちゃんと来てくれるかな」

 

少女が道の真ん中を歩いて、約束の場所へとやってきた。

 

「お、きたきた。待ってたぞブルム」

 

「なんだ。1番乗りできたと思ったのに」

 

すでに、そこには凛と志郎の2人がドライバーをつけて待っていた。

 

「それじゃあ...やろうか!」

 

花が飛び出し少女の体を包み、ブルムへと変化する。

 

凛は山桜を、志郎は鳴子百合を装填する。

 

「変身!」 「変身」

 

2人は仮面ライダープラントへと変身する。凛の両手には手甲がつき、志郎の右腕にはリングがついていた。

 

「あれ?最初から両手についてる。前と違うな。助かるぜ」

 

拳をパンッと叩き、構えをとる。

 

『そんおしゃべりしてていいのかなぁ!』

 

ブルムが叫びながら鞭を振るってくる。それを拳でなんとか弾きながら接近する。

 

「オラァ!」

 

そのまま鞭を避けながら一発右手で殴り込む。

 

『ぜんっぜん効かないねぇ。よっわ、ざーこざーこ』

 

「どこで覚えたんだそれ!」

 

1分咲きの威力では満開しているブルムには到底太刀打ちできない。けれども、

何回も打ち込めばいずれ花咲き、攻撃が通るようになるだろう。そう思い何回も拳を打ち込む。

 

『だからそんなに近づいてていいのかな!』

 

昨日と同じように鞭で絡め取ろうとしてくる。

 

「凛、離れろ!」

 

バックステップを取る凛。けれども鞭からは逃れられそうにない。そのとき、志郎の右腕のリングからワイヤーが飛び出して鞭の軌道を逸らす。

 

「チッ!まだ威力も数も足りない!」

 

再度ワイヤーを飛ばして鞭を絡めとり、切断する。しかし、鞭はすぐに再生をして襲いかかってくる。

 

「ひたすら攻撃だ!それしかない!早く開花させるぞ!」

 

2人はなんとか攻撃を避けていく。金糸梅のブルムとの戦闘は3回目だ。もう鞭の動きには慣れている。そして、隙をついて志郎が鞭をワイヤーで掴み取り、凛が殴りかかるのが少しずつ増えていった。

 

『さすがに攻撃だけじゃダメかぁ。そのワイヤー、結構面倒だね』

 

「文字通り搦手は得意なんでな」

 

『…ぜんっぜん面白くないねぇ!』

 

「こんな時に冗談言ってる場合かよ!」

 

『ぐっ...君の拳も威力がだんだん上がってきてるね。いいねぇもっと楽しませてよ!』

 

「薔薇のブルムもそうだったけど、ブルムってのは戦闘狂しかいねぇのか?楽しむ暇も与えずに倒してやるよ!」

 

そのとき、急にブルムの動きが止まる。

 

『え?薔薇くん満開してたの?そんな気配一切感じてなかったのに。おかしいなぁ』

 

「それがどうした!」

 

動かないブルムに向かって勢いよく拳を叩き込む。けれど、鞭の持っていない左手で受け止められてしまった。

 

『満開したらわかるはずなんだけど...実際銀梅花くんとペチュニアちゃんはこっちに来てるの感じてるし。何でだろうね』

 

「俺に聞かれても困るんだけど。ってか手を離せ!」

 

空いている左手で殴り込む。不意をつかれたブルムは手を離し大きくよろける。

 

『不意打ちなんて卑怯じゃない?』

 

「お前が隙晒すのが悪い!」

 

鞭が振られてくる。けれども志郎のワイヤーによって全て絡め取られた。ラッシュをかます絶好のチャンスだ。

 

「必殺技ァ!」

 

レバーを操作し、エネルギーを両手に貯める。

 

「ライダーパンチ!」

 

叫びながら2回パンチを叩き込む。ブルムは花を散らしながら吹き飛ばされそうになるが、志郎のワイヤーによって無理やり引き戻される。

 

「まだまだァ!」

 

何回も何回も連続で殴っていく。

 

「ラストォ!っ⁉︎」

 

最後の1発を決めようとした瞬間、ブルムは少女の姿へと戻っていた。咄嗟に振ろうとしていた拳を当たる寸前で止めてしまう。少女はニヤリと笑い、次の瞬間、鞭で吹き飛ばされてしまった。

 

「やっぱり人の体って便利だねぇ。それにしても、そのまま殴ってれば私を倒せたかもしれないのにやめるなんて...君って馬鹿なのかな?」

 

少女は先程までブルムの持っていた鞭を握っていた。

 

「それ、その状態でも出せるのかよ...」

 

「そうだよ。鞭を1度消してからまた出せばワイヤーの拘束も解けるし。結構手加減してたんだよ」

 

「ならもう一回...なんだ⁉︎」

 

突如、先程鞭を喰らった胸部分の装甲が腐食しだし、剥がれ落ちてしまう。

 

「満開してからこんなことだってできるようになったんだよ。昨日これやってたら君たちグズグズになって死んでたんだ。少しは感謝してね」

 

「このくらい...ぐっ!」

 

突然体中に痛みが走る。

 

「痛みどめが切れた...このタイミングでか!」

 

志郎の体にも痛みが走り、倒れ込んでしまう。

 

「何?君たち万全じゃなかったんだ。そりゃ弱いわけだ。そんな君たちと戦ってもなぁ。じゃあまたね。また戦おうよ」

 

「何、勝手に決め...ぐっ!待て!」

 

止める暇もなく、少女は歩き去ってしまった。

 

「クソッ、また倒せなかった!」

 

「散らすことさえ出来なかった。でも、ひとまず退けることはできたな」

 

金糸梅のブルムに勝てる日が来るのであろうか。凛たちはブルムの去っていった方を睨みつけながら、痛みで意識を落としていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本気を出さないブルム。

 

いったいそこに何の意味があるのだろうか。

 

 

count the seeds

現在、凛達の使える希望の種は

・三つ葉のクローバー

・白菊(8分咲き)

・山桜(5分咲き)

・鳴子百合(3分咲き)




3127字。
唐突に種を手に入れたけどテンポのため致し方なし。
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