仮面ライダープラント   作:ダイヤモンドリリー

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今回はあのペアに出てもらいます。
だんだんと絶望に染まる凛を愉悦しながら書いてます。


一対一×2

桔梗のブルムとの戦い、白菊の復活から2日後。

 

現れたブルムのもとへと2人は向かっていた。

 

「次は...次こそは!」

 

凛は決意した。これ以上犠牲は出さない。もう2回挫折した目標であったが今度こそはと意気込む。

 

すでに山桜と紫羅欄花を使って変身を終えていた2人はそのままバイクで走る。もう少しで着く。そんなときに、パンッ!と乾いた音がしてバランスを崩して横転する。

 

「いってて...タイヤがパンクしてる。敵の攻撃か?」

 

「これは...朝顔の銃撃だ!気をつけろ、もうやつの射程内だ!」

 

凛と志郎は銃撃を警戒する。けれどもいくら待っても一発も銃弾は飛んでこない。それどころか姿を現しこちらに向かってくる。

 

「近づいてきた⁉︎なんで!」

 

「なら撃ち抜くまでだ」

 

志郎が紫羅欄花のボウガンを連射する。朝顔のブルムは拳銃で撃ち落としていくが、1つ落としそびれブルムに向かっていく。

 

「っ!もう1体現れたか」

 

突如山桜のブルムが現れて矢を撃ち落とした。

 

「やっぱりこいつらはペアで動くんだな。山桜は任せる。俺は朝顔をやる!」

 

「わかった!」

 

凛は山桜のブルムを掴み、そのまま引っ張って志郎と朝顔のブルムから遠ざかっていった。朝顔のブルムが追いかけようとするが、その背中に矢が当たる。

 

「パートナーのもとには行かせない。俺とやろうぜ、朝顔」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凛と山桜のブルム、お互いに武器は己の体のみ。といっても、凛は両手の手甲だけだが、ブルムは足にも武装が付いており、前に凛が使っていた山桜の武装と似ていた。

 

「9分咲き...これ以上満開させるわけにはいかない!」

 

凛が拳を突き出すとブルムも拳を突き出しぶつかる。

 

(クッソしびれる!)

 

今度は左手で殴りかかるとブルムは左回し蹴りで弾き飛ばされ、体制を崩されたところを殴られる。

 

(こっちはスピードであっちはパワーってことか。あいつ俺が殴りかかる前に蹴り始めてやがった。手数で勝負するしかない!)

 

ブルムの周りをぐるぐると走り出す凛。ブルムは待ち構え、カウンターを決めようとする。

 

(一切動かないなこいつ。下手に行ってもやられるだけ。なら!)

 

ブルムの後方で急に方向転換してブルムに向かって走り出す。ブルムは後ろ回し蹴りで迎撃しようとする。しかし当たらない。

 

(そうすると思ったよ!)

 

蹴り始めるのを見てからスライディングをして股下を通り背後に回る。そして足払いをかけてブルムを仰向けに転ばせながらレバーを操作する。

 

「千回連続ライダーパンチィ!」

 

咄嗟にブルムは腕を交差させて防御するも、その上から連続でパンチを叩き込む。

 

(100回!200回!300!クソあんまり効いてねぇ!)

 

内心舌打ちしながらパンチを放ち続ける。

 

(400!500!600!700!くっまだまだァ!)

 

「ぐふっ⁉︎」

 

パンチを放っている途中、腹に蹴りを入れられて吹き飛ばされてしまう。必殺技も中断される。

 

「パワーが足りない...なんで満開できないんだ!」

 

何故かいつまで経っても10分咲きにならない。前回の戦いの途中で9分咲きになり、今回の戦いで何回も攻撃を当てているというのに。苛立ちが募っていく。

 

何回も蹴りやパンチをブルムは放ってくる。けれど、急にその動きを止め、どこかへ走り去ってしまう

 

「っ!どこに行く!待て!」

 

まさか、朝顔と合流しようとしているのだろうか。急いで追いかけて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝顔のブルムが拳銃で撃ってくる。志郎も紫羅欄花のボウガンで応戦していく。発射レートはボウガンの方が上だ。けれども、威力は流石に銃弾には敵わない。

 

(スピードで上手く立ち回るしかないか)

 

奇しくも息子と同じ考えであった。

 

(朝顔は他のやつと比べてもろい。攻撃は強いが当たらなければどうということはない。頑張れば5分咲きで倒せるはず。早く溜めるしかない!」

 

ブルムは距離をとって2丁の中距離銃を連射する。撃たれる前から避けてそのままボウガンを撃つ。

 

(あいつから距離を離したらダメだ。超遠距離から狙撃されたらどうしようも無い。適度な距離で撃ち続けるだけでいい)

 

銃弾を避けながらボウガンを撃ち続ける。普通なら銃弾を避けることはできない。けれど、距離を離してしまえば1度角度が変わるだけで大きく弾は外れてしまう。ライダーになることによる反射神経と動体視力もあって避けることができたのであった。

 

(もう少しで5分咲き、あと10発も当てればいけるか)

 

放たれる2つの銃弾を避けながらボウガンを撃ち続ける。けれども拳銃に持ち替えたブルムが全て撃ち落とす。

 

(くっ!あと10発が遠い!なら!)

 

ボウガンを上に向けて連射する。そして今度はブルムに向かって連射する。ブルムはそれを全て撃ち落としていくも、先程撃たれた矢が上から降り注いできた。

 

(さぁどうする?)

 

ブルムは上と前にひとつずつ銃を構えて撃つ。自分に当たるであろう矢を見分けて撃ち落とす。

 

(これでも当たらないか。でもそれは囮だぜ)

 

自分に当たらないとして撃ち落とさなかった矢が地面に当たり粉塵を舞わせる。その中を突っ切りブルムにボウガンを突きつける。

 

「粉塵は俺の得意技だ。覚えとけ」

 

レバーを動かし必殺技を発動する。4分咲きでもこの距離なら瀕死まで持っていけるはずだ。エネルギーを溜めた1発をブルムの腹に撃ち込んだ。ブルムは腹に風穴を開けながら吹き飛ぶ。

 

「あとは最後の1発だけ...ぐっ!」

 

突如右手に痛みが走りボウガンを落としてしまう。

 

「まさか...粉塵の中で上に向けて銃を撃ったのか⁉︎こいつ!」

 

落ちているボウガンを拾いブルムの頭に向ける。そして引き金に指をかけて、力を込めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ブルム!待て!そっちに行くな!」

 

山桜を追いかける凛。もう少しで手が届く。そのとき、小さくパシュッという音がした。ブルムの走る速度が上がる。やがて志郎の姿が見えた。

 

「おっ!種落としてる。よかったよかった」

 

志郎はちょうどブルムを倒して種を拾おうとしている時だった。

 

「父さんそっちにブルム行った!」

 

ブルムが父のもとへと全速力で走っていく。

 

「朝顔は倒した!あとは2人でこいつを...何⁉︎」

 

志郎がその場を離れても、先ほどまで立っていたところに駆け寄るブルム。そしてその場で膝から崩れ落ちた。

 

「何やってるんだあいつ...いや、そんなまさか!」

 

ブルムが光だす。満開だ。

 

『どうして...殺したの!』

 

光の中から、満開した山桜のブルムが出てくる。その姿は、前に凛が山桜で満開したときのものと似ていた。

 

『私の...朝顔さんを...返してよ!』

 

「っ!こいつ!」

 

ボウガンを撃つが全てその巨大な腕で受け止められ、そのまま殴られてしまう。志郎は大きく吹き飛びそのまま壁に激突する。その衝撃で変身が解除される。

 

「父さん!」

 

急いで志郎のもとへ近寄る。幸い、気絶しているが大きな怪我はなさそうだった。

 

『それと同じだよ。どうして人を思う気持ちがあるのに私たちを殺そうとするの!もうあなたには殺されない!』

 

「オメェもだろうが!仲間の死を悼むことができるならなんで人を殺すんだ!」

 

「人類が...敵だから。倒さないといけない敵だから。私は勇者だ。全てを背負って、世界を救う!』

 

「その世界に人は含まれてねぇのかよ!」

 

凛とブルムがお互いに叫び合う。

 

『まずはみんなを返してもらうよ!鳴子百合に紫羅欄花にオキザリスも!』

 

「お前らはいいよなァ種になっても復活できるし。人は死んだら終わりなんだよ。だからもう死なせるわけにはいかねぇんだよ!!」

 

凛の心に怒りが燃え始める。するとそれに呼応するように花が色づく。

 

満開

 

無言でレバーを動かして満開する。目の前の山桜とは違い、少し赤っぽい色の花が満開する。

 

「絶対に殺させない!だからお前を殺す」

 

手甲が巨大化し大きな拳となる。そして頭には角のような装飾がつき、まさに鬼のようであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鬼の姿を纏うライダー。

 

正義は勝つというが、どちらが正義なのだろうか。

 

 

count the seeds

現在、凛達の使える希望の種は

・三つ葉のクローバー

・山桜(10分咲き)

・鳴子百合(8分咲き)

・紫羅欄花(5分咲き)

・オキザリス(10分咲き)

・???




3262字。
次回山桜同士の満開対決です。
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