仮面ライダープラント   作:ダイヤモンドリリー

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2話目にして新フォーム解禁はさすがに早すぎたか。


山桜は開花する

その夜、花道家では家族会議が行われていた。

 

「父さん、母さん、聞きたいことが山ほどある。まず一つ、あいつらはいったいなんなんだ?」

 

「あいつらはな、ブルムと呼ばれている花から生まれた怪物だ。あと大量にいたやつはブルムの雑草兵だな」

 

父、花道志郎が答える。

 

「やつらは数十年に一度、絶望を糧に生まれ、成長し、花を咲かせる。やつらに対抗できるのが、プラントドライバーを使う希望の戦士、仮面ライダープラントさ」

 

母、花道未冬が続けて話す。

 

「じゃあ次はそのなんたらプラントの話だ。なんだあれ」

 

「あれはブルムに対抗するために父さんが勤める会社で作られた兵器だ。母さんからも少し説明があったと思うが、希望の種と呼ばれるものを使い植物の力を借りて変身し、仮面ライダーとして戦うことができる」

 

「なにもライドしてないような気がするんだが...というか話は後って言ってあまり説明されてないんだけど」

 

「ごめんね〜説明してるヒマなかったから」

 

軽くウインクをしながら言う未冬。

 

「うわキt「何か言ったかしら?」何も言ってません」

 

「じ、じゃあその父さんの会社ってのはなんなんだ?ただの会社じゃあなさそうだが」

 

ニコニコしながら母に軽く脅された凛は話を変える。

 

「父さんの勤める会社は50年ほど前にブルムに対抗するために作られた会社だ。20年前にもブルムの軍勢が現れたんだが、この会社の社員であった初代ライダーが撃退している」

 

「前にもあったのか⁉︎そんなの知らないぞ」

 

「そりゃああんたが生まれる前だからねぇ。というかその初代ライダーって父さんのことよ」

 

「な、なんだって⁉︎」

 

「まぁ昔のことだ...なんだもうこんな時間か。お前も早めに寝たほうがいい。続きは明日見回りの時に話そう」

 

立ち上がり寝室へと向かう志郎。

 

「まだまだわかんねぇこといっぱいあるんだけどなぁ」

 

「あ、そうそう、凛の職場にしばらく休むって連絡しといたから。戦いに集中しなさい」

 

「はぁ⁉︎」

 

そういうことはちゃんと伝えてからやって欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凛と志郎の2人は町の見回りをしていた。

 

「そういえば、なんか花咲きすぎじゃない?桜とか向日葵とか同時に咲いてるのおかしいだろ」

 

凛は道を歩きながら志郎に話す。

 

「ブルムの影響だ。やつらが現れると全ての花が咲き誇る。120年に一度しか咲かない竹の花だって20年前咲いたのにまた咲いてるぞ」

 

「まじかよ。本当に異常事態なんだな」

 

花が多いのは魅力だが、こうも季節感を無視して咲いているのは少し気持ちが悪い。

 

そんなことを考えていると、ふと気になったことが出てきたので志郎に聞こうとする。

 

「そういえばブルムってこの町にしか出てこないのか?」

 

「それは後で話そう。あのカーブミラーを見ろ」

 

カーブミラーを指差す志郎。そこには曲がり角の先にいる雑草兵が複数と青い桔梗のような模様が体の各所についている、刀のようなものを持ったブルムが映り込んでいた。

 

「二分咲きのブルムか」

 

「二分咲きってなんだ?」

 

「やつの胸元にある花の模様を見ろ。あれだけ色の付いていない花があるだろう。10個のうち2つ色つきがある。だから二分咲きだ」

 

「なんで俺らにわかるような模様がついているんだ?」

 

「そんなの父さんが知るわけないだろう。さっさと変身して戦え」

 

志郎に突き飛ばされ曲がり角から出る凛。

 

そんな凛を、やつらは完全にロックオンしていた。

 

「乱暴だなぁもう...変身!」

 

ドライバーをつけ、三つ葉のクローバーの咲いている試験管を装填し、レバーを動かし変身を完了させる。

 

「俺はここからカーブミラー越しに状況を見て指示を出す。頑張れよ」

 

「言われなくてもやってやるよ、父さん」

 

鋏を取り出し襲いかかってきた雑草兵たちを斬りつけていく。

 

やつらの動きはトロい。このまま前回と同様に簡単に片付けられるだろう。そんな慢心を2回目の戦いから凛はしてしまっていた。実際に雑草兵はみるみるうちに数を減らしていっていたのだが。

 

「凛!敵に背を向けるんじゃねぇ!」

 

「なっ!ぐっ!!」

 

油断していた凛は桔梗柄のブルムに背中を刀で斬りつけられてしまった。

 

「こんにゃろ!」

 

2本の鋏で斬りつけようとするが、近づく前に刀の間合いに入ってしまうため、攻撃ができなかった。

 

「だったらこっちも遠距離からやってやる!」

 

凛は高枝鋏を展開し、突き出す。しかしブルムは鋏をひらりと避け刀を振るう。

 

振られた刀を避け、鋏を突き出すが返す刀で弾かれてしまった。

 

体制を崩した凛に向けて刀が振られるがぎりぎりで鋏の柄で受け止める。

 

「クソッ!このままじゃジリ貧だな」

 

高枝鋏とブルムの刀。リーチは同じくらいだが、刃の面積の差と、鋏は元来武器ではないため防戦一方となってしまう。

 

「一か八か必殺技で!」

 

レバーを上下させる凛。エネルギーの溜まった高枝鋏をそのまま投げて突き刺そうとするが、これまた軽く弾かれてしまう。

 

「なにが必殺技だチキショウ全然必殺じゃねぇじゃねぇか!」

 

「愚痴言ってる暇あったらフォームチェンジをしろ、凛!」

 

悪態をつく凛に父が声をかける。

 

「フォームチェンジ?どうやるんだ!」

 

残った2本の鋏で振られる刀をぎりぎりで捌きながら聞く。

 

「腰の後ろにあるちっこい鞄に入ってる試験管を取り出せ!前にお前が手に入れた種が入っているからそいつで変身しろ!」

 

「りょーかいっと」

 

接近してきたブルムを蹴飛ばし軽く距離を取った凛はスロットから試験管を取り出し、鞄の中の試験管と交換する。

 

「変身!」

 

レバーを上下させると、試験管から花弁のうち1つしか色の付いていない山桜の花が咲く。

 

彼の左手には桜色の手甲がつけられていた。

 

「この力で...やつを倒す!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高尚なその拳は敵を穿つために全力を尽くす。

 

何度打ち込んででも、敵を倒すまでその拳は止まらない。

 

 

count the seeds

現在、凛の使える希望の種は

・三つ葉のクローバー

・山桜(一分咲き)




2372文字。少し増えたけれどまだ少ないよね。
地の文と会話のバランスが難しいなぁ。
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