トライガン見ながら割と似てるなと思って適当に書いたのでこのあとはわかりません()
こっちのヴァッシュはどっちかといえば漫画か旧アニメ版(cv小野坂)のイメージで書いてますが新アニメ版でもいいかなと思う。おちゃらけてる感が欲しいだけです。
#1 THE STAMPEDE
ワールドクエストの進行などという一大事に、プレイヤーたちは大慌てだった。そもそもそんなものが存在していたのかと驚く者、知ってはいたが進むことがあろうとはと瞠目した者。いずれにしろ驚いたプレイヤーしかいなかった。
「知るわけあらへんやろンなもん」
しかしこの男は数少ない例外だ。元より暇つぶしでしか参加しておらず、たまたま適正があってたまたま凄まじい武器が手に入っているからそこそこ金が稼げて、それだけの理由で続いている。
「あー、えっと……」
「黙っとれアホンダラ。弾切れのガンマンに何ができる」
解き放たれた銃身から桁違いの威力と弾速で吐き出される弾丸は、ワームと呼ばれるモンスターの軍勢を容赦なく蹴散らしていく。鉄板に容易く穴を開けるその力は相変わらずだが、しかし今回のモンスターは妙に頑健であったらしい。ウルフウッドは違和感を覚えながらも、しかしいつも通りに狩り続けた。
「……はぁ。えらい頑丈なやつやったな」
「凄いな、ワームをあんな簡単に……」
革のような見た目の赤いコートに逆立てた金髪。腰部のホルスターには拳銃。妙な風体のガンマンである。
「なんやNPCか? 名前は?」
「僕はヴァッシュ。えぬぴー……? はよく分からないけど、宜しく」
「プレイヤーかどうかも分からへんのか? なんや怪しいな」
「ハハ、酷いなぁ。それで君は?」
間抜けそうな顔でおどけた笑いをするヴァッシュと名乗る男に、ウルフウッドは釈然としないものを感じながらも、律儀に名前を返した。
「ワイはウルフウッドや。宜しゅうせんでええで」
「ええ!?」
ヴァッシュはウルフウッドの冷たい態度に悲しげな顔で驚く声を上げた。人懐っこそうな大型犬にも似た言動に普通の人間なら多少悶えそうではあるが、ウルフウッドは興味なさげに切って捨てた。
改めて布とベルトを巻き直したパニッシャーを担ぎ直すと、ウルフウッドはヴァッシュに背を向けてグロッケンの方角へ歩き出す。
「わわ、待って待ってってば!」
「なんやトンガリしつこいでええ加減にせえ」
「一息に言っちゃう!? ていうかトンガリ!?」
待って待ってと藁にも縋るようにしがみついてくる赤いロングコートの男に、ウルフウッドは辟易としたため息を溢す。自分とほとんど変わらない
「なあ自分どっから来たん? 帰るとこあらへんの?」
「あちこち流離ってるから帰るとこなんてないよ。旅人ってやつ? アハハッ」
「帰る」
「わー待って行くとこないのぉー!」
「これが、ワールドクエスト……?」
SBCグロッケンは、GGOで唯一といっていいほどの賑わいを見せる。この場所には初心者からベテラン、廃人まで多くのプレイヤーが闊歩し、そしてそれゆえに多くの情報が表裏問わずに飛び交っている。
そんな都市にある、一際巨大な掲示板。ホログラムのように投影される形で存在するそれに、そこにいた全てのプレイヤーの目が釘付けになっていた。
《ワールドクエスト : 風は未来に吹く》
かつての人類が遺した超技術《プラント》が、長い眠りから目を覚ました。そして人類への深い憎悪を抱く男が、今を生きる人類を撲滅すべく動き出す。
・新エリア《ノーマンズランド》《プラントルーム》が解放されました。
・新移動手段《
・新ネームドNPCとAIによる擬似プレイヤー型NPCを実装しました。それに伴い、賞金首プレイヤーのリストを更新しました。最新のリストは電子掲示板上のリンクを参照してください。
・新規装備及び新規スキルを実装しました。
「こんなに大がかりなんて……」
シノンが絶句するが、然もありなんと言えるだろう。解放されたエリアをマップで見ると、これまでのプレイアブルエリアと同等以上の面積が一度に解放されている。大雑把にしか把握は出来ないが、いくつかの都市があることが確認できる。
プラントルームの詳細はまだ不明だが、名前の語感的には遺跡などで今まで行けなかったエリアだろう。そんなアタリをつけつつスクロールして賞金首プレイヤーの一覧に目を通したとき、見覚えのない名前があるのを見つけた。
「ヴァッシュ・ザ・スタンピード?」
かけられた600億Gという破格の賞金は、これまでの最高額であるウルフウッドの6億Gを大きく超えていた。
いくら隠れてプレイをしていたとしても、いきなりここに躍り出るようなことはないだろう。ウルフウッドというプレイヤーが規格外であることを考えれば尚更だ。ならば、彼の正体を推して知るべし。
「そう、そういうことね」
メニューを閉じ、ごった返す人混みから離れるとシノンは早速圏外へと足を向けた。強い自分を追い求める彼女が、倒すべき敵と認めたのだ。
「待ってなさい、『
「せやから離れろ!」
「待ってそれで殴るのはやめて!? せめて次の町まででいいから!」
その頃、噂の賞金首たちは偶然拾ったバギーに乗せる乗せないで騒いでいたのだった。
こんな話を誰か書いてくれないかなぁ。