亜人の町を発見してから数ヶ月が経過。
ナノメタルの総量を1億5000万トンに達したため、一度ナノメタルの増殖は打ち切った。
兵器開発については三機一隊のヴァルチャー編隊を10ダース。
操縦方法は遠隔による手動操縦と自動操縦を切り分ける遠隔操作と人が直接乗って操作する有人操作の操縦システムを採用。
武装は50ミリ口径プロトン粒子ライフルを2門。実弾ではなく、圧縮したプロトン粒子を発射するいわゆる粒子ビーム兵器だ。
破壊力は戦車の主砲どころか、戦艦の47センチ砲並みだ。そしてこれは粒子圧縮率や出力を調整することでその威力、射程の細かいコントロールまで実現した。
怪獣が相手にドンパチやるための機体だし、多分、この威力調整機能を使う日はまず来ないだろう。まあ念のため搭載できる機能は全て搭載しておいた。
飛行速度はかつて存在していた戦闘機と同じようにマッハ2に達し、機動力や運動性能はヘリコプターよりも融通が効き、ホバリング性能も遥かに高い。
メカゴジラシティの半径50キロ圏内であればらシティから無限にエネルギーの供給を受けることができ、その範囲内なら遠隔操縦もできる。
逆に言えばシティから50キロ離れたら活動時間が大幅に制限される上に、遠隔操縦機であれば墜落もあり得るということになる。時間と資源にはかなり余裕があるため、その問題を克服するため、さらに高い能力を持つ新型ヴァルチャーの開発にも着手した。
そして一機だけ完成までこぎ着けた新型ヴァルチャー。
上記のエネルギー問題を克服し、性能の大幅な向上にも成功した最新モデルだ。
飛行速度は巡航形態でマッハ2、最大速度ならマッハ7を超えるマニューバが可能だ。パイロットにかかる負担も慣性制御装置によって緩和することができる。
なぜここまでの機体を建造できたかと言うと、
使っているエンジンに秘密がある。
GNドライヴ[T]
ナノメタルシティ内のサーバーから新しく見つけたデータに残っていた記録にそのエンジンについて基礎理論や未完成の設計図が残されていたのだ。
そしてこのGNドライヴが生み出す未知の粒子……GN粒子がもたらす効果についても研究データが残されていた。
本来はメカゴジラにGNドライヴを搭載する予定だったらしいが技術的、時間的な問題が多く採用を見送られたこのエンジンを数ヶ月もかけて技術的課題を見直し、克服した。
開発に成功したこのGNドライヴ[T]を試験的に搭載したヴァルチャー……さしずめプロトGNヴァルチャーか。
プロトGNヴァルチャーを開発。テストを行った。
その結果、通常のヴァルチャーにGNドライヴ[T]を載せただけのプロトGNヴァルチャーはド派手に空中分解を起こし、爆発四散した。
「ふははは!見ろ!ヴァルチャーが!ヴァルチャーがゴミのようだ!!あははは!きれいな花火じゃないか!アハハハハハハハ!!」
数ヶ月かけて開発した新型が爆散した。
数ヶ月間の俺の苦労はなんだったんだろう。
そう思うと面白くって可笑しくって、不思議なことに腹の底から笑えた。次の日腹筋が筋肉痛になるほど笑ったのは、生まれて始めての体験だ。
そして次の日、腹筋の筋肉痛が治ると早速GNヴァルチャーのデータと設計を見直して解析する。
そして結果として、通常のヴァルチャーにただドライヴを載せるだけだとその互換性の無さ、ドライヴとヴァルチャーの相性、タウ型GN粒子の影響で機体にかかる負担がもはや自殺に等しいレベルであると判明した。
つまり、ヴァルチャーにGNドライヴ[T]を搭載するためには機体設計そのものをGNドライヴ[T]に合わせて改良する必要があるということだ。
「こりゃあ、また手間がかかるなぁー」
まあ時間も資源もいくらでもある。
気長にやればいい。
俺の心のオアシス、亜人の町の映像を見て一息つく。
気長にやればいい、焦る必要はないんだからな。
少年
主人公。擬似GNドライヴの開発に成功。
この時点で兵器関係の技術は他の国から見ればカンスト状態なのに最終目標が打倒ゴジラだからまだ進化し続ける魔帝もドン引きのマジキチ。そしてすっかりギムの町が大好きとなる。
そして最初の以降は兵器開発に専念して調査をほとんど行っていないため、この世界に平行世界の日本国があることや弱肉強食のルールも知らない無知無知状態。
プロトGNヴァルチャー
擬似GNドライヴ搭載型ヴァルチャーの試作品。
性能は半端なく高かったけどドライヴの負荷に耐えきれずに爆発した。
フリーザ様も大興奮の打ち上げ花火となる。