メカゴジラシティ召喚   作:アメコミ限界オタク

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本格的な無双が(ちょっとだけ)始まる。


第五話 ガンダムヴァルチャー、大地に立つ。

GNヴァルチャーを正式採用してから数ヶ月経過。

プロトGNヴァルチャーⅡのデータから発展機としてより実戦向きに進化発展させた機体としてガンダムヴァルチャーを開発した。

 

この機体は頭頂高22メートル、重量44トンとこれまでのGNヴァルチャー比べてかなり大型化している。参考までに言うと、以前のGNヴァルチャーは頭頂高7メートル、重量10トン程度だ。

およそ3倍の身長に4倍以上の体重と、かなりサイズアップしたのだが、その分機体性能と安定性はこれまでの比ではないほど跳ね上がっている。

 

このガンダムヴァルチャーの戦闘コンセプトを狙撃・砲撃・機動戦・格闘戦に設定し、それぞれに特化したカスタム型や第二世代のガンダムの開発も視野に入れてはいるが、そこは今のところ保留にしておこう。

ヴァルチャーの開発に夢中ですっかり忘れていたが、そろそろメカゴジラの開発にも本腰を入れて着手しないといけない。

 

ガンダムヴァルチャーの試運転は既に完了しているので、今日はヴァルチャー開発の一時終了祝いと休暇を兼ねて、この機体でシティの外に出かけてみようと思う。

 

最近はヴァルチャー開発に忙しくてすっかり忘れていたが、例の亜人の町の様子を見てこようっと。

 

荷物確認!弁当ヨシッ!水筒ヨシッ!医薬品ヨシッ!着替えヨシッ!タオルヨシッ!全部ヨシッ!

 

しゅっぱーつ!

 

 

 

 

GN粒子の光は朝焼けの空とすごく相性がいい。

主に綺麗さという意味で。

 

ガンダムで空を飛んでいると、あっという間に亜人の町上空に着いた。

気付かれないように光学ステルスモードで機体を透明化しているため、目撃される心配もない。

 

久々に見に来た町は……燃えていた。

 

「は?」

 

どう言うことなんだこれは。なんで町が燃えてんだよ。

眼下で広がる光景は、この世の地獄。

 

ワイバーンの群れが亜人たちの町を蹂躙している虐殺の現場だ。これは生存競争じゃない、虐殺だ。

ゴジラが東京を襲った時を思い出す。

俺の家が焼かれ、家族が全員死んだ夜。

失意の中、難民キャンプに避難していたあの日、メガヌロンや大コンドルの群れに襲われて食われる恐怖。

 

この穏やかな町を見ているうちに忘れかけていた記憶を鮮明に思い出した。

 

そうだよな。怪獣は皆殺しにしなきゃ、怪獣と戦わないと。

 

そのためのガンダムだ。

 

 

 

 

 

クワ・トイネ公国西部、国境から20キロの町ギム。

 

その日、亜人撲滅を掲げる人間史上主義国家ロウリア国の軍隊がこの町への侵略を開始した。

 

クワ・トイネ国の食料事情を支える、特になにもしなくても野菜が生えてくるほど豊かな土地はどんな世界に置いても宝の山だ。特に、弱肉強食、力が全てのこの世界では強いものがこれを奪うことは罪ではないのだ。

 

そして亜人排斥国家であるロウリア国が、亜人が多く住むクワ・トイネ国民がこの土地に住むことなど許しはしない。

 

――獣風情が、誰の許しを得てこの土地に住み、この世界で糞を垂れ流し、息を吸っているのか。

 

ロウリア国は非常に傲慢なことに、クワ・トイネ公国の亜人への認識はこの程度でしかなかった。

 

よって、いつかこの日が来ることは想像に難くない。

 

「ロウリアのワイバーン多数がギムへ侵攻してきた!!

同時に歩兵……数万が国境を越えている!!

繰り返す、ロウリアが攻めてきた!!はっ?!やめ……――――ッッッ!!」

 

斥候からの連絡が途切れる。

 

「なにがあった!?応答しろ!繰り返す!応答しろ!」

 

ギムの駐屯兵がロウリア王国方面へ双眼鏡を向けると、ロウリアのワイバーン部隊がすぐそこまで迫っていた。

 

ギムの駐屯飛龍隊が直ちに全騎出撃し、迎撃に当たるが、元々数も質も負けている相手に不意を突かれたようなもの。

 

瞬殺という言葉の意味の解説に使えるくらい、あっさりと飛龍隊は全滅させられた。

 

「ちくしょう……やってやる!ひとりでも多く道連れにしてやる!!行くぞぉぉ!!」

 

迎撃に当たった飛龍隊を返り討ちにしたロウリアワイバーン部隊は、その勢いのままギムの町を攻撃する。

 

町を守ろうとしたギムの兵士は、正規兵も義勇兵も逃げ遅れた民間人まで関係無く無差別に爆撃を受け、ある者は体を粉砕され即死し、ある者は生きたまま火に焼かれて苦痛に悶えながら焼け死んだ。

 

地平線では数万を超えるロウリア歩兵がギムの町の数キロ近くまで列を成して進軍している。

 

「ここまでか……」

 

この町の防衛を誇りにしていた名も無き騎士は、頭から血を流して倒れていた。

下半身は崩れた家屋の下敷きとなり、身動きすら取れずに、悪魔のようなロウリアのワイバーンが我が物顔で飛び続けている空を見上げている。そのワイバーンの一匹と目があった。

 

彼女に向けてそのワイバーンは大きく口を開くと、火球を吐き出そうとする。飛龍隊を悉く撃墜し、ギムを焼き払ったあの攻撃を。

 

「いずれ、お前たちに我が神が報い下す……それまで好き勝手やってろ……」

 

その時、ワイバーンの頭をオレンジの閃光が貫いた。その光線はキラキラした雪のような粉を散らして消える。

ロウリアのワイバーンを一撃で葬る絶大な殺傷力とは裏腹に、儚くも永久の美しさすら感じられる。

 

とうとう神が降臨したのか。

 

あまりにも呆気ないワイバーンの最期と、その光のあまりの神々しさに、彼女……セイエイは本気でそう思った。

神の光はその一発では終わらず、ギムを襲うワイバーンに次々と降り注ぐ。天から降り注ぐ神の光は、寸分の狂いも撃ち漏らしもなくワイバーンを貫き、撃墜する。まるで神話のような光景だった。

 

ロウリア軍歩兵隊、騎兵隊がギムに到着する。

 

その眼前には、光学迷彩を解除した鋼鉄の翼を持つ巨人の天使が中空に現れる。

ギムを守るようにロウリアの軍に立ちはだかる光を纏う鋼鉄の翼のある巨人。

セイエイの目には、それが神の降臨として映っていた。

 

そして神はゆっくりと大地に降り立つ。

 

鋼鉄の巨人ガンダムヴァルチャー、異世界の大地に立つ。

 

 

 

 

 





ガンダムヴァルチャー
少年が造り上げたGNヴァルチャーの進化形態にしてOガンダムポジションの機体。今の時点では一機しかないがボタンひとつで量産可能かつ、既に無敵の兵器なのにまだ進化し続ける情け無用の鬼。
日本含む列強国がガンダムヴァルチャーの存在を知れば、軒並み息の根が止まるレベル。


セイエイ
ケモミミくっころ女騎士。
騎士になったばかりのぴちぴちの16歳。
主人公である少年を差し置いて今作で最初のネームドキャラになった金髪碧眼美少女。
GN粒子の光を纏いながら降臨したガンダムヴァルチャーに神を見出だした。多分ヒロイン枠。

ロウリア王国軍
原作でもギムで虐殺してた胸糞連中。慈悲はない。

ギム
クワ・トイネ公国のロウリア国境付近の町。
人口は10万人程度でそこそこ大きい。
日本国召還原作ではロウリアの侵略を受けて物語で最初の胸糞展開の舞台となる。


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