THE 異世界防衛軍 〜この素晴らしい英雄たちに祝福を!〜 作:EDF!!!
ギュイイイイイイン!!ズドドドドドドドーン!!
イヤッホー!!
テスト勉強?・・・・・・・・・EDF6のDLCまだかなー(目逸らし
「ちょっと!何で4万ぽっちなのよ!!私がどんだけ必死こいてキャベツ捕まえたと思ってんのよ!?しかも籠一杯に4、5周はしたわよ!?」
ギルド内にて、アクアが金髪ウェーブの受付の胸ぐらを掴み怒鳴り散らしている。
「それが・・・・・・アクアさんが捕まえてきたのは、ほとんどがレタスでして」
「レタス!?何でレタスが混じってんのよ!?」
「わ、私に言われましても・・・・・・」
はぁ・・・またやってるよアイツ・・・。
俺はエアレイダー、カズマ、めぐみん、ダクネスと共に空いている席につき、しばらく様子を見ていた。
あれから数週間して、例のキャベツ狩りの報酬が支払われることになった。
ダクネス、めぐみんは結構な額の報酬を貰ったようで新調した鎧、杖を俺達に披露してきた。
・・・いつの間に回収してたんだ?
カズマは・・・見た所装備は変わっていないが、一体いくら貰ったのだろう?
確認しようと思った時、受付との話が付いたらしいアクアがニコニコと笑顔を浮かべながら俺の方へ一直線に向かってきた。
「ストームさぁん?今回のクエストの報酬ー、おいくら万円?」
分け前が欲しいということか。ふっふっふ・・・せいぜい驚くがいい。
「250万だ。」
「私は275万よ。」
「え?」
アクアの表情が凍り付いた。
そりゃぁアレだけ倒してバイクで一気に回収したんだ。手でカゴに入れるのとは訳が違う。
エアレイダーもヘリを使って乱獲していた。その時に何処かからおいずるいぞ!と声が聞こえたが気にしていなかった。
「何ですかそのべらぼうな金額は・・・」
「それだけあればしばらくは遊んで暮らせるな。」
「・・・少しだけわk」
「やらないからな(ね)。」ソンナー
アクアは俺に見捨てられたので、ターゲットを変えたのかカズマの方を向いた。
「カズマさんは?おいくら万円?」
「350万ちょいだな。」
「「「「「さん・・・・・・!?」」」」」
それを聞いたエアレイダーを除く全員が声を失う。
俺たち二人はビークルを使って回収したので半分ズルしたようなものだが、カズマは手で全て回収した結果がこれなので相当な量を回収したことになる。
「カズマさん!!貴方ってその・・・えーっと、そこはかとなk」
「言っとくがこの金はもう使い道決めてるからな、分けんぞ?」
「カズマさああああああああん!!お願いよおおおぉぉぉ!!」
アクアは半泣きでカズマに縋りついた。
「しかし、困ったものだな」
俺は歩きながら大きくため息をついた。
その翌日の朝、俺はエアレイダー、カズマ、めぐみんと共に街の外へとやって来ていた。
あの後、何とかしてカズマから分け前を貰ったアクアはもっと金を稼ぐためクエストに行こうと皆に提案した。
しかし珍しいことに残されていたクエストは皆、高難易度の物だったのだ。
ダクネスがブラックファングと呼ばれる巨大熊の討伐を提案したがカズマに即却下された。
ギルド職員曰く、この近辺の小城に魔王軍幹部が住み着いた為、他の弱いモンスター達は隠れてしまい仕事が減っているそうだ。
俺は新しい武器の性能を試す絶好のチャンスだと思い詳細な情報を聞き出そうとしたが、無茶をするなとカズマに止められた。
「・・・となると国の首都から腕利きの冒険者や騎士達が派遣されてくる来月まではまともなクエストはできないのか。」
「ですね。となると、2人にはしばらく私に付き合ってもらうことになりそうですが・・・」
カズマとめぐみんが頷く。
俺達が街の外へ出てきているのはめぐみんに爆裂魔法を撃たせるためだ。
彼女は1日1回爆裂魔法を撃つことを日課にしているらしい。
クエストが受けられない今となってはどこか迷惑の掛からない適当な場所で撃つしかないのだが、1人では撃った後行動できないので連れて帰る者が必要というわけでカズマが抜擢された。
ちなみに俺とエアレイダーが連れて来られている理由は、爆裂魔法の特訓の為、お手本として何か強力な装備を見せて欲しいということらしい。
爆撃やロケットランチャーを見せてお手本になるのか怪しいが、断るとまたひっつかれて通信設定を狂わされるのは嫌らしくエアレイダーは速攻で了承していた。俺?俺は暇だから承諾したに決まっているだろう。
「あ!あれにしましょう!!」
と、しばらく歩いているとめぐみんが何かを見つけたようだ。
「あれは・・・廃城か?薄気味悪いなぁ」
カズマが呟く。
見れば遠く離れた丘の上にポツンとボロボロの古城が佇んでいた。
「大丈夫か?人は住んでいそうもないが・・・・・・」
「心配いりません!あれなら破壊しても誰も文句は言いません!!さぁ、ストーム!エアレイダー!お手本を!!」
俺の心配をよそに、めぐみんはワクワクしながらこちらを見つめている。
やれやれ、仕方ない。やるか・・・。
俺は装備の準備を始めた。
「えーっと?何がいいんだ?何か要望があるなら聞くが・・・」
「派手でかっこよくて強いのなら召喚獣でも魔法でも何でもいいです!私はそれを取り込んで爆裂魔法を強くしたいんです!!」
めぐみんはさっさと俺の装備が見たいだけのようだ。
まぁとりあえず強力な物を出すか。
「分かった。危ないから前に出るなよ」
3人を下がらせ、俺はすぐに新武器を出すと城に向かって狙いを定めた。
「ジェノサイドガン!ファイア!」
引き金を引くと紫色の光線のようなものが放たれ、即座に古城に命中する。
瞬間、目が眩むほどの閃光と共に城が大爆発し真っ赤な炎に包まれ、遅れてかなり離れているここまで爆風がやってきた。
このジェノサイドガンは範囲こそ空爆に及ばないが、その威力は一撃でほぼ全ての敵を葬るほどの威力を誇る。何なら怪生物もワンパンできるレベルになっている。因みに爆発半径は何と75Mに及ぶ。この数値はテンペストATをも凌ぐ程だ。
これならめぐみんも満足するだろう。
「す・・・凄いです。凄いです、ストーム!これこそ私が求める力!!」
振り返ると、めぐみんが爆風に吹かれながら飛び跳ねている。カズマはぽかんと口を開けていた。
満足してくれたようで何よりだ。
しかし、あれじゃ城はバラバラか?何か代わりに狙えるものを探さなくてはな・・・・・・。
そう思った時、
「おいおい嘘だろ・・・」
驚くべきことに、晴れてきた爆炎の中には多少外壁を崩しながらもまだ原形を保っている城の姿があった。
何という頑丈さだ。本当に只の建造物か?
「それじゃぁもっとすごいのを見せてあげましょう。」
とエアレイダーがアーマメントと書いてある発煙筒を投げた。ん?アーマメント?それはまだ要請できないんじゃなかったのか?
俺の疑問は他所に、30秒もすると俺たちの前には人型の巨大なロボットが鎮座していた。
「うおぉぉぉぉ!何だよこれ!?これもEDFの兵器なのか!?」
「これはギガンティックアンローダーバルガ・・・の最終強化版。アーマメントバルガよ。最大の特徴は背中に搭載されたカッパー砲よ。しかもこれは開発部に無理言って、遠距離攻撃ができるように改造してあるのよ。」
驚きと喜びを隠せないカズマに対して、エアレイダーが解説を入れる。・・・ん?遠距離攻撃?おい待てまさk
「それじゃぁ早速撃っていきましょう!」
慣れた手つきでバルガに乗り込むととてつもない勢いで発射準備が完了していく。もうどうとでもなーれ。
『遠距離モード、セット完了!』
『カッパー砲、ファイア!!』
お馴染みのアピールの後、カッパー砲が古城の城壁と頂上を真っ二つにするように放たれた。
直後、ジェノサイドガンとは比べ物にならない程の爆音と爆風が辺りを襲った。
「エアレイダー・・・これ威力上げた?」
「上げてないよ?本来広範囲に撃つべきものをあの小さな範囲に撃ったらああなるわよ。」
ん?だとしたらカッパー砲ってかなりヤバい代物なのでは?
まぁあんなものを食らってしまってはひとたまりも無いだろう。煙が晴れたら粉々になった古城と・・・え?
「うっそぉぉぉ。何で形を保てるの?」
そこにあったのは外壁こそ吹き飛んだものの、原型を何とか留めたメインの城だった。
うーんこいつは・・・
「では・・・今のお手本をイメージして、私も行きます!!」
めぐみんが詠唱を始める。
それよりも、あの城の頑丈さに俺たちはとても興味が沸いた。
これは色々検証してみる必要があるな。
その日から、俺達4人の新しい日課が始まった。
やる事は単純だ。
二人で様々な武器や要請を城に撃ち込む。それをお手本にめぐみんがエクスプロージョンを撃つ。そしてカズマがめぐみんを背負い一緒に帰るといった流れだ。
帰る途中に、ズームで確認した城の損壊状況を記し、チェックしている。
ちなみにアクアはバイトに、ダクネスは実家に筋トレへ行っているらしい。
それは寒い氷雨が降る夕方。
『攻撃地点確認。ロケット弾、ファイア!!』
「CA90爆弾!投下!!」←ヘリ空爆
「『エクスプロージョン』ッ!」
それは穏やかな食後の昼下がり。
『目標座標を受信、発射しろ!!』
「ゴリアスZD!ファイア!」
「『エクスプロージョン』ッッ!!」
それは早朝の爽やかな散歩のついでに。
『そこね?照射!!』
「うおぉぉぉぉ!!せいやっ!!」
「『エクスプロージョン』ッッッ!!」
「おっ、今のはいい感じだな。天から降り注ぐレーザーの雨みたいなのとグレネードの爆発を見たのが良かったのか分らんけども、最初に二人が見せてくれたお手本に近づいてきたんじゃないか?相変わらず不思議とあの城は無事(?)だが、ナイス爆裂!!」
カズマが爆裂魔法の評価をしグッとサムズアップすると同時にめぐみんもナイス爆裂、と親指を立て返し2人は談笑している。
「うーん、スプライトフォールは効果小と・・・どれもイマイチね。」
エアレイダーはデータを見直しながら唸り声をあげる。
今の所、最初に撃ったカッパー砲が一番効果が高かったかもしれない。毎日でもカッパー砲で試したいところだが誤射が怖いからなー。
「おい、ストーム帰るぞー。」
「早くいきましょう。」
3人が呼びかける。
まぁ、誤射してしまったらその時だ。
俺はそう思い、3人と共にギルドへと帰った。
「緊急、緊急!!全冒険者の皆さんは直ちに武装し、街の正門に集まってください!!」
めぐみんが爆裂魔法の修業を始めて1週間後の朝、ギルド内に大声でアナウンスが流れた。
「やれやれ、何だ?またキャベツか?」
「いや、それは無いはずだが・・・」
ダクネスと話しながら、そのアナウンス通り俺達は他の冒険者たちと共に正門まで移動した。
するとそこには凄まじい威圧感を放つモンスター・・・いや、騎士が立ちはだかっていた。
それはフルフェイスの兜で覆われた己の首を脇に抱え首のない黒馬にまたがる漆黒の騎士。明らかにこれまで戦ってきたモンスターとは格が違うと一目で分かる。
「あれは、デュラハンか!?」
誰かがそういった。
デュラハン、ゲームなどで聞いたことがあるな。確かリッチー、ウィズと同じ上級のアンデッドモンスターだ。
「・・・・・・俺は先日、この近くの城に越してきた魔王軍幹部の者だが・・・・・・」
突然、デュラハンが口を開いた。
強敵が現れたことに興奮が隠せない。是非とも強度を測ってみたいものだ。
元の職業が職業なので先制攻撃してしまいそうだったが、もしかしたら友好的な話かもと思い話を聞くことにした。
「まま、毎日毎日毎日っ!!お、俺の城に爆発魔法やら光魔法やら爆裂魔法やらを撃ちこんでく頭のおかしい馬鹿共は、誰だああああ!?」
自身の持つ首をプルプル振るわせた後、デュラハンは怒りながらそう叫んだ。
「おまけに空飛ぶ鉄の棺桶から爆弾を投下してきた奴もいるよなぁァァ!!!!」
・・・あそこに住んでたのか。魔王軍幹部。
しかし参ったな。もし俺やエアレイダー、めぐみんが犯人だとばれたら戦闘になるやもしれん。
あのモンスターが突撃してきたら間違いなくケガ人が出る。
・・・よし!効くかはわからないが、ここはイチかバチか先制攻撃だ。
そう思い俺はエアレイダーに目配せしデュラハンに突貫した。
カズマ視点
「魔法の質が明らかに違うから2人以上いるのは分かっているぞ!!出てこぉい!!」
大変お怒りのデュラハンに、冒険者たちはざわつき始めた。
「爆裂魔法?」
「光魔法は分かんねぇけど、爆裂魔法っつったら・・・・・・」
「あぁ・・・・・・」
周囲の視線が一斉にめぐみんに集まった。
めぐみんは他の冒険者に視線を逸らそうとするが、無駄だと分かったのか。ため息をついてデュラハンの前に行こうと1歩前出た。
「お、お前か!お前が毎日毎日俺の城に魔法やら何やらを・・・って何だお前!こっち来るな!」
と、ストームがデュラハンに突撃し、エアレイダーからはデュラハンの胴体に一筋の光線が伸びている。
お、おいまさか。
『バルジレーザー、照射!!』
隣から声が聞こえたと同時に、天から極太の白いレーザーがデュラハンを包むこむように落ちてきた。
「ひょわあああああああ・・・・・・!?」
「マグマ砲ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!と千号だぁぁぁぁぁぁぁん!」
エアレイダーのレーザーとストームの追い討ちによって何かが焦げるような音と匂いと共に徐々にデュラハンの叫び声が小さくなっていく。
声が聞こえなくなった後も、レーザーは消えずに照射されている。
「・・・やったか!?EDF!EDF!!」
と、それを見た隣でレーザーを放った張本人。エアレイダーが雄叫びを上げた。
「大勝利だ!!」(定型文
ウオォォォォォォォォォ!!
それに続き、ストームや周りの冒険者からもワッと歓声が上がった。
「すげぇ!一瞬で魔王軍幹部を仕留めちまった!!」
「大したもんだ!!」
「キャベツ収穫の時から違うなって思ってたのよ!!」
皆が、二人を称賛する。
「やっぱりストーム達がいれば安心ね!!」
「流石です!」
「素晴らしい・・・今度、私にもあれを使ってくれ!!」
ウチのパーティーの連中も大絶賛だ。
いや確かに褒めるべきなんだろうけどさ、あぁ、何だろうか。
あのデュラハンの人可哀想だな。俺はそう思った。
エアレイダーは頭を掻きながら照れている。ストームは当然だな、と言った感じである。
『バルジレーザー、緊急冷却に入る』
どうやらようやくレーザーの照射が終わったらしい。
「いや、それほどでも・・・・・・えっ、そんな嘘ぉ!?」
突然、エアレイダーの声色が変わった。
視線の先には、レーザーが巻き上げた砂埃から徐々に姿を現すデュラハンの姿があった。
あれを耐えたのか!?
「タフな奴ね・・・威力を上げましょう!スプライトフォール射撃モードスタンバイ!!」
エアレイダーが装備を切り替え構える。
デュラハンは剣を地面に突き刺し、膝をついて弱っているようにも見える・・・鎧や剣はズタズタになっている。確かにここで畳みかければ今度こそ倒せるかもしれない。
「はぁ・・・・・・後の二人は貴様らだなああああ!?この恥知らずがああああああ!!その小娘と一緒に前に出ろおおおお!!」
デュラハンは勢い良く立ち上がるとEDF組を見て怒り狂った。
俺の見間違いだった。あんまり弱ってないな。
その怒声に圧倒されたのか、エアレイダーは一瞬戸惑った後、武器をしまい少し申し訳なさそうにしながら、めぐみんと共にデュラハンの前へと向かった。ストームは・・・武器こそしまったものの、千号弾?を手のひらでジャラジャラさせてる。怖い。
「さっき分かったぞ、光魔法使ってきたのは貴様だな!?何でわかるかって?最近も似たようなの撃ち込まれたからな!!何ださっきの光魔法、見たことないぞ!?お前何だ!?絶対この街の冒険者じゃないだろ!?いくら俺でもさっきのは一瞬食らった直後、咄嗟に剣で防いでなかったら絶対消滅してたぞ!?おまけにあの炎属性の攻撃は何だ!!当たり前のように鎧を貫通して中身にダメージを与えるなんて聞いてないぞ!!更に爆弾をバラバラ投げやがって!!そもそも不意打ちとか貴様には騎士道精神の欠片もないのかこの外道がああああ!!」
「えぇっと・・・ごめんなさい。」
「何を言ってるんだ?戦闘において、無警戒な敵に対して先制攻撃をするのは当たり前だろう?そもそも俺は騎士道精神とかしらねぇし。」
エアレイダーはデュラハンに凄い剣幕で説教を食らい、ぺこりと頭を下げる。ストームは先制攻撃したことを正当化している。
何だかすごいシュールだ。
「ということは、爆発、爆裂魔法撃ってくるのはお前だな!?」
デュラハンがめぐみんを見る。
めぐみんは若干気圧されたようだがすぐにいつもの調子でマントを翻しポーズを決める。
「我が名はめぐみん!!アークウィザードにして、爆裂魔法を操り者!!続けてどうぞ!!」
めぐみんは何故かストームにも合図を送る。
エアレイダーも渋々といったように自己紹介を始める。
「俺はストームだ。そっちはエアレイダー。ちなみに爆発魔法っていうのは俺たちのやつだな。」
「お前なぁ!!ってかめぐみんにストームにエアレイダーって何だ!?バカにしてんのか!?」
めぐみんが、ちがわい!と否定する。名前に関しては3人ともふざけてると思われても仕方ないよな。
「ふん、まぁ良い。俺はお前ら雑魚にちょっかい出しにここへ来たわけじゃない。しばらくはあの城に滞在するが、もう魔法を撃つな。特にそこの二人組は頼むからやめてくれ。いいな?」
「すいませんでした。詫びと言ってはアレですが、このゲロマズレーションを・・・」
「無理です。紅魔族は1日1度、爆裂魔法を撃たないと死ぬんです。」
デュラハンの申し出をストームが了承したにもかかわらず、めぐみんは拒否した。
「お前紅魔の者か!道理でイかれた名前してると思ったら・・・・・・って、そんな話聞いたこともないぞ!?出鱈目言うんじゃない!!」
「私の両親に貰ったこの名前に意見があるなら聞こうじゃないか!」
「おい、2人とも落ち着け・・・」
めぐみんとデュラハンの言い争いが始まってしまった。ストームは必死に2人をなだめようとしている。
何だこの茶番劇のような光景は。だが、もうちょっと見守っていたい気もする。
アクアもその様子をワクワクした表情で見つめていた。
しばらくして、デュラハンがやれやれと肩をすくめた。
「はぁ、どうあっても爆裂魔法を撃つのをやめる気はないと?俺も元は騎士だ、弱者を刈り取る趣味は無い。だが、これ以上迷惑行為を続けるというならこちらにも考えがあるぞ?」
デュラハンの雰囲気が変わったのを見てめぐみんは後ずさるが不敵な笑みを浮かべる。
「迷惑行為してるのは貴方の方です!貴方があの城に居座ってるせいで私達は仕事が出来ないんですよ!!それにこちらには今、対アンデッドのスペシャリストがいるんですからね!先生、お願いします!!」
そして、その後の対処を全てアクアに丸投げした。
アクアはしょうがないわねー、と満更でもなさそうに前に出た。
「ほう、アークプリーストか。だが俺は魔王軍幹部の1人。この街にいる低レベルのアークプリーストに浄化されるほど落ちぶれてはいないし、対策も出来ているが・・・そうだな。ここは1つ、紅魔の娘を苦しませてやろうか。」
「な、何だ?やる気になったのか!?気を付けろめぐみん、何か来るぞ!」
ストームが銃を構え、めぐみんに注意を呼び掛ける。
「まずい!!」
同時にダクネスがストームとめぐみんの方へ走り出す。
確かに何かまずそうだ。すぐに俺もダクネスに続いた。
デュラハンはアクアが魔法を唱えるより早く、めぐみんに左手の人差し指を突き出し叫んだ。
「汝に死の宣告を!お前は1週間後、死ぬだろう!!」
そうデュラハンが叫んだ時、めぐみんの前にはストームが立っていた。
「ぐわああああ!?」
ストームは持っていた銃を地面に落とし膝をついた。
「す、ストーム1!!?大丈夫ですか!?」
「くそっ、間に合わなかった!!」
めぐみんがストームの肩をゆすり、ダクネスは悔しそうにつぶやいた。
ストームの元についてみると、一見彼の見た目に変化はなく外傷もない。
「大丈夫かストーム!!何ともないのか?」
確認すると、ストーム1は自身の身体を軽く動かす。
「うーん・・・特に異常は感じないが・・・」
すると、その様子を見ていたデュラハンが少し感心したように声を上げた。
「ほぉ・・・・・・不意打ちを仕掛ける外道と思っていたが、仲間意識は高いようだな。少しだけ見直したぞ。」
そう言うなり、続けて勝ち誇ったように高らかに宣言する。
「その呪いは今は何ともない、若干予定が狂ったが危険因子も排除できて結果的に一石二鳥だ!いいか、紅魔の小娘よ!その兜の冒険者は一週間後に死ぬ。お前の大切な者はそれまで死の恐怖に怯え苦しみながら死ぬことになるのだ!!お前の行いのせいでな!!ハハハッ!!」
めぐみんの顔が青ざめる。更にデュラハンは続ける。
「これに懲りたら俺の城に爆裂魔法を撃つのはやめろ!・・・そして、紅魔の娘!そいつの呪いを解いてほしくば俺の城まで来い!俺のいる最上階まで来る事が出来たならその呪いを解いてやろう!まぁ、来ることが出来たらの話だがな!!ククク、クハハハハハッ!!」
そう言い放つと、デュラハンは首のない馬を呼び出しそれにまたがると去っていった。
あまりに突然の事態に周囲の冒険者たちは皆、立ち尽くすことしかできなかった。
めぐみんはストームの傍で青い顔をしながらわなわなと震えている。
しかし、俺はすでに心に決めていた。必ずストームを救うと。
彼はこのパーティ中、俺以外で一番常識人に近い存在な上、戦闘力も高い。
戦闘力が高すぎて度がすぎる時もあるが・・・何よりいい奴だ、絶対見捨てるなんて出来ない。
「ぬぅ・・・さてどうやって攻めればいいか・・・バウンドガンでもいいし、エアレイダーの電撃ドローンも使えるな・・・。あ!バイナリー弾が使えるな!」イヒヒ…
ストームは明らかにしてはいけない顔になっている。
俺はストームを安心させる為、肩に手を置き笑みを見せた。
「心配するなストーム、俺達が必ず助けてやる!!そうだろ?3人とも?」
「もちろんだとも!たまには私たちに任せてくれ!!」
「え、は、はい!・・・す、ストーム!大丈夫ですからね、すぐにあのデュラハンを叩きのめしてきます!」
傍にいるダクネスとめぐみんを見ると、ダクネスはすぐに。めぐみんは少し遅れて力強く頷いた。
ストームは少し驚いたかのようにこちらを見つめる。
「そうだな・・・じゃあ頼んだぞ。皆。」
珍しくストームに頼まれてやる気がMAXになり皆でどう進入するか考えていた頃に、アクアが呪いを一瞬で解除するとは誰も思わなかった。
スキュラ
マグマ砲+D110ブリーチャー+千号弾で封殺しよう。
焼いたり風穴を開けてやりましょう!