どうやらSCPと言うのになったらしい 作:YY:10-0-1-2
リクエスト1つ目!
ベルフェスティフ様、リクエストありがとうございます!
今回の話は……吾輩は猫である。名前はまだない。
俺はいま、机に突っ伏していた。なぜなら……
「はぁぁぁ……勉強疲れたぁ……」
俺は教科書とノートを置いて、少し体を伸ばす。
そう、勉強中だったのだ。
さすがに学生なので勉強しなければならないと思い、インタビューの時に言ったのだ。そしたらなんと了承が通り、ノートと教科書が俺に届いたって訳だ。
お陰で暇だった時間に勉強という時間が出来た。
元々勉強は嫌いじゃないし、ここにいるのは頭のいい人ばかり。だったら自分もやらなきゃという思いもある。
すると、トコトコとシガーロス*1がやって来て、机の上のノートに目を向けた。
「何やって……うわ。文字がいっぱい……」
見るなり顔をげっそりさせた。俺は頭を撫で、まだ速いよ…と伝えた。
すると、教科書をペラペラめくり、一つの作品に目が止まった。
「これなんて読むの?……は…である…」
「これは、『吾輩は猫である』って言うんだよ…夏目漱石って言う有名な人が作った小説なんだよ」
興味ありそうに俺を見る。
読んで欲しいのだろうか……大丈夫かな…?
「分かったよ…読むよ…」
シガーロスがやった!と言うふうにポーズをして、俺の足の上に乗った。
「じゃあ読むぞ?……吾輩は猫である。名前はまだない……」
■■
「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏…ありがたいありがたい……お終い」
シガーロスを見ると、少しクエスチョンを浮かべて頷いた。
「よく分かんなかったけど、可哀想……」
分かんなかったか……途中途中解説を入れたり、いい感じに例えたりとかもしたんだが……さすがに難しかったか……
「まぁ、大人になれば分かるよ」
「うん!」
しかし、夏目漱石って凄いな……こんな話を沢山作って世に売り出した。
見習って小説でも書くかな……丁度ノートもあるし、暇つぶしにもいいだろう。
すると、
「おい、猫出したか?」
「え?猫?居ないよ?」
シガーロスには見えていないらしい。なんだこいつ。SCPにしか見えねぇんだが……
とりあえず俺は会話を試みた。
「ほう、吾輩と話をしたいか。おもしろい」
猫は眠たげに顔を上げ、俺を見た。俺は何者だと聞いた。すると猫はその眼を擦ってその縦に長い瞳孔を俺に向けた。
「吾輩は猫である。いや、正確には猫の
なるほど。俺は自身の中に猫をうかべた。それがこいつだと言う。面白い話だ。
さらに、猫の言葉には、俺には分からないルビが浮かんでいた。だが、直感で感じることが出来た。なに、ただの直感だ。
つまり、こいつは俺たちが想起したアイデアという。
猫には分かったのか、頷く。
「理解がはやくて助かる。青年。その中でも吾輩は1つの
すると、後ろの少女が頭を傾げ聞いた。
「それが…『吾輩は猫である』ってこと?」
猫は鷹揚に頷いた。
「そういうことだ、少女。なかなか体が小さいとて頭が回るそうだ。結構だ。吾輩の主人に爪の垢を煎じて飲ませてやりたいものだ」
すると、少女は再び聞いた。
「主人って…優磨のこと?」
猫は首を振った。
「いや、青年では無い。この理解が早い青年と比べるにはあまりにもむくつけき」
どう意味なのか。俺は首を傾げながらも話に耳を傾けた。なに、この猫の話は実に興味深い。
俺は猫に物語の完結について聞くと、待て待てと促した。
「話を続けるが、吾輩はその
つまり物語の最後を自分で付けられないという事になる。
後ろの少女は悲しそうな顔で猫を見た
「貴方はつまり、その溺死する運命からは逃れられない、そういうこと?」
質問。猫は頷く
「まぁ簡単に言えばそういう事になるな。そんな顔をするな少女よ。これも摂理なのだ」
すると少女は猫を見たまま言葉を続ける。
「そんなの悲しいよ。ダメだよ…」
猫は首を振り近くにある水に体を滑らせる。
「ダメっ!」
「少女よ。何度も言うのは苦手なのでな。それに吾輩とて機嫌を損ねることもある。吾輩は溺れて死ぬ。吾輩は死ぬ。太平を得る。太平は死ななければ得られぬ。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。ありがたいありがたい」
そう言うと完全に猫は水に飛び込むが、なんと水が弾かれたのだ。どうしたのか
「……どういうことだ。なぜ死なん」
「かなしいよそんなの……」
見ると少女が手を前に出してるじゃないか。少女は自身の身についた力で無理やり物語をねじ曲げたのだ。
つまり、『吾輩は猫である』の最後は、『猫が溺死する』ではなく、『猫は死なず、生きる』という結末になってしまった
猫は憤りをみせ、少女を見る。
「まて、摂理を破るな」
少女は猫を撫で、首を振った。
「どうしても……なの?」
猫は首を振った。
「どうしても…だ。それが摂理、言わば結末なのだ。そもそも話を改変させるのはどうしたものか。その力は別のために使うものでは無いか」
俺は少女の頭を撫でやめさせるように呟いた。そうすると、猫の足に水が流れ込む。
「…分かった。元気でね」
猫はやれやれと言ったふうに、だがしっかりと少女見つめて頷く。
猫は水に落ちる。深く深く闇の中へ。太平を得るために闇の中へと沈んでゆく
俺はシガーロスの頭を撫でた。
「だめだろ?能力を使っちゃ。ただでさえ怖いのに」
物語を見れば別の文章になっていた。
『するといきなり視界が明るくなる。体が勝手に水を吐き出す。暫く喘ぎ何があったのかと見回す。すると少女がこちらを心配そうに見つめていた。主人ではない。太平を得ることは出来なかった。だが、吾輩は死なず生きた。ありがたいありがたい』
と別の文章が書かれていた。だが、それも一瞬ですぐに元に戻った。
一瞬だが、それも見えないほどだが。猫はあの時笑顔になっていたような気がする。助けようとしてくれたことにか。はたまた結末を元に戻したからか。
真相は分からないが俺はともかく今は寝たいと思った。
水底の猫をすくえよノーチラス
その言葉が頭に出てきた。
リクエスト通りに出来ましたでしょうか……
どんどんリクエスト待ってます!
SCPのリクエストはこちら!
SCP-083-JP ノーチラスと猫
http://scp-jp.wikidot.com/scp-083-jp
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
SCP解説のコーナー!
アイリス「今回はSCP-083-JP。ノーチラスと猫だよ!」
優磨「とは言っても、SCP-083-JP-Bの『猫』だけどな」
アイリス「まぁ、ノーチラスっていうオウムガイと合わせてのSCP-083-JPだからね……でもこの物語…感動しちゃうね」
優磨「何も救えないと思っていたノーチラスと、死ぬことしか出来なかった猫。いい感じに噛み合ってたな」
アイリス「うん!初めて見たかも……感動系…」
優磨「おいおい……歌う雨音もあっただろ…」
アイリス「ちなみに、「すくえよノーチラス」とは『救えよ』と『掬えよ』の2つが掛けられてるんだって!凄いよね!」
優磨「さては報告書を書いた作者天才だろ……」
アイリス「じゃ!また次回お会いしましょう!バイバ〜イ!」
好きな博士は?
-
ブライト博士
-
クレフ博士
-
コンドラキ博士
-
ライツ博士
-
ギアーズ博士
-
アイスバーグ博士
-
キング博士
-
トレビュシェット博士
-
クロウ博士
-
ソフィア博士
-
ザラ博士
-
ロジュ&ロス博士
-
グラス博士
-
日本支部なんだが!?