どうやらSCPと言うのになったらしい   作:YY:10-0-1-2

48 / 62

 最近SCPのモチベが上がってるので下がらないうちに投稿!
 しかし難産だよこれ……。


ファイル43 その男、ゲームビデオ

 

 今日も今日とてクロステスト…なのだがクロステストと言っても少し違う。

 

 クロステストのお相手はSCP-2639『ビデオゲーム・バイオレンス』オブジェクトクラスは元keter。いまはEuclidで、さらに機動部隊でもある。

 

 そんなSCPがどうして俺とクロステストするのか。

 

 「今回は、機動部隊の訓練のようなものだよ」

 「訓練?」

 

 隣から聞こえてきたソフィア博士の声に首を傾げる。

 

 「あなたみたいな不死身、もしくは耐久性が高いSCPに出会った時の対処法とかを訓練するの」

 「なるほど…?」

 「なんで最後に疑問符がつくのよ……」

 

 そんなSCP他にも多々いると思うんだけどね。

 

 「もちろん、3人には既に了承を取ってるし、財団にも許可を取ってある」

 「そんでこの広い空間に来たわけだ」

 

 俺は周りを見る。何メートルあるんだろうなってぐらい広い部屋だ。まぁ、広いからこそ動けるってことなんだろうな

 

 あと、障害物のようなものがチラホラ見える。

 

 パソコンを見ると、チャットのようなものがポンポンと送られている。

 

 

 [GRRGRL]

 [WTF_STFU]

 [BOOGER]

 

 それが3人の名前なんだろう。俺はコンタクトを取るためにパソコンに近づく。

 キーボードに文字を打ってみる。

 

 『[JBREINER]あーあー?これ打ててる?』

 『[GRRGRL]聞こえてるよ、博士』

 『[BOOGER]え、これ博士が打ったの?だったら打ててる?とか聞かなくない?』

 

 それはそう。

 

 『[JBREINER]あー、俺はSCP-???-JPの優磨。あんた達の相手だ。よろしく』

 『[WTF_STFU]おお、こいつが相手か』

 『[GRRGRL]ジム、こいつとか言っちゃダメじゃない?初対面の方だよ?』

 

 丁寧な子がいて助かるよ。

 

 『[JBREINER]あぁ、いいよそんなにかしこまらなくて。普通に喋ってくれ』

 『[GRRGRL]えぇ、分かった』

 『[WTF_STFU]お前もSCPってやつなんだろ?』

 『[JBREINER]あぁ、そうだよ』

 『[BOOGER]随分と落ち着いているね?取り乱したりしなかったの?』

 

 取り乱したり、か。

 

 『[JBREINER]しなかった。自分に起きてる異変が特に気にもしなかったからね』

 『[WTF_STFU]oh…なるほどね』

 『[GRRGRL]わかった。そろそろ時間よね?』

 『[BOOGER]そうだね。準備しようか』

 『[JBREINER]わかった。俺も準備があるからね。お互い頑張ろう』

 『[WTF_STFU]相手に頑張ろうって…あぁ、それとあんまり俺たちを舐めるなよ?協力プレイはいつもやってるからな』

 『[JBREINER]あぁ、俺も全力で行く。全力でこい』

 

 

 俺はそう打った後、ソフィア博士の方を向いて頷く。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 マップロードが完了したと報告が来た。つまり訓練開始だ。

 目の前に武器を持った人間が出てくる。多分あれが3人なんだろう。

 

 「さて、行こうか…!」

 

 俺が地面を蹴って距離をとる。

 3人も動く。あの水色の髪の子がGRRGRLかな。女性アバターだし。

 

 GRRGRLがこちらに向けて銃を撃ってくる。俺はそれを血で防ぐ。すると、横から緑色の装備を着た大男がこちらに突っ込んできた。

 俺がそれを掴み、GRRGRLの方にぶん投げる。

 

 金色のヘルメットの子、WTF_STFUが走ってくる。WTF_STFUは俺に向けて何回か撃ちまくって、俺の気を引こうとする。

 

 ひとつの弾が俺の肩を掠める。

 だが、気にせずそこから血を吹き出させ、剣を作る。

 

 「コッチから行くぞ!」

 

 俺はそう言って走る。

 WTF_STFUが驚いたように後退りするも、すぐに走って障害物の方へと逃げる。

 

 させない……!

 

 俺は血で作った剣をぶん投げて、WTF_STFUの前で爆散させる。

 驚いたWTF_STFUは、足を挫いたのか倒れ込む。

 

 ()った!!

 

 そう思った瞬間、横から再び銃弾の幕が。俺に向けて撃って来たGRRGRLとBOOGERの2人はWTF_STFUを連れて障害物の影に。

 

 なるほど。協力プレイの話は本当に凄いらしい。お互いがお互いをカバーしあってる。

 

 

 クソトカゲとは違った方向で強いな……。何とかして連携を崩せないものか……。

 

 WTF_STFUは特攻してくるし、その身軽さで注意を引いてくるな…BOOGERはタンクとかそんな役割なのかな?GRRGRLは司令塔だな。リーダーと言われるのも納得。

 

 

 なら、GRRGRLを先に倒す。タンクは突っ走れば行けるかな?

 

 

 「ふぅ〜……」

 

 深呼吸。

 俺は手首に噛みつき、勢いよく噛みちぎる。ブシャァァッと漫画のように吹き出す血。

 さらに血を出すべくもう片方の手首も噛みちぎる。

 

 傍から見れば自殺行為にしか見えないだろうが、これで下は真っ赤な血で染ったな。

 

 

 WTF_STFUが回復を終えたのかこちらに走りながら銃を撃つ。それを血で防ぎながら横に目をやる。

 

 横ではGRRGRLとBOOGERが2人で手榴弾を構えていて、こちらに投げ飛ばしてきた。

 

 

 カチッと音が鳴って爆発が起きる。

 

 WTF_STFUがやったか!とガッツポーズを決めるが……

 

 

 「……ふぅ、あんまりやるものじゃねぇな……」

 

 俺は沢山のコウモリになり、空へ飛んで爆発を避けていた。その光景に3人どころか、ソフィア博士も驚いていた。

 

 俺は人間に戻ったあと、下にある血を操って槍へと変え、3人それぞれに放つ。

 

 WTF_STFUは腕が刺さったものの、そのまま俺に向かって撃つ。撃つ。撃ちまくる。

 

 だがそのまま当たる訳もなく、槍を掴んで盾にすることで弾を防ぐ。

 

 

 「ほれっ!」

 

 そのまま盾をぶん投げる。すると、前に出たBOOGERが投げた盾を掴む。

 

 腕力強ォ…!

 

 「ッッ?!」

 

 横からの銃弾。

 GRRGRLがコチラを撃ったのだろう。そちらに目を向ける。

 

 すると、視界が一気に変わる。

 俺が地面に叩き落とされたのだ。

 

 「なんだ?!」

 

 なぜ叩き落とされたのか。足を見ると、捕獲するような網がかかっていて、さらに重りも多く付いていた。

 

 なるほど。めちゃくちゃ重たいので捕獲する感じか。

 

 網を血のナイフで切ろうとする…切ろうと……硬ってぇなおい!

 これで出れなくなってるのか…対策は出来るな。

 

 無理やり足を切り、抜け出す。

 足の再生速度は以前、クソトカゲと戦った時よりもさらに速くなっていた。

 

 やっぱり……。

 

 

 その一瞬が仇となった。

 後ろから何かを食らった。それは俺の脳漿を炸裂させた。

 

 一時的に何も考えられなくなるが、その後すぐに回復した。

 

 「そこか」

 

 WTF_STFUがこちらを向いていたのでそちらの方へ槍を投げ、逃げられないように念入りに足と腕にぶっ刺す。

 

 それを見て、BOOGERが走り出す。WTF_STFUを助けようとしているのか?GRRGRLは俺の視界をダメにするためか、催涙ガスを投げてきた。

 

 それを吸ってしまった俺はゴホッと咳き込み、涙で前が見えなくなった。

 

 WTF_STFUに刺さっている槍を操り、GRRGRLとBOOGERにぶっ刺そうと針を横に伸ばす。

 

 そして、下にある血を操り、誰か一人を拘束した。

 

 催涙ガスの効果がだんだん慣れてきて、目を開けるようになった。

 捕まっていたのはBOOGERであった。

 

 

 …!

 

 「いねぇ、どこに?!」

 

 GRRGRLがそこには居らず、周りを確認する。

 そして、自身に影ができたことで気がついた。

 

 GRRGRLは、上に飛んでいたのだ。

 それはいい判断だな。だが…

 

 「そこは、少し前まで俺がいた場所だ。何もしてないわけないだろ?」

 

 俺の言葉が聞こえたのか、GRRGRLは後ろを振り返る。

 

 だが…………

 

 

 

 

 

 

 「何も無いよ。人の話信じすぎだ」

 

 俺はGRRGRLの方へ飛んでおり、手に貯めていた血をGRRGRLに向かって発射する。

 

 GRRGRLの肩と脇腹を難なく刺し貫き、博士から終了の合図が発せられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 『[WTF_STFU]だぁっ!チクショウ負けた!』

 『[GRRGRL]ごめん2人とも』

 『[BOOGER]いや、優磨さんが強かったよ。僕たちはまだまだだね』

 『[JBREINER]いや、十分強かったよ』

 

 俺がそう打つと、WTF_STFUが「へへ、そうか?」と送ってくる。

 あんまし舐めるなよ…?

 

 『[GRRGRL]うん。優磨さんがとても強かった。参考にさせてもらおうね』

 『[WTF_STFU]つぎは負けねー!』

 

 俺はあはは、と愛想笑いする。

 

 「それよりもあなた、コウモリになれたのね」

 「え、まぁ……見せてませんでしたから」

 

 ソフィア博士が目を細める。

 

 「今回分かったからいいけど、ちゃんと報告してよね」

 「あっ、はいすみません」

 

 俺が謝ると、もうっと言ってソフィア博士が腰に手を当てる。

 

 「報告書の修正しなきゃね」

 「お疲れ様っす」

 

 ソフィア博士がこちらをジト目で見てきた。

 

 俺のせいじゃない……先輩(デューク)が悪い。




SCP-2639 ビデオゲーム・バイオレンス
http://scp-jp.wikidot.com/scp-2639

SCPのリクエストはこちらから!

優磨への質問はこちらから!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
SCP解説コーナー!

アイリス「今回のSCPはこちら!SCP-2639『ビデオゲーム・バイオレンス』だよ!」

優磨「こいつらは、3人1組のSCPだな」

アイリス「うんうん。オブジェクトクラスは元keterだったけど、今はEuclidに下がってるんだよね?」

優磨「あぁ、コイツらは、とあるゲームの中に入り込んでしまったようで、10年以上もそれに気づかなかったらしい」

アイリス「1、10年……」

優磨「事案の1部によると、彼らは人間を『モンスター』として見ていたらしく、54人殺めてしまっている」

アイリス「耐えられないね…」

優磨「そこから彼らは、人間の役に立ちたいと言って機動部隊オメガ-9『スクラブ』に所属した」

アイリス「オメガ-9って?」

優磨「『圧倒的戦力の派遣を必要とする極限状況へのほぼ瞬間的な展開が可能な3体の異常実体で構成されています』つまり、恐ろしく強いSCPが出てきた時に派遣される部隊だな」

アイリス「なんか凄いね」

優磨「あぁ、事実、俺も今回のクロステストで苦戦を強いられていたしな」

アイリス「苦…戦……?」

優磨「どっからどう見ても苦戦だろ?」

アイリス「ま、まぁいいか。それでは次もまた見てね!」

いきなりシリアスに入ったら?

  • ビックリするけど応援する!
  • ふざけんなと罵る!
  • 作者のやりたいようにやればいいよ!
  • ハーレムルートするなら別に構わんッ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。