どうやらSCPと言うのになったらしい 作:YY:10-0-1-2
興が乗ったので投稿。
※グロテスクな要素が出てきます。苦手な方は一気にスクロールして後書きを見てください。
ライツ博士とソフィア博士は走っていた。
「なんであの二人はいないのよ!」
「もしかして、対峙したの……!?」
その言葉に、ライツ博士が冷や汗を垂らす。
優磨が負ける未来は見えない。だが、とんでもない被害が予想される。
それも、SCP同士のぶつかり合いだ。
ライツ博士達が駆けつけた時には…
「なに…これ……?」
「そ、そんな……!?」
その光景はまるで地獄絵図。
違う縦横無尽に広がっており、死体の匂いが漂っていた。
その数は優に数十人は超えている。
「うっ…」
何度もこんな光景は慣れてきた。
だが、このグロテスクなんて言葉じゃ表せられないような、そんな光景に嗚咽してしまう。
ライツ博士は蹲っているソフィア博士の背中を擦り、目の前の光景を静かに見つめる。
すると、大きな音が鳴り響く。
【ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!】
同時に、強大で、悪意で染まり、残酷な笑い声が響いた。
何人もの機動部隊の首が刎られる。
大きな血飛沫を上げて、倒れ、そして再び血溜まりを作っていく。
その化け物の、その声の正体は…
「ゆう……ま……?」
◇◆◇
──なんだここ。
──赤い。赤い…どんよりとした……水?
──俺は今どこにいるんだ?
──SCP-035……クソマスク野郎に…
──そうだ。あのクソマスク野郎、どこ行きやがった!
──待て、これなんだ?
──人の……手……!?
──なんでこんなものが浮かんでんだよ! 足、目、骨…!?
──クソマスクのせいか? いや、違う。
──俺の手が、重い…?
──そんな。
──まさかな。
──俺が……?
──
──違う!! そんな訳ねぇ! 俺はやってねぇ!
──なにか、何かが変なんだ!
──これは、俺の体じゃない!!
【そこで見てればいいさ】
──誰だ!?
【自分がなんであるか】
──俺が何か? 俺は人間だ!!
【その目で確かめろ】
──なんだってんだよお前は!?
【俺か?】
【俺は…】
【俺は吸血鬼だ】
◇◆◇
目の前で起こされる惨状。
優磨が、見境なく……機動部隊も、敵も、全てを殺しつくしている惨状。
腕が、脚が、頭蓋骨が、人間と呼ばれる生命体が、破裂し、壁や地面、天井に、その肉体を、中身をばら撒き、血が噴き出す。
しかも、それを自分を保護していて、自分の意見をしっかり聞いてくれて、自分よりも強く、自分よりもカッコ良くて、自分が大好きな人が行っている、そんなことをしている。
…耐えられなかった。
齢約10歳の少女には、とてもとても耐えられなかった。
どんどんと目の前が真っ赤に染まり、シガーロスの頬にべっとりと着く。
【死ね! 俗物共!!】
「これは……不味い!?」
SCP-035の放った弾が、
だが、まるで効いていないかのように身体を起こし、再生させる。
一瞬。
まさに瞬きした瞬間に再生したその肉体。
【引っ込め。三下】
SCP-035が切り裂かれる。
これまた一瞬にして斬られたのだ。
「ゆ…うま……? 嘘だよね?」
【なんだ貴様。何を見ている】
──やめて?
シガーロスが心の中でそう願う。
だが現実は非情だ。
優磨はどんどん、その血に染められた身体をシガーロスに向かわせる。
【なるほど、コイツの娘的ななにかか】
──お願い、元に戻って。
どれほどの願いが、どれほどの人々が、どれほどの儚い命が失われたか。
シガーロスは、その目から涙を流す。
「お願い……優磨……戻って?」
【貴様を殺せば、コイツも素直に効くようになるだろうな!!】
その凶器が迫る。
「もうやめてよ!! バカ優磨ぁぁ!!!!」
シガーロスの叫びが響く。
瞬間。
【あ?】
「……何?」
簡易的な話の内容↓
優磨が【吸血鬼】と名乗る誰かに意識を取られ、敵だけでなく機動部隊とも相手し、全てを壊していた。
その光景を見たシガーロスは、耐えられずに叫ぶのであった。
瞬間、呼び出されたのは、優磨の首を切り落とした人物である、『アベル』であった。
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ちなみに蚊帳の外に追いやられたクソマスク君は、死んだフリしてます。
生きてます。