特化にしたいので極振りしてみた、と言うゲーマー達の話   作:ウィンド

12 / 36
第四回手前まで行きたいと言っておきながら、まだ第一回終わってないのに二期が終わってしまった・・・


防御特化と第一回イベント

「でも良かった、お兄ちゃんとすぐ会えて」

 

「だな、後は姉ちゃんがいれば完璧だな」

 

マップに転移して二人は運良く近くに居た為、共に行動していた。

 

「俺達のAGIじゃ時間内に姉ちゃん探せないし、ポイントも稼がなきゃだからな、飛ばしてくぞソラ!」

 

「うん!」

 

「『ファング・覚醒』!」

 

「『メタル・覚醒』!」

 

「ドンファンド!」

 

「ウィ・ルドン・ファー!」

 

コウとソラはファングに乗り移動を開始した。

 

「ウィル〜」

 

メタルは何だか悔しそうにファングを見つめていた。

 

「ごめんねメタル、メタルは転がりながらの移動だから乗れないんだ」

 

「まあそこは仕方ないよな」

 

「その代わり、沢山プレイヤーさんを倒してもらうから、お願いね?」

 

「ウィ・ルドン・ファー!」

 

「ファングも頼むぜ」

 

「ドンファンド!」

 

二人と二頭が移動していると、前方にプレイヤー50人程の集団がいた。

 

「結構いるね」

 

「サマー兄ちゃんが言ってた、数人で集まって少数を狩る奴がいるかもって」

 

実際既に上位にいるプレイヤー達は複数人の団体の奇襲等を受けている、ルールでも違反されてない行為の為、皆ポイント稼ぐ術を模索しているのである。

 

「まっ、俺達には関係ないな」

 

「僕達を倒せるものなら、倒してみなよ!」

 

「ファング、『ヌシの絆』土震ノ支配者、絶対防御、古代活性を共有!」

 

「メタル、『ヌシの絆』土震ノ支配者、絶対防御、クォークチャージを共有!」

 

「ドンファンド!」

 

「ウィ・ルドン・ファー!」

 

「『快晴』!ファング、『ぶちかまし』!」

 

「『電撃領域』!メタル、『ヘビーボンバー』!」

 

そのまま二頭は団体に向かって突っ込んだ。

 

「「「ギャアアアアア!!!」」」

 

大半のプレイヤーが、まるでボウリングのピンの様に見事に散っていた。

 

「よっしゃあ!」

 

「どんどん行こう!」

 

「隙有り!」

 

「覚悟しろ!」

 

コウとソラの背後から斧使いと大剣使いのプレイヤーが二人に攻撃するが、二人は素早く反応して盾で防ぐ。

 

「「『究極反撃』!」」

 

「「うわあああっ!」」

 

STRを高め、VITを低めに振ってしまったのか、二人は跳ね返された自身の攻撃により消滅した。

 

「なっ何だアイツ等!?」

 

「敵う訳ねぇ!逃げるぞ!」

 

運良く生き延びたプレイヤー達は一目散に逃げ出した。

 

「追うか?サマー兄ちゃんなら『無理な深追いは禁物、焦らず慎重に挑むべし!』とか言いそうだけど」

 

「ん〜メタル達のAGIなら追いつけるけど、僕達遠距離の攻撃はまだ持ってないから、挑んで来たプレイヤー達を迎撃してポイント稼いだ方が良いかも」

 

「よし、なら姉ちゃんも探さなきゃだしな、行くぜファング!」

 

「うん、なるべく動き周った方が良いね、行くよメタル!」

 

「ドンファンド!」

 

「ウィ・ルドン・ファー!」

 

二人はメイプルを探しながら、向かって来たプレイヤーを返り討ちにしてポイントを稼いでいた。

 

「ファング、『諸刃の頭突き』!」

 

「メタル、『鋼鉄頭突き』!」

 

「ファング、『メガホーン』!」

 

「メタル、『スマートホーン』!」

 

「「『究極反撃』!」」

 

「「「ギャアアアアア!!!」」」

 

最早見慣れた光景である

 

 

 

そして・・・

 

「なぁ、ホントどうなってたんだよこのゲーム・・・」

 

「あの魔法使いと双剣使い、それからあの大盾三人、明らかにパワーバランス滅茶苦茶だ」

 

モニターにはサマー、ロキ、ソラ、コウ、更にはメイプルの戦闘シーンが映っていた。

 

「チート使ってんじゃないの?」

 

「でもだったらもっと上位居るだろ?確かに理不尽だけど・・・」

 

「あの魔法使いサマーって名前なのか、一位と同率で二位の地点でチートではないだろ?あの大盾の双子も同率で割と中間だし」

 

「あのチート級の威力でなんか代償にしてるとか?」

 

「・・・極振りとか?」

 

「確かに、それなら双剣は辻褄が合うな、STR極振りならアレは納得だ」

 

「だったら大盾はVITか?さっき女の子の方は頭でモーニングスター弾いて微動だにしてなかったし」

 

「だったら魔法使いは、AGI?いやだとしたらあの火力は・・・」

 

「装備の性能かもしれんな、まあそれを差し引いても・・・」

 

「「「「「理不尽なんだよなぁ〜・・・」」」」」

 

プレイヤー達はそう口にした。

 

 

 

 

『さあ!残り後一時間どら〜、現在の順位は、こちらどら〜!』

 

空中に順位が表示される。

 

一位 ペイン

二位 サマー

三位 ドレッド

四位 メイプル

五位 ミィ

六位 ロキ

七位 コウ

八位 ソラ

九位 ドラグ

十位 カスミ

十一位 シン

十二位 マルクス

十三位 クロム

十四位 ミザリー

十五位 フレデリカ

 

『因みに、一位のペインさんと二位のサマーさん、それから七位のコウさんと八位のソラさんはそれぞれ同率どら〜』

 

 

「サマー兄ちゃんが二位だ!」

 

「お姉ちゃんも四位だ!」

 

「俺とソラも同率らしいな」

 

すると後の草むらが揺れ、二人は戦闘体制に入る。

 

「ま、待って!戦うつもりはないから!」

 

そこに居たのは、二人も知っている人物だった。

 

「あっ!」

 

「狩場を教えてくれたお姉さん!」

 

そう、三人で初めてログインした時、モンスターの狩場を教えてくれたプレイヤーだった。

 

「十五位のフレデリカだよ〜、さっきも言ったけど戦う意思はないよ、遠目で見てたけど勝てる見込みないしね」

 

『なお、今から一位から五位までのプレイヤーを倒すとポイントの三割が譲り渡されるよ、五人の位置情報はマップに表示されるどら〜!』

 

コウとソラは同率とはいえ七位と八位、フレデリカに至っては十五位、倒してもポイントは通常のポイントだ。

 

「それに記念品は貰えるから、もうこの順位キープ出来たら良いかな〜って」

 

「まあそうですよね」

 

「俺達は姉ちゃんと合流したかったけど」

 

「ふぅん・・・じゃあさ、ここは一つ協力しない?」

 

「「協力?」」

 

フレデリカの提案に二人は首を傾げる。

 

「私は順位をキープ、君達はお姉さん・・・多分あの時一緒に居た子かな?だとしたら、メイプルと合流したい、なら四位だから居場所は分かってるからそこまで向かう」

 

「けど、協力って一体何を・・・」

 

「私はキープする為には極力やられない様にしなくちゃだけど、ポイント稼いでおかないと抜かれちゃう、でも残り時間も少ないからみんな躍起になるだろうし、安全に行くには君達の耐久力が必要なんだよね、勿論タダでとは言わない、私バフとか得意だから道中のプレイヤー達を倒し易くしてあげても良いよ」

 

「どうする、お兄ちゃん」

 

「狩場を教えてもらってるし、御礼をするって事なら別に良いだろ?」

 

「うん、僕もそう思った」

 

「決まりかな?それじゃあメイプルは・・・ってありゃ、案外近くだね」

 

マップを確認すると、三人の現在地からそう遠くない所にメイプルの反応があった。

 

「でも、と言う事はお姉ちゃんを倒そうとしてるプレイヤーさん達が近くに居るって事だよね?」

 

「それか姉ちゃんに勝てないと判断して逃げたプレイヤーだな」

 

「だとしたら戦闘は避けられないかな、じゃあ手っ取り早く行こうか、『多重加速』!」

 

フレデリカはバフをファングとメタルに掛けた。

 

「見た感じこの子達が移動手段でしょ?AGIが上がる魔法だよ」

 

「「ありがとうございます!」」

 

三人はファングに乗るとメイプルの方へと向かった。

 

「あっそうだ、君達にも掛けてあげるね」

 

「あっフレデリカさん、だったらVITが上がる魔法お願い出来ますか?」

 

「えっVIT?STRじゃなく?」

 

「俺達二人とも、VITに極振りしてて、だからそれ以外に掛けても意味ないんで」

 

「それにVITの方がスキルが活かせ・・・」

 

「ちょいちょいちょ〜い!二人共、そう言うのあまり他人に言うの良くないよ?今後もし私が敵対したら君達のその情報良い様に使われちゃうわよ?」

 

「「あっ!」」

 

「もう、次からは気をつけてね?」

 

「「はい・・・」」

 

「まあ私もつい聞いちゃったから、君達の情報は間違っても言わないわ・・・じゃあ改めて『多重頑強』!」

 

思った通りと言わんばかり、メイプルに近づくにつれてプレイヤー達が現れる様になり、ポイント稼ぐ為に大半はフレデリカに撃破させ、更に進むと廃墟の様な建物が見え、そこから紫色の液体が溢れ出してきた。

 

「うわっ何あれ、毒!」

 

「て事は、あそこに姉ちゃんが居るんだな」

 

「成る程ね、それじゃあ双子君達、私はここで良いからメイプルに合流してきなよ」

 

「良いんですか?」

 

ファングが止まるとフレデリカはそこから飛び降りた。

 

「私毒耐性持ってないから、多分今あそこに行くだけで死んじゃいそうだし」

 

「分かりました、バフありがとうございます」

 

「ううん、私の方もありがとうね、お陰で順位はキープ出来そうだし」

 

「じゃあ、またご一緒出来たら嬉しいです」

 

「うん、それじゃあね」

 

二人はフレデリカに軽く会釈をすると、メイプルの下に向かった。

 

「さてと、残り僅かだけど、折角双子君達が協力してくれたんだから頑張りますか」

 

フレデリカは歩き出すが、すぐに歩みを止めてある方向を見る。

 

(ペインの奴、二位のサマーってプレイヤーと一緒に居るみたいだったけど・・・まさか戦ってるんじゃないでしょうね・・・)

 

フレデリカの予想通り、二人は今戦闘の真っ只中である。

 

「まあペインがやられる訳ないだろうし、今は自分の心配しよう」

 

フレデリカは再び歩き出した。

 

 

 

一方大盾三姉弟は無事に合流して、その地点でイベントが終了となった。

 

『それじゃあ結果発表!今回は下から発表してくね♪』

 

十五位 フレデリカ

十四位 ミザリー

十三位 クロム

十二位 マルクス

十一位 シン

十位 カスミ

九位 ドラグ

八位 ソラ

七位 コウ

六位 ロキ

 

「二人共七位と八位だ、凄い!」

 

「いや、姉ちゃん確か四位だったよな?」

 

「うん、そっちの方が凄いよ」

 

『それじゃあベスト5の発表していくね?五位はミィさん、四位はメイプルさん、三位はドレッドさん』

 

「二位は確かサマー兄ちゃんだったよな?」

 

「うん、一位は確かペインって人だったよね?」

 

『二位は・・・』

 

サマーとペインの頂上決戦、果たして勝利はどちらの手に・・・

 

尚、大盾三姉弟はこの後のインタビューで三人仲良く台詞を噛み、赤面したのは言うまでもない。




次回もなるべく早く投稿したいです。

感想や評価、誤字脱字等の報告もお待ちしてます!

メイプルがポケモンなら似合うタイプは?

  • どく
  • はがね
  • ドラゴン
  • あく
  • ラスボス
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。