特化にしたいので極振りしてみた、と言うゲーマー達の話 作:ウィンド
サマーとサリーはボスを倒す為に山頂を目指していた、サマーは飛翔で飛びながら落石を避けるサリーの様子を見ていた。
「これは、さっきの鳥達といい、回避の練習にはピッタリだね」
サリーが岩を避けながら進み、危なくなればサマーが助ける手筈なのだが、サリーの回避の上達が早い事もありサマーは手助けをしていない。
「到着〜!」
そうしている内にサリーは頂上に到達した、サマーも降りて来た。
「祠?」
「今は気にしなくて良い、それよりボス戦が始まるぞ」
サマーの言葉にサリーは身構える、そしてその背後にボスが出現した。
『ストオオオクッ!!!』
「迫力凄っ!」
「サリー、一撃」
「あっうん!『ウィンドショット』!」
サリーのスキルがボスに当たり、ダメージを与える。
「『飛翔』!『ゲイルフォース』!」
ダメージが入った事を確認した瞬間、サマーがそのままボスに突撃し、ボスは消滅した。
「え、瞬殺・・・」
「まあ、あの時より倍以上にAGI上がってるしな」
「え?AGI上がってるから?なんで?」
AGI、即ち俊敏性は移動する速度を示す値であり、それが高い=ボスを倒せるとはならない、その為サリーはサマーの発言に疑問を抱いた。
「俺がさっき使ったゲイルフォースは、ゲイルシリーズって言う魔法の一つなんだけど、これはAGIが高ければ高い程威力が上がるんだよ」
「へっへぇ・・・そう、なんだ・・・(あれ?確かお兄ちゃん、飛んでたらAGI四桁・・・これ以上考えるの辞めよ・・・)」
すると二人の側に魔法陣が二つ展開された。
「二つ?俺が前に攻略した時は一つしか出なかったけど・・・あ〜成る程な、街へ帰還するのと、入り口前に戻る魔法陣って事か」
「へぇ〜、マラソン用かな?」
「多分そうだろう、まあ今回はイズに素材届けなきゃだから帰還の方を・・・どうしたサリー?」
サマーは魔法陣に乗ろうとするが、ある方向を見つめているサリーが目に入った。
「お兄ちゃん、アレ・・・」
サリーが指差す先には、以前絆の架け橋を手に入れた祠が光を放っている。
「ん?また何か報酬か?」
祠に近付くと光が足元に集まり、小さな宝箱に姿を変えた。
「開けてみよ!」
「そうだな」
サマーは宝箱を開けると、そこから白く大きな羽が一枚と、サマーのジャケットにも描かれている羽の模様と同じデザインが施された指輪が二つ入っていた。
「素材とアイテムか」
【大空のヌシの羽】
大空のヌシの羽、装備素材用。
【大空ノ紋章】
装備者のAGIを+10
『大空のヌシの迷宮』のユニークシリーズを身につけているなら、AGI+50
「AGIアップか、こいつは良いな」
指輪を手にした瞬間、サマーの目の前に画面が現れた。
称号【大空の探究者 Ⅰ】を獲得しました。
「称号?」
スキル【大空の翼 Ⅰ】を獲得しました。
スキル【叡智の翼:風 Ⅰ】を獲得しました。
スキル【叡智の翼:土 Ⅰ】を獲得しました。
スキル【叡智の翼:闇 Ⅰ】を獲得しました。
スキル【疾風の翼 Ⅰ】を獲得しました。
「うわ通知エグ!?」
称号【大空の探究者 Ⅰ】
レベルによってスキル等を得る。
この称号保有者のAGI+10。
取得条件:『大空のヌシの迷宮』のユニークシリーズを身に付け、『大空のヌシの迷宮』を一回クリアする。
スキル【大空の翼 Ⅰ】
滞空時のスキルの威力を5%アップさせ、
INT+5。
取得条件:【大空の探究者 Ⅰ】を獲得。
スキル【叡智の翼:風・土・闇 Ⅰ】
滞空時の各属性魔法の威力を5%アップさせ、
消費MPを10%減少させる。
取得条件:【魔法の心得】【大空の探究者】【各属性】をそれぞれ【I】以上取得。
スキル【疾風の翼 Ⅰ】
滞空時のAGI+5。
取得条件:【韋駄天】【大空の探究者】を獲得。
※尚、これらのスキルは『大空のヌシの迷宮』をクリアする事でしかレベルを上げる事が出来ない。
「「うわ・・・」」
二人は思わず声を上げた。
「・・・さっさあサリー!早くイズのとこに戻ろうか!」
「うっうん!そうだね!イズさん待ってるだろうしね!」
「だよな!よぅしそれじゃあ魔法陣にレッツゴー!」
「ゴー!」
二人は現実から目を逸らす事にした。
イズの工房
「イズさん!頼まれてた素材手に入れて来ました!」
工房にロキが入って来た。
「ありがとロキ君、いつもごめんなさいね?」
「いっいえ、イズさんの為なら何処にでも行きますから」
「フフッ、ありがと」
「他に必要なのはありますか!」
「う〜ん、今はもう特にないかしら、それにあまり頼み過ぎるとクロムに怒られるし」
「(クソ兄貴が・・・)気にしないでください!寧ろもっと頼ってください!」
その言葉を聞くとイズは少し申し訳なさそうな顔をした。
「それじゃあ・・・アレをお願いしても良いかしら?」
「アレ?・・・うわっ」
イズが指差す方向に目をやると・・・
「ハッ、ハハハ・・・」
「よしよし」
そこには焦点の合ってない目をしたサマーとそのサマーの頭を撫でてるサリーが居た。
「どうしたんですか、サマーと、あれ誰ですか?」
「サマーの妹のサリーちゃん、さっき二人にサマーに頼まれてた装備に使う素材を取りに行ってもらってたんだけど、帰って来るなりあんな調子なのよ」
「な、成る程・・・」
「悪いんだけど、お願い出来る?サマーの装備の生産があるの」
「分かりました、任せてください!」
「お願いね」
そう言ってイズは作業場に入って行った。
「さてと・・・どうしたサマー?」
「あぁ、ロキか、いやな・・・自分が化け物になって行く『様』を受け入れ難くなってるだけだ、『サマー』だけにな・・・」
「いやそんな笑えないギャグ良いから、妹ちゃんも大変だな」
「アハハ・・・」
その後何とか落ち着いたのか、ロキは二人から事情を聞き出した。
「成る程な、そんなスキルが」
「で、あんな風になってたって訳だ」
「まあ気持ちは分からんでもないが・・・もしかして俺も同じ事をすれば似たスキルが手に入るって事か?」
「可能性が無いって事はないだろう、お前のユニークは俺と同じ『ヌシ』って言葉が入ったダンジョンだしな、それにアマツとキャンサーのテイムモンスターが仲間に出来たって事に、挑戦するのに必要なステータス条件の共通点もあるしな」
「確かにな・・・よしなら今から行ってみるかな、あの時は苦戦したけど、今の俺なら多分余裕だ」
「コウとソラにも一応声掛けとく、二人のユニークもヌシの迷宮のだからな」
「あらサマー、やっと直ったのね」
イズが作業場から出て来た。
「やっと出来たわよ、頼まれてた装備」
「出来たのか!」
「えぇ、新しく持って来た素材を合わせたら完成したわ、多分足りなかったのはこれね」
イズはテーブルに純白で靴底部分が紅色のブーツを置いた。
「ブーツ?」
「そう言えば、靴装備だけ無かったなお前のユニーク」
「あぁ、だからイズにAGI特化の装備を作って貰ってたんだよ、あのダンジョンでしか出現しないモンスターの素材なら相性が良い装備が出来るだろうと思ってさ」
「本当大変だったわ、でもまさかそれで
「いや〜苦労掛けたなイズ、報酬は弾ませて・・・」
「「「え?」」」
イズ以外が首を傾げる。
「いっイズ、今なんて言った?」
「本当大変だったわ」
「いやその後ですイズさん」
「私の実力に掛かれば・・・」
「その間です!」
「お前今ユニークと同等って言ったよな!?」
「言ったわよ、ほら」
そう言ってイズは装備の詳細を見せる。
【大空ノブーツ Ⅹ】
〔AGI+25〕〔破壊不可〕
「え、何この高性能・・・」
「多分ヌシの素材を使ったからじゃないかしら」
「まあ有り難く頂戴するよ・・・」
そしてサマーは装備を装着した。
サマー:Lv42
HP 40/40
MP 32/32
【STR 0】
【VIT 0】
【AGI 225〈+135〉】
【DEX 0】
【INT 0〈+25〉】
装備
頭【大空ゴーグル:鋭利ノ眼】
体【大空ノ羽衣:飛翔】
右手【大空ノ杖:岩運び】
左手【大空の小盾:鳩胸】
足【大空ノ洋袴:大空ノ支配者】
靴【大空ノブーツ Ⅹ】
装飾品 【絆の架け橋】【大空ノ紋章】【空欄】
スキル
【風魔法Ⅵ】【土魔法Ⅳ】【闇魔法Ⅱ】【韋駄天】
【
【MP回復速度強化 中】【MP強化 中】【知能強化 中】
【思考加速】【体術】【跳躍 Ⅱ】【翼の舞】【制空権】
【空蝉】【超加速】【大空の翼 Ⅰ】【叡智の翼:風 Ⅰ】
【叡智の翼:土 Ⅰ】【叡智の翼:闇 Ⅰ】【疾風の翼 Ⅰ】
称号
【大空の探究者 Ⅰ】
「素でAGI300超えか、凄えな」
「ん?スキルが全部発動出来たら?」
(
=5760
「「うわぁ・・・」」
ロキとサリーは若干引き気味に声を漏らす。
「サマー?」
イズは声を上げなかったサマーを見ると、サマーの顔は酷く青冷めていた。
「アハハハハハハハハハ」
「「「サマー(お兄ちゃん)!?」」」
「うわぁ〜い5000超えだ!やったね俺!やっぱり速さは正義だよね!最速王に俺はなる!ってもうなってるか!アハハハハハハハハ!」
「お兄ちゃんしっかりして!」
それからサマーが正気に戻るまで、小一時間程掛かったとか。
メイプルがポケモンなら似合うタイプは?
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ラスボス