特化にしたいので極振りしてみた、と言うゲーマー達の話 作:ウィンド
サマーが御乱心の中、コウとソラは二人達が初めて挑んだダンジョン『土震のヌシの迷宮』に足を運んでいた、今回はメイプルも同伴している。
「準備は良いかソラ」
「うん、出来てるよお兄ちゃん」
「ここが二人が挑んだダンジョンか〜、乗せてくれてありがとうねファング」
「ドンファ〜」
三人がここを訪れたのはサマーが手に入れたスキル、それと似た系統のスキルが手に入る可能性があるとサマーから連絡を受けた為、それ等を入手すべく訪れたのだ。
「じゃあ、二つある魔法陣のどっちかに入れば良いんだね」
「うん、赤い方にに行くとファング、紫の方に行くとメタルと戦えるん・・・あれ?」
ソラは魔法陣のある場所を見ると、そこには赤と紫の二つではなく、二つの色が合わさった魔法陣が一つだけあった。
「何で一つ?前は二つあったのに・・・」
「そう言えば、あの時サマー兄ちゃんがここに書かれた文字を見つけて・・・あれ?」
『緋と紫 二つに一つの門を潜し者 求めるは』
『古の太陽の力 と 未来の雷の力』
『彼方まで響きなびく 叫びの尾』
『氷水をも覆い尽くす 鋼鉄なる包』
「こっちも初めて来た時と違う、どうするお兄ちゃん」
「取り敢えず入れば良いだろうけど・・・」
「うぅん、よく分からないけど・・・取り敢えず入ろ!」
「あ、ちょっ姉ちゃん!」
「待ってよ!」
三人は魔法陣に入りボスの部屋の中に移動した。
「うわっ真っ暗!」
「すぐ明るくなるよ」
するとコウの快晴とソラの電撃領域と同じスキルが同時に発動し、ボスが姿を見せるが、そこに居たのは桃色の丸い体に先が赤色の尻尾の様な毛が特徴のモンスターと全体が金属で水色の袋の様な物を持ったペンギンに似たモンスターだった。
「ファングじゃない」
「メタルでもない」
「うわぁ!二匹共可愛い!」
メイプルがボスに見惚れていると、二体は雄叫びに近い方向を放った。
『ぷりぃぃぁあ!!!』
『デデデデリデリデリ・バー!!!』
「うわぁ!?」
「「コウ(ソラ)!」」
するとそこにオーリムとフトゥーが現れた。
「オーリム博士!」
「フトゥー博士も!」
「良い所に来てくれた、が話は後だ、今すぐソイツを、『サケブシッポ』を討伐してくれ!」
「すまないが、もう一体『テツノツツミ』の討伐も頼めるか!」
「「分かりました!」」
「可愛いけど仕方ないね、『毒竜』!」
メイプルの毒竜が炸裂、見事に命中してボスが毒状態になる。
「ファング、『ぶちかまし』!」
「メタル、『ヘビーボンバー』!」
ファングとメタルがボスの後ろに回り込み、そのまま二体に突撃してコウとソラに向かって吹き飛ばす。
「行くぞソラ!」
「うん!」
「「『究極反撃』!」」
向かってくるボスとの衝撃を上手く利用してカウンターを決める。
「トドメの、『毒竜』!」
追撃の毒竜によって、二体はダメージに耐えきれず消滅した。
「「「やったぁ〜!」」」
「助かったよコウ、礼を言うよ」
「ソラも見事だ、感謝する」
「知り合い?」
「オーリム博士だよ」
「こっちはフトゥー博士、所で博士、さっきのは一体・・・」
「奴はサケブシッポ、この世界に存在するモンスターの古代の姿だよ」
「古代って恐竜とか類の生き物って事?なんか壮大だな・・・」
「もう一体はテツノツツミ、こっちはその逆でモンスターの未来の姿だ」
「未来!?わ〜スケールが凄いな、流石ゲーム・・・」
「何でそれがここに・・・」
メイプルの少し抜けた発言をスルーしながらも四人は話を進める。
「私達二人はああ言う古代と未来のモンスターの研究をしているのだが、研究中に脱走してしまったんだ、コウが連れているそのイダイナキバも・・・失礼、今はファングだったな、ソイツも古代のモンスターだよ」
「そうだったんだ」
「ドンファ〜」
「じゃあメタルも・・・」
「ウィル〜」
「あぁそうだ、テツノワダチ・・・メタルも未来のモンスターだよ」
「そう言えば、お二人って知り合いだったんですか?」
「知り合いもなにも、私達は夫婦だよ、私達はそれぞれの時代のモンスターの研究をしているんだ、私が古代、フトゥーは未来のモンスターを研究している」
「おっとすまない、討伐の礼を忘れていたな、良かったらこれを受け取ってくれ」
フトゥーが指を鳴らすと、足元に大きな赤、茶、紫の宝箱が現れた。
「赤の宝箱はコウのものだ」
「紫はソラのだ、残りの一つは分け合うと良い」
「じゃあまずはこっちの茶色い方を・・・」
代表してメイプルが開けると、中から指輪が六つ現れた、デザインは全て同じだが、赤と紫が三つずつとなっている。
「これ、サマーが付けてたのと同じだ!」
サマーが装着していた『大空ノ紋章』と違い、コウとソラのハチマキにも描かれているマークが施されていた。
【土震ノ紋章・緋】【土震ノ紋章・紫】
装備者のVITを+10
『土震のヌシの迷宮』のユニークシリーズを身につけているなら、VIT+50
「やったぁ!VITアップだって!」
メイプルは早速装着した、そしてコウとソラが手に取る。
称号【土震の探究者・
スキル【土震の牙・古 Ⅰ】を獲得しました。
スキル【頑強な牙・古 Ⅰ】を獲得しました。
スキル【強靭な牙・古 Ⅰ】を獲得しました。
スキル【偉大ナ牙】を獲得しました。
スキル【叫ブ尻尾】を獲得しました。
称号【土震の探究者・
スキル【土震の牙・末 Ⅰ】を獲得しました。
スキル【頑強な牙・末 Ⅰ】を獲得しました。
スキル【強靭な牙・末 Ⅰ】を獲得しました。
スキル【鉄ノ轍】を獲得しました。
スキル【鉄ノ包】を獲得しました。
((通知凄・・・))
「って何だこのスキル!?」
「え?うわぁ!?」
称号【土震の探究者・古 Ⅰ】
レベルによってスキル等を得る。
この称号保有者のVIT+10。
取得条件:『土震のヌシの迷宮』のユニークシリーズを身に付け、『土震のヌシの迷宮』を一回クリアする。
スキル【土震の牙・古 Ⅰ】
地面での戦闘時のVIT+30。
取得条件:【大盾の心得】【土震の探究者・古】
【絶対防御】を獲得。
スキル【頑強な牙・古 Ⅰ】
快晴時のVIT+30
取得条件:【大盾の心得】【土震の探究者・古】
【絶対防御】を獲得。
スキル【強靭な牙・古 Ⅰ】を獲得しました。
VIT1000につき攻撃スキルの威力を5%アップさせ、VIT+5。
取得条件:【大盾の心得】【土震の探究者・古】
【絶対防御】を獲得。
スキル【偉大ナ牙】
古代活性発動で発動可能、大盾を構えて突撃する、
ノックバック効果あり。
取得条件:【土震の探究者・古】を獲得し、
『イダイナキバ』の討伐記録があること。
スキル【叫ブ尻尾】
古代活性発動で発動可能、HPを消費することで消費した割合と同じ割合のダメージを与える衝撃波を放つ。
取得条件:【土震の探究者・古】を獲得、
『サケブシッポ』の討伐記録があること。
称号【土震の探究者・末 Ⅰ】
レベルによってスキル等を得る。
この称号保有者のVIT+10。
取得条件:『土震のヌシの迷宮』のユニークシリーズを身に付け、『土震のヌシの迷宮』を一回クリアする。
スキル【土震の牙・末 Ⅰ】
地面での戦闘時のVIT+30。
取得条件:【大盾の心得】【土震の探究者・末】
【絶対防御】を獲得。
スキル【頑強な牙・末 Ⅰ】
電撃領域内でのVIT+30
取得条件:【大盾の心得】【土震の探究者・末】
【絶対防御】を獲得。
スキル【強靭な牙・末 Ⅰ】を獲得しました。
VIT1000につき攻撃スキルの威力を5%アップさせ、VIT+5。
取得条件:【大盾の心得】【土震の探究者・末】
【絶対防御】を獲得。
スキル【鉄ノ轍】
クォークチャージ発動で発動可能、大盾にMP1消費する事でAGI+10と滑走能力を与える。
取得条件:【土震の探究者・末】を獲得し、
『テツノワダチ』の討伐記録があること。
スキル【鉄ノ包】
クォークチャージ発動で発動可能、氷で出来た空間に対象を閉じ込め、凍らせる。
取得条件:【土震の探究者・末】を獲得、
『テツノツツミ』の討伐記録があること。
※尚、これらのスキルは『土震のヌシの迷宮』をクリアする事でしかレベルを上げる事が出来ない。
「わぁ〜凄いね二人共!凄く強くなったって感じだね!」
「やったね、お兄ちゃん!」
「ああ、それじゃあこっちも開けてみようぜ!」
二人に用意された箱を開けると、装備が現れた。
【パラドックスシリーズ】
土震のヌシを単独でかつボスを初回戦闘で撃破し、ダンジョンを攻略した証を持つ者がパラドックスモンスターを討伐する事で入手出来る装備。
取得した者はこの装備を譲渡出来ない。
【
〔VIT+15〕〔快晴〕〔破壊不可〕
【叫尾ノ盾】
〔VIT+20〕〔スキルスロット空欄〕〔破壊不可〕
【鉄ノ包・刃】
〔VIT+15〕〔電撃領域〕〔破壊不可〕
【鉄ノ包・盾】
〔VIT+20〕〔スキルスロット空間〕〔破壊不可〕
コウの方は、サケブシッポの髪と同じ形をした鞘に納まった短刀、そしてその姿を連想させる大盾。
ソラの方はテツノツツミが持っていた袋と同じ色をした鞘に納まった短刀、そしてこちらも同じ仕様となった大盾。
「新しい装備だ!」
「パラドックス、ユニークとは違うんだ」
「パラドックスモンスターはさっきの二体だけではない、確認が出来ていないだけで、まだ見ぬ個体が存在する可能性もあるんだ」
「私達はそれを解明していく研究を進めているんだ、もし興味があるならまた来ると良い、もしかしたら別の個体が見つかっているかもしれないからね」
「「分かりました!」」
「あっじゃあその時は私も見に来ても良いですか?」
「それでは私達は研究に戻ろう」
「また
「「では、ボン・ボヤージュ!」」
オーリムとフトゥーは別れを告げてそのまま奥へと歩いて行った。
「ん?あれ?もしかして私蚊帳の外!?」
「あ〜、多分二人がNPCだからじゃないかな?僕も最初の頃の会話が噛み合わなかったし」
「多分このダンジョンを俺達がクリアしてるからあんな感じになってるんだと思う」
「そんな〜!私も頑張ったのにぃ!」
嘆いているメイプルに二人は苦笑いした。
そして二人はサマーを呼び出し、今回の件を報告していた、因みにメイプルはサリーに先程の事を説明しながらケーキのやけ食い中だ。
「て言う事があったんだ」
「サマー兄ちゃんの言った通り、俺達もスキルがゲット出来たよ」
「・・・」
サマーは二人の報告を聞き、険しい表情をしていた。
「サマー兄ちゃん?」
「どうしたの?」
「あっいや、何でもないよ、そう言う事なら恐らくそっちもダンジョンでレベル上げする感じだな、なら回数を重ねて行けば、そのパラドックスとやらに会えるかもな」
「次はどんなモンスターに会えるのかな、ねっお兄ちゃん!」
「あぁ!楽しみだな〜!」
テンションが上がっている二人を他所に、サマーは一人疑問を抱えた。
(初回は兎も角、何で今回はNPCとの会話が噛み合ったんだ?それに過去と未来、それぞれのパラドックスモンスターを研究してるってのは分かったけど、そもそもどうして、『過去と未来』のモンスターが『現代』に存在してんだ・・・・・・まっゲームの設定だし、そこまで気にする事でもないか)
サマーがこの疑問を解決出来るのは、まだ先の話の事だ・・・