特化にしたいので極振りしてみた、と言うゲーマー達の話   作:ウィンド

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新アニポケのリコ可愛い


知能特化とボス戦前

オーシャンはメイプル、サマー、サリーの手伝いのおかげでレベルがかなり上げていた。

 

「よっとアマツ、『つつく』!」

 

サマーは釣り上げた魚をアマツにつつかせて倒すと、一枚の白くて大きめの鱗が出て来た。

 

「ありがとなアマツ」

 

「ストォク!」

 

「これで七枚、後何枚だ?」

 

「分からないからもう少し取りたいかな」

 

メイプルが予備で使う盾に必要な素材があるとの事で、地底湖のエリアにきていた。メイプルとサマーが釣りでサリーとオーシャンは素潜りで集めていた。

 

「もう一枚ゲット」

 

「うぅ・・・私まだ二枚なのに・・・」

 

サマーとメイプルにこの差が出来るのは二人のステータスが起因している。釣りにはAGIとDEXが必要になる。サマーはAGI、メイプルはVITに極振りしている。後は言わずとも分かるであろう。

 

「ぷはぁ!」

 

「オーシャン!大丈夫!」

 

「あぁ大丈夫だ、取り敢えず成果だ」

 

オーシャンはインベントリから大量の鱗を出す。その数は五十は超えている。

 

「凄い!」

 

「やっぱ潜りの方が効率は良いみたいだな」

 

「だけど、やっぱりAGIが欲しいな。水魔法のお陰で上手く倒せるが」

 

「まあそこは仕方ないわな。流石の俺でもAGI0で早く泳げる方法は知らないしな」

 

「けどその甲斐はあった」

 

オーシャンは二人に自身のステータスを見せる。

 

 

オーシャン:Lv19

HP 40/40

MP 12/12

 

【STR 0】

【VIT 0】

【AGI 0】

【DEX 0】

【INT 150〈+9〉】

 

装備

頭【空欄】

体【空欄】

右手【初心者の杖】

左手【空欄】

足【空欄】

靴【空欄】

装飾品 【空欄】【空欄】【空欄】

 

スキル

【水魔法 Ⅳ】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【魔法の心得 Ⅴ】【釣り】【魔力回路】【MPカット 小】【MP回復速度強化 小】【MP強化 小】【知能強化 中】【水泳 Ⅵ】【潜水 Ⅵ】

【ハイドロン Ⅰ】【制海権】

 

「わあ!だいぶ強くなったね」

 

「初心者だからな。魚を倒せばレベルは上がる・・・ん?なんだこのスキル?」

 

スキル【魔力回路】

このスキル所持者のINT2倍、STR、VIT、AGIのステータスをあげる為のポイントが3倍。

取得条件:INT100以上で対象、モンスターを魔法攻撃のみで倒す。

 

スキル【ハイドロン】

INTが高い程威力が上がる、熟練度によってスキルや追加効果を獲得。

取得条件:INT150以上で対象、【魔法の心得 Ⅴ】と【水魔法 Ⅲ】を取得した状態でレベルアップする。

 

スキル【制海権】

潜水中に全てのステータス二倍。

取得条件:水中で五十体以上のプレイヤー、モンスターとの戦闘でダメージを受けずに勝利する。

 

「・・・は?なんだこのスキル、俺の水中版じゃん」

 

「それは・・・」

 

 

サリーが釣りより潜った方が効率が良いと言ったのでそれに連いて行く。

早く泳げないので魔法を使って遠距離から倒す。

魔力回路を取得、スキルの効果によりINTのみに振る事にする。

次第に自身、水魔法、魔法の心得、水泳、潜水のレベルが上がる。

レベルが上がりハイドロンを取得。

戻る際に魚群を発見。

試しにハイドロンの魔法、『ハイドロンスワール』を放つ。

魚群全滅、制海権を取得。

今ここ。

 

 

「そっそう・・・(こいつ、規格外(俺みたい)にならなきゃ良いけど・・・)」

 

既に手遅れである。

 

「それにしてもサリー遅いな〜」

 

「少し深めの方まで行っていたが、大丈夫だろうか・・・」

 

そう言っている間にサリーが水中から出て来た。

 

「サリー!」

 

「ほい戦利品」

 

サリーもオーシャン程ではないが大量の鱗を取り出す。

 

「わぁ〜!これだけ有れば十分だよ!ありがとうみんな!」

 

「にしても、オーシャン凄・・・」

 

「偶々魚群が居たんだ」

 

「ふぅん・・・まあ私も凄い情報(・・・・)持って来たし」

 

「ほほうなんだねサリーくん」

 

小芝居をするメイプルをスルーして、サリーは三人に寄る。

 

「底の方にダンジョンがあった」

 

「マジか・・・まあ流石の俺も水中は手出せないからな」

 

「どうするの?」

 

「サリーが見つけたんだ。サリーの好きにすると良いだろ」

 

「良いの?」

 

「まあ二層の方は実質オーシャンしか入れない。だったらまだユニークシリーズを取れてないお前が挑むのが良いしな」

 

サリーは未だ初期装備のままである。と言うのも二層が解放された時点でサマーが確認しているダンジョンがもう既に全て攻略されてしまっていた為、ユニークシリーズが獲得出来ない状況だったからだ。

 

「じゃあサリーはこのままここのダンジョンを、俺は二層に行ってダンジョンの攻略と言う事だな」

 

「あっオーシャン以外誰か一人ここに残ってもらえないかな。水泳と潜水が六まで上がってはいるんだけど、中が迷路みたいになっててさ・・・」

 

「そっか!水中に居られるリミットがあるから」

 

「だとしたら、メイプルが残った方が良いだろ。件のダンジョンは俺とサリーしか場所が分からないからな」

 

こうして、メイプルとサリーは地底湖に残ってサリーのダンジョンを、サマーとオーシャンが二層に向かう事になった。

 

 

 

 

 

そしてエリアボスをクリアしてサマーとオーシャンは二層に来ていた。

 

「まさかオーシャンの魔法一撃で七割近く削れるとはな、流石INT極振り・・・」

 

「けどその後のMPを回復する為に時間が掛かる。サマーが決めてくれてなければ俺のVITじゃ突破出来てない」

 

「まあそこは後々改善してくしかないだろ」

 

「お〜い!サマー兄ちゃん!」

 

二層の街に辿り着くとコウとソラが盾をスケボーの様にして近付いて来た。

 

「(コ◯ン・・・っていやいや)もう終わったのか?」

 

「うん、ロキさんはクロムさんと合流しに行くって」

 

「所でサマー兄ちゃん、その人は?」

 

「紹介するよ。コイツはオーシャン、でこの二人はコウとソラ」

 

紹介された三人は互いに会釈をする。

 

「二人共メイプルの弟だ」

 

「この二人が?」

 

「お姉ちゃんを知ってるんですか?」

 

「リアルで『海くん』って呼ばれてるんだが、聞いてないか?」

 

「あっ聞いてる!よく話しに出て来る!」

 

「お姉ちゃんの彼氏さんなんですよね?姉がお世話になってます・・・あっそうだサマーお兄ちゃん」

 

「ん?」

 

「ロキさんから伝言が・・・」

 

その言葉を聞き、サマーは真剣な表情になる。

 

「どうだった?」

 

「サマー兄ちゃんが言った通りロキさんも博士に話し掛けられてた。今回はフトゥー博士だったけど」

 

「それで?」

 

「サマーお兄ちゃんみたいにまた会おうって。でもロキさんは・・・」

 

『極みの壁を乗り越えた先で、また会おう』

 

「極みの壁・・・(俺は『大空』で空の極み、ロキは『岩壁』で壁の極み・・・まさか)」

 

サマーは自身のステータスを開き、そこに書かれたあるスキルを見る。

 

称号【大空の探究者 Ⅶ】

 

「(極みがもし、これが最大になった時の事を指しているなら・・・)分かった、お陰で意味が分かったかもしれない。また同行させてもらうよ」

 

「「うん!」」

 

「所で今回も戦利品は貰えたのか?」

 

「今回は何も無かった」

 

「今までのパラドックスが大量に出て来て、それを倒しただけだった」

 

「レベルが上がる度に貰える訳じゃないのか・・・」

 

「所でサマー兄ちゃん達は何処か行くとこ?」

 

「あぁ、オーシャンのユニークを取りに四つ目のヌシのダンジョンにな」

 

「そうなんだ」

 

「じゃあ俺達はもう何回か回って来るから、もう行くよ」

 

そして二人はコウとソラと別れ、偽竜のヌシの迷宮がある湖に来ていた。

 

「さてと、ここをどうやって突破するか・・・」

 

湖の中には襲いかかって来る魚モンスターが大量にいる。突破には骨が折れる事だろう。

 

「そうだ!俺が上から攻撃してモンスターを倒してくわ」

 

「上から?どうやって・・・」

 

「『飛翔』!・・・これで」

 

「空を飛べるのか、凄いな」

 

そしてサマーの作戦通りオーシャンが泳いで湖を渡り、迫って来るモンスターをサマーが上から対処して、水中でサマーの死角になる場所からはオーシャンが対応してダンジョンの入り口まで到達出来た。

 

「よし、何とかなったな」

 

「助かったよサマー、空中から支援があると分かってたから落ち着いて行動出来た」

 

「気にするな・・・さて、ここからはお前の力で挑まないといけない」

 

「分かった。良い報せを持って帰るよ」

 

「あぁ、待ってるぞ」

 

そう言ってサマーは飛翔を発動させて一層の地底湖の方に戻る。飛んで行くサマーを見送ったオーシャンは気合いを入れ直してダンジョンの扉を開けて中へと足を踏み入れる。

 

「狭い・・・ここがダンジョン?」

 

中に入ると、そこは目の前に大きな水場がある少し広めの空間だったが、ボスと戦闘するには狭すぎる場所だ。

 

「まさか・・・」

 

オーシャンは何かに気付き水場に飛び込む。すると水場は想像よりも深く、底へと潜った先に大きな横穴があった。

 

(やっぱりな)

 

オーシャンは横穴に入り進んで行く。途中で少し上の部分に頭二つ分くらいの空洞が現れたので、一旦息を整える。

 

「もう一息か・・・」

 

水泳と潜水のレベルを上げる為に潜って進む。そして道中にサマーの言葉を思い出す。

 

 

 

〜回想〜

 

「サマー」

 

「ん?」

 

「ボスとの戦闘がどんなものなのかは今の戦いで分かった。だけどこの後は一人でやり遂げないといけない。俺はどう立ち回るべきだろうか?」

 

「そうだな・・・今回ポイントなのは『偽竜』の『偽の竜』ってとこだろうな」

 

「竜だけど竜じゃないって事か?」

 

「いや、恐らく竜の様な何か(・・・・・・)だな。竜に見える生き物とかなら蛇かトカゲ・・・もしくは魚、もしそうなら水場がある筈だ。制海権を発動させる為にまずは水中に移動する事だな。さっきの威力から考えればかなり削れるだろ」

 

 

 

(上手く出来るかは分からない・・・だけどサマー達は俺を信じて送り出してくれた。この戦い・・・絶対に勝つ!)

 

そして海人は出口を見つけ、そこから出ると今度は広くて大きめの地底湖の様な場所に出た。大きな湖の中央に中央には少し広めの小島があったのでそこに上陸する。

 

「?何だあれ・・・」

 

オーシャンの目の前には赤、オレンジ、黄色の魚の様なシルエットを見つける。

 

『オヌシ〜』

 

『ヌシャリ〜』

 

『ヌシヌシ〜』

 

「ヌシ・・・まさか!?」

 

すると三つのシルエットは湖から出て来た。額の部分に捻れた鉢巻の様な物がある青く、そして巨大な鯰の様なモンスターに食べられた。

 

「なっ!」

 

するとモンスターにバフが掛かるエフェクトが入る。そしてオーシャンを見る目が明らかな敵意が込められている。

 

『ヘイラッシャァァァイイイ!!!』

 

「こっちがボスだったのか!」

 

オーシャンは杖を構える。果たしてオーシャンはボスに勝つ事が出来るのか・・・




今回は長くなったので二話に分けてお送りしてます。
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