特化にしたいので極振りしてみた、と言うゲーマー達の話   作:ウィンド

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遅くなり申し訳ありません!


特化達と第二回イベント始動

『がお〜!まもなく第二回イベントのカウントダウンを始めるどら〜!』

 

二層の広場では多くのプレイヤー達がイベントの開始を今か今かと待っていた。

 

「楽しみだね!」

 

広場にはメイプル、サリー、サマー、コウ、ソラ、オーシャンの六人も集まっていた。

 

「ようお前達、今日は頑張ろうな」

 

そこにクロムとロキがやって来た。

 

「「「クロムさん!」」」

 

「ん?見かけない顔だな」

 

「新入りか?」

 

「はい!オーシャンです!」

 

「こっちは俺の妹のサリーだ、クロムは会うの初めてだったな」

 

メイプルとサマーに紹介されてオーシャンとサリーはクロムに会釈する。

 

「宜しくな。それでサマー、少し頼み難いんだが・・・」

 

「俺達もお前達に同行させてくれないか?」

 

「他のフレンドと行くんじゃなかったのか?」

 

「そのつもりだったんだが、全員急用と体調不良とかで来れなくなってさ」

 

「二人で行こうと思ったんだが少し不安でさ」

 

「そいつは災難だな。まあ俺は別に構わないけど・・・お前達はどうする?」

 

サマーはメイプル達に意見を求める。

 

「私は良いよ!」

 

「「うん!」」

 

「俺も別に問題はない」

 

「私も大丈夫。それにロキとは一回ボス戦した仲だし」

 

「助かる」

 

「あっ、ルールの説明が始まるな」

 

メイプル達はドラぞうに目をやる。

 

『今回のイベントは探索型、目玉は移転先のフィールドに散らばる一千枚の『銀のメダル』だよ』

 

「探索、要は宝探しみたいな感じか?」

 

『このメダルを十枚集めると『金のメダル』に、金のメダルはイベント終了後、スキルや装備に交換出来るどら〜』

 

「「「「「「ん?」」」」」」

 

サリーとオーシャン以外が声を上げる。

 

「俺の気の所為か?凄く見覚えあるんだが・・・」

 

「奇遇だなクロム。俺もだ」

 

「ねぇあれって・・・」

 

「もしかして・・・」

 

「いやもしかしなくても・・・」

 

「これの事、だよな?」

 

クロム、サマー、メイプル、ソラ、コウ、ロキの順に第一回イベントの景品の金のメダルを取り出した。

 

『前回イベント十五位以内の人は金のメダルを既に一枚所持してるね?』

 

((((((やっぱりこれだったぁあああ!))))))

 

PK(プレイヤーキル)をして奪い取るも良し、我関せずと探索に励むのも良しどら〜』

 

「これ不味くないか?」

 

「最悪他のプレイヤー達から狙われるって事か」

 

「うぅ貫通攻撃も実装されてるからな・・・」

 

メイプルは先日に実装された自身の弱点である貫通攻撃を警戒する。そんなメイプルにオーシャンが近付く。

 

「ん?どうしたのオーシャン」

 

「大丈夫だ。お前は俺が守るから」

 

「ふえっ!あっありがと・・・」

 

顔を赤くして俯くメイプル。そしてサリーもサマーに近付く。

 

「わっ私もお兄ちゃんの事、まっ守るから・・・」

 

「ありがとな。けど妹に守られる程弱くはないさ」

 

サマーはサリーの頭に手を置く。

 

「あっ・・・」

 

「心配するな、俺は誰であろうと絶対に負けやしないよ。俺はお前の『最強のお兄ちゃん』だからな。寧ろ俺がお前を守ってやる」

 

「・・・はひ♡(お兄ちゃんかっこいい、しゅき♡)」

 

蕩けた顔をしながらサマーを見つめるサリー。その目にはハートが浮かび上がっていた。

 

「なんか俺達場違いだな」

 

「アイツ等いつもあんな感じなのか?」

 

「姉ちゃん達は分かんないけど、サマー兄ちゃん達はいつもああだよ」

 

「そう言えばロキさん、イズさんは来てないんですか?」

 

ソラの発言にロキはその場で蹲る。

 

「誘いはしたんだ。でも先約があるって言われて・・・イズさんと行きたかった・・・妙に機嫌良かったし、もしその相手が男だったら俺はもうこのゲームを辞めよ、続けるだけ辛い」

 

「ん?その相手女だぞ?」

 

「っ!?本当か!?」

 

ロキは一瞬でサマーの前に来る。AGI0とは思えない程だ。

 

「あっああ、実は俺も誘ってたんだよ。そしたら大学の同級生達と一緒に参加するって言ってたから・・・」

 

「それ女って保証は?男友達って可能性は?」

 

「丁度その時隣に居たからちゃんと確認してる。お互いプレイヤーだって事を知らなかったから、これを機に友好を深めるのも兼ねてって言ってたよ」

 

「・・・良かった〜」

 

「そこまでになるならもう告白しろ」

 

「えっいや、それは、え〜っと、あれだよ・・・まだ心の準備が出来てないって言いますか、その・・・」

 

(何故だか分からないけど、なんだかロキとは仲良くなれそうな気がする)

 

その理由は二人が同類(ヘタレ)だからである。

 

『それではカウント、5・・・4・・・3・・・2・・・1!』

 

カウントが0になると、プレイヤー達は同時にフィールドに転送された。

 

「それでお兄ちゃん、私達の方針はどうしよう?」

 

「ちょっと待ってろ、『飛翔』!」

 

サマーは飛翔を発動すると同時に空へと飛び立った。

 

「相変わらずスゲェな。しかもあれでサマーにしか使えないってのがな」

 

「そうなのか?」

 

「空を飛べるのは今の所サマーの特権なんだよ。私も飛べるなら飛んでみたいよ」

 

「まあだからこそ修正が掛からなかったのかも、飛翔を修正するって事はお兄ちゃんをピンポイントで弱体化させるって事だから」

 

「前回のイベントトップにそんな事すれば、歓喜する奴も居るかもだけど反感を買う可能性もあるしな」

 

「俺はゲームを始めたばかりなのでその辺りの事情が分かりませんけど、歓喜は分かりますが、反感と言うのはサマーからですか?」

 

オーシャンの疑問にクロムは首を振った。

 

「他のプレイヤーからだ。イベントトップの奴に修正が掛かるとトップになると修正を掛けられるって言う誤解を与えるかもしれないからな」

 

「そうなれば誰もトップになる位ならと、参加しても最低限の結果を求めたり、最悪イベントには参加しないっていう選択をしたり消極的になるんだ。つまりはモチベーションの問題だな」

 

「仮にお兄ちゃんが不正をしてるって言うなら話は変わるけど、まっお兄ちゃんが不正なんて天と地が引っくり返るくらい有り得ないけどね」

 

皆で他愛も無い話をしている間にサマーが帰って来た。

 

「四つのルートがある北の雪山、南の砂漠、東の海、西の山岳へ向かうルートだ」

 

サマーはマップを表示して全員に共有した。

 

「うわ凄」

 

「流石AGI極振りだな・・・」

 

「方針だが、このまま団体って言うのは流石に効率が悪いしリスクもある。メダルの総数に参加プレイヤーの人数、空から目視したフィールドの広さから考えると尚更だ」

 

「確かに、まあ俺達イベント上位組は最悪このメダルを死守さえすれば良い訳だからな」

 

「だから今回狙うのは最低限、つまりはサリーとオーシャンのスキル獲得に必要なメダルだ」

 

「と言う事は計二十枚が必要って事か」

 

「まあ一週間もあるから、余裕が出来れば各々の分も手に入れるって形で良いだろ」

 

「ならその四つのルートを手分けする必要があるな。と言う事は二人一組のペアを作ればピッタリだな」

 

そして話し合いの結果、それぞれのペアが決まった。

 

「海は俺が行く。スキルが噛み合う」

 

「だったら私も行くよ!」

 

メイプル・オーシャンペア→海エリア

 

「だったら僕達が砂漠だね」

 

「だな」

 

コウ・ソラペア→砂漠エリア

 

「なら山岳はロキが良いな。俺も盾役で連いて行くよ」

 

「助かるよ兄貴、俺VITは無振りだからな」

 

クロム・ロキペア→山岳エリア

 

「なら残った俺達が雪山か」

 

「そっそうだね(いよっしゃあ!お兄ちゃんと一緒!)」

 

サマー・サリーペア→雪山エリア

 

「それじゃあ何か進展があればメッセージでやり取りしよう」

 

『了解!』

 

そしてそれぞれのペアは目的の場所まで歩き出す。

 

 

 

 

 

一方その頃・・・

 

雪山エリア

 

「すっご〜い!雪山なのに寒くない!」

 

「そうだね、でも大丈夫かな?私達まだそんなに強く無いし・・・」

 

雪山のエリアに二人の少女が転送されて来た。二人は杖を持っているが装備は初期装備に少し付け足した様な格好だった。

 

「も〜!そんな事言ってたらいつまで経っても強くなれないって!それに今回は探索型なんだから大丈夫だって」

 

元気の良い少女が少し引き腰気味になっている少女を説得する。

 

「だと良いんだけど・・・」

 

「よぉし!こう言う時は先ずは頂上を目指すべし!それじゃあ行こっか『ヒミツ』!」

 

「あっ待って、『ヒミツ』」

 

 

 

 

砂漠エリア

 

「ふむ砂漠か、探索は骨が折れそうだな」

 

桃色の和装の装備のプレイヤーは辺りを見渡す。そしてその手には金のメダルが握られていた。

 

「最悪これさえあれば良いか。イベント上位のプレイヤーが来てくれたら申し分無いのだがな・・・」

 

そしてかなり離れた場所では・・・

 

「メダル・・・そこら辺に埋まってるのかな?」

 

赤錆色の装備の少年は辺りの砂を掘り分けていった。

 

「あ、あった・・・」

 

なんと少年は早くも銀のメダルを見つけたのだ。

 

「それならこの辺り一帯探してみよ・・・かなり広いけど、めげないよ僕!」

 

 

 

 

海エリア

 

「海か。まあ今回僕はのんびりとお昼寝でもしてようかな?レベル低いし」

 

赤髪の少年は砂浜の上に寝転がる。

 

「う〜ん・・・でもただのんびりするのも退屈かな。前に買ったリバーシで一人リバーシを・・・って流石に虚しいか。あ〜何処かに手頃な対戦相手居ないかな〜」

 

更にそこから離れた場所では・・・

 

「来ましたぁ!初イベントです!」

 

元気の良い声を出す黒髪の少女が立っていた。

 

「遂にNWOを始める事が出来ました。勉強を頑張ってお母さんにお小遣いとお年玉を前借りした甲斐がありました!」

 

少女は喜びを噛み締めながら、持っている剣を振りながらポーズを決めていた。

 

 

 

 

山岳エリア

 

「始まったわね」

 

このエリアにはイズが転送されていた。

 

「そうね。今更だけど足引っ張っちゃったらごめんね?」

 

イズの隣には金色の髪をした女性が居た。

 

「気にしなくても良いわよ。私だって生産職だからまともに戦えないし、そもそも今回はお互い友好を深めるのが目的なんだから」

 

「・・・それもそうね。それじゃあ今日から宜しくねイズ」

 

「えぇ、こちらこそ『ヒミツ』」

 

 

 

それぞれのエリアに向かったサマー達。そしてそこでの新たな出会いは彼等の未来の大きな出来事へと繋がるのだが、それはまた後のお話・・・




今回第二回イベントのルールと進行にオリジナルにアレンジしてみました。
理由はまあ人数増えて銀翼が余裕で倒せそうな雰囲気になってしまってたの今回はこう言った仕様にしました。
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