特化にしたいので極振りしてみた、と言うゲーマー達の話   作:ウィンド

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『ゼロの秘宝』マジで楽しい!


知能特化と海の化身

イベント四日目、オーシャンの見つけたダンジョンの入り口に向かう為にメイプル達は最終確認を行っていた。

 

『レベル25達成したか』

 

「メイプルさん達のお陰です!」

 

昨日のレベル上げでセツナはサマーに言われた通り、レベル25に到達したのでサマーに今後の方針を聞いていた。

 

『本当ならセツナの好きにやるのが一番なんだが・・・』

 

「いえ!サマーさんの指示に従います!」

 

『そっそうか?じゃあこの先のSPの振り方だが、ここからはMPだけ振るんだ』

 

「MPだけを、ですか?」

 

『炎魔法を極めたいなら火力は勿論だがMPも上げるべきだからな、炎魔法は火力が出る反面で燃費が悪いからな』

 

「因みにどれくらい上げれば・・・」

 

『今の火力なら・・・レベル36辺りかな、更にそこからは二回に一回はSTRとINTは均等に振る、残りの分は他のステータスに振っていく、優先して上げるんだったらMP、AGI、VIT、HPの順な、DEXはもう手は出さない方が良い』

 

「分かりました!ありがとうございます!」

 

『頑張れよ』

 

そう言ってサマーは通話を切る。

 

「サマーって本当に面倒見が良いよね、セツナは殆ど初対面なんでしょ?」

 

「はい、まだ数回こうやってやり取りした程度です」

 

「サマーはお兄ちゃんだからね、小さい頃に私や弟達の面倒もよく見てくれてたんだよ」

 

「確かサリーさんって言う妹さんも居るんですよね?」

 

「俺もINTを極振りして困ってた時もサマーが面倒を見てくれたな」

 

更に言えばロキもオーシャンと同じ境遇で世話を焼いている、この事からサマーの面倒見の良さは伝わってくるだろう。

 

 

 

 

そしてメイプル達は大鯰に変身したオーシャンに乗り、件の魔法陣のある海域まで来ていた。

 

『この下にある』

 

「それじゃあここからは潜って行かなきゃだね」

 

「僕は水泳持ってるけど・・・」

 

「私は持ってません・・・」

 

『一つ、方法が無くもないんだが・・・』

 

その方法とは、察しの良い者なら分かるだろう・・・

 

「これは、滅多に出来ない経験だね・・・」

 

「おっオーシャン!間違えて呑み込まないでね!」

 

『そんな事はしない、だから暴れないでくれ』

 

「ひっ!口の中だけあってかなり声が響きますね・・・」

 

『すっすまない、気を付ける・・・』

 

そう、大鯰に変身したオーシャンの口の中に入り潜る事である。

 

『今目の前に魔法陣がある、準備は良いか?』

 

「うん!ドンと来いだよ!」

 

「僕はなるべくやられない様にサポートはするよ」

 

「私も微力ながら頑張ります!」

 

『じゃあ行くぞ』

 

オーシャンはそのまま魔法陣に入る。

 

 

 

 

 

その頃、運営ルームでは・・・

 

「げっ!?ヤバいぞ!」

 

「どうした?」

 

「海エリアの隠しダンジョンにオーシャンが入りやがった!」

 

「マジ?人数制限つけてただろ?」

 

「メイプルとセツナとカナデ・・・きっちり四人いやがるな」

 

「その隠しダンジョンなんかあるんですか?」

 

「この前お前が気まぐれで書いてたイラストあるだろ、中々に良い出来だったから使わせてもらったんだ」

 

「えっ!あれ採用されちゃってるんですか!?」

 

「ん?なんか不味いの?」

 

「ちっ因みにイラストだけですか?まさかだと思いますけど、二枚目の紙まで採用してませんよね?」

 

「あ〜そう言えばなんかホチキスで止められてたな、内容まで見てなかったけど・・・」

 

管理者Aがそう言うと、Fは顔を青くした。

 

「あっ、終わった・・・終わりました・・・」

 

「えっ何?なんか鬼畜仕様にしてんの?」

 

「新人がこうなってる程って事だろな」

 

「じゃあ今回は流石にオーシャン達も突破出来ないだろうな」

 

「みたいだな、だが行く末は見守ろう」

 

他の管理者達がモニターを眺める中、Fはまだブツブツと呟いていた。

 

難易度の問題(・・・・・・)じゃない、相手にオーシャンがいる(・・・・・・・・・・・)って事が終わってるんだ・・・」

 

果たしてあの魔法陣の向こうは一体どうなっているのだろうか・・・

 

 

 

 

 

オーシャンが魔法陣から出ると海に変わりは無かったが、海面に出ており目の前には島が見える。

 

『みんな、陸地が見える』

 

「じゃあ一旦そこに降りよう」

 

オーシャンは浜辺に着くと口を大きく開けた。

 

「と〜うちゃ〜く!」

 

「この島の探索、でしょうか?」

 

「かもね」

 

『それじゃあ大鯰を解除するか』

 

オーシャンが大鯰を解除しようとしたその瞬間、突然激しい雨が降り始めた。

 

「うわあ!?」

 

「ちょっこれは・・・」

 

『いきなりなんだ・・・』

 

「うぅ・・・っ!皆さんアレを!」

 

セツナが指差す先には、青く大きな巨体に大きなヒレを持ったモンスターがそこに居た。

 

『ぎゅらりゅるぅぅぅぅ!!!』

 

『アイツがボスか・・・セツナ!』

 

「任せてください!『ファイアボール』!」

 

セツナが魔法を放つが、魔法は発動しなかった。

 

「そんな!?MPはちゃんと満タンなのに!」

 

「もしかして、この雨が・・・『ウォーターボール』!『ウィンドカッター』!『ファイアボール』!『アースニードル』!」

 

カナデは魔法を空に向かって放つ、だが発動したのはファイアボール以外の魔法だった。

 

「そう言う事か、恐らくこの雨の所為で炎の魔法が無効化されてるんだ」

 

「そんなの有りですか!?」

 

『仕方ない、メイプル!二人を守っててくれ!』

 

「分かった!気を付けて!」

 

オーシャンはボスに向かって泳ぎだした。

 

『俺が相手だ!』

 

『ぎゅらりゅるぅぅぅぅ!!!』

 

ボスがオーシャンに向かって攻撃を放った。

 

『これは!ぐぅ!』

 

オーシャンはそれを間髪で避ける。

 

『今のはまさかハイドロポンプ・・・スッシーズのとは威力が桁違いだ』

 

『ぎゅらりゅるぅぅぅぅ!!!』

 

ボスは再度ハイドロポンプを放つ。

 

『だが避けられない程ではない!『一丁上がり』!』

 

体格差はあるが、見事オーシャンの一撃はボスを一時的に退けさせた。

 

『まだまだ行くぞ、『一丁上がり』!スッシーズ、『竜の波動』!』

 

「「「ス〜ッシィ!!!」」」

 

オーシャンがぶつかると同時に口の中で待機していたスッシーズのスキルでボスのHPを大きく削る。

 

『これなら・・・スッシーズ、もう一度やるぞ!』

 

「「「スシッ!」」」

 

オーシャンがスッシーズに指示を出すが・・・

 

『ぎゅらりゅるぅぅぅぅ!!!』

 

ボスが叫ぶと上空から雷が落ちオーシャンに命中した、スキルでVITは上がっているが致命傷に近かった。

 

『がぁああああ!!!』

 

「オーシャン!」

 

ボスがまた雷を放つが、オーシャンは雷で体が痺れたのか動けずにいる。

 

(不味い、今アレを受けたら・・・)

 

「『カバームーブ』!『カバー』!」

 

オーシャンに再び命中しようとしたその瞬間、メイプルが割って入り盾となった。

 

「オーシャンには指一本触れさせないよ!」

 

『ぎゅらりゅるぅぅぅぅ!!!』

 

するとボスは海面から跳ね上がり、上空にいるメイプルをヒレで叩いた。

 

「「メイプル(さん)!?」」

 

激しい音と水柱共にメイプルは海に落とされた。

 

『ぎゅらりゅるぅぅぅぅ!!!』

 

「不味い!」

 

ボスがカナデとセツナに向かってスキルを放とうとする、その時ボスの後方から何かが飛び出して来た。

 

「あれは!」

 

「オーシャンさん!」

 

痺れが取れたオーシャンはメイプルが落ちた瞬間にその場に向かい、メイプルを背に乗せて飛び出したのだ。

 

『全く無茶をする、俺が動けないままだったらどうなってたか・・・』

 

「アハハごめん、でも・・・」

 

『?』

 

「オーシャン・・・海くんならきっと助けてくれるって信じてたから」

 

『な・・・そっそんなの当たり前だ』

 

「あれ?オーシャン、もしかして照r『照れてない』えぇ嘘だ!絶対照『照れてない』オ〜シャ〜ン!」

 

『ぎゅらりゅるぅぅぅぅ!!!』

 

『今はアイツを倒す!』

 

「むぅ・・・」

 

メイプルはオーシャンにポーションをかけてHPを回復させる、そしてもう一つ別のポーションをオーシャンにかけた。

 

『『ハイドロンストリーム』!』

 

「『毒竜』!」

 

メイプルの放った毒竜の毒がオーシャンのハイドロンと混ざり、毒の水を纏ったオーシャンがボスに突撃した。

 

『メイプル!?俺には毒耐性が・・・』

 

「うん!だから耐性のつくポーションをイズさんに貰ってたから使ったの!」

 

『そう言うのは事前に言って欲しいんだが・・・』

 

スキル【ハイドロン Ⅲ】のレベルが上がりました。

 

『ハイドロンのレベルが・・・』

 

レベルアップした事で【ハイドロンスタンプ】の使用が可能になりました。

 

『新しいスキル、早速使わせてもらう!』

 

「MP回復させるね!」

 

MPが回復したオーシャンの体に青いオーラが纏う。

 

『『ハイドロンスタンプ』!』

 

オーシャンがスキルを放つと、オーシャンは大きく飛び上がり水を纏いながらボスに突撃すると、まるで滝壺の様な激しい勢いで水飛沫が上がる。

 

『ぎゅらりゅるぅぅぅぅ!!?』

 

まるで断末魔に近い雄叫びが響き、ボスは消滅した。

 

「倒した、の?」

 

『雨が上がって行く・・・恐らく倒せている筈だ、一旦浜に戻ろう』

 

そう言って二人は浜まで向かい、メイプルを降ろしたオーシャンは大鯰を解除した。

 

「オーシャンさん!これを見てください!」

 

そう言うセツナの横に大きな宝箱が置かれていた。

 

「お二人が戻って来たら現れたんです、きっとこれが報酬ですよ!」

 

「オーシャンが開けなよ、ボスを倒したのはオーシャンだしね」

 

「良いかメイプル?」

 

「良いよ!カナデの言う通り、オーシャンが倒してくれたんだから!」

 

「じゃあ遠慮なく」

 

オーシャンが宝箱を開けると、中にはメダルが五枚と青い大きめのαの文字が書かれた宝石がとスキルの巻物が入っていた。

 

「うわぁ!メダルが五枚もあるよ!」

 

「俺はもう十枚だからセツナが貰ってくれ、良いよなカナデ?」

 

「うん、会った時にも言ったけどメダルには興味ないからね」

 

「ありがとうございます!これで後二枚です!」

 

「このスキル、水に関するスキルだね」

 

「だったらオーシャンだね」

 

「あぁ」

 

スキル【雨乞い】

天候の晴れ、雪、曇りを打ち消し雨状態にする。

天候が雨の間水属性の攻撃の威力は1.5倍になり、炎属性の攻撃の威力が半減する。

 

「コウとソラの快晴の逆なのかな?」

 

「私では相性最悪ですね・・・」

 

「この宝石はなんだろうね?」

 

「これは・・・」

 

【藍色の玉】

藍色に輝く玉、大昔の海の伝説と深い関わりがあるとされる。

 

「・・・・・それだけ!?」

 

「換金用ですかね?」

 

「それは無いんじゃないかな?う〜ん・・・図書館でそれっぽい資料あったかも、まだ読んでないけど」

 

「何処にあるか教えてもらえないか?」

 

「良いよ、僕も少し気になるからこのイベントが終わったら案内するよ」

 

「助かる、じゃあこれは一先ず俺が預かっておく」

 

オーシャンが藍色の玉を手に取り、インベントリにしまった。

 

「・・・」

 

そんなオーシャン達を遠くから眺めている存在が居た。

 

「『カイオーガ』がやられるとは、流石偽竜のヌシの迷宮をクリアしただけはあるな・・・アイツならきっと・・・」

 

その存在はオーシャン達が魔法陣に入って行く姿を見届けるとその場を後にした。




今回で海エリアは一旦終了します。
次回がどのエリアから行くかはまだ未定です。

カントーで好きな御三家は?

  • フシギダネ
  • ヒトカゲ
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