特化にしたいので極振りしてみた、と言うゲーマー達の話   作:ウィンド

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新年あけましておめでとうございます!
今年も投稿頑張っていきますので、何卒宜しくお願いします!


速度特化と取引

魔法陣に入ったサマー達は、氷の洞窟に転移した。

 

「ボス確定だね」

 

「あぁ・・・二人共動くなよ」

 

「「はっはい!」」

 

暫く四人は動かないが、一向にボスが現れる気配がない。

 

「・・・ボスが居ない、それか一定距離歩くと出てくるパターンか」

 

周りを確認したサマーは中央へ歩き出す。

 

「サリーは一応二人を守ってろ」

 

「分かった」

 

そしてサマーが中心に立つと、天井部分の穴から銀色の翼を持った巨大な鳥が現れた。

 

『クケェエエエ!!!』

 

「うっせぇな・・・そんなに相手になって欲しいなら、いくらでもなってやんぞこの鳥公!!!」

 

(スイッチ入ったお兄ちゃん、ちょっと苦手なんだよな・・・荒々しくてカッコいいけど・・・)

 

ここから、サマーと銀翼の熱いバトルが繰り広げられる!

 

 

 

 

 

 

 

・・・事を期待していた皆様に申し訳ありませんが、この先はダイジェストでお送りいたします。

 

「『飛翔&ゲイルフォース』!」

 

以上で終了です。

 

 

 

モニタールーム

 

「「「「「ギャアアアアア!!!」」」」」

 

最早見慣れた光景である。

 

「銀翼が瞬殺って・・・もうサマー手に負えない!」

 

「ただでさえコイツは弱体化が難しいってのに〜!」

 

「不正でもしてるならまだ対応出来る!だが不正無しのプレイヤーに下手な真似は出来ない!」

 

「嫌になっちゃうよホントにもう!」

 

そんな管理者達の様子をEと新人のFが見ていた。

 

「先輩方、荒れてますね・・・」

 

「あぁ昨日サーバーに不正アクセスがあってさ、それの対応で徹夜して寝てないからな、因みに俺もだ」

 

「不正アクセス!?でっでもここのサーバーって社内PCじゃないとアクセス出来ないですよね?確かそう言う決まりもありましたし・・・」

 

「あぁ理由はすぐ分かったんだよ、どうも開発部の人が社外のPCからアクセスしたらしいんだ、なんでも家に帰った途端にバグになる原因があった事に気付いたらしいから修正の為にってハッキングまでしてさ、しかも相当偉い立場の人だって聞いた」

 

「えっそれ、規則上不味いですよね?」

 

「確かにな・・・そいつどうなったんだろうな?」

 

「解雇されたらしいぞ」

 

EとFの会話にAが入ってきた。

 

「うわあ!びっくりすんだろ!?」

 

「すっすまん・・・」

 

「て言うか解雇って、かなり重過ぎませんか?確かにバグを修正しなきゃってのは分かりますけど、ハッキングしてまでする事?とは思いましたけど・・・」

 

「俺も最初はそう思ったんだがな・・・ウチのサーバーに入り込まれたら、サーバーからハードの情報を抜き取ってプレイヤーの個人情報を流出されかねん」

 

「あ〜確か普及直後にあったなそんな事件」

 

「だからウチのサーバーは公共のネットワークから独立させてるんですよね」

 

「あぁそうだ、だからこそプレイヤー達に不安を募らせては本末転倒だ、俺達はプレイヤー達に楽しんでもらうゲームを作ってるんだからな」

 

「確かに俺もなんやかんやでサマー達も勿論、他のプレイヤー達にも楽しんでもらいたいしな」

 

「すいません、良い事言ってるは分かるんですが・・・その結果ああなってるんですよね?」

 

Fは未だにサマーに頭を抱えている他の管理者達を指差す。

 

「・・・さてと、俺休暇がてらレッ◯ブル飲んでくるわ」

 

「あ〜なら俺もモ◯エナ」

 

(逃げた・・・)

 

 

 

 

 

そして銀翼を倒したサマー達は洞窟内を散策していると、サマーがある物を見つけた。

 

「「「卵?」」」

 

そこにはかなり大きく、赤と白の縄で叶結びされた卵があった。

 

「ついでにメダル三枚、あの弱さでこの報酬はかなり儲かったな」

 

(あれ?確か前に入った人達そのモンスターに瞬殺されたんじゃ・・・)

 

(それを弱いって言えるサマーさんって・・・)

 

(二人が何を思ってるのか分かる、まあ気持ちは分かるけど・・・)

 

「取り敢えず、この卵は取り敢えず俺が預かっとくわ」

 

「うん、ボス倒したのお兄ちゃんだしね」

 

サマーは卵をインベントリにしまい、他に何も無い事を確認して外に出た。

 

「あれ?元の場所じゃないのか?」

 

「別の場所に転移されたっぽいね」

 

辺りは雪景色ではなく、森が広がっていた。

 

「新マップ、じゃないな・・・って海エリアの方面じゃないか」

 

「じゃあメイプル達の近くなんだだね」

 

「お二人のお知り合いのんですよね?」

 

「うん、私達の幼馴染で・・・」

 

サリーの言葉を遮る様にサマーから着信音がなる。

 

「ん?ソラから・・・どうしたソラ?」

 

『あっサマーお兄ちゃん、あのね同行する事になったプレイヤーが一人居るんだけど大丈夫かな?』

 

「同行って、そいつもメダル集めてるのか?もしそうなら俺達の分のメダルが優先だから、場合によっては分け前はないぞ?」

 

『それは大丈夫、もう目標の枚数は集め終わってるって言ってたし』

 

すると、コウも通話に参加して来た。

 

『ただVITが0だから護衛を頼まれたんだよ、お礼に端数になってるメダルをくれるって言うからさ』

 

「・・・まあ確かにお前達なら貫通攻撃を連発されなきゃ大丈夫だろうしな」

 

サマーは少し考えて、二人に話した。

 

「それに俺やメイプル達も同行してる奴がいるから強く反対は出来ないな、構わないから二人の好きにしな」

 

『サンキュー!サマー兄ちゃん!』

 

『じゃあ僕達も探索に戻るね!』

 

「あぁ、気を付けろよ?」

 

『『は〜い!』』

 

二人は元気良く返事をして通信を切った。

 

「双子達も同行者?」

 

サリーの言葉にサマーは頷いた。

 

「こりゃメダル集めはどこも苦労しそうだな、まあクロム班の方は同行者がいないから楽だろうけどな」

 

翌日そのクロム達からも他のプレイヤーが同行する許可を求められるのだが、まだこの時のサマーは知らない。

 

 

 

 

「あっおいロキ!・・・ったく、勝手に切りやがって」

 

三日目の昼過ぎ、サマーは山岳エリアにいるクロムから通信していた。

(※内容は『攻撃特化と山岳エリア』をチェック!)

 

『悪いサマー、ロキの奴が・・・』

 

「気にするな・・・それでクロム、ちょっと頼みがあるんだ」

 

『何だ?』

 

「今朝メイプルからの通信で、どうやら俺やロキみたいにヌシの迷宮の攻略者がいるみたいなんだよ」

 

(※内容は『防御特化と新たな仲間』をチェック!)

 

『あのトンデモシリーズか、と言う事はそいつも極振りか?』

 

「メイプルと言うか同行してるプレイヤーが言うにはDEXの極振りらしい、探索者もそうなんだが、もしかしたらそのダンジョンに行く必要があるかもしれなくてな」

 

『成る程、ならそのプレイヤーと会う必要があるな』

 

「頼めるか?ロキの護衛で忙しいだろうけど」

 

『双子と合流出来れば多少余裕は出来る、俺の方でも探しとくよ』

 

「助かるよ」

 

『所でサマー、もう少しで折り返しだが・・・』

 

「勿論考えてる、取り敢えず俺達は回収が終わり次第メイプル達と合流する予定だ」

 

『分かった、じゃあ最終的な合流場所は・・・』

 

「中央の草原エリアが理想だけど、場合によっては変更しよう」

 

『分かった、なら俺達もそろそろ探索に戻る』

 

「おう」

 

クロムとの通信を終え、サマーはサリー達の下に戻る。

 

「これからどうするの?」

 

「そうだな・・・ミルフィ達の分も考えるとメダルが後最低でも27枚は欲しい、トップ15を狙うのが効率が良いんだけどな」

 

「半分くらい身内だもんね」

 

「他はかなりの手練だからな、ペイン以外なら余裕で倒せるんだけどな・・・」

 

「ペイン・・・確か二位のプレイヤーだっけ?」

 

「そっ、あいつとやり合うなら負けも覚悟して挑まないとだからな・・・」

 

「サマーさんでも苦戦しちゃう相手なんですか!」

 

「多分レベルは俺と同じ、そしてかなり高威力アタッカーの剣士だ、俺は勿論メイプルや双子達でも勝てるか怪しい」

 

「あの三人のVITでもか・・・」

 

「可能性はある、現に俺のゲイルフォースをスキル使ってたとは言え跳ね飛ばして来たんだからな」

 

「お兄ちゃんのゲイルフォースを!?えっ人間だよねその人!?」

 

「ん〜・・・このゲームで人間辞めてる俺と同格なら、一概に肯定出来ないな」

 

「ハハッ、それは酷いな」

 

「「「っ!?」」」

 

声のした方向をみると、茂みの中からペインが現れた。

 

「こっこの人がペイン・・・」

 

サリーはサマーにはとても及ばないが、今まで築き上げて来たゲーマーの感でそれを感じ取った。

 

「やっぱお前だったか、さっきからこっちをコソコソと様子を伺ってたろ」

 

「流石はサマーだね、でもまさか君と再開出来るとは思わなかったよ」

 

サマーはサリーとアイコンタクトを取り、ペインの覇気に怯えているミルフィとミーシャを庇う様に立つ。

 

「狙うなら俺だけにしろ、メダルは俺が全部管理してる」

 

「だろうね、それが一番安全だ・・・だけど安心して欲しい、今回君と闘う気は一切無いよ」

 

「信用する程アホじゃないぞ」

 

「だろうね・・・確かに君にはリベンジしたいが、それがメダル奪い合いなんて勿体無いだろ?僕は君を最高の好敵手だと思ってる、君と闘うならもっと大きなイベントが良い」

 

「・・・要件はなんだ?だから出て来たんだろ?」

 

「サマー、君は他の仲間達ともメダルを集めてるよね?実は俺も仲間達とメダル集めをしている最中なんだ」

 

「で?」

 

「取引しよう、俺達は君の仲間を襲わない、だから君達も俺の仲間を襲わない・・・その上でメダル集めを協力しないか?」

 

「つまり一時的に俺とお前の合同チームを作ると?」

 

「この広いフィールドでお互いメンバー分の数、更にはトップ組の二つ目以降のスキル獲得に向けてのメダル回収・・・恐らく君でも苦戦してるんだろ?」

 

「既に仲間が襲われてる場合は?」

 

「安心してくれ、仲間には俺の指示無くPKを行なうなと言ってある・・・逆に向こうからきたら返り討ちにするよう指示はしているけどね」

 

「なら大丈夫そうだな、ウチはPKはあくまでも最終手段だからな」

 

「ならどうだろう?正直こっちも集まりが悪くて困ってるんだ、一枚でも多く集められるならそれに越した事はないしね」

 

「(一理ある、だが今直ぐに乗るのは得策じゃ無い気がするな・・・)・・・少し考えさせてくれ、こっちは最低ライン集まりさえすれば防衛に回る計画だったからな・・・だが仲間が襲われるのは避けたい」

 

「なら答えを聞くまで君達と、その仲間は襲わないよう伝えておくよ」

 

「助かる、明日中には返事を出す」

 

「分かった、良い返事を期待してるよ・・・そう言えば君とフレンド申請してなかったね」

 

「あぁそう言えばそうだな、イベント後に何気に機会無かったしな」

 

そしてペインは仲間の特徴をサマーに伝えてその場を去っていく。

 

「ふ〜ん、『集う聖剣』とサマー達が一時的にチームをね・・・」

 

少し離れた所で、男がサマー達の様子を伺っていた。

 

「ならこっちも下手に動かない方が良いかな・・・『アイツ等』にも報告しとくか」

 

男はその場を離れるが、男がいた場所にサマーとペインの二人が目をやっていた事には男は気付いていなかった。

ジョウトで好きな御三家は?

  • チコリータ
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