特化にしたいので極振りしてみた、と言うゲーマー達の話 作:ウィンド
【思考加速】
文字通り思考を加速させるスキル、使用者のAGI分の加速が可能
【知能強化】
筋力強化のINT版
【ゲイル】
風の上位ランク魔法で、これに属する魔法はAGIが高い程威力が上がる。
管理者ルーム
「ギャアアアアア!!!」
NWOの運営等を管理している一人、管理者Fが叫び出す。
「何だ何だ、どうした新入り?」
「大空のヌシがやられたんです!」
「あ〜それってお前がゲーム完成一週間くらい前に「天啓だっ!!!」とか叫んで、次の日に完璧な仕上がりで持ってきたら先方が凄く気に入って仕様変更の承認まで持っていたアレだろ?」
「えぇ、言うなれば『俺の天啓シリーズ』の一つなんです、いやでも俺もまさかあそこまで完璧に出来るとは思わなかったですけど」
「んで?それがやられたん?」
「そうなんです!アイツが居るダンジョンはソロでもパーティーでも良いからAGIが150以上無いと挑めない様にしてるし、ボスの所に行くまでに逆方向に動く床の洞窟を抜けて、そこから更に襲い掛かってくる鳥型モンスター達を相手にしながら、途中でボスが落石で妨害して来たり、更にボス戦ではHPが七割を切ると上空に行ってそこから落石ラッシュをしてくる様にしてるんです、簡単にクリア出来るものじゃ無いんすよ!」
「何か聞いてるだけでも悪意感じるな」
「確かに攻略出来なくはないけど、簡単じゃないわな」
「くぅ〜!一体誰がクリアしたんだ!」
そう言ってFがモニターを出すとそこにはダンジョンに入っていくサマーが映っていた。
「こっコイツか!」
「ん?ちょっと待て、コイツ一人だぜ?てか何だよこのスピード」
「あ〜コイツAGIに極振りしてるわ、魔法使いじゃ珍しいな」
『なんか面白味が無かったな〜』
「ゲボファッ!!!」
サマーの放った一言でFがダメージを受けた。
「いっいや、仕方なくないか!だってコイツのAGIじゃ、ただの何も無い一本道なんだからさ!」
「そっそうだって、あんま落ち込むなって・・・」
「けど極振りだと火力ないよな?初心者の装備でどうやって道中のモンスター倒してんだ?」
「攻撃しては避けて、MPを回復しつつを繰り返してる、あのAGIでよくもまあそんな芸当が出来るな」
「落石も思考加速使いながら避けてる、頂上にも余裕で着いてるな」
「っ!だがどうやって倒した!アイツは空を飛ぶんですよ!?いくら魔法使いでも攻撃を当てられる訳が「お〜コイツスゲェな!落石を足場にしてるぜ!」は?いや!でも火力が足りないはz「おっコイツ、ゲイルシリーズの魔法覚えてるな、これAGIが高い程威力上がるんだよな?」は?てかそれも俺が作ったシリーズ!!!」
「ソロでやられたって事は、ユニークシリーズ持ってかれたんだろ?どんな性能にしたんだ?」
「・・・飛翔能力」
『は?』
「飛べる能力、付けちゃいました・・・」
『・・・ハァアアア!!?』
「えっ!?お前何してくれてんだよ!?」
「だって鳥のボスですよ!?飛ぶ能力付けたって良いじゃないですか!」
「限度あんだろうよ!ちょっと待て、他にそう言う仕様やスキル有るか?」
「いや、浮遊魔法とかならあるけど、浮けるだけで操縦もしにくい、飛翔の完全下位互換だ、つまり現状コイツだけが自由自在に空を飛べる事になる!」
「コイツのAGIでそれは反則だろ?しかもスキルの効果で上がって・・・1000超えとる」
『は?』
「おい、流石に何かの間違いだろ?」
「いやそりゃ常にじゃないぞ?上昇系のスキルが全部発動したらだけど」
「それでもヤバいだろ・・・」
「ん?おい!何かサマーの奴、ボス仲間にしてるんだけど!」
モニターにはサマーがアマツに名前を付けて休眠させてる所だった。
「絆の架け橋じゃないか!?新入りお前あんな物まで・・・」
「いやいやいや!!!自分知らないです!あんなん用意してないっすよ!?」
「じゃあ誰が・・・」
「あっもしかしてアレじゃね?新入りの持ってきた変更申請の企画書に絆の架け橋の仕様の書類挟まってたって変更した後に言われたやつ」
「えっ何それ、初耳なんだけど」
「あぁ確かあのドジっ子が新入りとぶつかってたやつだろ?」
「あぁ!あの時に混ざっちゃったんですね!」
どうやら手違いで起こった事らしい。
「これは今度開催するイベントが荒れなきゃ良いんだけど・・・」
「いやもう既にパワーバランスが崩壊してるから確実に荒れるぞこれ」
サマーに頭を抱える管理者一同だが、まだまだこのゲームに
所変わって白峯宅
「おはよう・・・」
欠伸をしながらリビングに出て来た浩将を理沙が出迎えた
「おはようお兄ちゃん!」
「あれ?母さんは?」
「地元の同窓会で明日まで帰って来ないって言ってたじゃん、あっお父さんも今日から出張で明日まで帰って来ないよ」
「へぇ・・・じゃあそれまで理沙と二人っきりか」
「っ!?(そっそう言われたらそうだ、お兄ちゃんと二人っきり、それってつまり・・・)」
理沙は浩将の言葉に顔を赤らめ体をモジモジさせていた。
「じゃあ理沙、今から部屋に行くぞ」
「ふえっ!?や、まっ待ってお兄ちゃん!まだ心と乙女の準備的なものとか、そもそも私達は兄妹で・・・」
「は?勉強見るのに兄妹関係無いだろ?」
「へ・・・勉強?」
「見てやるって言ったろ?母さん居ないから丁度良いし」
「・・・ハッ!」
浩将がNWOを始める前に言っていた事を理沙は思い出し顔を真っ赤にさせた。
「(そうだった、うぅ恥ずかしい・・・)でも本当に良いの?お兄ちゃんゲーム続けたいんじゃ」
すると浩将は目を逸らした。
「いや〜一旦落ち着こうと思ってさ、災い転じて大惨事になっちゃったからさ・・・」
「お兄ちゃんゲームで何してたの?」
そして理沙の部屋に行き、昼まで勉強をして、現在は休憩で昼食を食べていた。
「お兄ちゃんは今回どんなスタイルにしてるの?」
「っ!・・・あぁ、うん、いつも通りウィザード、あっいやNWOでは魔法使いに統一されてるんだけど」
「そうなんだ、で?ステータス弄れるって聞いたけど、やっぱ定石通り?」
「・・・いっいや今回はスタイル変えようかなって(AGIを極振りしてる上に最高速度四桁の化け物になってるって言って良いものなのかこれ!)」
「ふぅん、どんな感じに?」
「えっいや、それはその・・・ハァ、仕方ない、腹括るわ」
「?」
〜説明中〜
「えっ何その化け物・・・」
「俺だよ」
「因みにどれ位速いの?」
「いや、試す前にログアウトしたから・・・あぁでも、韋駄天発動した時はAGI200で新幹線並みだったな」
「じゃあその約8倍・・・それちゃんとプレイ出来るの?」
「思考加速で間に合うなら何とかなるかもだけど、まあ戦闘にならず空中に居なきゃ良い訳だしな」
「それもそうか・・・」
「まぁそれにこれに関しては一つ当てがある、解決出来るかは分からないけど」
「そっか、まあ頑張ってね」
「あぁ・・・さてと、俺はもう一回ログインしてくるよ、夕飯までには戻るわ」
「うん」
自室に戻る浩将を理沙は見送ると、自分も自室に戻った。
「まさかお兄ちゃんがとんでもない事になってるとは、ハァ〜私も早くやりたい・・・楓は、やってくれるかな?後で、誘ってみようかな・・・」
理沙は後で親友に連絡しようと決めると、勉強を再開するのであった。
一方その頃
「なあ、『宏樹』お前このゲームやってみないか?」
とある青年が宏樹と呼ばれる少年にNWOのソフトが入ったケースを手渡した。
「ん?これ、今兄貴が嵌ってるゲームじゃん」
「あぁ、買い物に行って福引券貰ってさ、それで当たったんだが」
「えっそこの商店街で!?また随分と奮発したんだな・・・いやそれ以上に当てた兄貴がスゲェわ」
「換金しようと思ったんだが、もしお前が興味あるならと思ってさ」
「・・・まあギアは持ってるし、タダでゲームくれるってなら有難く頂戴するよ」
「おう、俺は大学の課題終わらせてからログインするから、もし大盾選んだら色々と教えてやるよ」
青年はそう言いながら部屋から出て行った。
「大盾って俺が防御系やサポート系のジョブ苦手なの知ってるだろう・・・まあ良いや、試しにやってみますか」
そう言いながら宏樹はゲームの準備をする、ここにまた新たなトンデモプレイヤーが誕生しようとしているのだが、それはまだ誰も知らない。
今回で一旦サマーこと浩将から新たな特化ゲーマーのストーリーになります。
極振りするならどっち?
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STR(攻撃力)
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VIT(防御力)
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AGI(素早さ)
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DEX(器用さ)
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INT(知能)
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HP(体力)
-
MP(魔力)
-
いやちゃんと考えて振るよ