特化にしたいので極振りしてみた、と言うゲーマー達の話 作:ウィンド
イベント三日目
「砂漠エリア広すぎです・・・『ヒミツ』も勝手に何処かに行っちゃったし・・・」
砂漠エリアを周りを見渡しながら歩いている少女が居た。
「このエリアにコウとソラとユキのの三人が居るんですよね・・・でもこれじゃあ何処に居るのかも分からない」
少女は足を止めて何処かに通信を繋ぐ。
『あらどうしたの?』
「先輩!聞いてくださいよ〜砂漠エリアで三人を探してるのに全然見つからなくて・・・『ヒミツ』も居なくなっちゃうし・・・」
『全くアイツは・・・分かったわ、今からロキがそっちと合流するみたいだからこっちも合流しましょ』
「うぅ、やっぱり先輩と一緒が良かったですぅ・・・先輩優しくて好きです・・・」
『気持ちは嬉しいけど、私『そっち』の趣味は・・・』
「私にもないですよ!?人としてって事です!」
そしてその頃、コウ達はと言うと・・・
「「「何これ・・・」」」
コウの左手からユキの右手、そしてそのユキの右手からソラの右手に鎖が繋がれていた。
数分前
「取り敢えず、サマー兄ちゃんにユキが仲間になる事を伝えなくちゃね」
「でもその前にまずクロムさん達と合流しなきゃだね、僕達AGI0だから早くしないとね」
そう言ってコウとソラはユキの手を掴んで歩き出す。
「じゃあ行こっかユキ」
「サマー兄ちゃん達に早く紹介したいしな」
「・・・うん!」
ユキは目に涙を浮かべながら笑顔で二人に頷く。
ズボッ
三人の足が砂に沈み込んだ。
「「「え?」」」
そしてそのまま砂の中に沈んで今に至る。
「まさか罠、なのかな?」
「けど、俺とソラはあの道から転んで来たんだぞ」
「その時は発動しなかったのかな?」
『束縛の鎖』【破壊不可】
対象三人を繋ぐ呪われた鎖。
繋がれている三人は運命共同体となり、誰か一人の死亡が全員の死に繋がる。
現在三人を文字通り繋いでいる鎖の説明が現れる。
「対象三人って事は、三人居ないと発動しない罠だったんだね」
「俺達の時はまだ二人だったから発動しなかったんだな」
「けどこれ、僕完全に足手纏いだよね?」
生産職とは言え両手が塞がっており、更にユキはDEX極振りの為VIT0の所謂紙耐久である為、ユキのHPが0になってしまえばコウとソラも死ぬ事になるのだ。
「僕達で守るから大丈夫だよ!僕達防御力は誰にも負けない自信あるもんね!」
「二人共VIT極振りだから大船に乗った気で居て良いぜ!」
「分かった、じゃあお願いするよ」
そして三人は洞窟になっているダンジョンを歩き出す。
「あっそう言えば二人は今から、クロムさん?達と合流するんだよね?遅れるかもしれない事伝えなくて大丈夫?」
「「あっ」」
そして二人は一度サマーに連絡して探索を続けるのであった。
「あっメダルだ!」
ソラが水溜りに落ちていたメダルを拾う。
「やっと一枚ゲットだよ〜」
「じゃあこのダンジョンボスが居ないのかもな」
「何で分かるの?」
「サマーお兄ちゃんと別のゲームでイベントに参加してた事があってさ、その時も今の状況と同じだったんだけどね」
「サマー兄ちゃんがボスが居るなら報酬をそこに集中させる筈だって言ってたからさ」
「凄いねサマーさんって・・・何だかプロって感じする」
「実際プロだよな?なんか色んな大会優勝してるし」
「うん、それにサマーお兄ちゃん色んなゲームしてるからじゃないかな?」
「そうなんだ・・・ん?」
気付くと三人は大きな空間に出ており、先に続く道が複数あった。
「どっちに行けば良いんだ?罠があるかもしれないし慎重に行かないとな・・・」
「でもクロムさん達と合流する時間が遅くなっちゃうよ?」
「あ〜そうだよな・・・」
「・・・そうだ、『ズゥ・覚醒』!」
「ミズゥズッ」
「ズゥに見てきてもらうよ、土の中を移動出来るから何かあっても大丈夫だと思う」
「ズゥ!」
ズゥは任せろと言わんばかりの気合いの入った顔を二人に見せる。
「お願いしよっか?」
「じゃあファング達にも手伝ってもらおうぜ」
二人はファングとメタルを覚醒させてそれぞれの穴に向かわせた。
「これで正しい道が見つかれば良いんだけどな」
「そうだね」
そして暫くするとズゥとメタルと一緒に同じ穴から出て来た。
「ズズッ!」
「ウィル!」
「二体が一緒って事は、この三つは繋がってるんだね」
「あっぶねぇ、滅茶苦茶時間掛かる所だったな・・・」
「じゃあ残るはファングの入った穴とあそこだね」
すると突然、地響きの様な音が聞こえてきた。
「なっ何?」
「ファングの行った方からだ!」
「ファァァド!!!」
穴の方を見ると、ファングが慌てた様子で引き返して来た・・・
「ファング!どうし・・・」
後方から巨大なカタツムリを連れて。
「「えええええ!!?」」
「ズズズッ!?」
「ルドファ!?」
「っ・・・ソラ!ユキ!メタル達を戻すんだ!」
「うっうん!メタル!」
「ズゥも戻って!」
コウは二人が相棒を休眠させた事を確認するとファングに目をやる。
「ファング!ユキを!それであっちだ!」
「ドドファア!」
ファングは鼻を使ってユキを掴み、そのまままだ進んでいない方の穴へ走った。
「ファング待って!これじゃコウ達がダメージを受けて・・・」
ユキだけを担いだまま走っていると言う事は、鎖で繋がれたコウとソラを引き摺る形で走っている事になる。
「「大丈夫〜!」」
「え?」
ユキが後方を見ると凄い勢いで壁や地面に叩きつけられている二人の姿があった。
「僕た(ドガッ)VI(ガッ)きょ(ドガッ)から!」
「ノ(ガンッ)ジだか(ドンッ)平(ドゴッ)!」
「そっそうなんだ・・・(ぶつかる音凄すぎて殆ど何言ってるか聞こえないけど・・・無事、なんだよね?)」
※因みに『僕達VIT極振りだから』『ノーダメージだから平気だぜ』と言っている。
そして巨大カタツムリから逃げ切れた様なので、広めの空間で足を止めた。
「二人共大丈夫!」
「うん!平気だよ!」
「何回かお互い当たったりしたけど、HPは減ってないみたいだしな」
「そっそうなんだ・・・(あれだけの衝撃でダメージが無い程のVITって一体・・・)」
「それよりさっきのカタツムリ、あれはヤバい奴だ」
「咄嗟で逃げちゃったけど、何で分かるの?」
「ファングが倒せないと判断して逃げて来たからだよ、あっこれファングのステータスな」
ファング
Lv26
HP 149/149
MP 99/99
【STR 145】
【VIT 140】
【AGI 90】
【DEX 70】
【INT 40】
スキル
【覚醒】【休眠】【ヌシの絆】【突進】【ぶちかまし】
【高速旋回】【瓦割り】【角突き】
「これだけのステータスのモンスターでも逃げ出しちゃう程・・・確かにかなり強敵なのかも」
「そう言う事、取り敢えずファングは休んでくれ」
コウがファングを休眠させると、サマーから通信が入ってきた。
「サマー兄ちゃん!」
『お前達今何処だ?』
コウ達はサマーに事情を話す。
『ファングが逃げた・・・そのカタツムリのゲージは見えたか?』
「咄嗟だったから見れなかったんだ」
『・・・多分そのカタツムリ、破壊不可モンスターかもな』
「「「破壊不可!?」」」
『多分だぞ?誰か一人死んだらゲームオーバーなら倒せるモンスターは置かない筈だ、三人なら戦術次第でモンスターは倒せるだろうしな』
「確かに・・・」
『けどもし体力ゲージがあれば倒せる筈だ、無かったら戦闘は避けた方が良い・・・まあ遅くなるだろうからクロムには俺から伝えとこう』
「ありがとうサマーお兄ちゃん」
『あっそうだ、もし余裕が出来れたらDEX極振りのプレイヤーを探しといてくれないか?ヌシの迷宮の攻略者らしいんだ』
「えっ・・・DEX極振り?」
「それって・・・」
『どうした?』
ユキを見る二人にサマーは首を傾げる。
「あの、それ僕の事だと思います・・・」
『・・・えっマジ?』
「ヌシの迷宮って言いましたよね?確かに潜鋼のヌシの迷宮ってダンジョンをクリアしてます」
「えっじゃあズゥってヌシだったの!?」
「てっきり他の手段でゲットしたモンスターなのかと・・・」
『成る程、二人といるなら都合が良い・・・ユキだったな、もう少しだけ同行してもらう事は可能か?』
「はっはい、元々その予定で・・・」
『なら助かる、俺達も
「わっ分かりました、なら僕達も早くここら脱出しますね」
『二人共、ユキの事守ってやれよ?』
「うん!」
「任せて!」
サマーとの通信が切れる。
「でもどうやってここを脱出しよう・・・」
「なんか手掛かりでもあれば・・・あっ」
上を見上げたコウが何かに気付いたようだ。
「あそこ、横穴がある!」
コウの指差す先に窪みとは確かに違った奥行きのある穴が存在していた。
「ん〜でも僕達は飛べないし、ズゥに穴を掘ってもらって・・・も意味無いか」
「フッフッフ〜遂に活躍する時が来たみたいだな!」
コウは持っていた装備を浅葱色に似た色に四つの突起が着いた大盾に切り替えた。
「あっ!そっか、それを使えば!」
「行くぞ!『羽撃ク髪』!」
コウは盾をソラが鉄ノ轍を発動させる時と同じ様に地面に置き盾に乗ると、盾はそのまま浮かび上がって行く。
「浮いてる!?」
「サマー兄ちゃんの飛翔とは勝手が違うけどな、二人共早く乗って!」
ソラとユキは浮いた盾によじ登る。
「凄い・・・三人乗っても大丈夫なんて・・・」
「こんな所で役に立つなんてね」
スキル【羽撃ク髪】
MPを消費する事で浮遊と空中の移動が可能。
空中での速度はAGIに依存する。
そして穴に辿り着いたのでスキルを解除して先に進む。
「扉がある!」
「出口なのかな?」
コウとソラが扉を開けると、そこには大きな宝箱があった。
「報酬かな?」
「開けてみようぜ、ユキも一緒に開けようぜ!」
「うっうん!」
三人は宝箱の箱に手を置く。
「行くよ・・・」
「「「せ〜・・・のっ!」」」
蓋を開けるとそこには赤い大きめのΩと書かれた宝石と、銀のメダルが三枚入っていた。
「メダルと・・・なんだこれ?」
【紅色の玉】
紅色に輝く玉、大昔の大地の伝説と深い関わりがあるとされている。
「何のアイテムだろこれ?」
「分かんない、後でサマーお兄ちゃんに見てもらう?」
「そうするか、取り敢えず俺が持っとくな」
そう言ってコウはインベントリに紅色の玉を仕舞う。
「・・・っ!この感覚は!」
砂漠エリアでコウ達を探していた少女は何かを感じ取った。
「紅色の玉・・・まさかコウ達が?『ヒミツ』さんが言うにはオーシャンが藍色の玉を入手しているとの事でしたが・・・このフィールドの何処かにある
ジョウトで好きな御三家は?
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