特化にしたいので極振りしてみた、と言うゲーマー達の話   作:ウィンド

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長い事お待たせして申し訳ありません!
実は長年勤めていた職場を退職して、新しい職に就いたのですが、研修やらなんやらで忙しい日々を送っていたので投稿が遅れました!


第二回イベント終了とギルド結成

「どうすんだよこれ・・・」

 

サマーは毒で埋め尽くされた通路を見ながら頭を抱えていた。

 

「メダルの回収に行こうにもこれじゃあ近づけないな」

 

「あぁ・・・(ギッ)」

 

サマーはある方向を睨む。

 

「ごめんなさい・・・」

 

そこには泣きながら正座しているメイプルがいた。

 

「通れるのは毒耐性を持ってる奴だけ、この中だと・・・」

 

「コウとソラ、そしてシュウメイ、そして毒を無効化出来るメイプルだ」

 

「うむぅ、しかし拙者の耐性は小、耐え切れるかは怪しいでござる」

 

「困ったな・・・山岳と海で増えたメダルを回収に行きたかったんだが・・・」

 

「確かにこの三人じゃ行っても回収出来ないな」

 

「あっあの・・・」

 

ユキの声に全員が反応する。

 

「あの、僕の持ってるメダルで足しに出来ませんか?」

 

「良いのか?コウ達から聞いたが、お姉さんに渡すんだろ?」

 

「コウとソラのおかげで僕は前を向けるようになりました、だからコウ達に恩返しがしたいんです」

 

「ユキ・・・」

 

「気にしなくても良いのに」

 

コウとソラが反対してる様子がないと判断したサマーはユキの側まで来た。

 

「気を使わせてすまない、けど本音を言えば凄く助かるよ」

 

「僕も自分がしたくて言ったので、それで何枚必要ですか?」

 

「俺とオーシャンで集めた分はボーナス含めても終わってる、ロキ達の方で集めたメダルは足りてるか?」

 

「全員分集めるにはまだボーナス分引いても18枚必要だ、追加分回収にいけたら良かったんだけどな」

 

「うぐっ!」

 

「やめましょうよ皆さん!メイプルさんのライフは0ですよ!」

 

セツナは倒れそうになったメイプルを抱える。

 

「セツナその作品知ってるのか?面白いよなあれ!」

 

「あっ、ウチも見てる・・・」

 

ロキとボタンの発言にセツナは体を震わせる。

 

「嬉しいです!リアルでは周りに知ってる人少なくて・・・」

 

「あうっ!?」

 

セツナはメイプルを放り投げロキとボタンに近付いた。

 

「じゃあ18枚ですね、どうぞ」

 

「でも本当に良いのか?なんだったら自分用の分は残しても・・・」

 

「大丈夫です、まだ91枚(・・・)もあるので・・・」

 

「そうか、なら遠慮な・・・」

 

『は(え)?』

 

ユキ以外の声が揃った瞬間だった。

 

「ユキ・・・すまん、何枚て?」

 

「91枚です」

 

『きゅ、91ぃ!!?』

 

全員が驚きの声を上げる。

 

「この18枚も合わせたら109枚だろ、お前そんなに集めてたのか!?」

 

「恐らく、DEXが極振りされてるから運の方にも補正が掛かってるんだろ」

 

クロムの驚きにサマーが答える。

 

「取り敢えず、ありがたく貰っておくな?」

 

「はい!」

 

サマーはユキからメダルを受け取った。

 

「これでボーナス分を合わせれば」

 

「あぁ、一先ず目標は達成だ」

 

「やったねみん「あ?」ごっごめんなさい・・・」

 

メイプルの喜びの言葉もサマー声で消されてしまう。

 

「・・・ハァ、まあ結果オーライだ」

 

サマーはメイプルの頭に手を置く。

 

「ユキに免じて今回は許してやる・・・次はちゃんと確認を取れ、いいな?」

 

「はい・・・」

 

(メイプルいいな・・・)

 

(なんかサリーから視線を感じる・・・)

 

そして各々、毒が通路から消え去るまでのんびりと過ごしている。

 

「ねぇ!サマー!」

 

そんな中、メイプルがサマーに話しかける。

 

「なんだ?」

 

「サマーはイベントが終わったらギルドは作るの?」

 

「ギルド・・・あぁイベント後に実装されるシステムか、勿論そのつもりだけど」

 

「本当!ね〜みんな!やっぱり作るって!」

 

「いやみんな聞かなくても分かってたから・・・」

 

嬉しそうなメイプルの発言にサリーが呆れながら言う。

 

「なんの話だ?」

 

「お兄ちゃんなら、放っておいても勝手に作るだろって」

 

「放っておく所か、ギルドシステムが実装されてなくても作る」

 

「言えてるわ」

 

「おい、お前ら俺をなんだと思ってんだ・・・」

 

『ゲームオタク!』

 

「畜生否定できねぇ!」

 

洞穴にサマー以外の笑いが響く。

 

「だったらサマー、俺達をお前のギルドに入れてくれよ」

 

「え?」

 

「そうね、サマーのギルド専属とまではないけど、素材さえ持って来てくれたら色々作るわよ」

 

「イズが入るなら私も入るわ」

 

「あっ・・・ウチら、入りたい・・・」

 

「私もサマーさんにもっと色々教わりたいです!」

 

「お前達・・・」

 

サマーは上を見上げると笑みを浮かべた。

 

「分かった・・・そこまで言うなら、全員纏めて面倒見てやる」

 

「わ〜い!サマーのギルドだ〜!!!」

 

「メイプル喜び過ぎ」

 

「・・・よし、決めた」

 

カナデからそんな声が漏れる。

 

「カナデ?」

 

「僕もサマーのギルドに入れてもらうよ、なんかその方が面白そうだしね」

 

「私も相伴に預かろう、お前の方が気心が知れているしな」

 

「構わない、俺のギルドは来る者拒まずだ」

 

「所でサマー、名前はもう決めてるの?」

 

「あぁ、このゲーム始めた時からな」

 

全員がサマーに注目する。

 

「俺はギルドを全員でゲームを楽しめる場所にしたい。色んな事をして笑ったり助け合ったり、時には泣いたり怒ったりするかもしれないだろうけど、ゲームを通じてみんなで色んな物を発見したり出会ったりして・・・そう、まさに『宝物』の様な思い出を一杯作れる場所にしたい!」

 

サマーは杖で地面に文字を書く。

 

「ここにいるみんなでその宝物を探す為のギルド、だから俺のギルドの名は・・・」

 

宝探し(トレジャーズ)

 

「【宝探し】・・・良い名前だな」

 

「だな!俺も好きだこの名前!」

 

「みんなと過ごす思い出、友情こそが宝物・・・なんかエモい」

 

「イベントが終わってからも楽しい事がいっぱいかも!」

 

「じゃあリーダー、改めてみんなに一言!」

 

イズはサマーの背中を押して中央に連れて行く、他全員はサマーの周りに集まる。

 

「言う事なんて、たった一つだけだ・・・」

 

サマーは拳を上に突き上げる。

 

「思いっきり楽しむぞ!」

 

『おぉー!!!』

 

それに合わせて全員が一斉にサマーと同じく拳を上げる。

 

 

 

そしてイベントは最終日を迎えた。

 

『がおが〜お!みんなお疲れ様どら!この後メダルが10枚に達成してるプレイヤーは専用のエリアに・・・』

 

「よし、じゃあメダルを分配するぞ!」

 

サマーは全員にメダルを配り終えると同時に、第二回イベントが始まった広場に集められた。

 

「結局毒は消え去る事無く終わっちまったな」

 

「それでも充分楽しかったけどな」

 

「スキル何にしよっかな!」

 

皆は獲得出来るスキルを吟味し出した。

 

「あっロキ、シュウメイ!もし取りたいスキルが無かったらこれなんてどうかな?」

 

スキル【追刃】

武器での攻撃が成功した際、威力が三分の一の追加攻撃を発動する。

 

「私達両手で剣を持ってるから、ダブルスラッシュが八連撃になるよ」

 

「ふむ、サマーに教わった戦い方にも使えそうでござる」

 

「だな・・・あっ」

 

追刃のスキルを習得したロキが声を漏らす。

 

「どうしたのロキ?」

 

「いや、これ俺がとって良かったのかなって・・・」

 

「「?」」

 

「俺には既に連刃があるじゃん・・・」

 

サリーとシュウメイが「あっ・・・」と声を漏らした

 

「まあ取っちゃったものは・・・」

 

「仕方ないでござるよ・・・」

 

「・・・だな」

 

ロキ・サリー・シュウメイ→スキル【追刃】獲得。

 

 

 

「むむっ!メロコさんもそれになさるんですか!」

 

スキルを選んでいるメロコにセツナが寄ってきた。

 

「えっあ・・・あぁ、今からAGI上げるのは時間かかりそうだからさ」

 

「私もそれにしようと思ってたんです!」

 

「そう言えばお前も炎使うな・・・」

 

「はい!だからこれにしようと!」

 

「まあ良んじゃね?オレが口出す事でもねぇし・・・」

 

(なんだか距離を感じますね、同じ炎属性使いとして仲良くしたいのですが・・・)

 

セツナ・メロコ→スキル【フレアアクセル】獲得。

 

 

 

「クロムさんはスキルはなに取るんですか?」

 

「俺はこの【精霊の光】だ、大盾は狙われ安いからこう言うダメージ無効は単純に助かるんだ」

 

スキル【精霊の光】

10秒間、全てのダメージを無効化する。

 

「成る程!ボクもそれ取っときます」

 

クロム・ピーニャ→スキル【精霊の光】獲得。

 

 

 

「ビワちゃん、スキル決めた?」

 

「いえ、まだ決まってないです・・・」

 

「じゃあさっきサマーから聞いたんだけど、このスキルにしない?」

 

スキル【豪拳】(拳使い専用スキル)

拳系統の攻撃スキルの威力を1.2倍。

 

「えっ!拳使い専用のスキル!私これにする!」

 

「そう言うと思ったわ、同じジョブだし役に立つと思ったのよ」

 

「ありがとうございますローナさん!」

 

ローナ・ビワ→スキル【鉄拳】獲得。

 

 

 

「ミルフィ、ミーシャ、お前達はこれを取りな」

 

サマーはあるスキルを二人に見せる

 

スキル【念動領域】

足元に不思議な力感じる領域を10分間形成する、範囲内にいるプレイヤーとモンスターの魔法攻撃が1.5倍になり、領域に留まっている限りAGIがアップするスキルの使用が出来なくなる、但し浮かんでいるものは対象外。

 

「INT極振りのお前達なら相性が良いだろ」

 

「「分かりました!」」

 

ミルフィ・ミーシャ→スキル【念動領域】獲得。

 

 

 

「これ・・・」

 

スキルを探すオルティガの目にあるスキルが止まった。

 

スキル【幻霧領域】

足元に幻想的な霧の領域を10分間形成する、範囲内にいるプレイヤーとモンスターのMP消費量が半減になり、領域に留まっている限り状態異常が全て無効になる、但し浮かんでいるものは対象外。

 

「へーいいじゃん!これにしよ、他に良いスキルなさそうだし」

 

オルティガ→スキル【幻霧領域】獲得。

 

 

 

「えっと、ウチは・・・」

 

ボタンはスキルの一覧を端から端まで吟味していた。

 

「サマー・・・どうしたらいい?」

 

「ん?そうだな、ボタンは極振りのオーシャンや双子、支援型のオルティガと違って攻撃と支援の両方が出来る、所謂『両刀』だからな・・・持ってるスキルを考えて・・・これだな」

 

スキル【マジックスキン】

無属性の魔法に所有者が取得している属性魔法と同じ属性を付与する。

その際の威力は付与された属性のレベルによって変わる。

 

「確かにウチ、無属性の魔法いっぱい持ってるけど・・・」

 

「属性の巻物はショップで買えるしコンプ出来るし、割と有りだと思うぞ?」

 

「・・・そうだね、じゃあこれにする」

 

ボタン→スキル【マジックスキン】獲得

 

 

 

「オーシャンは何にするか決めたの?」

 

「もう取った」

 

オーシャンはメイプルにスキルを見せる。

 

スキル【賢者の知恵】

自身のINTを1.5倍。

 

「俺はもう純粋に火力を上げる方が良いと思ってな」

 

「そっか〜!」

 

オーシャン→スキル【賢者の知恵】獲得。

 

 

 

「ユキどこ行ってたの?」

 

先程から姿が無かったユキが戻った来た。

 

「お姉ちゃんとマーズさんと、後仲良くしてくれてる炎帝の人達にメダルあげて来たんだ」

 

「良かったの?」

 

「うん、元々そのつもりだったから・・・まあ一つくらいは取っておけって言われたから何か取るけど・・・」

 

「あっ!ユキくん!だったらこのスキルが良いわよ」

 

スキル【状態異常攻撃 Ⅰ】

所有者の攻撃に麻痺、毒、睡眠の状態異常効果を付与する。

 

「私達生産職もある程度は戦えた方が良いと思うからね」

 

「分かりました!」

 

イズ・ユキ→スキル【状態異常攻撃 Ⅰ】獲得。

 

 

 

「お兄ちゃんは何にするの?無難にAGI強化?」

 

「これにするよ」

 

スキル【サンダーボルト】

AGIが高い程威力が上がる、熟練度によってスキルや追加効果を獲得。

 

「・・・」

 

「言いたい事は分かるぞ」

 

サマー→スキル【サンダーボルト】獲得。

 

 

 

「僕達はこれ!狙ってたスキル!」

 

「これでもっと硬くなる!」

 

スキル【フォートレス】

自身のVITを1.5倍。

 

コウ・ソラ→スキル【フォートレス】獲得。

 

 

 

「姉ちゃんもこれでしょ?」

 

「ううん!私は・・・」

 

 

 

 

 

「『念力(サイコキネシス)』!」

 

何もない荒野で、シロップが新たに覚えた【巨大化】のスキルで大きくなったシロップに先程入手したスキルを発動する。

 

「しっ、シロップが浮いた!?」

 

「わぁ!上手くいって良かった〜!」

 

「念力ってどんなスキルだ?」

 

スキル【念力】

モンスターを浮かせることができる。

モンスターごとに設定された抵抗確率によって成功率が変わる。

一度失敗すると一時間は対象になったモンスターに対して再使用出来ない。

モンスター以外には作用しない。

抵抗確率によりスキル使用時のMPの消費量は変わる。

 

「て言う効果だ」

 

「なんで丸暗記出来てんだよ・・・」

 

「サマーだからだ」

 

スキルの効果を暗記しているサマーに疑問を持つロキにクロムがそう答えた。

 

「て言うかメイプルはなんでこのスキル選んだの?」

 

「シロップと一緒に空を飛べると思って!」

 

「凄いですメイプルさん!」

 

「私もそう思います!」

 

「ふふ〜ん!でしょでしょ!」

 

そしてその後、シロップに乗ったメイプルが近くのモンスターを毒の雨を降らせて倒すところを見たサマー達は頭を抱えたと言う・・・




ようやく終わった第二回イベント編!
次回からやっと新章です!

ジョウトで好きな御三家は?

  • チコリータ
  • ヒノアラシ
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