特化にしたいので極振りしてみた、と言うゲーマー達の話 作:ウィンド
新年一発目の投稿です!
今年も是非よろしくお願いします!
「そう言う事だから、ちょっと頼まれてくれないかな?」
サマーこと浩将は誰かと通話していた。
『分かった』
「悪いな、こんな事頼んじまって」
『浩・・・サマーの頼みならお安いご用だ、サマーのお陰で俺は・・・』
「だから気にするなって、友達だろ?」
『へ、へへっ・・・じゃじゃあ取り敢えず任せといて』
「おう、頼んだぜ」
そう言って浩将は通話を切った。
そして数日
「すまない、俺の不手際で遅くなって・・・」
「気にするな、初心者はありがちだからな」
「次気をつければいいんだよ」
「そうですよ!」
「僕達も慣れるまで結構かかっちゃいましたし」
サマー、コウ、ソラ、オーシャン、カナデはNWOの図書館に来ていた。
「えっと、それぞれ大昔の大地、海、空の伝説を調べたいんだよね?」
「あぁ、この玉について何か分かるかもしれないからな」
そう言って三人は紅色、藍色、萌葱色の玉を取り出した。
「分かった、じゃあお目当て本取ってくるね〜」
そう言ってカナデは奥へと消えて行った。
「でもこれ一体なんなんだろ?」
「今の状況じゃさっぱりだな・・・サマーでもやっぱり分からないのか?」
「まだ推測の域だけど、なにかしらの鍵を握ってるのは確かかもな・・・」
「お待たせ〜これだよ」
カナデは三冊の玉の色と同じ色の本を持ってきた。
「一応中身は全部覚えてるけど、自分で読む?」
「お前凄いな・・・だがそうだな、読み上げる事になるしどうせなら頼めるか?」
「オッケー、じゃあ先ずは大地から・・・」
『遥か大昔 大地の化身と呼ばれし存在あり』
『紅色の宝玉に魅せられた者がそれを解き放った』
『それは灼熱を掲げ 世界に終焉を齎した』
『渇き飢えた大地に 生きとし生きる者達は』
『それを【断崖ノ剣】を放った』
『しかし それは長く続かなかった…』
『かの存在 【海の化身】が現れるまで』
「次は海・・・」
『遥か大昔 海の化身と呼ばれし存在あり』
『藍色の宝玉に魅せられた者がそれを解き放った』
『それは天からの恵みで 世界に始まりを齎した』
『溢れんばかりの恵みは 生きとし生きる者達は』
『それを【根源ノ波動】と名付けた』
『しかし それは長く続かなかった…』
『かの存在 【大地の化身】が現れるまで』
「ん?ちょっと待て・・・」
サマーがカナデを止める。
「何?」
「この伝説、少し可笑しくないか?本の通りなら大地は海が現れるまで終わりを与えて、海は大地が現れるまで始まりを与えてる事になる」
「えっと・・・」
「そうだね?」
コウとソラは首を傾げるが、カナデは笑みを浮かべた。
「流石サマー、そこは僕も引っかかってね」
「「え?え?」」
するとオーシャンが何かに気付いた。
「なるほど、この伝説の二体の化身は・・・」
「そう、この二体は対になってるんだ大地の化身の灼熱を掲げる・・・これは恐らく太陽だ、日照りを起こして世界中の海を干上がらせたんだ」
「水を失ったら生き物は生きていけない、確かに終焉だね」
「だとすると、天からの恵みは雨・・・そう言えば、アイツが現れた瞬間にかなり強い大雨が降っていた」
「雨が降った事で終わりを迎えた大地は始まりを迎える、終わらせる者と始める者、もしかしたら縄張り争いでもしていたのかもな」
「正解!その様子はこの空の方に記されてるよ、大地と海の本を上巻とするなら正に下巻、物語は完結へとって感じだね」
『大地と海は争った』
『長きに渡る戦い 人々は二体を恐れた』
『終わり始まり 始まり終わる』
『二体の戦いはやがて 天の怒りに触れた』
『天空を切り裂き 現れたそれは 荒れ狂う二体を退けた』
『それはまさに『画竜点睛』』
『去っていく二体を眺め それもまた自らの領域へと還る』
『祈りを捧げた者に萌葱色の宝玉を残して・・・』
「めでたしめでたし〜」
「三体目、今度は空の化身か・・・」
「・・・成る程、そう言う事か」
「なんか分かったのサマー兄ちゃん?」
「この玉はその化身を操るアイテムなんだよきっと、この球の魅力に取り込まれたやつがこれを手に入れて大地と海の二体を解き放ったんだ」
「でもそれじゃあ封印してたって言う方が正しくない?」
「空の化身はそうじゃない、そしてこの玉を残した・・・これって何かあったらまた呼べって言ってるみたいだろ?」
「確かにそう言う見方の方が俺もしっくりくる」
「じゃあ少なくとも・・・」
「こいつらはこのゲームのどこかに存在してるって事だ、オーシャンは実際海の化身と戦ってる訳だしな、でも流石に場所までは分からないな・・・」
「何かしらのフラグはあるはずだけどね」
その後サマー達は図書館の本を読み漁っていた。
「ん?」
するとオーシャンにメッセージが届く。
「これは・・・サマー、少し良いか?」
「なんだ?」
「メイプルから二人程ギルドに入れたいプレイヤーがいるから、一度合流しないかって」
「・・・一応近くにいるな、分かった」
「俺も行く!どんなプレイヤーか気になるし!」
「僕も!」
「お?サマー達もう行くのかい?」
「あぁ、色々助かったよ」
「カナデも行かないの?」
「僕は暫く残るよ、ちょっと興味深い物を見つけてね」
「分かった、じゃあまたな」
「うん、新しい情報見つけたらまた教えるね」
こうしてカナデ以外の四人は図書館を後にした。
「で、この近くにいるみたいだけど・・・」
「あっ、あれじゃないかな?サリーお姉ちゃんがいるし」
そう言ってソラが指差した喫茶店の窓にサリーの姿があった。
「喫茶店に入ったならそう言えよ・・・」
メイプル達に呆れながらサマーは店内に入る。
「あっ!お〜い!」
いち早くサマー達に気がついたメイプルはサマー達に手を振る。
「ここにいるならそう言えよ」
「アハハ〜・・・甘い香りに惹き寄せられて・・・」
「で?その子達が?」
サマーの目の前に白の髪に桃色のメッシュと黒い髪に緑のメッシュが入った少女がいた。
「はっ初めまして!『マイ』って言います!」
「妹のユイです!」
「サマーだ、一応こいつらのリーダーを務めてる、あんま緊張しなくて良いぞ?」
「「はい!」」
((・・・ん?))
マイとユイの声を聞いてコウとソラは首を傾げた。
「ねぇ、お兄ちゃん・・・」
「あぁ、なんか聞いたことあるような・・・それにマイとユイって・・・」
「ウチには君らと同じ双子がいるから、案外仲良くなれるんじゃないかな?・・・なっお前ら?」
サマーが体を横に動かすと、サマーで遮られた双子達がお互いの顔を確認した。
「「「「・・・えっ?」」」」
直後、店内に四つの叫び声が響く。
「ひっ宙斗くん!?」
「こっ洸太までなんで!?」
「いやいや!それこっちのセリフ!?」
「なんで2人がこのゲームを「はぁいストップだお前ら」サマーお兄ちゃん・・・」
「他に客はいないから良かったけど、あんま大声で騒がないようにな?」
「「「「あ・・・ごっごめんなさい・・・」」」」
「コウとソラの知り合いか?」
「えっと、知り合いって言うか・・・」
「あっ私は洸t・・・コウと」
「私はソラ?くんと、その・・・」
「恋人なんだ、お互い」
今度はメイプルの叫び声が店内に響く。
「騒ぐなって言っただろ・・・」
「えっ嘘!?二人とも彼女いたの!?全くそんな事言ってなかったじゃん!」
「「だって聞かれなかったし」」
「ぐぬぬ・・・」
「あっやっぱりソラくん達のお姉さんだったんですね!」
「顔が似てたからもしかしてとは思ったけど・・・」
「えへへ〜私の事は気軽に
「「アハハ・・・」」
(((((今イントネーション違ったよな(ね)・・・)))))
「ところで二人はステータスはどんな風にしたの?」
「STR極振りの大槌使いだよ、リアルじゃそこまで力無いから・・・」
「だから、逆に足を引っ張ったりしちゃわないか・・・」
「気にすることないよマイ!」
「そうだぜ、俺達だって極振りだし」
「そうなんですか!」
マイとユイがサリーに視線を移す。
「私は普通だからね!」
「私とコウとソラがVIT極振り!」
「俺はINT、そして・・・」
「俺はAGI極振りだ」
「それに他のメンバーにもSTRとDEXが一人、INTが二人いるんだよ」
「凄い!やっぱり極振りでも成功する事もあるんですね!」
「「「「「・・・」」」」」
「あれ?どうしたんですか?」
マイとユイ以外はサマーに視線を移す。
「なんだよみんなして・・・」
(いや、私達がって言うより・・・)
(僕達が極振りでもやっていけてるのって・・・)
(サマー兄ちゃんのお陰なんだよな・・・)
(実際サマーに会わなければ、どうすべきか分からなかったしな・・・)
(お兄ちゃん、ある意味規格外だしな・・・)
その後、マイとユイを二層にあるギルドホームに連れて行く事になったのだが・・・
「サマー、急にどうしちゃったんだろ?」
エリアボスへのダンジョンの入口に到着した瞬間、サマーはメッセージの通知が来ていたことに気づき、その内容を確認するとメイプル達と別行動をとる事になったのだ。
「あの様子を見るに、余程大事な用なんだろ」
「まあお兄ちゃんが居なくてもこのメンバーなら余裕だし」
「・・・で?本音は?」
オーシャンがそう言うとサリーは涙を流し膝をついた。
「一緒に行きたかった・・・」
「サリー、よしよ〜し」
メイプルがサリーの頭を撫でる。
「サリーさん大丈夫なの?」
「あ〜サリー姉ちゃん、サマー兄ちゃんが大好きでさ」
「えっ二人って兄妹だよね?」
「うん、でもだからこそ好きなんだと思う」
「そうなんだ・・・」
「でもなんか・・・」
「「凄く応援したい!」」
「「分かる〜・・・」」
未だに泣くサリーを見ながら双子組は微笑ましい目でそれを見ていた。
その頃サマーは・・・
「確かここだよな?」
「あっサマー!こっちこっち!」
声のする方に目を向けるとそこには、黒に紫色のインナーカラーの入った髪の少年がそこに居た。
「さっき送ったばっかなのに、本当に早いんだな・・・」
「AGI極振りだからな、所で呼び出したって事は・・・」
「あっうん、色々分かったよ」
「助かるよ、それじゃあ色々と聞かせてくれ・・・『スグリ』」
ジョウトで好きな御三家は?
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ワニノコ