特化にしたいので極振りしてみた、と言うゲーマー達の話   作:ウィンド

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攻撃特化と速度特化

「さてと、まずは設定だな」

 

宏樹はNWOを始め初期設定を行っていた。

 

「名前はそうだな、宏樹だから『ロキ』で良いだろ。魔法はどのジョブでも使えるみたいだし、ここはやっぱ好きな武器使うか」

 

彼は攻撃系の武器が好きでその中でも剣を使う事に長けている。

 

「大剣、片手剣、短剣、どれにするか迷うな・・・ん?」

 

この内のどれかと考えていた宏樹にふと目に入った物があった。

 

「双剣、短剣の二刀流って事か・・・火力は2倍だしこれにしてみるか」

 

双剣使いを選択した宏樹は最後にステータスを振る工程に入る。

 

「攻撃特化でSTRに全部っと」

 

何の躊躇いも無くSTRに極振りしてしまった。だが彼は極振りのデメリットも全て考慮した上でこうしたのである。

 

 

視点変更(宏樹→ロキ)

 

 

ロキは始まりの町に無事ログインする事が出来た。

 

「さてと、ステータスはっと」

 

ロキ:Lv1

HP 40/40

MP 12/12

 

【STR 100〈+28〉】

【VIT 0】

【AGI 0】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭【空欄】

体【空欄】

右手【初心者の双剣】

左手【初心者の双剣】

足【空欄】

靴【空欄】

装飾品 【空欄】【空欄】【空欄】

 

スキル

なし

 

 

「まあこんなものか」

 

ステータスを確認したロキはまずは手持ちを整える為、ショップへと向かう。

 

「取り敢えず【双剣の心得】と【ダブルスラッシュ】を取っておくか、後はその都度買ってくか」

 

火力を上げるスキルとそれを活かせるスキルを習得して、モンスター討伐に向かう。

 

「そう言えば初心者用の狩場とか無いのか?STR極振りとは言え強敵が来られても困るしな、兄貴を待ってても良いけど・・・」

 

場所が分からないロキは誰か他のプレイヤーに聞こうとしたら、丁度目の前にログインして来たサマーがいた

 

「(あの人に聞くか)すいません、少し良いですか?」

 

「ん?初心者か、どうかした?」

 

「初心者向けの狩場とかありますか?場所が分からなくて・・・」

 

「あぁ、それならあそこの森がそうだよ。あっでも奥に行く程モンスターのレベルが上がるから初心者でソロはあまりオススメは出来ないけどな」

 

「成る程、ありがとうございます」

 

「・・・双剣か、珍しいな」

 

すれ違う際にサマーがそう呟きが聞こえてロキは足を止めた。

 

「えっ珍しいんですか?短剣の倍の火力だから結構使われてるんじゃ・・・」

 

「あ〜それ間違った解釈だな。確かに二倍の火力だけどそれってつまり同じ短剣を二つ持つのと変わらないって事なんだよ」

 

「?」

 

何を当たり前な事をと言いたげな表情で首を傾げるロキ。どうやら理解出来ていない様だ。

 

「えっとな?だったら双剣一式を持つより性能の違う短剣二本持つ方が機能性は良いよなって事」

 

「・・・ハッ!!!」

 

ロキに雷鳴の如く衝撃が走った。

 

「いっ言われてみれば・・・」

 

「それに双剣ってどちらかと言うと上級者向けな所あるからな・・・片手剣にしては短いし、短剣にしては長いから扱い方が左右される」

 

「くっ、武器ミスったか・・・」

 

「・・・まあ、でも慣れたら使い易くはなるし、良かったら双剣使いにオススメの狩場教えてやるよ」

 

「良いんですか!」

 

「ゲームは楽しくやるものだしな。先輩プレイヤーとして色々教えてやるよ」

 

 

 

そしてサマーとロキは渓谷地帯に来ていた。

 

「じゃあサマーも極振りにしてるのか、AGIって事は速度特化ってやつか」

 

「あぁ、偶にはそう言う趣向があっても良いかなって思ってさ・・・まあその所為でトンデモ状態だなんだけど」

 

「アハハッ!確かに速度四桁はトンデモだな!」

 

かなり砕けた口調での会話だが、ここに来るまでの間にサマーが敬語等は不要だとロキに伝えたのが理由だ。

 

「にしてはそこまでの速度だけど、合わせてくれるのか?」

 

「いや、知り合いの生産職のプレイヤーが新人時代に作ってた装備を貰ってな。AGIを減少させる所謂デメリット装備って代物なんだが、今の俺には都合が良いんだよ」

 

現在サマーは、ユニークシリーズで入手出来なかった靴装備と空いている装飾枠に装備を付ける事で自身の強みであるAGIを制限していた。

 

「このヘビィブーツはAGI30%ダウンの効果が有り、このスロウリングにもAGI15%ダウンの効果がある。二つ付けてるから合計60%ダウンだ」

 

「て事は四割のAGIか、けど戦闘時はどうするんだよ。AGI極振りで火力無いんだろ?」

 

「そこは問題無いさ。おっ居た居た!」

 

サマーの視線の先には谷底の方に鰭のすぐ後ろに象の様な足を持った鮫がいた。

 

「ケイブシャーク、アイツの素材が双剣の素材にもなるんだ。戦ってみるか?ロキのSTRなら問題無いだろうけど、無理そうなら俺もサポートするけど」

 

「・・・ちょっと試してみても良いか?」

 

「えっ何を?」

 

ロキはそのまま持っていた双剣の片方をケイブシャークに向かって投げた。STRが極振りされてる事もありかなりのスピードで飛んでいき、ケイブシャークに突き刺さると背鰭と刺さった剣を残して消滅した。

 

レベルが上がりました。

 

「よし!」

 

「いやよし!じゃないよ、装備投げなくてもそこら辺の石でも良かっただろ?それ程高さは無いけど、どうやって降りる気だよ」

 

「あっ・・・」

 

どうやら考えていなかったようだ。

 

「ハァ、一緒に居たのが俺で良かったな。取って来てやる・・・『飛翔』」

 

そう言うとサマーは飛翔を発動して谷底まで降りて、ロキの剣と素材を回収すると元の場所に戻った。

 

「ほれ」

 

「・・・」

 

ロキはサマーを見て固まっている。

 

「どうした?」

 

「えっいや、なんだ今の!」

 

「飛翔、飛ぶ事が出来るスキルだよ。まあこの装備に付与されてる物だから、今は俺しか使えないみたいだけど」

 

「よくそんな装備作れたな・・・」

 

「作ったんじゃなくて手に入れたってのが正しいな。ダンジョンの報酬だよ」

 

サマーはユニークシリーズについてロキに説明した。

 

「成る程な。なら俺も運が良ければ手に入れられるって事か」

 

「そうだな。まあお前がここに居る時点でかなり運が良いな」

 

「ん?どう言う事だ?」

 

ロキの言葉にサマーは上を指差す。崖が多くかなり上まで続いている。

 

「この上にダンジョンがある。しかもまだ未攻略のな」

 

「本当か!?」

 

「ああ、探索中に見つけたんだ。けど崖が多くて人の足だけじゃ行き難い」

 

「だったら、サマーが行けば良いんじゃ・・・」

 

サマーには飛翔がある。ダンジョンを見つけたならそのまま攻略するのが自然だ。だが未攻略と言う事はサマーは挑戦していないと言う事だ。

 

「入れないんだ。STRが150以上ある事が条件だからな」

 

そう、ステータスに制限があるダンジョンでSTR無振りのサマーでは挑戦が出来ないのだ。

 

「けど、それなら俺も無理だ。さっきのポイント合わせても133だ」

 

「今がレベル2なら後最低でも8上げれば挑戦出来る。幸いここのモンスターで経験値が高いモンスターが居る。そいつを倒してレベルを上げていけば良い。スキルだって大抵の物なら取得方は知ってるから教えてやる」

 

「・・・」

 

ロキは考えた。確かに少しレベルを上げれば挑戦可能で、尚且つユニークシリーズが手に入るかもしれないのならやってみる価値はある。更にはユニークシリーズが奪う事が出来ないならサマーが奪いに来る可能性は無い。勿論サマーがそんな事をする人間では無い事はここまでの道のりで分かっている。

 

「(俺もボスと戦ってみたい!)やる、やってやる!」

 

「決まりだな」

 

それから数時間後、サマーの手助けもありロキのレベルはかなり上がり、二人はダンジョン前にいた。

 

 

ロキ:Lv14

HP 40/40

MP 12/12

 

【STR 140〈+28〉】

【VIT 0】

【AGI 0】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭【空欄】

体【空欄】

右手【初心者の双剣】

左手【初心者の双剣】

足【空欄】

靴【空欄】

装飾品 【空欄】【空欄】【空欄】

 

スキル

【双剣の心得Ⅲ】【ダブルスラッシュ】【投擲】【飛撃】

【土魔法Ⅰ】【闇魔法Ⅰ】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【体捌き】

【体術】【MPカット 小】【MP回復速度強化 小】

【MP強化 小】【筋力強化 中】

 

 

「取り敢えず、これで良いだろう」

 

「武器とスキル込みで150以上達成、さあ行くぜボス戦!」

 

『岩壁のヌシの迷宮』

〈※STR150以上で挑戦可能〉

 

「俺が見つけた時は入り口に鎖が掛けられたエフェクトがあったから、多分挑戦可能だな。ソロ攻略が必須だから俺はここまでだ。後は自分の力で頑張りな」

 

「おう!色々とありがとな・・・そんじゃ、行ってくるわ!」

 

そう言ってダンジョンに入って行くロキをサマーは見守っていた。

 

「頑張れよ、ロキ」

 

 

 

 

 

【NWO】スゲェ双剣使いとあの時の魔法使い

1名前:名無しの大剣使い

やあ

 

2名前:名無しの槍使い

突然のスレ変更で草

 

3名前:名無しの魔法使い

>1

何がスゲェの?

 

4名前:名無しの大剣使い

渓谷エリアにケイブシャークっているだろ?

ソイツに石投げて即死させてた

 

5名前:名無しの槍使い

は?あり得なくね、投擲でも無理あるだろ

 

6名前:名無しの弓使い

>4もだけど、俺は魔法使いの方が気になる

 

7名前:名無しの大剣使い

>5それは俺も思った

>6は前のスレで上げてたやつなんだけどさ

>4で双剣使いが一番最初に武器を投げて谷底に落ちたんだけどさ・・・翼広げて取りに行って戻って来た

 

8名前:名無しの魔法使い

は?

 

9名前:名無しの槍使い

は?

 

10名前:名無しの弓使い

>7ごめん日本語でおけ?

 

11名前:名無しの斧使い

ちょっと待って処理が出来ん

 

12名前:名無しの大盾使い

その魔法使いだが、大体の詳細は判明したぜ

 

13名前:名無しの大剣使い

なんでお前そう言うの詳しい訳?

 

14名前:名無しの大盾使い

いや偶然知ったんだ、馴染みの生産職と知り合いみたいで

プレイヤーネームはサマー、職業魔法使い

ステはみんなが予想してた通りのAGIを極振りだった

最初のポイントを極振りしてレベルが上がった時のポイントをINTに振ろうとしたら他のプレイヤーの騒動に巻き込まれて振れなくなってしまったからAGI極振りを貫くと誓ったらしい

後>7の翼に関してはすまないが聞けなかったわ、本人もそこら辺きっちりしてたわ

 

15名前:名無しの短剣使い

>14それはそう、所で騒動って?

 

16名前:名無しの大盾使い

なんでも森で挑発を試しに使ってモンスターの群れに追われてた所に鉢合わせしちまったらしい

 

17名前:名無しの弓使い

>16その挑発使った奴馬鹿なん?

 

18名前:名無しの斧使い

>17馬鹿なんだろうよ

 

19名前:名無しの刀使い

>16普通そんな事しねぇだろ、倒す気だったなら兎も角

 

20名前:名無しの魔法使い

俺サマーに同情するわ、同業者として

 

21名前:名無しの短剣使い

同業じゃないけど、俺も

 

22名前:名無しの槍使い

けど、翼って事は飛べるって事か?

浮遊魔法とかその類じゃなく

 

23名前:名無しの魔法使い

>22アレはかなり動かすのシンドイぜ

 

24名前:名無しの大剣使い

>23そんな感じはしなかったな

かなり慣れた感じだったし、浮遊魔法を唱えてない

よって自由自在に飛べると判断

 

25名前:名無しの槍使い

マジかよ!

 

26名前:名無しの弓使い

そんなスキルを何処で手に入れたのかスゲェ気になる

 

27名前:名無しの短剣使い

つまり纏めるとサマーは

 

高AGIの飛べる魔法使い

 

と言う事だな

 

28名前:名無しの魔法使い

>27どこのラスボスだよ

 

29名前:名無しの斧使い

いやラスボスよりタチ悪い

 

30名前:名無しの大盾使い

まあ間違いなく今作最速なわけだしな

 

31名前:名無しの大剣使い

てかみんなサマーのインパクトの所為で

双剣使い忘れてる件について

 

32名前:名無しの弓使い

おっとそうだった

 

33名前:名無しの短剣使い

そう言えば元々その話題だった

 

34名前:名無しの槍使い

つかそもそも双剣って珍しいな

短剣の下位互換なのに

 

35名前:名無しの大盾使い

確かにな、案外二刀流ツエーと思ったんだろうな

俺弟いるんだが、同じ様な攻撃特化が好きなんだよ

 

36名前:名無しの斧使い

たどしたら今頃落胆してるかもな、いやサマーが教えてるか?

 

37名前:名無しの刀使い

そんな事よりおうどん・・・

じゃなくてモンスター一撃の理由知りたい

 

38名前:名無しの弓使い

偶々クリティカル出たんじゃないの?

 

39名前:名無しの大剣使い

初期装備だからまずありえない

 

40名前:名無しの短剣使い

>39それは俺も同意

てか今さっき試して来たけど、即死せず気付かれてやられた

 

41名前:名無しの魔法使い

>40何やってんだよw

 

42名前:名無しの短剣使い

俺STRはそこそこ振ってるけどそれで死ななかった

つまりその双剣使いはSTRが極振り寄りの可能性大

てかじゃなきゃ辻褄が合わない

 

43名前:名無しの弓使い

まあ暫くしたら名前とかも上がってくるだろうよ

 

44名前:名無しの斧使い

じゃあそれまで待つか

 

45名前:名無しの大剣使い

じゃあ今回はこれでお開きだ

大盾みたいに詳細分かったらまた教えてくれや

 

46名前:名無しの短剣使い

了解!

 

47名前:名無しの魔法使い

りょ

 

48名前:名無しの槍使い

おけまる

 

 

 

 

その後の掲示板でサマーとロキの内容が掲載された、サマーは勿論ロキ本人もこの事は当然知らないのである。




と言う訳で今回はここまで、次回はご存知の方はお察しのヤツが登場します。

宜しければ感想と評価もお願いします!

極振りするならどっち?

  • STR(攻撃力)
  • VIT(防御力)
  • AGI(素早さ)
  • DEX(器用さ)
  • INT(知能)
  • HP(体力)
  • MP(魔力)
  • いやちゃんと考えて振るよ
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