特化にしたいので極振りしてみた、と言うゲーマー達の話 作:ウィンド
管理者ルーム
「ギャアアアアア!!!」
NWOの運営等を管理している一人、管理者Fがまた叫び出す。
「何だ何だ、今度はどうした?」
「土震のヌシがやられちゃいました!」
「またか、サマーの大空、その後ロキに岩壁がやられたんだったな」
「悉くやられてんな、で?今回は誰にやられたん」
「えっとコイツか!ってうわあ!?古代と未来の両方がやられたのか!?」
「両方?二体居るのか?」
「えぇ、ボスを二種類して、どっちか好きな方を選べる様にしてちゃんとユニークもそれぞれ用意してたんです、けどコイツは桁外れのHPとVITでダメージはほぼ0、そして並のプレイヤーでは耐えられないSTRに設定してます、天啓シリーズの中で五本の指に入る鬼畜さにしてるんです!」
「お前それ、なんで一層に置いてんだよ、他プレイヤーから苦情くるだろうよ」
「いや違うんです、確かに大人気無いとは思いましたけど、でもコイツはたった1ダメージでも受けたらクリア扱いにしてるんです、それをするのが難しいってだけです」
「じゃあこの二人はそれをしたってのか、小さいのによくやるな」
「いやそれが変なんですよ!この二人は「コウ」と「ソラ」、昨日初めたばかりのプレイヤーです、ステータスは愚かレベルも足りないのにクリア出来る訳ないんですよ!」
「確かにそれは変だけど、サマーとロキもそうだろう?アイツ等初回のログインでだぜ?」
「あっこれじゃないか?コイツ等、戦闘中に『究極反撃』手に入れてる」
「はぁ!?あの鬼畜取得条件をクリアしたのかよ!?」
「絶対防御を持ってますし、大盾の心得も戦いの中で熟練度を上げてる、スキルもシールドアタックだけでよくやれたな〜」
「VIT極振りしてるからな、五百超えだからまあ出来ん事もないだろ」
「でもあれだな、こりゃ恐らくイベントは無双もんだな」
「なんか逆に楽しみだな、この四人がどう順位を争うのか」
「誰が一番か決めるか?俺サマーに一票!」
「おっ良いな、俺はロキだな」
「ふむ、双子はまんま同じ性能だから甲乙付け難いな」
「まあ、なる様になるさ、今は行く末を見守ろう」
管理者ルームのモニターにサマー、ロキ、コウ、ソラが映し出されている、だが運営はこの四人よりももっと『恐ろしい存在』が居る事を知る事となる。
〜所変わってサマー達〜
「わぁ〜!二人共格好良い!」
「えへへ」
「姉ちゃんも格好良いじゃん!」
あれから全員町で合流した、どうやらメイプルも無事にユニークシリーズを手にしたようだ。
「いや〜毒で装備が溶けちゃった時はどうなるかと思ったけど、『食べたらどうにかなった』から良かったんだけどね」
「食べた!?毒竜を!?」
「うん!毒耐性がね、毒無効に進化してね、あっでも最終的に毒竜に進化したんだけど・・・」
「・・・メイプル、ちょっとスキル見せろ」
メイプル:Lv18
HP 40/40
MP 12/12
【STR 0】
【VIT 150〈+66〉】
【AGI 0】
【DEX 0】
【INT 0】
装備
頭【空欄】
体【黒薔薇ノ鎧:空欄】
右手【新月:毒竜】
左手【闇夜ノ写:空欄】
足【黒薔薇ノ鎧:空欄】
靴【黒薔薇ノ鎧:空欄】
装飾品
【フォレストクインビーの指輪】【空欄】【空欄】
スキル
【絶対防御】【
【大盾の心得 Ⅲ】【攻撃逸らし】【体捌き】
【極悪非道】【シールドアタック】【
「・・・何これ、毒も麻痺も効かない、毒を自由自在に操る、極め付けはこの耐久力、何処のボスだよ」
お前が言うな。
「姉ちゃん、毒竜ってどんな味だった?」
「ピーマンに近い味がしたんだけど、ブレスで辛味が加わって美味しかったよ」
「あんのかよ、味・・・」
「あっサマー兄ちゃん、少し相談が」
「どうしたコウ」
「あのさ、俺こんなスキルをゲットしたんだけどさ」
「ん?究極反撃・・・ハアッ!?んだこのスキル!?」
「あっお兄ちゃんもそれ手に入れたんだ」
「ソラもか?」
「どんなスキルなの?」
メイプルはコウとソラが手に入れた究極反撃のスキルを確認した。
「おぉ〜凄いスキルだね!あ〜でも私もう取れないや、毒竜取っちゃったから・・・」
メイプルの攻撃スキルはシールドアタックと毒竜のみ、形だけ見ればシールドアタックを破棄する事で取得は可能なのだが、毒竜は毒竜が使える複数のスキルが合わさった物である為、手に入れたいのであれば毒竜を破棄するしかないのだ。
「あ〜で?相談ってなんだ?」
「このスキル活かすのにVITをもっと上げたいんだけど、それが出来るスキルなんか知らない?」
「あっ!私にも教えて!」
「・・・現状俺が把握してるのはもう取得終わってるしな、何か装飾で上げるしかないな、クロムとイズに何か他に大盾専用のスキルとかVIT上げる装備が無いか聞いてみるよ」
サマーがメッセージを送ろうとすると通知が届く。
「ん?『第一回イベント』のお知らせ?」
「「「イベント?」」」
「来週行われるゲーム内でのイベントだな、へぇプレイヤー同士のバトルロワイヤル、つまりは殲滅戦か・・・腕がなるな」
「さっサマーが燃えている!」
「と言う事はお姉ちゃん達と敵になっちゃうの?なんか嫌だな・・・」
ソラはあまり身内間で争う事が苦手な為、少し気後れしてしまうようだ。
「そうとも限らない、必ずしも戦わなきゃなんて事は無いだろうから必要とあらば協力するのも有りだろ」
「だと良いな」
〜そして時は流れイベント当日〜
『がお〜!これより第一回イベントを始めるどら〜、あっ因みにボクはゲームマスコットの『ドラぞう』よろしくね♪』
「始まったな、メイプル達も来てるみたいだな」
『制限時間は三時間、ステージはイベント専用のマップで行うどら〜、撃破数と倒された回数、それに受けたダメージと与えたダメージ、この四つの項目からポイントを算出して順位を出しまよ、さらに上位十五名には記念品が贈られるから頑張ってね♪』
「成る程、まっ勿論上位は狙うつもりだったしな」
『それじゃあ!皆も待ちきれないだろうから、カウント始めるね!』
開始のカウントダウンが始まり、周りのプレイヤー達は心踊る顔付きとなった。
「サマー」
「おうロキ、参加すんだな」
「出来ればお前とは戦いたくないな、勝てる気しねぇから」
「アハハ、安心しろ、攻撃はしないでいてやるよ」
「そいつは助かる、所で例の大盾三姉弟も来てんのか?」
「あぁ、ほらあそこに居るよ」
サマーは遠くに居るメイプル達を指差す、向こうもサマーに気付き手を振ってきた。
「アイツ等だな、兄貴から聞いたけど、サマーの幼馴染なんだよな?また後で紹介してくれよ」
「当然そのつもりだよ、まっ今回はお互いベストを尽くそう」
「おう!」
『3、2、1!スタートどら〜!』
こうして、第一回イベント【バトルロワイヤル】始まったのである。
そして、このイベントは観戦モニターで中央広場で閲覧する事が出来る。
「おっ!始まったな!」
「初イベントだからな、皆張り切ってんだろうな」
「まあ、俺等は見てるだけで充分だわな、そこまで強くないしな」
参加しなかったプレイヤー達がイベントを観戦をしてる中、モニターに意識を向けながらも別の場所へ移動している一人の少年が居た。
「凄い盛り上がりだなぁ、まあまだログインしたてだし兎に角今はレベル上げが優先だね・・・にしても遅いな、はぁステータス振り失敗しちゃったな・・・でも、これも『お姉ちゃん』の役に立つ為だもんね、めげないよ僕!」
そして少年は森へ入っていく、するともう一度モニターの方に顔を向けた。
「頑張ってね、お姉ちゃん」
その視線の先には丁度彼が姉と呼ぶプレイヤーが戦って居る映像が流れていた。
次回からそれぞれの視点でイベントを進めていきます、
そして次回はサマーからです!
極振りするならどっち?
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STR(攻撃力)
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VIT(防御力)
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AGI(素早さ)
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DEX(器用さ)
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INT(知能)
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HP(体力)
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MP(魔力)
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いやちゃんと考えて振るよ