改造人間短編集   作:ボンコッツ

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異形の造花

【某月某日 S県某市 廃墟の異界】

 

 

夏が終わり、秋に入り始めたS県の某所にて、COMPを操作し探索を行う二人組の少女。

 

 

「マッパー完了、内部に妙なトラップや空間湾曲は無し、と」

 

「こっちも偵察用式神戻ってきたよ。事前の情報通り、いるのはあーしらで狩れる悪魔のみ」

 

 

【SMART BRAIN】のロゴが入った衣服を身に着けた二人組は、都市開発計画で取り壊し予定の廃墟の前で建物を見上げている。

 

……半終末に突入してからというもの、地脈の活性化による異界の発生頻度上昇、及び異界の難易度上昇は無視できない数字になりつつある。

 

比較的安定していたS県も、最近は他の都道府県と大差ない危険地帯に変貌している。

 

このような【ちょっと曰く付きの建物】が低位の異界化することもザラにあり、ダークサマナーの集団が大悪魔クラスの悪魔を召喚した例すらあった。

 

今回は式神の偵察によってただの低位異界だと判明しているため、スライムやモウリョウ、ガキ等を始末するだけ簡単な仕事だ。

 

二人はアタッシュケースから【ベルト】を取り出し、腰に巻き付けながらふと思う。

 

 

((ホント、あーし/私はなんでこうなった……))

 

 

……10代の少女にはとても見えない、遠い所を見ているような目をしながら、彼女たち二人がココに来ている経緯を思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【7月某日 S県某市 繁華街 裏路地】

 

 

「クッソ、なんだよ、アイツら……!?」

 

 

夜まで騒がしい繫華街の裏路地、派手なネオンが目立つ表通りとは違い、アングラな店や廃ビルだらけのダーティな区画。

 

そんな裏路地を、息を切らしながら走っている少女が二人。

 

出るとこだけ出ている豊満な体に三白眼、サロン等でキレイに焼いている褐色肌が特徴的な、高校生程度の年齢に見える少女だ。

 

どこかの学校の制服らしきモノを露出マシマシに改造しているようで、モロに【ビッチ&黒ギャル】的な印象を受ける。

 

名を【三白 命子(ミシロ メイコ)】、この市内で活動している半グレ異能者集団の一人である。

 

 

もう片割れはグレーのフードパーカーを羽織った少女。

 

ちょっとくせっ毛のある明るめの髪色だが、それに反比例して目が死んでおり、人相もややスレた印象を与える少女。

 

こちらの名は【橘 響子(タチバナ キョウコ)】。メイコと組んで暴れている半グレガールズの片割れであった。

 

 

某県黒羽市や、新潟の某市で確認されていた異能者集団に近い、才能のある一般人が半終末の影響で覚醒してしまった人間たち。

 

悪魔の餌食になったり、COMPを手に入れたりガイア連合やメシア教穏健派に囲われたりする者もいるが、こうして力を非合法な方面に振るうものも当然多かった。

 

やっているのはハピルマや劣化マリンカリンをつかった売春・詐欺……これならまだ可愛い方。

 

一部の才能がある者は暴力団の用心棒や強盗にまで手を出し、そうでなくても人外じみた被害を出すケンカまでやらかす。

 

LV2~3にもなれば大型の野生動物クラスの生物が出てくるのがこの世界の常識だ、そして、才能さえあればそのあたりに到達する者も出てくる。

 

メイ子は特に才能があった側のようで、同じ【覚醒者】が3人がかりで仕掛けてきた時も辛くも勝利するほどの腕っぷしがあった。

 

今のところは同じ半グレ集団がらみのケンカやカツアゲぐらいが関の山だが、このままズブズブと社会の闇に堕ちていくのは目に見えていた。

 

 

……今日、この日までは。

 

 

「メイ子、どうする?絶対張られてるよ、この辺一帯……!」

 

「それでも逃げるしかないっしょ、あーしらに帰る場所なんてないんだからさ!」

 

「……それも、そうか。とりあえず、寝床に使ってるネカフェに戻ろっか。ギリギリで表通りだし、そこまで逃げれば……」

 

 

いつものように、そこらで異能を悪用してる人間を2,3人締め上げてサイフをカツアゲして生活費を手に入れ、そこから毎日のイベント扱いである覚醒者同士のケンカに殴りこむ。

 

手から火を出すわ電撃がとんでくるわ吹雪が飛んでくるわ衝撃波や突風が飛んでくるわ、スリリングこの上ないケンカはこの二人にとって格好の娯楽であった。

 

そういった超能力じみた攻撃*1を紙一重で避けて、懐に飛び込んでぶん殴る。

 

一通り片付いた後はしっかりと【戦利品】を頂いて帰る……そんな、30年ぐらい前の不良漫画じみたイベントが覚醒者同士の喧嘩……【だった】。

 

 

(なんなんだよあの【仮面とスーツ】の連中!あーしらでもあそこまでデタラメな強さしてないぞ!?)

 

 

大乱闘メガテンシスターズに発展しかけたその瞬間に、奇妙な全身装備を身にまとった集団が乱入してきたのである。

 

警官数名が乱入してくることぐらいはあったが、その時は逆に警官が返り討ちにされる程度には覚醒者同士のケンカは止めようがない。

 

しかし、リーダー格らしき【ギリシア文字のX(カイ)を模した仮面の戦士】と【それを簡略化したような装備の集団】は、たやすく覚醒者たちを鎮圧して拘束していった。

 

どこぞのヤクザからぶんどったらしき拳銃を持ち出してくるチンピラ程度は見たことがあるが、その集団は本物のゴツい銃を全員が所持。

 

リーダーらしき仮面の戦士は剣と銃が一体化したヘンテコな武器をつかっていたが、強さは仮面の集団からさらに頭1つ抜けていた。

 

ぞろぞろと群れている仮面の集団ですら、前述の拳銃で撃たれても平然としているのを見た時点で、メイ子とキョウコはしっぽを巻いて逃げることを決めたのである。

 

 

(もうすぐだ、もうすぐ表通り!あとは人ごみにまぎれて逃げ切れば……!)

 

 

裏路地を短距離走のインターハイ選手もびっくりな速度で駆け抜けて、二人は見慣れた路地へとたどり着いた。

 

あとはこの路地を抜ければ表通り……というタイミングで、すぐ先の出口に一台の車が回り込んだ。

 

出口をふさぐように現れたその車の助手席から、一人の少女が下りてくる。

 

……腰に【ゴツいベルト】を巻いたその少女は、拳銃のグリップのようなモノを口元へもっていき……。

 

 

「あの短い時間でよく逃げたじゃない……でもここまでよ。  

 

 【 変 身 】『Standing by』

 

 

そして、音声認識でコードを入力した『グリップ型携帯電話』をベルトに装填すると、『Complete』という機械音声と共に光が溢れ……。

 

 

「さあ……お前らの罪を数えろ」

 

 

光の中から先ほど見たばかりの『仮面の戦士』に類似した戦士が現れた時点で、メイ子とキョウコは逃走を諦めた。

 

 

 

 

そして視点は『現在』に戻り……。

 

 

 

 

(あれからあれよあれよと連行されて、よくわからない呪いみたいの受けたら力が抜けて……)

 

(保護観察処分通り越してキョウコとまとめてネンショ行きになりかけたところで、

 それがイヤなら【ラッキークローバー】の下っ端になれ、って言われるとは……)

 

(どんな裏技使ったんだろう、警察も文句1つ言わずに釈放するとか……)

 

 

【ラッキークローバー】……急成長中のベンチャー企業【スマートブレイン】が、秘密裏に組織したオカルトチームである。

 

スマートブレインは【ガイアコーポレーション】内のいち企業であり、主に携帯電話関連のサービスを提供している会社だ。

 

近年では【スマートブレインモーターズ】という派生企業も生まれ、そちらでは主に大型バイク等を手掛けている。

 

そして、ラッキークローバーはガイアコーポレーションの裏の顔……巨大オカルト組織【ガイア連合】の下部組織にあたる。

 

先行量産型の対オカルト兵器等を運用する事も多いらしく、そのために一人でも多くの覚醒者が必要だったらしい。

 

二人も詳しくは知らないが、自分たちのような【ダークサマナー】と呼ばれる人種も所属している。

 

……が、例外なく本物の【呪い】をつかった契約を結ばされ、それを理由に悪魔と戦い続けるハメになっているのだ。

 

 

(まあ、安全マージンは十分とられてるし、結構な金ももらえるんだけどさ……)

 

 

支給された装備である【ベルト】がしっかりと装備されていることを確認し、縦になっていたバックル型レバーを横に倒す。

 

二人の体が一瞬光に包まれ、光が収まった時には、二人を拘束した【仮面の戦士】がそこにいた。

 

 

……先行量産型デモニカ【ガイアトルーパー】*2

 

数か月前に試作機が開発された『展開型デモニカ』の先行量産型であり、ベルト一本でデモニカを持ち運び、腰に巻けば即座に装着可能な手軽さがウリの新世代機だ。

 

試作機である【Δ(デルタ)】【X(カイザ)】【φ(ファイズ)】の運用データをもとに各部を簡略化し、G3系フレームとのパーツ互換もある決定版である。

 

現在は先行量産型が順次制作されており、こうしてラッキークローバー等で実戦テストが行われているのだ。

 

 

量産型とはいえデモニカはデモニカ、自衛隊でも使われている【G3】に匹敵する性能を誇る。

 

太もものホルダーに装着されている量産装備【アクセレイガン】を引き抜き、沸いてきたスライム目掛けて構える二人。

 

ブレードモードとガンモードの切り替えが可能で、さらに刃を赤熱化させることで物理/火炎属性の切り替えも可能な便利装備。

 

オマケに右腰のホルダーにはG3シリーズで実績のある電磁警棒【ガードアクセラー】が装着され、

 

左腰のホルダーには試作機から引継ぎで採用された【ガイアショット】と呼ばれるデジタルカメラ型ツールが装備されている。

 

デジタルカメラとして使えば一時的にアナライズ精度を強化し、アナライズデータを動画・画像ごと高画質保存可能。

 

拳にセットすれば高威力のパンチングユニットとして機能する。

 

どれもガイアトルーパーにとって標準的な装備であり、デモニカ・ガイアトルーパーを購入すればまとめてついてくる基本セットである。

 

 

アクセレイガンから放たれた【破魔弾】がスライムやモウリョウにブチ当たり、加工元となっているハマストーンの破魔の力を解き放つ。

 

体内でハマを発動されたに等しい攻撃は低位悪魔に耐えられるモノではなく、おぞましい叫びを漏らしながら消えていった。

 

 

「モウリョウやゴースト、ガキやスライム程度だしなんとかなりそーだな。

 全部LV1か2、高くても4だけど、ガキのひっかきにだけ気を付けよっか」

 

「悪霊の精神攻撃もある程度はガードされるしね、デモニカスーツ……そりゃこんなもん量産できたら強いよ」

 

 

近づく前にアクセレイガンで破魔弾か火炎弾を打ち込めば終わる、ひじょーに簡単な戦闘である。

 

異界の主であった『悪霊 シェイド LV9』は少しだけ強敵だったが……。

 

 

「ゴーストと同じで銃無効!あと電撃耐性!近接戦で仕留めるよ!」

 

「おっけー、あーしが一撃入れるから、キョウコがトドメね!」

 

 

アクセレイガンをブレードモードに変形させたメイ子が前に出て、赤熱化させた刃でシェイドに一撃。

 

注意を引き付けている間に、キョウコの方は腰に装着していた【ガイアショット】を手に取り、右拳に装着。

 

『Ready』の電子音声によって準備完了が知らされた。

 

パンチングユニットモードになったガイアショットを口元に持ってくると、拳に「チェック」と囁いた。

 

デモニカスーツの音声入力システムが起動し、『チェック』のコードに登録されているスキルをオートで合体発動させる。

 

 

【タルカジャ】+【チャージ】=【エクシードチャージ】*3

 

 

デモニカスーツから『Exceed Charge』と電子音声が流れ、MAGの光がガイアショットに集約してゆく。

 

アクセレイガンでシェイドを足止めしていたメイ子が、キョウコからの通信で「退いて!」と言われた瞬間に飛びのいた。

 

攻撃スキルにエクシードチャージを組み合わせ、最大威力になった拳が放たれる。

 

 

「はああああぁあぁぁぁッ!!だぁっ!!」

 

 

【エクシードチャージ】+【鉄拳パンチ】=【グランインパクト】

 

MAGの光を纏った拳をたたきつければ、シェイドの体に【O】のようなマークが浮かび、直後に散滅。

 

僅かなMAGの残骸を残し、異界の主であった悪魔の討伐に成功した。

 

一昔前までは異界の鎮圧ともなれば大仕事であったが、ここ最近は異界の発生頻度も上がっている分、低レベルな異界も増えている。

 

……その低レベルな異界ですらどうしようもない地方霊能組織ばかりだったあたり、戦闘用デモニカスーツの発明は本気でコロンブスの卵なのだろう。

 

少なくとも、デモニカスーツを脱げばちょっと腕っぷしの強い女チンピラで終わる二人ですら、異界の討伐が可能なのだから。

 

無論、この二人がロバと呼ばれる面々よりも上回る……レア度で言えば『R』ぐらいの才能の持ち主なのも大きい。

 

半終末になってから、ケンカ三昧だっただけで覚醒した二人だ。才能だけはある方なのである。

 

 

「んじゃ、とっとと報告書出してかえろっか……あーしシャワー浴びたい……ココ埃っぽいし」

 

「私も……あ!今日アレがあるよ、本社の会合!」

 

「うええぇ……マジかぁ……」

 

 

消えつつある異界から脱出し、変身を解除したメイ子が嘆く。

 

【ラッキークローバー】に所属している霊能力者は、月に1~2回ほど『スマートブレイン本社』に足を運ぶ義務がある。

 

はっきりいって逃亡を抑止するための制度なのだが、首輪をつけられている側からすればうざったいことこの上ないのだろう。

 

……とはいえ、通常ならこの会合は『活動しているオカルトチームの代表者一名』が本社に訪れれば問題ない。

 

どのチームも基本的に4~6名程度で活動しており、その中にはチームリーダーや班長と呼ばれる人間がいるからだ。

 

だというのに、この二人が『二人だけのチーム』で活動を許されているのには一応ワケがある。

 

 

「……ま、首輪付きとはいえ、一応『幹部』なんだし、行かなきゃダメかぁ……」

 

「本社の社員用シャワー借りられないか聞いてみようよ、汗臭いまま幹部会に出たくないし」

 

 

 

『人間 ミシロ メイコ DLV30』

 

『人間 タチバナ キョウコ DLV30』

 

 

 

レギュレーション3.3でDLV30以上*4……オカルト界隈の世間一般では『一流の霊能力者』に踏み入れる強さのライン。

 

それに到達し、【ラッキークローバー】の幹部に就任したばかりの二人にとって、実質的な幹部会でもある本部の会合は出席義務のあるイベントなのであった。

 

移動に使っているバイクにまたがり、20分ほど軽くトばせばスマートブレインの本社が見えてくる。

 

どうにかシャワーを借り、戦闘で破れた時のために準備しておいた服に着替え、スマートブレインの機密区画にある会議室へと向かう。

 

首輪付き*5の身でありながら、スマートブレインの幹部まで成り上がった二人は確かに出世頭だ。

 

実力も確かについてきており、彼女たちは世間一般で言うところの【一流の霊能力者】と呼ばれる力があるのだろう。

 

しかし……二人はこの会合に参加するたびに思うのである。

 

 

会議室のドアを開くと、先に来ていたスマートブレインの幹部たちが視界に入ってくる。

 

 

「おや、二人とも遅かったッスねー……あ、そういえば異界討伐の仕事、今日だったッスね」

 

『超人 アカネ アキ DLV48』

 

オカルト関連のアイテムやスマートブレイン開発の武装を西へ東へ捌いている『運び屋』。

軽い調子に騙されそうになるが、ラッキークローバーの結成前からラッキークローバーのボスと組んでいた古参……【朱音 秋(アカネ アキ)】

 

 

「あれ、そうなんですか? ……若さに任せて無理しちゃダメですよ?」

 

『異能者 シップウ ツユコ DLV42』

 

肩書はスマートブレイン社の技術部所属の研究員。

社長である【兎山 シノ】やその右腕【士村 サクラ】からの信任も厚い若手技術者のホープ……【櫛風 梅雨子(しっぷう つゆこ)】

 

 

「……じゃれてないでとっとと座りなさいよ、全員。アタシはヒマじゃないんだから」

 

『ペルソナ使い ナナミ リカ DLV測定不能』

 

もはや説明不要、ラッキークローバーのトップにして、ガイア連合霊山同盟支部の幹部でもあるペルソナ使い。

 

クローバーの四葉になぞらえて4人選出した幹部全員を相手にしても勝利できる、ラッキークローバーの最高戦力……【ナナミ リカ】

 

 

 

 

((この化け物だらけのなかで、一流の霊能力者『ごとき』にどんな価値が……?))

 

 

鼻っ柱をへし折られた元ヤン×2の嘆きなのであった

 

*1
当然だがどれもこれもアギやブフといった低位の魔法である

*2
外見はほとんど仮面ライダー555の量産型ライダー『ライオトルーパー』

*3
自身の攻撃力を二段階上昇+次に行う力依存の攻撃のダメージが二倍

*4
つまりガイア連合基準でLV9~10

*5
元ダークサマナー等に適応される、呪術込みの契約書を結ばされている霊能力者への蔑称




登場人物資料


三白 命子(ミシロ メイコ)

LV9

年齢 17

外見:やる夫スレオリジナルキャラ『三白 メイ子』


ガイア連合霊山同盟支部の下部組織【ラッキークローバー】所属の霊能力者。

数少ないDLV30超えということで同組織の幹部待遇を受けており、専用のデモニカスーツを与えられている。
(ほかの霊能力者はレンタルか自費購入)

中学の時に両親が離婚、母親に引き取られるが、その母親が離婚後に精神が不安定になり盛大にカルトにハマる。

そのカルトがメシア教過激派の残党だったからさあ大変……となるところだったが、そのカルトの本部にナナミが凸ったことで壊滅。

彼女はその際のゴタゴタに紛れて逃げ出し、地味だった外見をモロに黒ギャルビッチなメイクに変えて盛大にグレた。

その後はキョウコを相棒にして女だてらにケンカ三昧していたが、上記の流れでとっつかまってラッキークローバーの下っ端となる。

とはいえ才能はあったようで、今では555で言う琢磨くんポジに落ち着いている。


橘 響子(タチバナ キョウコ)

LV9

年齢:17

外見:戦姫絶唱シンフォギアの『立花 響』……ただし通称『グレ響』ver


ガイア連合霊山同盟支部の下部組織【ラッキークローバー】所属の霊能力者。

メイ子と同じような待遇を受けており、実質的にコンビとしてみなされている。

ここに来るまでの経緯だが、中学校まではメイ子と同じく普通の中学生。このころは目にハイライトがあった。

しかし、通っていた学校で行われた林間学校にて、使われていたキャンプ場が突如異界化。

溢れだした悪魔によって阿鼻叫喚の地獄絵図に代わるが、水汲み等でキャンプ場から離れていた者だけは奇跡的に生き残っており、彼女もその一人だった。

その事件は地方霊能組織によってキャンプ場へのクマの乱入という形で処理されたが、半覚醒状態だった彼女は悪魔を見てしまっていた。

「あの事件は怪物がやったんだ!」と主張したものの、当然周囲には受け入れられず、家族もカウンセリングや精神科医を受診させるばかり。

腫れ物扱いが学校総出のシカトに代わり、陰湿ないじめに発展したあたりで家出。

元々習っていた空手をストリートでぶん回していたが、同じくフラフラしていたメイ子と意気投合。

傷のなめ合いのような友人関係の果てに、現在に至る。
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