雑に配信するVtuber   作:一汎人

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【雑談配信】メイリィと一緒

 

『……本当に大丈夫ですか?』

 

「はい、1週間休んでだいぶ楽になりました。配信も編集もやれます」

 

『はぁ……こちら側が危ないと判断したらすぐに止めますからね?」

 

「了解です。マネージャー、いつもありがとうございます」

 

 ◇

 

 体調を崩したせいで1週間も休んでいたにも関わらず、まだ不調な状態で配信を再開する企業所属のVtuberがいるらしい。

 

 ……私です。

 

「……はーい、どうも皆さんこんばんはー。長い眠りからようやく目覚めた姫水シスイさんだよー」

「ピィィィィ」

 

 :ばんはー

 :体調大丈夫? 

 :無理しないで

 

 流れていくコメント欄をみると、どうやら体調を崩した私を心配するようなコメントがいくつも載せられており、それを見る度に心が暖かくなる。

 ……ちょっと弱っているからか、いつもならすこし暖かくなる程度なのにかなり心が揺さぶられるような感覚がする。

 

「……〜♪」

「っとと、忘れてた。えー、告知はしてませんでしたが、今日はメイリィとのコラボ配信です。メイリィのチャンネルは概要欄に入っているので、よろしければ私たちのそれぞれのチャンネル登録をお願いします」

 

 :もうしてるんだよなぁ

 ヨカゼ:当たり前だよなぁ? 

 :今からしてきます! 

 

「あ、ヨカゼ君こんばんは。昨日の配信ほんの少しですが見てました」

「〜〜♪」

「そうだよね、あの骸骨相手にノーダメクリアとか正直気持ち悪い」

 

 :気持ち悪いは草

 :興奮した

 ヨカゼ:褒められるどころか貶された!? 

 

「まあきたからにはゆっくりしていってください。さて、えー今回の雑談なんですが、内容が特にないんですよね……」

「ぴー」

「あー、確かにそれいいね」

 

 :なんて? 

 :何故通じ合える? 

 :てえてえ? 

 :てえてえ

 

 まあ、正直メイリィとずっと過ごしてればなれるよね。

 なんならメイリィのチャンネルにも最近それなりの精度で翻訳できる視聴者も現れ始めたらしいし。

 …………まあ、私はしようと思えば完璧に翻訳できるけど? うん。

 

「それじゃあふと話したいことなんですけども、実は今メイリィと私2人で枠取って配信する計画が出てるんですよね。あくまで計画ですけど」

 

 :何それ詳しく

 システィ:聞いてないよそんなの! 

 アリス:ずるい! 

 

 なんか同期と先輩が湧いて出てきた…… まあ水曜日の配信だったら私もコメント欄に凸しにいくことは割とあるから、こうやって凸されるのはお互い様だけど。

 やっぱりこの事務所の身内感が強すぎる気がする。

 

「まぁ、配信すると言っても今みたくゆるーく雑談したり、気ままにゲームしたりするような感じですね」

「〜〜♪」

「えっ!? いや、それは流石にダメだって!」

「〜〜♫」

「やっ、やめよ? もっと他のことしよ?」

 

 :内容はわからないけどエチチチチチだと思いました

 :声が震えてるぞシスイネキ

 レン:あっ、ふーん(察し)

 

「うぅ……つ、次の話行きますね! えっと、来月のイベントの話!」

「〜〜♬」

「そうそう、六花祭。今年は三期性の先輩方を中心に活動していくらしいんですけど、今年は私とメイリィも参加する予定なんですよね」

 

 :まじ!? 

 :これでミララボメンバー全員参加? 

 システィ:やっと全員揃うんだね! 

 

 六花祭とは毎年6月と12月に開催されるミララボの一大イベントだ。

 何故6月にあるかと聞かれれば、多分六花の六だけで考えてるんだろうなって気がする。

 内容は年によっていくつか変わるけど、前期の6月ではどこかのドームを借りてVtuber達が歌ったり踊ったり麻雀したりするのが通例となっている。

 

「まあ参加して何をするかはまだ決まってないんですけどね」

「ぴぃぃぃっ」

「ええ? 本当に言ってる? まあいいけどさ……えっと、もしかしたら私とメイリィで一曲何か歌うかもしれません。いや、歌うのは多分私だけですけど……」

 

 :シスイさんの歌すごい聞きたい

 :チケットの競争率エグそう

 ヨカゼ:現地で聞けるとか最高か? 

 :あ? 

 :次のフォトナ配信覚悟しろよ

 :絶許

 

 うわぁ……これはヨカゼ君たぶん燃えるんじゃないかな。

 そのまま燃え続けた結果同期が1人灰になるとか嫌だからなるべく治ってほしいな。

 ……いや、でもみてる分には面白いからもうちょっとだけ続いてくれないかな」

 

 アリス:心の声漏れてるよ! 

 :草

 ヨカゼ:酷いぞ! 

 

「あっ、やべ。……まあ、大丈夫ですよヨカゼ君。炎上の一度やニ度くらい、朝から耳元でゾワゾワする音楽を奏でられるよりかはマシです。寧ろ変わってほし「ぴぃぃぃっ?」あっ!?」

「〜 」

「やめっ! 耳元はだめっ! あっ! め、めいりぃぃぃぃっ!」

 

 ◇

 

「……はぁ、はぁ……ひ、酷い目にあった」

 

 :控えめに言って興奮した

 :その……下品なんですが……下品なのでやめておきますね

 アリス:いいぞ、もっとやれ

 ヨカゼ:オレの同期達の関係が爛れている件

 

「う、うるさいですね! じ、時間もいい時間帯になっているので今日はコレで配信を終わります!」

「〜〜〜♪♪」

「……それじゃあ、また来週お会いしましょう、さよならー」

 

 :乙

 ヨカゼ:また来週もメイシスが見れるのか

 :お疲れー

 

 ◇

 

「メイリィ……いや、(メイ)。配信中は手を出さないでって言ったよね」 

 

「〜♪」

 

「だから手を出さずに音を出したって? 喧しい! はぁ、まったく……もうちょっと我慢できなかったの?」

 

「〜♫」

 

「…………ばか」





・姫水シスイ
この後めちゃくちゃされた。

・メイリィ
この後めちゃくちゃにした。

・遅れた理由
たまにはいいかなって……はい、すみませんでした。

そろそろいくつか深くまで掘り下げ始めて行きます。

もし書くとするならこんな番外

  • セブンデイズの成り立ち
  • 水の人の受難
  • メイリィについて
  • 4期生と先輩方
  • 番外編なんかねえよ
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