「────」
「え? いきなり何さ……」
「────」
「はぁ、これをやれと」
「────」
「それはいいんだけどさ……何も言わないのはやめよ?」
「…………ピー」
「笛を鳴らすのもやめよ?」
◇
「はいどーもこんばんは。唐突に配信内容を変える姫水シスイさんでーすごめんなさい」
腐れ縁の奴から唐突にゲームを渡されたので急遽配信内容を変えて渡されたゲームをやる羽目になるVtuberがこの世にいるわけないって?
ちゃんとここにいるよ。
私だ。
:初手謝罪で草
:ええんやで
:何があったし
「はい、今日は雑談配信を予定していたんですが、メイリィとかいうアホに言われて急遽スプラ配信をすることになりました」
:メイリィェ
:あいついっつもゲーム送りつけてるな
メイリィ:(´ω`)
「うわ出たっと。さて、それじゃあ前置きはいつも通り抜きにしてさっさと始めちゃいますね」
それにしてもスプラか。
有名なのは知ってるし、どう言ったゲームなのかも大体わかるけど、それはそれとしてやったことがないから上手くできるかどうか不安だな。
「……よし、あの無茶振りしてきたメイリィとか言うやつは後で処す」
メイリィ:( ゚д゚)
:妥当
:草
「あっ、起動できましたね。それじゃあチュートリアルからやっていきましょう」
◇
このゲームすごく酔いそうだと思いました。
「なんかすごい目が疲れそう……」
:がんばえー
:そう言う仕様です
:草で鍛えたシスイさんなら!
「これ恐ろしいことにまだチュートリアルなんだよね……ナワバリ……やらなきゃダメ?」
メイリィ:( ̄^ ̄)
:当然
:やれ
「えー……はいはい、やりますよっと。と言っても私そんなエイム力ないからね?」
:嘘つけ
:いつかの草コラボの時を忘れたか
システィ:凄く上手かったじゃん!
「わーお、システィ先輩こんばんは。なんか久々な気がしますね」
何でこの人当たり前のように後輩の配信にいるんだろう。
いや昨日は生徒会長の配信のとこにいたし、この前日は月の人の配信にいたから、純粋にフットワークが軽いだけか。
「えっと、ナワバリ……まぁ、とにかく塗ればいいのかな」
メイリィ:٩( 'ω' )و
:頑張れー
:いけるいける
「マッチング完了。えっと……なんかローラー率高くない?」
:脅威の6/8ローラー
システィ:恐ろしい盤面だね
:てか味方にいるのヨカゼじゃね
「あっ、ヨカゼっぽいのがいる。珍しーって、始まった!」.
:いけー!
:塗れ塗れ
メイリィ:W(`0`)W
「ここをこう撃って……はい1キル。あとそこにボム投げて……よしヒット!」
:何で開始速攻3キルしてるんですかね
:ワンターンスリーキルゥ……
:たった今4キルになったぞ
単身突撃してるのは危ないからちょっと警戒しながら進んでいこう。
「多分そこの角……よし当たった」
:何で見えてないのに当てれるの?
:NPC以外には大抵強い女
システィ:初心者だよね?
「あっ! 後ちょっとで終わっちゃう! まだキル数稼ぎたいのに!」
:ゲームが違う
:違うそうじゃない
メイリィ:ƪ(˘⌣˘)ʃ
「残り5秒! せめてそこのイカだけでも……よし!」
:終了!
:乙
:どうなった?
試合時間がゼロになったら、リザルト画面が表示される。
今回はナワバリなので、自色のインクの面積が広い方の勝利となる。
全然インクを塗った気がしないのですごく不安だねHAHAHA
「結果はー……おー、勝ちましたー」
:おめでとう
システィ:おめでとう!
メイリィ:d(^_^o)
「それじゃあこのまま2試合目行きますね。マッチングは……よーしよしよし。繋がった」
今度もヨカゼ君らしきプレイヤーがいる(今回は敵チームのようだ)と思いつつ、他のプレイヤーの名前を見ていくとふと目を引かれる名前があった。
「この“あぁりぃすぅ”ってプレイヤー、もしかしてアリスさん? ……なわけないか」
アリス:よく気付いたね
:まさかそんな
:ファッ!?
「ちょっ本人!? ってか試合始まったし……」
さっきの試合とは違って武器の射程がいい感じのバランスになったからか、遠くからの攻撃に怯えなくてはならなくなった。
というか試合展開よりも何故か同期とマッチングしてしまった偶然の方が気になりすぎて集中できない。
「取り敢えずアリスさん? を撃破しつつ、ここちょっと引いて……はい今」
:これが草の力か
:信じられるか? 初心者なんだぜ
メイリィ:( ゚д゚)
「──よし試合終了。またしても勝ちました」
アリス:本当に同じ初心者……?
ヨカゼ:ちょっと強すぎません?
「えっ、なんか出てきた」
コメント欄に唐突に同期が湧いて出てくるとちょっとびっくりする。
そんなことはさておき、何故この2人がいるのだろうか?
アリス:メイリィとかいう不審者にゲームを勧められてつい……
ヨカゼ:メイリィとかいうのに誘われてつい……
メイリィ:✌︎('ω')✌︎
「…………メイリィィィィィィッ‼︎」
そしてこうした展開はまだ序の口に過ぎなかったことをこの後私は思い知ることになった。
《3試合目》
「今度はなんか葛城先輩っぽいのがいるんだけど……」
葛城先輩とは草コラボなさいにいた先輩であり、設定上はアリス・カツラギの姉、というか所有者である……筈。
ミララボ1期生の最古参にしてミララボ人気ランキングワースト1位に常に君臨している悲しき先輩だ。(それでもかなりの人気がある)
「もしかしてメイリィ先輩にも勧めた?」
メイリィ:d(^_^o)
:疑われとる
:草
「ちょっと終わったら説教ね」
メイリィ::(;゙゚'ω゚'):
《4試合目》
「今度は木の人かぁ……あの人明日スプラやるって言ってたからその練習かな」
木の人とは木曜日担当のVtuberであり、リアル作家である。
私が作る劇場系の動画の脚本は半分以上木の人のものであるため、このチャンネルには必要不可欠な存在だ。
ただ、その代償としてか、あまりにもゲームが弱い。
とても、弱い。
「また撃破。これで何回目?」
:5回を超えてから数えるのをやめた
ヨカゼ:これは酷い
《7試合目》
「はいはい、月の人ね」
うん、じゃあ説明はいらないか。
と言うか下手に説明したらBANされかねない。
《15試合目》
「…………何でメイリィともマッチングしたんだろう?」
メイリィ:( ゚д゚)
:やっていたのか
:しかも惨敗である
◇
「何でかよくわからないけど今日はなんか知ってる顔によく出会う日ですね……おっと。時間がないので次の試合で最後にしますね」
:おk
システィ:頑張れー
:いけー!
「さてマッチングは…………ウッソだろ」
まさか今日すでにマッチングしたはずのヨカゼ君、アリスさん、葛城先輩、木の人、月の人がいる上、さらに日の人までいるとは誰が予想できると言うのだろうか。
神はご乱心か。
「と言うか日の人何でこのゲームの前作をやり尽くしてるはずなのに低ランク帯にいるんだろう?」
:不思議だ
:そういや日の人ストーリーの配信しかしてなかった
システィ:不思議だねぇ
「おっと始まった」
味方はヨカゼ君と木の人、それから見知らぬ人か。
……やばい、正直勝てる気がしない。
「うわわっ! 今どこから撃ってきてた!?」
:日の人リッターかよ
:強い
:前作やり込んでただけある
「ここをちょっと裏回って……って読まれてるか。したらここボム置いて……1人獲った!」
システィ:熱い展開だね
メイリィ:٩( ᐛ )و
「とりま月の人やって、ついでにアリスも撃って……よし! 日の人もやった!」
:この初心者恐ろしすぎる
:ここまでノーデスってマ?
:6試合目で自殺した以外はノーデス
「──よし試合終了! 試合結果は……勝った! ふぅー……3分間だけなのに結構疲れますね、これ」
:乙
:見事な戦いだった
システィ:凄かったよ!
「はぁー、なんか疲れたー。とりあえず、締めに入りますね。えー、よろしければグッドボタン、チャンネル登録、ツブヤイターのフォローなどよろしくお願いします。それではまた来週お会いしましょう! さよならー」
メイリィ:(`_´)ゞ
ヨカゼ:お疲れ様!
キョウコ:祭りは終わったみたいですね。お疲れ様でした
後日
「と言うわけでメイリィ、これやろっか」
「────っ!!??」
・姫水シスイ
雑にハイスペックにされたVtuber。ちょー強い。
・月、木、日の人
来週あたりに出したい
登場してほしい曜日
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月
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火
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木
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金
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土
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日
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All